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コラム

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みちしるべ

2018-09-07
平成最後の夏は酷暑に見舞われ、また、数十年に一度の大型台風の襲来と北海道の大地震が、日本列島に大きな爪痕を残して終わった▼平成の30年間でも多くの自然災害が日本を襲った。その中でも地震は、阪神淡路大震災に始まり、東日本大震災や鳥取県も一昨年の中部地震では大きな被害を受けた▼一度被災すると復興するまでの道のりは険しい。東日本大震災は発生から7年以上経過した今でも完了していない。中部地震では、町には崩れてそのままの建物や閉店してしまった店などが見受けられるが、県市町村の公共施設の復旧工事は今年の5月に完了。発生から、2年半以上の時間を要した▼国民が安心して暮らすために、数々の災害を教訓にした、強靭な公共施設のインフラ整備が不可欠だ。(雛)
 

みちしるべ

2018-09-06
境港市は、8月下旬に更新した2018年度発注見通しで、当初に総合評価入札で予定していた渡町汚水幹線(その11)工事など3件を指名競争入札に変更した▼これまで予定価格2千万円以上の土木工事は総合評価入札を試行してきたが、今回の変更は直近3件の総合評価入札の参加者が1者で、しかも落札率が約99%と高かったためだ▼発注者からすれば議会や入契審に「競争性が担保されていない」と見られることが面白くない。一方、業者は「調査基準価格(予定価格の概ね90~91%程度)でも落札できないからや~めた」と▼低入札価格調査制度は導入されたが、失格基準価格(予定価格の概ね88~89%程度)まで切り込み、技術者を増員配置して儲けを出していい点が残せればいいのだが。(鴉)
 

みちしるべ

2018-09-05
9月に入ると一気に日暮れが早くなる。少し気が早いが、今冬の雪はどれぐらい降るのか。最近は、豪雨もあるし、雪も多い。この地に暮らす限り、雪は常に覚悟しておかなければいけない▼行政は、この冬の除雪準備をすでに開始している。近年は、雪の季節が終わった4月から前年の状況を踏まえ、次のシーズンに向けた対策に取り組む。取材で立ち寄る県の維持管理課は「除雪のことは常に頭から離れない」と準備に余念がない▼都会と違い、県民の多くは車で移動することが多い。朝になれば、家族がそれぞれの職場に向けて車に乗り込む。道路は毎日の生活に大きく影響する▼行政に寄せられる多くの要望は公共施設の充実だ。この地のインフラが整わなければ、高齢化と過疎化がさらに進む。(鷺)
 

みちしるべ

2018-09-04
20日投開票の自民党総裁選に立候補を表明した石破茂議員。総裁イコール事実上の総理大臣。県から初の総理大臣誕生に大きな期待が寄せられる。公約には日本創生会議の設立、防災省の設置、など地方回復と災害対策重視の施策が打ち出されている▼アベノミクス政策は、大都市圏、大企業優先が軸。日本全体への好況浸透感は今ひとつ。進む少子高齢化、人口も1億人を割る込むといわれ、さらに近年に見られ異常気象による大型台風による暴風雨災害や猛暑の灼熱高温被害。今週もまたまた今年最大級の台風21号が日本列島を襲っている▼防災意識と地方重視施策を打ち出す石破政策への期待値は、地方であればあるほど膨らむ▼各報道を見る限り劣勢は否めないが、鳥取県からの初の総理誕生に熱い声援を送る。(雀)
 

みちしるべ

2018-09-03
アジア版のオリンピックとも呼ばれるアジア競技大会が終盤を迎えている。マイナー競技ではメダルを獲得するとひとたび注目を浴び、競技人口の増加や発展につながる▼品質の向上や技術者のモチベーション向上につなげようと始まった県の優良業務表彰の受賞者が決まった。技術者及び会社にとっては栄誉なことだ。限られた工期の中で品質の管理に徹底し、努力を認められることはものづくりの世界に携わる者なら喜びもひとしおだろう▼依然として担い手不足が問題となっている建設業界。若者に少しでも関心をもってもらうことが必要となる。優良業務・工事に憧れを持つ若者が入職し達成感や栄誉を新たな若い世代に伝え、目標としてもらうことが重要だ。技術を継承し建設業のやりがいを幅広く認知させなければならない。(鸐)

