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コラム

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みちしるべ

2021-03-31
 春うらら♪今年の桜開花は早まり、智頭町の桜土手でもソメイヨシノ180本がピンク色に染まった。例年よりも2週間近くはやい。あいにくコロナの影響で2年連続して「桜Cafeフェス」は中止に。だが、あす1日からは夜間ライトアップが始まる▼慌ただしく県の4月人事が決まり、別れのあいさつも交わせられなかった顔なじみも。小欄を借りてお世話になった方に感謝の意を伝えたい▼ともあれ、各発注機関の新体制がスタートする。取材先のスタッフも入れ替わり、懐かしい人との再会もありそうだ。よく見ると、世代交代が確実に進んでいる。それに女性の配置も多い▼土木行政のレベルでは入札契約もそうだが、以前に比べて女性を相手に取材する機会が増えた。こうとらえること、そのものが偏見とみなされるのかどうか。(鷲)

みちしるべ

2021-03-30
 レジ袋有料化にも慣れ、エコバックを持ち歩く習慣が身に付いた人も多い。また、環境省のプラスチック新法案で、使い捨てプラスチック製スプーンやフォークの提供規制が盛り込まれた。レジ袋だけでなく、これらも有料化となる方針だ▼建設業でも環境問題への取り組みが進んでいる。群馬県の燃料会社が1月から環境負荷の少ないGTL燃料の取り扱いを開始した。国土交通省の新技術情報提供システムで唯一登録されている燃料で、建設用重機や発電機などで利用可能。軽油の代替燃料で、二酸化炭素排出量は軽油と比較して8・5%削減可能などの特徴を持つ▼業界全体で本気で環境問題に取り組もうと考えるのであれば、官民一体となった議論が必要不可欠。環境に優しい建設業への動きが加速してほしい。(雛)

みちしるべ

2021-03-29
 昨年日本中を沸かせ、未だ人気の冷めやらない『鬼滅の刃』。実は鳥取県にも、文献上で日本最古とされる鬼退治伝説が残っている▽巨大な鬼の像が見下ろす伯耆町溝口の町。第七代孝霊天皇が、周辺を荒らし回っていた鬼達を退治した史実から、何かと鬼と縁の深い地域だ。日野川に架かる橋の名前は「鬼守橋」。怖ろしい筈の鬼が守っている、と聞くと些か不思議の感もあるが。猛き怨霊だった菅原道真が、今や天神様=学問の神として祀られ、受験生の味方となっている例もある。災い転じて福“を”為す、と言った所だろう▽そんな鬼像の足元に建つ文化交流施設「鬼の館」では長寿命化改修事業が進行中。来年度にはいよいよ1・5億円規模の実工事に着手する。溝口を守る鬼達は建設業にも福をもたらしてくれそうだ。(梟)

みちしるべ

2021-03-25
 今月末に県を退職する馴染みの人たちから、多くの言葉を聞いた。失敗は「山ほど経験」したが、災害を含む多くの現場を担当することで「少しずつ自信が持てるようになった」と若いころを振り返る▼土木は地図に残る仕事。しかし、間違えても地図に掲載されるから、この重みを常に考えて現場に向かわなくてはいけない。最初に任された橋梁などは、今も気になって仕方がない、と話す▼この人達は、次のステージを迎える。「進路」はそれぞれだと思うが、土木の一線で長く培った経験や知識を後進に伝えてほしい▼土木の技術は、パソコンや携帯電話もなかった時代から比べて進化した。それでも、構造物を造る目的は地域の安全を守り、利便性を向上させること。この思いはいつも変わらない。(鷺)

みちしるべ

2021-03-24
 野球で使う硬球がこちらに向かって飛んでくる。「丸くて硬いスポーツ用品」が「ぶつかると痛いから避けるべきもの」として迫ってくる情報を、脳はそれぞれ異なる回路で伝達する。記号と意味、または知識と体験の回路と言ってもいい▼体験は文字通り、身体を伴って得た経験だ。仔細は省くが通称「ゴンドラ猫」の実験で、身体の動きを制限された猫は空間が認識できなくなってしまった。つまり生物は身体的な情報が欠ければ存続できない▼データ全盛の現代、改めて身体性を問う議論が立ち上がってきた。例えば、AIは生産現場から労働を奪うか否か―古来守破離と言われるように、卓越した技術は膨大な反復動作で「身につく」もの。単純な効率化だけで奪われるべきではないだろう。(鵯)

