新規は境漁港岸壁など2件/26日、公共事業評価委
県公共事業評価委員会が26日、県庁特別会議室で開かれる。県は新規事業に境漁港係留岸壁整備事業(境港市)と林道金持秋縄線開設事業(日野町)の事前評価2件、ほか継続事業の再評価3件を諮問する。
新規事業は想定事業費10億円を上回るため、評価委の事前評価にかけられる。境漁港は係留岸壁を水深4・5メートルから水深7・0メートルに増深する。改良延長130メートル。全体事業費は、来年度から6年間で18億5000万円。
一方、林道金持秋縄線は、日野町金持地区から秋縄地区にかけて延長7500メートルを結び、幅員4・0メートルで開設する。全体事業費は、今後15年間で35億4000万円を見積もった。
また、再評価は事業採択後、一定期間が経過した林道富海福山線(倉吉市、三朝町)、林道桑原河内線(鳥取市)、林道行者山線(南部町)の3件について、整備効果などを検証する。
評価委の今年度初会合では、新しい会長を選任後、県が諮問案件の各事業概要を説明。現地調査もある。
特集/県内合材出荷 7年で18%減/東部は4割縮小/西部の比重49%に/資材高・供給難受け推移を検証
ホルムズ海峡の事実上の封鎖から約半年。最悪の量的危機は脱しつつあるが、ナフサ由来の建設資材で供給の偏りや流通の目詰まりが生じ、原油高に伴うストレートアスファルト(ストアス)の仕入れ価格や輸送コストの上昇は今も合材価格を押し上げている。需要の縮小に新たな資材高と供給不安が重なる中、本紙は県アスファルト合材協会(金田孝成会長、会員8社)がまとめた2019~25年度の県内出荷実績を再集計した。
25年度の出荷量は15万4153トン。比較可能な19年度の18万8903トンから3万4750トン、率にして18・4%減少した。20年度は20万7702トン、21年度は21万1120トンまで伸びたものの、これをピークに縮小。22、23年度と2年連続で減少し、24年度に一度持ち直した後、25年度は7年間で最も低い水準となった。ピークの21年度と比べると27・0%減となる。
地区別で変化が最も大きいのは東部。19年度の7万7022トンから25年度は4万7211トンとなり、38・7%減少した。県全体の減少量3万4750トンに対し、東部だけで2万9811トンの減となっており、市場縮小の大部分を占める。県内出荷量に占める構成比も40・8%から30・6%へ低下した。
中部は年度間の振れが大きい。19年度の2万7866トンから25年度は3万1338トンとなり、7年間では12・5%増えた。一方、24年度には4万3923トンまで伸びたものの、25年度は前年度から28・7%減少している。
西部は19年度の8万4015トンから25年度の7万5604トンへ10・0%減少したが、東部ほどの落ち込みには至っていない。県内構成比は44・5%から49・0%へ上昇し、県内需要のほぼ半数を占めるまでに比重を高めた。ただ、10万6899トンを記録した21年度のピークからは29・3%の減少。
全国でも25年度の合材製造量は前年度比3・6%減の3424万2000トンとなり、5年連続で減少した。県内の動きも全国的な市場縮小と軌を一にする。
出荷量が細る一方で、合材工場には原料、燃料、輸送費の上昇がのしかかる。資材供給環境が不透明感を増す中、地域の舗装工事を支える製造・供給体制をどう維持するかが一段と重い課題になっている。
アスA工事1件/西部農林局が26日に
県西部総合事務所農林局は、米子市富益町での農道舗装工事を24日の資格審査会で調達条件を決め、26日に公告する。アスファルトA級対象で、概算工事費は4500万円。
同町で進めた圃場整備工事の一帯。17日の資格審査会で、アスファルト舗装896メートルを内容とする2工区を諮り、19日に公告する見通しだったが、18日の開札を予定した1工区に応札者がなく、入札中止となったため、1本にまとめて26日に公告する方針に改めた。
1工区は、アスファルト舗装819メートル、付帯工事一式が内容。同局は工期の検討を詰めている。
建築A級で改修工事公告/県営野球場のスタンドを/東部建築
県東部建築住宅事務所は、ヤマタスポーツパーク野球場(=写真)のスタンド改修工事を建築A級で公告する。座席の取替工事を中心にした工事を予定しており、24日の資格審査会で調達条件を決める。
鳥取市布勢にある県営野球場は完成後40年以上が経過しているため段階的に建物の改修工事を進めている。このうちメインスタンドのバックネット裏席については多くの座席が老朽化しているため、約900席を取り替える。また、座席があるコンクリート製の床についても劣化が進んでおり、防水を中心にした改修工事を同時に進める。
一方、アルプス席は上段部分の7列から10列に座席が設置されていないため、新たに約500席を新設することにしている。工事費は約1億3000万円で、同事務所では競技のシーズンが終わる今秋から本格的な工事を進める考え。
全建功労賞/米増、新宮両氏に
全日本建設技術協会(前川秀和会長)は、25年度「全建功労賞」として前米子県土局長の米増俊文氏と前日野県土局長の新宮宏治氏を選び、表彰した。両氏は県職員として今年3月末まで、国土整備にかかわる行政の推進に努め、功績が認められた。
県土整備部/境漁港係留岸壁/来年度の新規事業化目指す/全体事業費18・5億円
県土整備部は来年度、境漁港係留岸壁(境港市朝日町)の新規事業化を目指している。水深が浅い区間を増深し、大型漁船の係留に対応する。全体事業費は18億5000万円。
係留岸壁の不足解消に向けて有識者で整備内容を協議、昨年度までに概略検討を進めてきた。
境水道にある既存岸壁は約780メートルで、水深はマイナス4・5メートル~マイナス7・0メートル。うち大型船に対応できるマイナス7・0メートル区間は264メートル。
計画ではマイナス7・0メートル岸壁をさらに130メートル延伸し、「大水深化区間」を拡大する。同部港湾課によると、旋網漁船の大型化が見込まれており、岸壁の事業化により2隻分の係留が可能になり、水揚げ量の増加につなげるという。
現在、米子県土が詳細設計に入っているが、作業エリアは狭く難工事が予想されそう。
想定事業費10億円を上回るため、同部は今月内の公共事業評価委員会に「事前評価」案件として諮問。整備効果が認められれば、27年度の新規事業化に向かう。事業期間は27年度~32年度。