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コラム

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みちしるべ

2018-09-26
日本海側の海の玄関口として現在、境港外港竹内南地区で建設が進められている旅客施設の名称一般投票が10月21日までの日程で行われている。優秀賞に選ばれた7作品の中から最優秀賞を決める▼候補は「境港シードリームターミナル」「境夢みなとターミナル」「大山夢みなとターミナル」「夢みなと貨客ターミナル」「夢みなとターミナル」「夢みなとテラス」「境港竹内未来ターミナル」の7点▼2020年春に完成予定の旅客施設はCIQエリア、待合エリア、事務室・会議室スペース、屋上には送迎デッキを備え、フェリーやRORO船、クルーズ客船などの発着に対応する▼米子鬼太郎空港や鳥取コナン空港のようになってほしい。11月の境港管理組合60周年記念式典で投票結果は公表される。(鴉)
 

みちしるべ

2018-09-25
長く続いた猛暑だっただけに、朝、晩は本当に涼しくなった。9月もこの頃になると、日が暮れるのも駆け足で早くなる。海も、少し北寄りの風が吹くと一気に海の色は暗く、波も高くなる▼短いあいだに、大阪府北部地震、西日本豪雨、猛烈な風が吹き荒れた台風21号、北海道地震が発生。そして、猛暑も自然災害だ。ここまで日本列島を痛めつけなくてもよかろう▼しかし、この時期は秋雨前線が活発になるし、台風のシーズンはまだ過ぎていない。ソフト・ハード面の防災対策は、少しも充実していないし、身近な地域を見ても対策が行き届かない場所は多くある▼とても難しいが、行政も個人も、想定外の災害を常に想定していなくてはいけない。見慣れた川や山は大丈夫か。改めて考える。(鷺)

みちしるべ

2018-09-20
次ぎ次ぎと襲ってくる自然災害。今夏も予想を超える大災害が日本列島を直撃した。台風時期の秋が終われば今度は豪雪災害が心配される。昨今の自然災害はもはや異常ではなく、恒常化している、と捉えていかなけらばならない状況だ▼先日、NHKの緊急災害討論で専門家による議論が展開されていた。その中で土木学会の前会長、大石久和氏は「米国・英国は倍増の予算を投入し国土保全に力を入れている」。災害列島の「日本だけは逆に予算を減少させてきた」。「命を守る施策に力を入れなければならない」と防災事業の優先性と推進性、重要性を説いた▼いつ・どこで・なにが・どのように発生するか分からない災害。100年、200年先を見据える国土保全対策を柱とした公共事業倍増施策が急がれる。(雀)

みちしるべ

2018-09-19
今年も三朝町は、国土交通省倉吉河川国道事務所や県中部総合事務所との合同要望会を開いた。この要望会は、地域の代表や住民が直接、行政にインフラ整備の実現を訴えかける非常に珍しい会合で、毎年のように除雪、急傾地対策、林道整備など様々な要望が挙がる▼地域のインフラ課題を一番熟知しているのは、その土地の住民。整備を怠れば、生命に直結する可能性もあることから、時には行政の対応に、厳しい意見が飛び交うこともある▼行政も住民の声を真摯に受け止め、現地を調査し、対策を練る。限られた予算の中で、優先順位をつけて効果的に事業を進めていくのは、非常に神経を使うだろう。しかし、その声を無視して、取り返しのつかない事故が起きることだけは避けなければならない。(鴨)

みちしるべ

2018-09-18
停滞する秋雨前線の影響ですっかり秋めいてきた。それにしても、今年の夏は本当に暑かった。設定温度をかなり下げた冷房設備がフル稼働した年は記憶にない▼過去の経験からすれば、電力需給がひっ迫してもおかしくない状況のはず。今から考えれば、「節電」の声が上がらなかったのが不思議なくらいだ▼電力の自由化で、これまで地域独占だった売電の垣根が無くなった。今では、鳥取県内でも、東京の電力会社が大口の利用者にかなり安い使用料金を提示して、積極的に営業展開しているという▼折しも、6日の北海道大震災により道内全域で発生した大停電は、電力の安定供給に一石を投じた。「節電」などその後も尾を引く大きな要因は、電力の一極集中という。電力に限らず、一極集中には何かと問題がありそうだ。(鶯)
 

