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コラム

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みちしるべ

2018-12-12
鳥取大学の学生が主体となって建設業の魅力を発信する団体「ツナガルドボク」中国支部が発足した。こんご教育や観光など様々なテーマを土木と関連させて情報発信していく計画だ▼ツナガルドボクは、「知る機会を作り興味を持ってもらう」「学生時代から業界をよく知ろう」「同世代、近い世代、社会人とのつながりを作ろう」を三つのミッションに掲げており、中国地方在住で建設業に関連のある学生・社会人をメンバーとして募集している▼担い手の高齢化が進み、若手の確保と育成が大きな課題となって久しい建設業界。一方で卒業後の進路を真剣に考えている学生も建設業界の情報を求めている。これからは学生への情報発信も欠かせないテーマになるだろう。(鷹)
 

みちしるべ

2018-12-11
師走を迎え、何とも慌ただしくなってきた。年がかわれば、あっという間に年度末を迎える▼年度末、次年度を先食いする形で発注される工事は、国で言えば「ゼロ国債」、県では「ゼロ県債」というものがある。これに加えて米子市では「ゼロ市債」を初導入する▼現在開会中の米子市議会に12月補正予算案に、いわゆる「ゼロ市債」の債務負担行為(19年度事業前倒し発注分)として農道改良や道路整備に合計5250万円を計上した▼建設業団体からの要望を受けて市が応えたもので、早期に工事発注されることで、4月、5月の気候の良い時期に工事に専念できる。また、発注平準化により人手不足、働き方改革にも側面支援するように思う▼ゼロ市債はまだまだ他市では聞かないが、建設業界には良い決断となったように思う。(鵲)
 

みちしるべ

2018-12-10
県内の山陰近畿道で唯一、事業化されていないミッシングリンク区間・通称南北線のルート帯案がこのほど明らかになった▼ルート案は①全線バイパス化②部分バイパス+国道9号の立体化③部分バイパス+鳥取環状道路の活用―の3案。事業費や物件移転、環境への影響の大小など、どれも一長一短を伴う▼今後、実施するアンケートでは、住民が利用する際に重視する点やIC位置などを中心に問い掛ける。国道29号の渋滞解消や市街地を回避できるといった点では案①が有力か。新規事業化に到るまでは、まだ数年はかかるものと見られる▼来夏までに開通する鳥取西道路に次ぐ大型プロジェクトの具体化は、すっぽりと空く事業の継続性から見て、まさにミッシングリンク。手続きは丁寧ながらも短縮を図って早く事業化に持ち込みたい。(鷲)

みちしるべ

2018-12-06
擬態―。他のものに、ようすや姿を似せること、と事典。フクロウ、ヤモリやイシガレイなども。攻撃する逆に自衛のために、あの獰猛なユキヒョウまでも、カモフラージュする▼擬態語・擬音語もあり、擬音語は際限がないほどある。「べとべと」「へどもど」、「へらへら」「べらべら」、「ずぶずぶ」「ずぶり」、「かたかた」「がたがた」▼国会で立ち往生する大臣の何と多いことか。すると黒子がメモらしきものを持って駆けつける。大臣と黒子のどちらが「擬態」か、判然としないが▼最近の各国首脳は、相手の意見をじっくり聞かない。「聞く耳を持たない」と言うべきか。戌年(いぬどし)も間もなく閉じる。各首脳が、「キャンキャン吠えた戌年も、二十日余りで終わる」。こう言いたい。(雉)

みちしるべ

2018-12-05
台風、豪雨など度重なる災害を受けて国が実施した重要インフラの緊急点検の結果「防災・減災・国土強靱化のための緊急対策を3年集中で講じ、安心できる強靱な日本をつくる」と対策を取りまとめるようだ。当面は全国各地で防災、防除を中心にインフラ整備が進むのだろう▼県内でも土砂や樹木による異常堆積が多くの河川でみられ、掘削、伐開は国の緊急対策計画に盛り込まれる▼災害以前から、掘削、伐開については各市町村から要望があがっていた。災害が起き、国はようやく重い腰を上げたようだが、防げた被害もあったのではないか▼ハード面で国土強靭化を進めるのはもちろんのこと、国民の声を聞きいれる体制を整えることも忘れないでほしい。何かが起こってからでは遅い。(鶴)
 

