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コラム

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みちしるべ

2019-11-13
 想定した以上の雨が広範囲に―。先月の台風19号を持ち出すまでもなく、近年は毎年のように全国各地で水害が相次ぐ▼17年の九州北部豪雨では橋脚に流木が引っ掛かり上流が浸水。昨年の西日本豪雨では本支川の合流部で「バックウォーター」が発生し甚大な被害が出た。それぞれ対策を検証する間もなく次の災害がやってくる▼県は水防対策検討会を設置し、いわゆる「粘り強い堤防」の検討に入った。天端と裏法尻を保護し、越水から決壊までの時間を稼ぐという考え方。15年の関東・東北豪雨を受けて国がまとめた危機管理型ハード対策による▼国は最近の気象変動を踏まえた河川整備計画の見直しも進めている。他方、治水事業費は減り続け、ピーク時の95年に比べ約4割の水準。ここ20年でたまったツケはあまりに大きい。(鷲)
 

みちしるべ

2019-11-12
 平成を超える12万人が詰めかけた「祝賀御列(おんれつ)の儀」に、新時代到来の実感を得た方も多いのでは。両陛下への想いは国民にとって特別な意味がある▼一方、令和に迎える東京オリンピック開会式の総合演出を手掛ける野村萬斎氏の肩書きは、「伝統工芸士」ではなく「クリエイティブディレクター」。伝統や文化の体現者が、違った立場で新たな資源をデザインしていく一例だ▼翻って足元の米子市では、先の空き家利活用シンポで「ナイトタイムエコノミー」の推進が示唆された。夜間遊休施設を利用した観光資源創出の取り組みだが、除夜の鐘や花火のような文化資源としての認知なくしては騒音問題を避けられない▼実現には御所へのそれに準ずる、都市に対する市民の誇り―シビックプライド向上が欠かせない。(鵯)

みちしるべ

2019-11-11
 新聞やテレビで「5G」という言葉を目にすることが増えた。次世代通信規格の名称で、国内の大手通信事業者は2020年度の本格的なサービス開始に向け準備を進めている。現行の4G回線に比べ通信速度が圧倒的に向上することが大きな特徴▼通信技術の進歩により建設業界も大きく変化する。ICT施工では、今年度から法面吹付や浅層・中層混合の地盤改良工、付帯構造物設置工への活用が始まった。20年度には港湾での基礎工事やブロック据付のほか、舗装の修繕工事にも活用の幅を拡大する▼人手不足が業界の課題となる中、ICT施工に対する期待は大きい。一方で、地方では導入コストなどに戸惑う中小建設業者の声も聞こえてくる。そのような切実な声にこそ耳を傾けていかなければならない。(雛)

みちしるべ

2019-11-08
 関東、甲信、東北地方などで記録的な豪雨災害と甚大な被害をもたらした台風19号。90人を超す死者不明者を出し、7県71河川140カ所で堤防が決壊した▼国は激甚災害、特定非常災害、大規模災害復興法の非常災害を適用。災害救助法の適用自治体は14都県390市区町村に上り、東日本大震災を超えた▼県内でも義援金だけではなくて災害応援の動きが民間レベルでもでてきた。県測量設計業協会(大野木昭夫会長)では、福島県測量設計業協会(皆川雅文会長)からの要請を受け10~15班(4人/班)を送り込む▼7、8日に石田克志氏(日化技研)と松本義政氏(ヒノコンサルタント)が先遣隊として現地で木町元康いわき支部長との調整にあたる。年末を控えての災害支援、工期緩和措置などの側面的な協力も必要になる。(鴉)

みちしるべ

2019-11-07
 巨大な災害が続けて日本列島を襲う。犠牲になった多くの方に「想定外の災害だった」というだけでは済まされない。巨大化する災害にハード・ソフト両面の整備が追い付いていないことをどう思う▼県測量設計業協会が開催する郷土づくりシンポジウムを先月下旬に取材した。今年で8回目。毎年のように取材するが、土木を学ぶ多くの高校生が参加するなど、会場には入れ切らない人も出た▼シンポジウムのテーマはいつも「自然災害」。同協会は毎年、全国各地の被災地で復旧や復興の現場を視察して、生の声を聞き続けているだけに、会員の防災意識は高い▼会場にいた多くの高校生らに、災害現場で調査をする技術者の気持ちや、建設業界で働く魅力が数人だけでもいいから伝わっていればと願う。(鷺)