みちしるべ

2018-08-31
総務省統計局の労働力調査結果によると、2018年上半期(1月~6月)時点の建設業就業者数は平均で503万人。昨年(1月~12月)の平均498万人と比較すると5万人の増となった。各業種が人材獲得にしのぎを削る中、行政や各民間団体の担い手育成支援策などが功を奏していると言える▼しかし20年後、現在約7500万人いるとされる生産年齢人口(15~64歳)は、6000万人を割ると推計されており、労働力不足はますます深刻となることが予想される▼各業種がそれぞれの魅力を発信し、人材を確保することは有用なことだが、それだけでは事欠く時代がすぐそこまで来ている。今後を担う若い世代に日本の未来を考える機会を与え、危機意識を持ってもらうことが必要だ。(鴨)

みちしるべ

2018-08-30
「よくこんな立派な道ができたものだ」。鳥取市街地の慢性的な渋滞を解消するため新設された延長3・8㌔の鳥取環状道路。2009年に全線開通してから10年近い歳月が流れた▼車の流れを大きく変えた街路の事業効果は多岐にわたる。その魅力は、何と言っても市街地を走る4車線の自動車専用道路で、その存在感は大きい▼1988年に県の一般道路事業としてスタートしたこの街路整備が大きく進展したのが地域高規格道路に指定された97年。完成までの20年間に約400億円の巨費が投入された▼年間の予算はざっと20億円で、かなりの予算が800件を上回る公共補償費に充てられた。開通後、周辺の宅地開発を誘発し、広域交通網の要となっている。道路の地域経済に及ぼす影響は大きく、事業効果は高い。(鶯)
 

みちしるべ

2018-08-29
9月14日から11月4日まで、山口きらら博記念公園で全国都市緑化やまぐちフェアが開催される。フェアには鳥取県も庭園を出展、県造園建設業協会が受託し、鳥取県の魅力を詰め込んだ庭園を作成する▼2013年に全国都市緑化とっとりフェアが開催されて以降、鳥取県は他県で開催される全国フェアにも積極的に出展してきた。今回は県造園建設業協会西部支部が設計と作業を担当する▼同じ中国地方にありながら島根県西部や山口県は、とても遠いイメージがある。実際の距離もさることながら、高速道路や新幹線が整備されていないことが大きな原因だ▼日本海側の都市が交流を深めることは、高速道路のミッシングリンク解消に向け大きな後押しになるだろう。(鷹)

みちしるべ

2018-08-28
このほど米子管工事業協同組合が開催した夏期研修会を取材した。この日の講師のひとりが絵本作家の玉井詞さんだった。演題は「出会いが、人生も絵もかえていく」▼恥ずかしながら米子に高名な絵本作家が住んでおられるとは知らなかった。以前テレビで高視聴率を取っていた「まんが日本昔ばなし」に関わっていた作家だという。この日の講演でも同番組で人気のあった独特なしゃべりくちの常田富士男さんのことも出た▼さぞかし悠々自適な絵本作家生活かと思いきや、収入はびっくりするほど少ない(本人の弁)、その額にびっくり。日本の文化芸術に対する厳しい現実を見た▼それでも作品に対する自信が伝わってきて、仕事に対する思いが感じられた。直接建設業とは関係ないが「良い出会い」となった。(鵲)

みちしるべ

2018-08-27
8月最終週となり、9月の上期末に向けた発注機関の執行がピークを迎えた。「忙しい今、仕事を取っておくか。下半期に余力を残すべきか」▼今年は7月豪雨の“特需”があり、県東部でもとりわけ八頭管内の下期は復旧工事が本格化する。「今年、来年の仕事量は十分」―ここ近年、工事量の減少を嘆いていた声も吹き飛んだ。復旧に必要な大型ブロックが手薄になりはしないかと心配する業者も▼ところで昔の県職員には、いざ災害となれば「やれ予算獲り」と、途端に威勢が良くなるベテランがいた。他県では護岸が破堤して一大事に化した。再度の災害に備え、関連事業を入れて改良復旧しておくべきカ所はないか▼予算の目論見一つできない職員が多くなったと聞いた。災害に学ぶべきことは、まだ沢山ある。(鷲)
 
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