みちしるべ

2021-03-23
 2025年春に開館する県立美術館のイメージを住民に広く知ってもらおうと、建設地である倉吉市営ラグビー場でMRやVRを使った疑似体験が20日に行われた。専用のゴーグルを装着すれば、基本設計段階の美術館の規模や内観の様子を立体的に見ることができる▼住民にとっては、美術館が建つことで街並みがどう変化するのかを知るいい機会になっただろう。しかし、VRなどを使った疑似体験のメリットはこれだけではない。危険予知や安全訓練などでの活躍が期待されており、導入する企業も増えてきた▼今は視覚メインの機械だが、将来的には五感の全てで仮想現実を体験できる日が来るのも夢物語ではない。現実社会とよりリンクすることで、人間の危険予知能力をさらに高めるツールになることに期待したい。(鴨)

みちしるべ

2021-03-22
 「上がる予定じゃなかったのに。上では歯が立たないかもしれない」。新年度の県格付けで昇格した業者はそう話す。昇格した嬉しさもあるだろうが、不安も覗かせた。昇格したばかりではクラス内の下位になってしまうため簡易評価型の入札では不利だ。そのことを警戒しているのだろう▼これまではクラスの上位にいたため、ゆとりをもった受注戦略を立てることができていたのだろう。確かに簡易評価型ではどのクラスでも上位にいる業者が有利になる▼技術力や経営力を高め、それぞれの企業が発展していくことは応援したい。努力の結果、格付で昇格して受注しにくい環境に陥ることがあれば、それはおかしな話だ。各業者がそんな不安を持たずに企業の発展に努めることができる環境を整備する必要があるだろう。(鷹)

みちしるべ

2021-03-19
 春の彼岸に入ったと思ったら、もう明日で中日。幼かったころ、この季節に祖母が作った「ぼたもち」を食べるのが楽しみだった。口のまわりに餡子を付けながらほおばっていた▼県工事の新格付けが決まり、4月人事も来週のいまごろには発表だろうか。県の発注機関から退職者が講演する記事を本紙で見た。それぞれに経験してきた熱い思いがこちらにも伝わってくる。退職者のうち何人かは4月以降もお世話になる機会がありそう▼今年度の発注工事は、国補正を含めてほぼ入札が終わった。残る年間道路維持工事も月末までに入札される。振り返ればどうだろう▼一部に入札不調が相次ぎ、執行が滞ったこともあった。そして積算ミス…。とくに、この年度末になってからの発生は痛かった。巻き込まれた業者の思いはどうか。(鷲)

みちしるべ

2021-03-18
 年度末になり各地で工事が完成の時期を迎えている。新しい建物や道路などを見ると、胸が躍る気持ちになる▼母校の小学校は、私が在校していた10数年前に建て替えられた。完成した当時、児童職員みんなで大変喜んだことを覚えている▼建物や道路など様々な施設は完成後、多くの人に見られる形で何十年、あるいは百年単位で姿を残す。先日取材した八頭県土の退職者講演会で高浜課長が「土木の仕事に関与できた誇りがある」と若手職員へ向けて伝えていた。建設業は工事に携わった証が残るから、達成感も他の業種以上のものがあるだろう。続けて「誇りを持って仕事に取り組んでほしい」とも▼日々の業務は単調になりがちだが、この言葉を胸に、建設業に携わる人全員で業界を盛り上げていけたらと思う。(隼)

みちしるべ

2021-03-17
 買い物をする時に、キャッシュレス決済を使うことが増えた。小銭を探す手間やお釣りのやりとりが無く、使用額によってはポイント付与などで、現金で支払うよりもお得になる場合がある。手軽が故に気が付くとつい買い過ぎてしまうことも▼電子化の流れは手形にも。経済産業省は、2024年度に約束手形の支払期間を短縮し、26年度には廃止する方針を発表した。銀行振込や電子手形に移行することで、事務手続きの負担軽減につなげていくとした。手形による取引が根強く残る建設業界においても、新たな変革が求められる▼前払金要件の拡充や中間前払金を活用することで、円滑な資金繰りを行っていくのも大切だ。業務の効率化や生産性向上のために積極的に電子化や手続きの簡略化をしていく必要がある。(雛)
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