みちしるべ

2019-11-06
「1億総活躍、70歳まで働ける社会環境づくり」を背景に今、働くシニア層が増えている。厚労省の統計によると非正規労働者のうち内60歳以上が半分以上を占めていた。また、全国建設業協会が先に行ったアンケートでも、65歳以上の職員を「雇用している」企業が83・3%を占めていた▼人手不足や若者入職難、後継者問題などの課題が山積する建設業界。60歳以上のシニア層の労働力や仕事力が求められる時代になっているが、反面シニア層は視力や聴力、身体バランスなど体力面の衰えによって、ちょっとしたつまずきやふらつきなどによる転倒、などの単純なことで大きな労災事故につながってくる▼高齢者の労働力や就業拡大が求められる中、シニア層向けの労働安全対策整備がより求められている時代となっている。(雀)

みちしるべ

2019-11-05
 建設業を身近に感じてもらおうと、近年、県や各業界団体が開く魅力発信事業をよく取材する。先月末に行われたのは、地元の小学生を対象とした現場見学会▼ただ現場や工事概要の説明をするだけでは小学生を惹きつけることが難しいため、橋梁の橋台に絵を描いてもらうなどして、建設業に興味を持ってもらえるような工夫を凝らしている▼参加した小学生は夢中で好きなキャラクターなどの絵を描き、構造物は瞬く間にカラフルになる。描いた絵は時が経つにつれて消えてしまうが、その思い出はいつまでも児童たちの記憶に残るに違いない▼現場見学は建設業界を知るきっかけとして大きな役割を果たしていると感じる。しかしその先、建設業に就きたいと思わせるには、何が必要かを同時に考えさせられる。(鴨)

みちしるべ

2019-11-01
 業界団体の一部から予定価格の税抜きを含めて県の発注基準額の見直しを求める声が出ている。現行の基準が実情に合わなくなっているためだが、かなり難しい作業だ▼発注者で方向性を示してほしいとした県建築士事務所協会の場合もそうだった。確かに、経営の根幹に関わる話だけに、業界内でもクラス別はもちろん、同一クラスでも意見集約するのは難しい▼平成21年度にBクラスの下限を300万円から500万円に引き上げてから10年が経つ管工事でも見直しを検討してはとの意見がある▼この間、工事費がかなり上昇し、消費税率も2倍になった。これらを考えれば、上方修正も必要との見方もある。格付け(ランク)の問題や受注を大きく左右する総合評価入札の問題も含め、受注機会の均等をどう担保するか。(鶯)
 

みちしるべ

2019-10-31
 災害復旧工事を中心に入札参加者が無く工事の発注ができないことがある。鳥取市では、その件数が増加傾向にあり、深刻さを増している▼鳥取市が4月から10月末までに行った工事の入札は228件。そのうち88件が入札中止になっており、その割合が40%を超えていると聞けば驚くだろう▼入札中止になった工事の月別件数は、4月が7件、5月が11件、6月が10件、7月が12件、8月が10件、9月が15件、10月が29件。発注件数が多かったことも影響しているだろうが、秋以降に増えている▼入札中止になっているのは、ほとんどが土木工事。中でも土木D級向けは入札中止件数が52件と突出している。災害時の対応は行政の大きな課題だが、災害後の復旧にも大きな課題が残っている。(鷹)

みちしるべ

2019-10-30
 令和元年度の県優良工事45件が決まった。顔触れを見ると、法面など得意分野で受賞した施工者があるし、工事の中身もいまどきのICT土工に取り組んだ現場も初めて選ばれた。目立つのは中部管内。受賞数は昨年度から倍増の12現場あった▼表彰制度も徐々に変わってきた。昨年には「優良下請負業者表彰」が創設され、今年は35歳以下を対象に「若手優良技術者表彰」が新設される。下請けや若手にスポットを当てて業界全体を盛り上げる狙いがある▼とかく今回の優良工事施工者は、全体の上位5%と狭き門をくぐり抜け、「地域の守り手」としてリーダー役を務めるにふさわしい精鋭がそろった▼他方、83点以上は県下90現場もあり、わずか1点に泣いた業者もあろう。来年こそは捲土重来を果たしたい。(鷲)
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