本文へ移動

コラム

RSS(別ウィンドウで開きます) 

みちしるべ

2020-03-23
 この頃になると、3月の完成検査も終盤。発注機関を出入りする技術者を1年で一番多く見かけるのもこの季節だ。駐車場も普段に比べて車が多い気もする▼この時期は、発注者も忙しい。国の補正予算に多く対応した県の出先機関は先週、毎日のように入札が続いた。施工者との協議や地元との交渉は日常の業務。そして検査も続くから気が休まらない▼もうすぐ定例の人事異動。幹部クラスの動きが気になるが、工事業者や建設コンサルタントで第一線の現場を担当する技術者は、監督員や検査員に注目する人も多いのではないか▼検査後に出てくる成績が企業や技術者個人の評価につながる。同業者の点数も気になるが、細かなところまで気を使い検査を受ける。良い気分で4月を迎えたい。(鷺)
 

みちしるべ

2020-03-19
 新型コロナウイルスの感染拡大は、経済活動にも大きな影響を与えている。国外生産に多くを依存する建設関連資機材もその調達等への影響が出ている。コロナ感染が長引くのか、いつ終息するのかは分からないが、事業継続に必要な事前対策の検討や準備を講じておく必要がある▼資機材の需給見込みや仕入れ見込み、在庫状況、社員罹患時における人員配置等の対応など。そして長期に渡った場合の運転資金の確認など。衛生面ではマスクや消毒アルコール剤の設置と習慣化など▼県内でも商工会議所、信用保証協会等で「新型コロナウイルスに関する相談窓口」が設置され、資金融資や雇用調整助成金などの経営上の支援相談が受け付けられている▼できる限りの最善の方策と対策を整えておかなければならない。(雀)

みちしるべ

2020-03-18
 県内高校の合格発表があった。鳥工建設工学科を除く建設業関連コースは軒並み募集定員割れ、また全体の受験人数も19年度比200人減と、少子化の歯止めがかからない▼昨今の情勢を鑑みて合格発表をオンライン化する向きがあった。しかし瞬間的な通信負荷増大への対応に窮し、従来通り実地で掲示する片手落ちの結果に▼ノウハウの乏しい今回の新型コロナ禍、思わぬ所に落とし穴が生じる。米国の中央銀行に当たるFRBがとったゼロ金利政策は、人・物流の遮断で消費が落ち込む現状にはマッチしなかった▼政府の20年度補正予算編成は10兆円を超す規模の財政出動とも。キャッシュレス還元の延長や固定資産税の減免など、早ければ来月にも取りまとめる見通しだが…真に実効性のある施策とは果たして。(鵯)

みちしるべ

2020-03-17
 年度末労働災害防止強調月間も折返し時期に来た。この運動は、多くの工事が完工時期を迎えるこの時期に、労働災害の発生リスクを抑えることが目的だ▼昨年の建設業における死亡災害発生状況では、4月の12件に対し、3月は23件と2倍近い開きがあった。やはり年度末は様々な作業に追われるため、思わぬ事故を招くのだろう▼このような状況を改善しようと、県内でも一部自治体で債務負担行為や明許繰り越し制度を活用した施工時期の平準化に取り組んでいる。それでも該当工事数は少なく、3月期限の工事や業務は未だ多い。ただ、若者の入職を促す上で施工時期の平準化は避けて通れない問題であることも事実。行政も早期発注に努めるなど、できるところから業態の変革を図ってもらいたい。(鴨)

みちしるべ

2020-03-16
 新型コロナウイルス感染症の拡大は県内にも大きな影響が出てきている。鳥取市内で3月以降に予定されていたイベントで中止になったものが100件以上ある。桜まつりのように大勢の参加が見込まれるものだけでなく、地区内で開催される小規模なイベントも中止した▼影響は建設業界にも及び始めている。国交省が申し出のあった受注者に工事、業務の一時中止を認め、県や市も同様の措置を取っている▼地震や台風などの自然災害は、被害が把握できれば復旧への道のりが見えてくる。しかし新型コロナウイルスは、まだいつ終息するかも見えていない。長引けば長引くほど経済への影響は大きくなる。感染への対策だけでなく大きな打撃を受けるであろう経済への対策も必要になっている。(鷹)
 