みちしるべ

2018-12-04
今国会会期中での成立を目指している、出入国管理法改正案が衆議院を通過した。成立すれば2019年4月から施行され、5年間で建設業を含む14業種で最大34万人の受け入れを見込んでいる。建設業では、5年目までの累計で3万~4万人程度を受け入れる見通し▼しかし、外国人労働者の受け入れを拡大することで、言語や文化の違いだけでなく、近年では失踪の問題や、業界全体で取り組んでいる処遇改善が滞ってしまうとの懸念も出てきている▼人口減少による働き手の不足が、深刻な日本では、これからも外国人労働者が増えていくだろう。しかし、異国から来てその地域の文化になじもうと努力する人を温かく受け入れる環境や制度の整備は、お互いが良い仕事をするためには不可欠だ。(雛)
 

みちしるべ

2018-12-03
2018年もいよいよ最終月。師走の声を聞くと特別何をどうするわけでもないのだが、どこかに気忙しさを感じるようになる。11月7日から県内で展開中の第30回「ゼロ災55」無災害運動も折り返した▼鳥取労働局と鳥取、米子、倉吉の労基署が労災防止団体と連携して年末までの55日間を各事業場において労使が一体となって無災害運動に取り組み、新たな決意を持って新年を迎えてもらおうという運動だ▼昨年度で終了した第12次労働災害防止推進計画では、死亡者数は目標を超え減少を達成したが、死傷者数や重点業種では目標より増加するなど、多くが目標を達成できなかった。今年度からの第13次計画では新たな目標を掲げて取り組みが進んでいる▼安全活動は「続けることの大切さ」。ご安全に!(鴉)

みちしるべ

2018-11-30
遠方での取材も多いし、山間部も車で走るから、毎年早めに冬用タイヤを装着する。雪国で長く暮らしているとはいえ、最初の積雪には誰もが戸惑う▼暖冬傾向という話もあるが、近ごろの気象は雨と一緒で、一気に積雪量が多くなる。しかも局地的な豪雪に見舞われるケースがあるため、油断は少しもできないが、雪が降らねば春も来ない▼道路の渋滞は雪や事故だけではない。9月末に発生した台風24号の豪雨で、鳥取市内では国道9号の迂回路的な要素が大きい県道が一時期遮断されたため、その後数日間、鳥取市内の国道は大渋滞だった▼あの時のような深刻な渋滞も山陰道の鳥取西道路が完成すれば、いくらか解消されるはずだ。それでも県民は、幹線道や生活道路の整備に少しも満足していない。(鷺)

みちしるべ

2018-11-29
先の18日に行われた鳥取市議会議員選挙で、新人6人を含む計32人の議員が誕生した。12月には改選後の初議会を迎える▼今回の選挙は争点のない選挙といわれ、選挙期間中も盛り上りに欠け、結果、投票率は過去最低の41・68%だった。決して無関心ではないが、訴える内容に具体性が乏しかったことも要因の一つといえる▼鳥取市も他の地方都市同様に、少子高齢化や過疎化など人口減少対策が喫緊の課題だ。2004年の市町村大合併以降、人口20万人から減少し続ける鳥取市。堅実・無難な行政は安心感はあるものの、反面、閉塞感、停滞感、不安定感もある。人口対策にウルトラC施策があるわけではないが、大変革を求る施策が聞かれなかったのは残念▼向こう4年間、鳥取市政の任と責を背負う新議員に積極的な施策運営を期待したい。(雀)
 

みちしるべ

2018-11-28
都市と地方の大幅な税収格差を是正するため、20日に開かれた総務省の有識者検討会では、都道府県が徴収する法人事業税の一部をいったん国に集め、地方に手厚く再分配する新制度の創設が検討された。これだけ東京一極集中の状況が続いていれば、当然の対応といえる▼ただ、仮に地方に税収が再分配されたとしても、それはその場しのぎの施策で、地方創生の根幹には、地元企業・産業の発展が不可欠だろう。しかし、現実には建設業を始めとする多くの地元企業が価格競争・人手不足と戦っており、地方は疲弊しきっている▼11月1日現在の本県の生産年齢人口は、昨年同時期と比較すると、5000人以上も減少しており、まさに危機的状況。若者が安定的に人生設計が描ける地元企業の発展が一層求められる。(鴨)
 
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