みちしるべ

2018-09-14
高齢化問題と言えば日本の人口のことを思い浮かべる人がほとんどだろう。それも大きな問題だが、同じように深刻なのが道路構造物の高齢化だ▼中国地方にある橋梁のうち建設後50年が経過しているものが全体の24%にあたる約1万4600橋。それが10年後には約半数、20年後には7割が建設後50年以上経過することになる▼トンネルも同様で、現在は建設後50年が経過しているものが全体の17%にあたる235施設。それが10年後には28%、20年後には47%に増える▼数字だけ見れば人口問題以上に深刻に見える。道路構造物の高齢化は毎年着実に進む。それに伴い維持補修にかかる費用も増えて行く。予算を確保するためには国民の理解が欠かせない。(鷹)

みちしるべ

2018-09-13
秋雨前線による雨ですっかり「秋風ぞ吹く」、秋の訪れを感じさせる▼自民党総裁選の最中。安倍総理と石破元幹事長との一騎打ち。大きなテーマの消費税が来年10月に8%から10%に上がることについては両氏とも実施の方向だ▼西部の建築動向の一つの手掛かりとなる、米子市の建築確認件数の推移を見ると5月、6月とも前年度を3割も上回った。住宅系の4号建物が多い▼消費増税前の駆け込み需要とも思える。また、長期金利の上昇傾向で、住宅ローンにも影響が出るのではないかと危惧されている。今のうちに住宅建築をという考えもあるのだろう▼消費増税後の経済の落ち込みも心配される。来年の今頃国民との間に「秋風が吹く」状態にならないよう、どなたが総裁になろうとも対策を切に求める。(鵲)

みちしるべ

2018-09-12
県発注の測量等業務に総合評価を本格導入する動きに業界が揺れている。8月に県が示した素案をめぐり各社は疑心暗鬼に▼1本目の受注減点は、金額の大小かかわらず一気にマイナス30点。2本目にはすぐに手が届かない。500万円前後の業務には、だれも最初から手を挙げないのではないか。いきなり優良業務を加点するのか…▼シミュレーションでは、総じて上位、下位ともに厳しくなる一方で、中間にいる層が若干優位になる。先行する工事の総合評価にしてもそう。自然と中間層が浮かび上がってくる。県は近く寄せられた意見への回答を業界に提示。10月にかけてキャッチボールして改正案を固める▼現時点では本格運用への道のりは険しく見える。急がず、部分的な適用で試行を継続するのが無難か。(鷲)

みちしるべ

2018-09-11
“♪城ヶ島の雨”に、「利休鼠の雨」がある。ネズミ色ではなく、茶人・千利休にちなんだ、「鼠色に近い濃い緑色の小糠雨」と言われる。が、作詞した北原白秋の真意は不明とか▼各界名士の名随筆集『雨』(俳人・中村汀女編集=作品社 1986年発行)を読む。「雨のたもと」「蛇の目傘」など、雨に好意的な一文が多い▼しかし、昨今の豪雨→洪水→大災害発生。こうした現状を見るにつけ、歌・随筆にある情緒的な雨は最早、地球上から消えてしまった、と思えてくる▼度重なる台風に続き、震度7の「平成30年北海道胆振東部地震」が発生、甚大な被害。昔から言われ続けてきた怖い順は「地震・雷・火事・親爺」から「地震・洪水・火事・独裁」か。とまれ被災地の早期復興をお祈りします。(雉)

みちしるべ

2018-09-10
近い未来、労働の半分が人間からAI(人工知能)に代替可能になるという研究結果がある。代替できず、人間が担うであろう残り半分は創造性を要する業務だという▼日々進歩する技術で生産性を高めようと、国があらゆる分野でICT活用を推進している。建設業界においても、ICTを活用した施工技術は労働環境を変化させつつある▼「AIが人間の仕事を奪うのでは」と懸念する声もある。しかし、情報と技術はあくまで人間が使う「道具」だ。そろばんも計算機も同じ結果を求めるために使う道具だ▼これからは道具を活用し、人間ならではの創造力を存分に発揮する能力が求められるのではないか▼情報、技術に踊らされるのではなく、使いこなして何をするのかを考えるべきだろう。(鶴)
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