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コラム

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みちしるべ

2017-04-25
 境港では、港湾空間(陸域・水域)の開発、利用及び保全を行う場合の指針となる港湾計画の改訂準備が進む。現港湾計画は平成17年7月に平成30年代前半を目標年次として定めたもの▼重要港湾の港湾管理者は、20~30年後の港の将来像を示す長期構想を検討、それを踏まえ10~15年後の港湾の能力、施設の規模と配置、環境の整備と保全などの事項を港湾計画として定める▼大型クルーズ客船の寄港で賑わう境港。22日はノルウェージャン・ジュエルの初寄港。翌23日にはダイヤモンド・プリンセスが入港。連日2千人以上が周辺観光を楽しんだ▼クルーズ客船の寄港増、バイオマス発電用燃料の輸入増によるふ頭用地の不足など課題を盛り込み、予定では平成32年7月ごろの改訂を目指す。

みちしるべ

2017-04-24
 もうすぐゴールデンウイーク。出かける人、家でゆっくり過ごす人、仕事の人、農作業に汗を流す人など、それぞれの毎日だろう▼自動車道の整備が進み、生活道路の渋滞はいくらか緩和されたが、それでも観光地の周辺の幹線道路は混雑する。地元の人はどこへ行くのも不自由だが、辛抱か▼以前は、この頃が1年中で最も穏やかで、過ごしやすい気候だったが、近ごろは急に季節が変わる気がする。先週の後半は暑い日もあり、「四季」はどこに行ったのかと思う▼全国各地で自然災害が相次ぐ。忘れてはならないのは、これまで生活していた地元に帰れない人が多くいることだ。この人たちに少しでも早く、安心して家族でゆっくり過ごせるゴールデンウイークを届けなければ。

みちしるべ

2017-04-23
 木の芽立ちという季節の所為でもなかったのだろうが日本相撲協会、日本レスリング協会、日本サッカー協会…果ては芸能界、オフィス北野の会社運営問題に至るまで様々な業界団体で様々に抱える問題が顕著化している昨今だが、その中身は色々なれども、およそ組織運営の難しさだけは十二分に伝わってくる▼その組織運営の難しさの底辺には何かしら権力闘争の空気を感じるのは記者の偏見か。木の芽立ちの季節と言えば、我が建設業界の各団体の総会時期でもある。2年に一度の役員改選期を迎える団体も幾つかあると聞く▼権力闘争などという表現を用いれば関係者の皆さんから、お叱りも受けようが、第三者的には業界運営を仕切ることになる新たな役員体制の構築は、ある種、権力闘争の結果と映るものだ。実際、過去の事例には頷かされることも多々あったと記憶する。果たして今期は…。

みちしるべ

2017-04-20
 国交省が先に公表した平成30年の公示地価で、県内最高土地は、鳥取市栄町の1平方㍍当たり13万6000円。坪単価で44万8800円。住宅地では鳥取市東町2丁目が9万3800円、坪単価30万9000円。県内の地価平均変動率は20年連続で下落しているものの、前年比マイナス1・2%と大幅に縮小しており改善方向にある▼県内の不動産需要は近年、アクセス道などの道路網整備が進んでいる好立地条件地域を中心に、景気回復基調を裏付ける形で徐々ながらも需要が高まっている。最近よく耳にするのが「分譲宅地造成工事開始とともに、引き合いや問い合わせが多々ある」。中には「完成を待たずに完売する区域も」と。通勤時間・距離の短縮、また固定資産税等の税制面も考えれば、比較的安価な市郊外や市外での需要が高っている▼道路網の拡充整備促進は、地域経済を支える大きな役割を担っている。

みちしるべ

2017-04-19

 今年も多くの新入社員を本紙の「ニューフェイス」で目にする。日々の業務にとまどい、多くのことを学ぶ毎日は大変かもしれない。しばらくすれば大型連休がやってくる。それまでもう少しの辛抱だ▼「この業界にもだいぶ慣れてきたな」。昨年のことだが、ある社長さんから有り難い言葉をもらったことを思い出した。振り返れば記者として4年の月日が経とうとしている。まだ、右も左も分からない頃、業者を訪ねると、必ず社長さんに会いに行った。しかし、相手にされることも少なければ、「忙しいだ」の一言で犬と散歩に出かけるなど苦い思いもした▼まだまだ一人前とはいえないが、成長は感じる。継続は力なり。ありきたりな言葉かもしれないが、やはり積み重ねが大事である。

