鳥取県/6月補正案111億円固める/公共事業は28億円追加
県は1日、中東情勢や物価高対策などを盛り込んだ総額111億1700万円の6月補正予算案を固めた。8日開会の6月定例県議会(~29日)に提出する。
中東情勢、原材料価格高騰対策は18億円で、中小企業への金融支援5億9200万円などが柱。LPガス料金高騰対策や、福祉施設、私立学校、畜産農家への光熱費支援も拡充する。今後、国補正の動向によっては、さらに上乗せもある。
このほか工業団地整備支援に500万円。市町村が造成する工業団地の適地選定調査や基本計画の策定にかかる経費を支援する。高齢者施設の防災・減災対策には1億6500万円を追加し、非常用自家発電設備、老朽化した施設の大規模修繕費の一部を助成する。
鳥取空港の第2期コンセッションは、債務負担行為120億円を設定。27年度から向こう20年間の運営交付金を手当てした。米子ベイウォーターフロント活用事業には3億1500万円。米子港の野積み場土地を再取得し、新たな開発事業者を募るために検討会も設置する。
また、公共事業費は国認証増を中心に28億1000万円を上積み。ため池改修に4億1800万円、通学路安全対策に1億4200万円などを計上した。4月の強風被害を踏まえた道路維持費は2600万円を補正。大山周辺道路の危険木を台風シーズンまでに事前伐採する。
6月補正後の一般会計総額は4072億円あまりとなる。
高専に生コン6立米提供/研究用供試体を製作/米子生コン協組
米子地区生コンクリート協同組合は5月31日、米子工業高等専門学校を訪問し、卒業研究で使用する供試体製作のため、生コンクリート約6立方メートルを提供した。建設分野の人材育成や生コンへの理解促進を目的とした取り組みの一環。
同校では総合建築デザイン工学科の4、5年生学生のほか同校OBを含む約15人が参加し、提供された生コンを型枠へ打設する作業を実施。
製作作業では、生コンの技術者が木づちによる締固めやバイブレーターの適切な使用方法などを指導。学生らは説明を受けながら供試体を製作し、コンクリート施工の基本技術ほか、実際の材料に触れながら製作工程を体験することで、コンクリートの性質や品質管理への理解を深めた。
同組合の佐々木事務局長は「生コンに直接触れてもらうことで、建設材料への興味や関心を持ってもらえればうれしい。今後も地域の人材育成につながる活動を続けていきたい」と話した。
南北線の事業化へ要望/道路3期成会が総会
深沢義彦鳥取市長が会長を務める道路関係3期成会の26年度総会が28日、鳥取市役所であり(=写真)、都市計画決定された山陰近畿自動車道・鳥取―覚寺間(南北線)の早期事業化などを求める要望書を決議した。
南北線は、山陰近畿道で唯一のミッシングリンクで山陰道・鳥取西ICから鳥取市街地を通過して覚寺ICまで約7・0キロを結ぶ。先月15日に県が都市計画決定を告示し、直轄による2027年度の新規事業化が期待されている。
要望書には南北線の早期事業化を求めるほか、▼山陰道の早期整備(北条道路の早期完成など)▼志戸坂峠防災事業の推進▼資材・人件費高騰に伴う新たな財源の創設―などを盛り込んだ。
3期成会では、7月以降に出先機関を含む国交省や財務省、地元選出国会議員へ合同で要望活動することにしている。
県土整備部/「6月単価」10日以降
県土整備部は5月29日、公共工事の設計積算に使う土木工事実施設計単価を一部改正した。「6月単価」は10日以降の起工決裁から適用する。
今回の改正単価は、建設物価調査会の月例報告による実勢単価と、「建設物価6月号」をもとに反映させた。アスファルト合材、セメント各種が値上がりする。
また、資材不足を受けて路面標示用塗料の一部の価格掲載を一時中止。一方で塗料用シンナー、塩化ビニル樹脂塗料用シンナーの価格掲載を再開した。
主な変動資材は次の通り。カッコ内は変動率
▼異形棒鋼各種=1トン当たり5000円上昇(3・9%~4・9%)▼アスファルト合材各種=1トン当たり2000円~3300円上昇(10・6%~20・5%)▼アスファルト乳剤各種=1リットル当たり30円上昇(23・8%~24・6%)▼セメント各種=1トン当たり1200円上昇(4・5%~4・9%)▼ブルーシートポリエチレン製=1平方メートル当たり13円上昇(29・5%)
要望活動など計画承認/米子道期成会が総会
中国横断自動車道岡山米子線(蒜山IC~境港間)整備促進期成同盟会(会長・伊木隆司米子市長、43団体)が、米子市加茂町2丁目の国際ファミリープラザで2026年度総会を開いた=写真。今年度の要望活動など事業計画のほか、伊木会長を再任する役員改選案などを承認した。
議事は6議案で、事業計画では10月下旬から11月中旬ごろに東京都内で総決起大会を開催予定。夏や秋に国土交通省や地元選出国会議員、西日本高速道路などへの要望活動を展開する。
要望は(1)米子・境港間の高規格道路の早期事業化(2)中国横断自動車道岡山米子線の全線4車線化(3)高規格道路ネットワーク構築に関する予算確保―の3項目を軸に構成。
新役員は次の通り。(敬称略)
▼会長=伊木隆司(米子市長)
▼副会長=伊達憲太郎(境港市長)、中村英明(日南町長)
▼理事=竹口大紀(大山町長)、陶山清孝(南部町長)、近藤宏(日野町長)、白石祐治(江府町長)
▼監事=中田達彦(日吉津村長)、小澤敦彦(伯耆町長)
平井組Gを優先交渉権者に/提案価格5億8740万円/日吉津村
日吉津村は第2期日吉津村海浜運動公園再整備事業の優先交渉権者に、平井組が代表事業者を務めるグループを選定した。構成事業者に平設計(米子市東町)、協力事業者に大松建設(米子市彦名町)、KICHI(千葉県松戸市)が参画。提案価格5億8740万円、評価点は489点(600点満点)だった。
地域資源を生かした再整備により、海浜運動公園エリア一帯の活性化を図る事業。第1期工事は山印を代表事業者、平井組を構成事業者とするグループが請け負い、グランピング施設やオートキャンプ場、ビジターセンターなどの整備を担った。第2期では芝生広場=写真=を新たな子育て交流拠点と位置付け、天候に左右されず子どもが遊べる場、人が集い交流する場、地域のにぎわいを生む場の創出を目指す。
コンセプトに「自然とあそぶ、みんなをつなげる、おおやね広場」を掲げ、海浜部の自然環境や松林との調和、子どもの遊び、多世代交流、村のにぎわいづくりを一体的に捉えた内容。▼スポーツ芝生エリア▼イベント・芝生エリア▼ネイチャープレイエリア▼いつでも遊具エリア▼展望・休憩エリア―などを配置し、利用目的や年齢層に応じたゾーニングを行う。
設計・建設面では、グランルーフとキッズプレイルーフを組み合わせた屋根付き広場の空間構成を提案。主要な遊具を屋根下に配置することで、猛暑や降雨、降雪時にも利用できる全天候型の空間とし、公園の稼働率向上を図る。芝生広場とグランルーフを一体的に活用する計画や、最大12台のキッチンカー受け入れスペースの確保なども盛り込んだ。
施工計画については、短い工期を前提としながらも実現性の高いスケジュールを提示し、現場管理や環境配慮にも一定の具体性があると評価された。また今後の契約に際し選定委員会は、安全対策など利用者目線での追加検討や、資材供給の状況を踏まえたリスク分担・事業スケジュールに関する密な協議を求めている。