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コラム

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みちしるべ

2021-04-20
 業界団体の定時総会が一気に開催される時期になった。組織の規模は大小様々だが、今年はどんな話が聞けるのか。総会が集中する日は、会場と時間を間違えないように取材に向かう▼先日は、少ない会員で運営する組織の総会を取材した。規模は小さいが、特殊な技能を持つこの団体は専門性の高さをアピール。長く続けている災害対策の活動は高い評価を得ている。多くの地域から頼られる人たちだ▼近ごろは、自らの持ち味を積極的に発信する団体も多くなった。地域の防災活動に多くの会員を派遣する技術者の組織や、毎年、子供たちを集めたイベントを開いている団体もある。地道な活動だ▼組織はあまり大きくはないが、災害時には高い技術と技能を持つこの人たちの存在が本当に欠かせない。(鷺)

みちしるべ

2021-04-19
 3月末に観覧したキャリア教育に関するセミナーで、大山町のコミュニティが取り上げられていた。空き家を丸ごと使った子供の遊び場で、地元の方ならご存知だろう▼空き家対策も兼ねた小規模・地域密着の、都市社会学で言う「サード・プレイス」のような場が注目されている。急速なオンライン化で、自宅や職場に縛り付けられてしまう現状の後押しもあるか。心地よく過ごせる第三の場を提供する動きは活発だ▼特に若い世代が個人レベルから始め、後に大きなうねりを呼ぶケースが目立つ。そうした火種が身近にある実感を覚えた▼立て続けに続投を決めた米子市・大山町の首長も若く、柔軟な発想に期待する声は多い。小さな火種を察知し拾い上げ、地域を照らす炎に育ててほしい。(鵯)

みちしるべ

2021-04-16
 暖かい日が続いており、水田に目をやると、トラクターなどで土壌を整備する人の姿をよく見かける。日本穀物検定協会が発表した昨年の米の食味ランキングでは、県内産コシヒカリときぬむすめの2品種が最高位の「特A」評価を受けた。今後は星空舞など新品種の振興にも力を入れていこうとする機運が高まっている▼これらは農家の方の土壌づくりや水田管理の賜物であるが、決してそれだけではない。建設業も排水機場の整備やほ場整備などで、気候変動に対する農作物への影響を軽微にしている▼「ほ場整備したところで、農業従事者がいないのでは」という声を聞くこともある。しかし、農業従事者の減少が見込まれるからこそ、効率的で安定的な営農が必要。そのためには、ハード面を整備することが重要だ。(鴨)

みちしるべ

2021-04-15
 昨年よく耳にした「仕事がない」という声。実際に数値で目にすると実感が湧く。本紙14 日付12面既報の20年度県内公共工事では請負額が前年度比9%減の1025億円だった。各状況も前年より減少した数字に目がいく▼発注者側でも同様の声が。「防災対策や維持系などは予算がつくが、道路改良系はなかなか要求通りにつかない」と関係者は話す。災害が多いからこそ、河川など防災対策が重要視されるのも分かる▼しかし、道路改良も重要なインフラ整備だ。道路の幅員が狭ければ日常生活はもちろん、緊急時の緊急車両走行に支障が出る。災害時に緊急車両が通れないとなると、被害が拡大する恐れも▼発注者が道路改良にも力を入れれば、業界に仕事が増え、地域の防災減災もでき正に「一石二鳥」ではなかろうか。(隼)

みちしるべ

2021-04-14
 工事看板といえば工事名や工期、発注者、施工業者が表示された素っ気ないものを想像する方が多いだろう。みつわ安全機材(鳥取市)は、このほど間伐材を使ったデザイン看板枠「ククチノ」を開発した▼ククチノは、造花プランターが設置され、LEDでライトアップするなど女性や子供にも親しみやすい柔らかいイメージになっている。同社が間伐材を使った看板枠を扱いだした時にも新しさを感じたが、もう10年以上も前の話になる▼現場事務所も昔に比べれば随分と快適になった。作業服も昔に比べれば、カラフルになりバリエーションも増えた。i-Conはこれからも進化を続け、生産性の向上を後押しするだろう。昔と比較すれば様々なものが進化し、建設現場の労働環境が改善されていることがわかる。(鷹)

