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コラム

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みちしるべ

2021-02-16
 2月も中旬になり春らしさを感じる日もあるが、やはり朝晩は冷える。まだ雪が積もる日もあると思うから、少しも油断はできない▼この時期になると、業界も発注者も多忙な毎日が続く。鳥取市内にある県の東部庁舎にも現場を担当する業界の関係者が多く出入りする季節になったが、例年と違うのは誰もがマスク着用。このスタイルにも慣れた▼完成検査はピークを迎えるし、この庁舎に入る発注機関は多くの補正予算も抱える。若い技術職員も多くて頼もしいが、やはり、一人が担当する業務はさらに増えるから気が休まらない▼業界も発注者もあわただしい毎日が続き、体調を崩してはいないか。多忙なのは承知だが、健康管理には気を付けたい。この季節は毎日駆け足で過ぎる、と焦る人も多い。(鷺)

みちしるべ

2021-02-15
 県が主催する「再エネ100宣言」セミナーが今週末、南部町を舞台にウェブ配信される。脱炭素化は今や待ったなし。県は中小企業らを中心に、同宣言で再エネの導入を強力に推進している▼国際的な持続可能性のゴールは大きく4つ。SDGsを筆頭に、パリ協定、プラネタリー・バウンダリー、デカップリング。こうした背景から注目を集めているのが、サーキュラーエコノミーと呼ばれる施策の推進だ。要は廃棄物・無駄・汚染ゼロの経済システムだが、移行が実現した場合、自動的に4つのゴールの大半を満たす▼旗振り役は英エレン・マッカーサー財団。企業の集合が熱心に取り組むのは、明確な経済合理性があるからだ▼主役はまさに企業。そう理解し賛同する気運が地方に生まれている現状は、歓迎すべきことだろう。(鵯)

みちしるべ

2021-02-12
 雨が降り湿度が高くなれば、ある生き物の童謡が頭に浮かんでくる。「でんでんむしむしかたつむり~」この童謡を一度は聞いたことがある人は多いだろう。そもそも「でんでん」とは何んだろうか。これは、子供達が殻の中からなかなか出てこない頭に対して「出よ出よ」との呼びかけを言い換えたものだとか▼この間、とあるクイズ番組を見ていたとき「世界で一番歯が多い生き物は?」と問いが出た。答えはカタツムリ。「・・・」これが最初の感想だった。解説によると1万2000本の歯を持つ。コンクリートを這っているのはコンクリートのカルシウムを食べているらしい▼ゼロ県債が本格的に発注されるこの時期。応札者なしの不落札にならないように担当課の職員も心の中で「出よ出よ」と祈ってるのかもしれない(鴎)

みちしるべ

2021-02-10
 生涯活躍のまちを掲げ、老若男女が活躍できるよう、様々な施策に取り組む湯梨浜町。お試し住宅の整備や東郷湖ほとりに町営住宅や高齢者住宅、福祉施設などを総合的に整備する跡地活用など、様々な取り組みを推進している▼そのかいもあってか、同町の人口の社会増減は、ここ数年堅調に推移してきており、2018年の合計特殊出生率は1・84(全国は1・42)と高かった。今後もSNSを活用し、町とつながりのある人を「ゆりはまフェロー」として関係人口を増やしていく計画で、来町する人数を増やし、持続可能な関係人口の確立を目指す▼同町の宮脇正道町長も「必要なことに手を打ち、魅力と活気にあふれるまちづくりを進めていきたい」と意気込む。これからも様々な仕掛けを期待したい。(鴨)

みちしるべ

2021-02-09
 道路整備には利便性を高める効果だけでなく、防災面を強化したり、景観を良くする効果もある。鳥取市では2015年度から進められていた久松地区の街なみ環境整備事業が完了した▼車道部分は土をイメージさせる茶色の舗装を整備したほか、電線の地中化により、城跡やお堀端の特性を活かした街並みが整備された。魅力的な景観が生み出されたことで、観光振興による地域の活性化、地域文化の伝承も期待される▼地域にはまだ広く知られていない観光資源も多い。どのように掘り起こし、PRしていくかが地方活性化の一つのポイントだ。鳥取市久松地区の観光資源と言えば、鳥取城跡、久松公園、仁風閣、県立博物館がある。今回の道路整備はそれらを引き立てる大きな役目を果たすだろう。(鷹)

