本文へ移動

コラム

RSS(別ウィンドウで開きます) 

みちしるべ

2023-04-17
 今年度の予算などを審議した3月議会を傍聴した時に、タブレット端末を操作して資料を見る議員の姿が。また、入学式を終えたであろう初々しい学生たちの手にもタブレット。ペーパーレス化や業務の効率化など、技術導入が進む様を目の当たりにすると、時代の流れが与える影響力のすごさを実感する▼その一方で、新しい技術を一から覚えて、仕事に取り入れるのは相応の体力を消費してしまう。若いうちはまだ良いが、年齢を重ねるとなかなか難しい▼建設現場でのICT研修会で、講師はまず体験することが大事だと口にする。難しいという先入観も不安も、実際に間近で見て、触れて体験することで少しでも取り除かれるのならば、技術の発展に合わせて、皆で学び共有する機会が今後もっと増えればと思う。(雛)

みちしるべ

2023-04-14
 寒い冬を越えて迎えた春。しばらくは穏やかな空気の中で過ごしたいが、寒くて荒れた日もあったし、晴れの日でも黄砂がひどい。そして、今月の初めには東部地区などで大雨注意報も発表された▼4月も中旬になり、ようやく気温の変動も落ち着いた気がする。それでも、近ごろは季節の移り変わりが早い。日本が誇る「四季」はどうなったのか、とぼやく人もいる▼確かに子供の頃の気候とは違う。強い雨や雪が降り続くことも多くなった。自然災害が発生することが当たり前の国だと専門家が話すが、「この地は安全」だと思い込む人は多い▼身近な地域にも危険な場所はたくさんあるが、防災対策は万全ではない。過疎地だからという理由でインフラの整備が遅れてしまうようでは、国民を守れない。(鷺)

みちしるべ

2023-04-13
 「ようこそ よなごへ!」。建設中の美保テクノスの新社屋壁面に、大きな文字が掲げられた。JR伯備線の米子駅に向かう車両から眺めることができ、歓迎ムードを漂わせる粋な計らい。旧社屋壁面にも同様のフレーズがあったため、続けるかどうかが気になっていた▼米子駅南北自由通路の供用に向け、工事は山場を迎えている。線路で分断された駅南北を繋ぐ延長140㍍の通路が姿を見せ、新設される駅南広場も形ができつつある▼一帯では、米子市が「まちなかウォーカブル推進事業」として、市道の美装化、歩行空間の充実に向けて工事を計画。JR西日本は商業施設「新駅ビル」について、きのう、概要を公表した。入居テナントによる集客効果など、周辺がどのように変化するかが楽しみだ。(鴛)

みちしるべ

2023-04-12
 23年卒の社会人デビューから10日ほど経った。研修の内容も徐々に濃くなり始める頃、手応えはどうか▼ここ数年、就職の決め手となった条件に「成長できる環境」を挙げる若者が半数近くを占めるという。福利厚生や待遇面よりも仕事の内容を重視する傾向が強いそうだ▼加えて若者雇用促進法をはじめとしたルールチェンジで、職場の環境は大きく改善。eNPSのスコアを見ても自社への満足度は高まり続けている。にも関わらず「定年までその会社に残る」という若手は2割しかいない▼ギラついた功名心ではなく、横並びの成長希求と言える。会社が人生の安全を保証できない今、常に次の職場でも活躍できる自分でなくてはならない―動機は「不満」ではなく「不安」。どう払拭するかが育成の新たな課題だ。(鵯)

みちしるべ

2023-04-11
 先週は天気が不安定な日が続いた。特に金曜日は久しぶりの本降りの雨。気温が高い日が続いていたから、少しクールダウンとなり4月らしい気候となった。農作物にとって恵みの雨となったに違いない▼新年度に入り、各機関が発注見通しを公表している。岩美道路が開通し、他に大型事業がない東部地区はどうか。県は骨格予算で例年より件数が少ないのは当然だが、国や鳥取市なども例年通り少ない▼志戸坂峠防災も着工にはまだ時間がかかるし、南北線はいまだ動きが見えず。他にも完成4車線の自動車道なども暫定2車線のままで、計画があるにも関わらず…というのが東部の現状だ▼西部に比べると東部は、事業化に向けた要望活動が弱いとも聞く。業界に「恵みの雨」が降るのはいつになるか。(隼)