みちしるべ

2020-03-13
 昔の一堂に会した紙入札では考えられない―。最近、県発注の工事で開札した直後、入札を中止するケースがみられる。応札していた業者にとっては一体、何が起こったのか全く分からないし、いらぬ疑心を抱く▼おそらくは設計に違算があったものと思われるが、詳しい中身には触れられずのまま。狙っていた工事が再公告になれば、他工事との絡みもあって、せっかくの受注計画も台無しだ▼一方で工事公告中でも違算があれば入札中止に。どこの部分に間違いがあったのか説明を伴わないと、業者はまた一から積算のやりなおし。大型工事であれば負担はなおさら大きい▼だれにでも間違いはあるが、その後のフォローは欠かせない。これも電子入札の弊害か。顔の見えない入札だからこそ一層、丁寧な対応が求められる。(鷲)
 

みちしるべ

2020-03-12
 全世界で感染拡大の猛威を振るう新型コロナウィルス。11日現在は幸いにも、山陰両県での感染は水際で食い止められている状況だが。対処法の確立と早期収束を望むばかりだ▼ところで、国立感染症研究所の発表によると、今シーズン1月以降のインフルエンザ罹患者数は例年と比べて大きく減少している。これについては国民の入念なコロナ対策が思わぬ功を奏したという向きが強い。予防策と言えば手洗いうがいの励行など、常々当たり前に言われ続けている事ばかりだが、これまで意外と出来ていなかったのかもしれない▼当然の事だろう、とつい聞き流しがちになる事も、果たして本当に徹底出来ているか。時に振り返ってみるのが大事。研修会で口を酸っぱくして言われる安全確認はどうだろう。言うは易く行うは難し、何事も。(梟)
 

みちしるべ

2020-03-11
 人口減少社会という言葉が定着してきた。国の推計によれば20年後の人口は約1億1100万人になるとのこと。現在は1億2602万人であり、20年後には1500万人減少することになる。数だけでは実感が湧かないが、17年の東京都の総人口が約1384万人。20年後に東京に人がいなくなると考えると影響の大きさが伝わる▼人口減少の影響で喫緊の課題となっているのが働き手の確保。その道のりは容易ではない。なぜなら建設業同士での取り合いだけでなく、ライバルは全産業となるからだ▼相次ぐ災害により、インフラ整備の意義や建設業の重要性が世間にも伝わっているように感じる。憧れを持って入職したこれからの建設業の担い手の希望に応えられる環境整備を推進していかなければならない。(雛)

みちしるべ

2020-03-10
 昨年7月からの日韓貿易紛争で両国の経済関係悪化から乗客数の減少傾向などによって、米子ソウル便が同10月から運休、DBSクルーズフェリーが同11月末から運休を余儀なくされた▼20年度の境港への大型クルーズ客船の寄港予定は、4月、5月の目玉だった豪華客船「クイーン・エリザベス」などが新型コロナウィルスの感染拡大で入港キャンセル。ゴールデン・ウィークまでの大型クルーズ船の寄港はなくなった▼ここ数年のインバウンド需要への対応拠点と港内再編で整備を進めてきた貨客船ターミナル施設がいよいよ今月末に竣工する。中海宍道湖大山圏域、待望の施設が完成する▼絶好の追い風の中で着工した事業がこれほどのアゲンストの中で竣工を迎えようと誰が思っただろうか。式典は4月11日に予定されている。(鴉)
 

みちしるべ

2020-03-09
 3月もこの頃になると多くの場面で春を感じることも多くなる。例年に比べて予想以上に雪が少なく、スコップを手にした日はわずかだった。それでも毎年、彼岸が過ぎるまでは冬用タイヤを交換しない▼今年の3月は新型コロナウイルスの影響もあって、気持ちがすっきりしない人が多いのではないか。学校は臨時休校。イベントの中止。デマに惑わされる国民など、明るい話題があまり流れてこない▼建設関連業界も影響を受けている。ある地域では、建設現場で働く人が感染した。国交省は工期延期や休校に伴う専任技術者の育児休暇といった対策を素早く打ち出した▼3月は完成検査がピーク。発注機関には、例年と違いマスク姿の関係者が検査資料を抱えて出入りする姿をたくさん見かける。(鷺)
 
2024年4月
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
  • 休刊日
有限会社日刊建設工業新聞
〒683-0047
鳥取県米子市祇園町2丁目33-13
TEL.0859-32-1771
FAX.0859-39-0421
TOPへ戻る