みちしるべ

2021-02-08
 国の第3次補正で県内に配分された国交省関係の公共事業費は190億円規模。年度末にかけての発注に、国交省の県内事務所が入札不調にやきもきしている、と聞く▼というのも、せっかく付けた補正予算が不落となれば「供給過剰の公共事業」と財務から受け取られかねない▼県発注の補正予算でも「国土強靭化5カ年加速化対策」を背景に、道路メンテナンスやため池など調査ものも多く盛られ、工事の方も地域高規格道路をはじめ河床掘削などが前倒しされる▼「隣の芝生は」―県東部では鳥取管内の補正で岩美道路に20億円など、年度末にかけて数多くの大型工事が控える。雲泥の差は八頭管内。土木A級の工事はまばらに終わりそうで、濃淡がくっきり。青く見えるのは、雪雲の隙から垣間見える冬空だけに限らない。(鷲)

みちしるべ

2021-02-04
 フルハーネス型墜落制止用器具の着用を義務化改正労働安全衛生法の施行から2年が経過し、2022年からは従来規格品の販売、着用が禁止となり本格的な運用が開始される▼改正が決まってから、各団体で安全帯の規格についての講習が行われている。その中で聞かれるのが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)だ。どれも命を守る大事な取り組みだが、惰性で取り組んでは意味がない。「慣れ」と「惰性」の違いは意識の有無にあるのではないだろうか。▼これから年度末にかけて、多くの工事が完成する。緊張と責任から心身ともに疲弊してくると危険予知が働きにくくなってしまう。だからこそ、安全に対して意識を持つことに普段から慣れてほしい。そして、全ての工事が無事故で完成することを願う。(雛)

みちしるべ

2021-02-03
 実に124年ぶりとなる「2月2日の節分」が明け、暦の上では今日から春。未だに降雪・寒さ対策は怠れないが、これから少しずつでも暖かくなっていくことを期待したい▼温暖な気候になると、今は海に宿るアユ達も故郷の清流を目指し遡上してくる。先日、そうした魚達の遡上を助ける簡易魚道の施工見学会が日野川であった。河川生物の専門家による指導は、魚を守るための熱意や拘りを感じさせるものであり、大変勉強になった▼SDGsの理念にも掲げられているように、環境に配慮した開発は今後ますます希求されてゆくだろう。その際には、保全対象とする生物の生態を熟知し、生物目線で考えることが肝要だ。真に効果的な開発を果たすためには、多分野が手を取り合い、多様な視点を共有することが求められる。(梟)

みちしるべ

2021-02-02
 道路構造物や下水道、港湾、農業用施設、建築物などの構造物を対象にした長寿命化のための補修工事が全国各地で活発に進められている▼一昔前は、問題が発生してから対応する補修や改築だったが、危険な状態になる前に整備する方向に転換。今や、維持系が公共事業の主流に駆け上っている▼近年は、国交省だけではなく、農水省も力が入る。決壊の恐れがある農業用ため池の改修にも力が入る。古い施設が圧倒的に多く、場合によっては深刻な問題が隠れていることもある。整備は待ったなしだ、と自治体の関係者がいう▼考え抜いたハード面の対策。そして、防災教育などのソフト対策。土木の知恵をさらに絞り出すことで、この地に暮らす人たちに安心を届けることがもっとあるのではと思う。(鷺)

みちしるべ

2021-02-01
「Amazon Go」の登場から早4年。「テクノロジーを駆使した無人店舗」のような括られ方で注目を集めたが、実は店内で大勢の人が働いている▼無人化したのは主にレジと決済手続き。そこに割いていた人員を接客に回し、顧客体験の向上を図る。サービス向上の余白がない代金の授受を切り捨てた、攻めのIT投資と言える▼逆に効率化だけに主眼を置くと、目的と手段が逆転しやすい。「DX」の本質は「X」にある。紙の電子化一つとっても、目指すゴールがなければならない▼いよいよ具体化した3次補正予算。5カ年15兆規模の公共投資も待ち受ける中、国土強靭化と並び立つ柱・DXを避けて通れないのが建設業界だ。重要な変革は何なのか、業務の棚卸しをする必要がある。(鵯)
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