みちしるべ

2021-04-13
 近ごろ朝夕は肌寒く感じられるものの、日中は暖かくなった。花冷えの時節もそろそろ終わりか。4月人事異動でバタバタだった取材先も段々と落ち着いてきた。新年度も本格的にスタート▼県工事の発注は20年度補正の残りがこれからの開札を控え、総合評価の各社施工能力点もようやくまとまった。指名競争が主だったころは、何でも格付け点数の上位が有利だった▼が、いまの総合評価では施工能力点が受注の行方を左右する。評価項目の「会社工事成績」「企業経営(P点)」は固定点。とくに年度後半になって重みが増してくる。それに受注ポケットの大きさを表す生産指標額も重要だ▼そんな訳で、各社は施工能力点の内容を実力と見て優劣を競う。群雄割拠。八頭管内の土木では意外な業者がトップに躍り出てきた。(鷲)

みちしるべ

2021-04-12
 新年度が始まり、一週間余りが経過した。今まで顔なじみだった取材先の担当者が異動などによって新しい担当者に代わり、名刺交換をする場面が増える▼名刺には、91㍉×55㍉という限られた寸法の中に多くの情報が詰まっている。顔写真付きのものもあれば、名前のみのシンプルなものもある。官公庁の名刺には、その地域の観光名所の風景を紹介する写真が入っていたり、業者の名刺には、会社イチ押しの商品の名前などが入っているものなど様々だ▼業者の中には、あえて特徴的な名刺を作り、会社名や名前を印象付ける業者もある。たった一枚の名刺でも、工夫を凝らすことで営業の武器と成り得るのだ▼過去に名刺交換をした方々がいずれ昇進し、またどこかで再会できることを願い取材に励みたい。(雛)

みちしるべ

2021-04-08
 県内にもグループ企業を有する島根県松江市の島根電工が、このほど栄誉の賞を受賞した。「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の中小企業庁長官賞に輝いたのだ▼この賞は従業員とその家族・顧客・地域社会といった「人」を大切にしている優良企業に贈られるもので、今年で11回目となる。島根電工の受賞にあたっては、職場のバリアフリー化や離職率の低さ、社員の生活を守るための経営革新努力などが高く評価された▼「働き方改革」の推進はまさしく、業界全体で取り組まなければならない大きな課題の一つ。山陰の建設・設備業者の中から業界のイメージアップにも繋がる受賞が果たされたことを大変嬉しく思う。これを嚆矢として、より良い働き方を希求する動きが今後ますます活性化していくことを期待したい。(梟)

みちしるべ

2021-04-07
 初心者マークを取り付けた車と新しいスーツや制服姿の若い人を見かける4月だ。職場の雰囲気や仕事にもまだ馴染むことができずに、疲れ果てて自宅に帰る人も多いのでは、と先輩たちが昔の自分を思い出す▼建設業界にも多くの新人が入ってきた。作業着やヘルメット姿はまだ似合わないが、次に会う時は着こなしも立派になっているに違いない▼建設業界は、若い人材の確保に本腰を入れている。休日を増やす企業も増やすなど、働く環境の改善も進む。人材不足は改善されないが、それでも業界に入って来る人は確実にいる▼若いから、将来の夢や希望は数えきれないぐらいあるだろう。せっかく業界で働くのだから、経験を積んで夢をかなえてほしい。そのためには、先輩方の支えも欠かせない。(鷺)

みちしるべ

2021-04-06
 春は、花咲き乱れる季節。寒い時期を乗り越えて咲く花木を見て春を感じる人も多いだろう▼誕生花は、1年中全ての日に存在し、それぞれ花言葉を持つ。花言葉の起源は17世紀ごろのオスマン帝国と言われており、セラム(恋文)として使われていた。日本に伝来したのは、19世紀末の明治初期。当時は伝来した花言葉をそのまま使っていたが、次第に日本独自の花言葉に変更した▼今日、4月6日の誕生花は木五倍子(キブシ)、花言葉は「待ち合わせ」や「出会い」という意味を持つ。建設業界でも各会社で入社式が開かれた。会社側は、将来の成長に期待を寄せて新入社員を出迎え、また、新入社員は、同期や先輩たちとの出会い、新生活に胸を膨らましているだろう。入社式の取材をすると、いつもほっこりする。(鴎)
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