みちしるべ

2023-04-10
 厚生労働省が発表した2022年の出生数は79万9728人。1999年以降最も少ない数となったことで少子化の問題に改めて危機を感じた発表だった。7日に初会合を迎えた「こども未来戦略会議」に期待したいところだ▼少子化の問題は原因が分からないことが難点。ノルウェーなど北欧のように教育費を無料にする方針や、養育費の補助を提案してもあまり変わらない気がするのは私だけか▼少子化問題に加え昭和30、40年代に学校の建設ラッシュを迎えた日本全国各地では、施設の改築、改修ラッシュに入っている。少子化が進むことで小中一貫校となる義務教育学校も県内では増えてきている▼米子市でも3小学校、1中学校の統合学校が今年度設計に入る。少子化の中どのような学校になるか注目が集まる。(鴎)

みちしるべ

2023-04-07
 サクラの花盛りが越えたころ、県の建設工事23・24年度新格付けがスタートした。定数制の土木A級100、建築A級35に多少の昇・降格があり、変動した各社にとって吉と出るかどうか▼こちらも定数がある統一地方選は9日に投開票が迫った。41都府県議選挙区の4割が無投票になったとか。県内でも9選挙区のうち3選挙区が無投票で、有権者の選択する機会が失われた▼特に中山間地での議員の成り手不足は深刻で、同時に議員の高齢化が進む。投票率も気がかりだ。知事選がそうだし、選択肢の幅が狭すぎることも投票所から足が遠のく要因に。いやいや、せめて投票には行かなくてはならない▼新しい顔ぶれには横たわる数々の地域課題に汗をかいてもらいたいし、そして、業界がかかわる仕事も作ってもらわなければ。(鷲)

みちしるべ

2023-04-06
 今月から、自転車に乗る際のヘルメット着用が全年齢で努力義務化された。努力義務なので罰則はないが、自転車での死亡事故の約7割が頭部への致命傷で、ヘルメットを着けると着けないでは致死率が2・3倍も変わるという。身を守るためには必要な措置だ▼ヘルメットは建設現場では必須アイテムで、取材する我々も常備している。ヘルメットにも、飛来物から守るものや高所作業用、電気工事用など種類はさまざま。間違った用途で使用してしまうと、全く意味のないものになってしまうため、用途に合わせたヘルメットを使用しなくてはいけない▼ヘルメットには使用期限も設けられている。ヘルメットをはじめとする身を守る道具の一つ一つを改めて確認し、新年度を無事故無災害で過ごしていきたい。(雛)

みちしるべ

2023-04-05
 晴れた日には明るく暖かい光を感じる季節になったが、「花冷え」といわれるように、この頃は少し寒い日もある。平野部の桜は盛りを過ぎたが、これから咲き始める花の芽は一気に息吹く4月に入った▼新しい生活が始まった人達を多く見かける。これまでの環境とは違って戸惑いもあるに違いない。それでも、初めての学校や職場に向かう若い人の姿は、数え切れないほどの夢が詰まっているように見える▼若い土木の技術者と会った。「失敗も多いが、仕事を覚えてくると創造力も増す。自分で考えて業務を進められるようになれば、楽しみも出る」と話す姿は、たくましい▼この人達の仕事はチームで取り組んでいる。「支えたり、助けられたりの毎日」。若い人が抱く夢や希望を支え続けなければ。(鷺)

みちしるべ

2023-04-04
 今季から米大リーグで塁間に野手3人を置く守備シフトが禁止される。一方向に強い打球を放つ選手に対し、塁間に3人を配置して安打を防ぐ体制。禁止に伴い、昨季にシフトを敷かれ、アウトになる場面が目立ったエンゼルスの大谷翔平選手らには恩恵となり、安打を見る機会が増えそうだ▼制度改正といえば、新年度に入り、給与のデジタル払いの解禁、中小企業での時間外労働の割増賃金率引き上げ、雇用保険料率の改定、大企業に対する男性の育児休業取得割合の公表義務付けなど、企業経営に関わる項目は少なくない▼業界では来年、時間外労働時間の上限規制が適用される。食料品のさらなる値上げ、鉄道や宅配便の運賃アップなど、気が滅入るニュースばかりだが、対応を検討する重要な1年になる。(鴛)
2024年4月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  • 休刊日
有限会社日刊建設工業新聞
〒683-0047
鳥取県米子市祇園町2丁目33-13
TEL.0859-32-1771
FAX.0859-39-0421
TOPへ戻る