みちしるべ

2017-04-18

 11日に発生した大分県中津市の土砂崩落。山腹からの土砂で呑み込まれた集落の様子は、日本全国に大きな衝撃を与えた。この土砂災害を受け、県は「土砂災害警戒区域」について、崩壊の可能性などを探る緊急調査を始めると発表した▼土砂災害で記憶に新しいのは、昨年、立て続けに日本列島を襲った台風だ。県内でも多くの浸水被害や道路の崩落が確認され、少し間違えれば多数の死傷者が出てもおかしくないような状況だった。現在も行政と建設業者が一丸となって、復旧・復興を進めている▼これから出水期に入ると、ますます災害も多くなる。自然災害に対する万全な対策は不可能だ。しかし、被害が一つでも少なくなるよう、行政と地元業者が連携して地域の安全を守って欲しい。

みちしるべ

2017-04-17
「おもてなし」。2020年に開催される東京オリンピックの誘致の際に話題となった日本のおもてなしの心。相手の心をわしづかみにするのも、ささやかな心遣いだったりする▼ところが、鳥取市の企業誘致の話になると、どうも、その「おもてなし」に首をかしげる向きも少なくない。雇用の創出に本当につながるのか。今の雇用情勢を考えれば、そこまで手厚い支援が必要か▼または、「(進出する企業を)しっかりと調査しているのか疑問だ」。金融関係者からはそんな声もある。また、人材を奪われる地元企業から不満の声もあるという▼地元建設業界からも「企業を誘致する際に地元企業を活用することをなぜ条件にできないか。あまりにも弱腰だ」。確かに、もっと、地元企業に対する「おもてなし」も必要では…。

みちしるべ

2017-04-16
 きょう4月16日はボーイズビーアンビシャスデー。1877年4月16日に札幌農学校のウィリアム・スミス・クラーク教頭がこの言葉を残して北海道を去ったことにちなむ▼「少年よ、大志を抱け」新卒者が入社するこの時期にぴったりな言葉だ。若手の育成が喫緊の課題になっている建設業界。若い力が活躍する場はいくらでもある▼一方で、若手が続かないという深刻な悩みもある。本紙のニューフェイスで紹介した新入社員の方が数年後もその会社で活躍していると嬉しいものだ▼クラーク博士の言葉の全文は「少年よ、この老人(私)のように大志を抱け」というものだ。目標になるベテラン技術者が残っているうちに若手を育成し、技術を継承していかなければならない。

みちしるべ

2017-04-12
 先日、ご近所の氏神様の春祭に出かけた。今年一年の豊作や家内安全を祈願した▼なにぶん田舎のことゆえ、集まった人は高齢者及びその予備軍がほとんどで、若者は少なく、子供は小学生が二人ほど。典型的な少子高齢化社会の縮図を見た。集まった大人達はこの行事をどう後世に伝えていくのか、真剣に考えないといけない、という声が出ていた▼建設業界もそうで、跡継ぎ問題、若手技術者の育成が大きな問題となっている。 「あそこの会社は誰が継ぐのか。M&Aの話しが活発だと聞いた」といった話を聞く機会も多くなってきた▼本紙では「ニューフェイス」 として新入社員を紹介しているが、若者たちが20年後、30年後もこの業界に身を置いてもらうためにも地道に働き方改革を進めて行くしかない。

みちしるべ

2017-04-11
 「協会に入っても何のメリットもない」-特に若い経営者に多い言いぐさだが、最近は現会員からもこうした声が出る。なるほど、日ごろの会社経営で会員だからといって優遇されるわけでもない▼だが、どうだろう。建設業の魅力アップにしても個々で取り組むよりも団体の方が世間に与えるインパクトは強い。役所への不満もそう。業界が求めていた最低制限価格の引き上げは、団体の意思表示によって役所を突き動かした▼迎えた春はこれからが総会シーズン。今年は役員改選がメインで、水面下では人事を巡り駆け引きが続く▼働き方改革など業界も変わろうとしている。結集した声を世に発信できるリーダーはいないか。差し迫った課題に立ち向かうにふさわしい人物を選びたい。
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