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コラム

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みちしるべ

2018-12-27
平成最後の年の瀬が終わろうとしている。来年5月1日には新しい元号に代わる▼30年ほど前の今の元号の平成の発表があった日のことを今も覚えている。1989年1月7日、午後2時36分。確か車のカーラジオで聞いた▼小渕恵三官房長官(当時)が記者会見した。「新しい元号は『へいせい』であります」。夜にテレビニュースで「平成」と墨で書かれた文字を見て、どことなく実感が湧いてきた▼生まれて初めての改元の経験だったのと、若さのせいもあり、新しい時代の訪れを感じた。「平成」を使った会社も誕生した▼新しい元号は来年の4月1日以降の発表とされているが、どういう元号になるかは勿論のこと、その時の自分の受け留め方がどういうものになるのか、年齢を重ねた今、自分事ながら楽しみだ。(鵲)
 
 

みちしるべ

2018-12-26
新年度に向けて明るい兆しが見えてきた。19年度政府予算案の公共事業費は、消費増税対策や国土強靭化の臨時・特別措置8500億円が上積みされ対前年17%増の総額7兆円弱に。当初予算ベースでは10年ぶりの高水準になる▼西日本豪雨など災害を受けて実施したインフラ点検を踏まえ、国土強靭化の「3カ年緊急対策」をまとめたことが大きい。なかでも新年度の治山治水は対前年32%の伸びで、堤防かさ上げや河川掘削の対策も前進しそうだ▼毎年の予算に左右される業界は、1年先しか見渡せなかったが今回は違う。18年度第2次補正から19年度、20年度当初予算と向こう3年間の予算がある程度確保された▼災害復旧現場での人手不足があらわになり、この機会に働き方改革や人材確保の下地をしっかりと固めていきたい。(鷲)
 

みちしるべ

2018-12-25
豪雨・竜巻・地震・噴火・・・の大災害。種々の大事故、大事件が頻発。大きく動いた政治、経済。明より暗の方が、脳裏に残る戌(いぬ)年。その戌年が幕を閉じ、亥(い)年へバトンタッチする▼亥年。十二支亥は、いのししや豚の骨格を描いた象形文字。「骨組み」や「核」を表す、と事典。亥は十二番目で、全ての骨組みが出来上がった状態を表すと同事典。また、「亥」は最後までやり遂げる▼亥年生まれの歴代総理は子年と並びトップタイの8人いる。阿部信行、東久邇宮稔彦王(ひがしくにのみや・なるひこおう)、片山哲、芦田均、池田勇人、鈴木善幸、羽田孜、鳩山由紀夫の8氏。巳年は福田赳夫氏のみ▼年末の政治は、海外、国内とも波乱含みだった。輝かしい初日の出、新年を待ちたい。(雉)

みちしるべ

2018-12-21
2020年の東京オリンピック、2025年の大阪万博を前に日本では急ピッチでインバウンド対策が進められている。対策の一環として推し進められるキャッシュレス化。決済システムの不具合、不正利用―トラブルが世間を賑わせている▼現金使用率が先進国の中で圧倒的に高い日本。現金利用が根強い理由の一つはATMだ。いつからか全国どこでも自分の口座からATMで現金が引き出せるようになっている。ATMの手数料は国内の銀行にとって大きな収入源だ▼キャッシュレス化のインフラ整備を推し進めればATMの利用数が減る。しかし硬貨、紙幣の製造コストも恒久的に削減できるだろう▼変化を恐れず、技術の進歩と足並みを揃えなければ世界に置いて行かれてしまう。(鶴)

みちしるべ

2018-12-20
鳥取県での移動手段といえば車。どこへ行くにも車。鳥取県の自動車保有台数は全国でも上位で、特に軽自動車はトップ5に入る▼今、県内では鳥取西道路や北条道路など、多くの道路新設工事が進んでいる。道路事業は非難を浴びやすく、財政縮減の敵にもなりやすい。しかしどの地域でも商業施設が集まるのは使い勝手のいい幹線道路沿い。道路の周りにお金は落ちてくる▼地方では高齢者もなかなか車を手放さない。さらに、これからは自動運転の時代になり、高齢者も障害者も車を使う機会は確実に増える。ただいくら車が自動でも道路がなければ役に立たない。今の環境を守るのか、新しい道路を開発するのか。それぞれにメリット・デメリットはあるが、あとはそこに住む人々の選択の問題だろう。(雛)
 

みちしるべ

2018-12-19
県西部総合事務所の福祉保健局庁舎(米子市東福原)は、建設から約50年が経過し、老朽化や耐震基準への不適合などの課題が生じている。米子市糀町の西部総合事務所敷地内にある旧米子警察署建物を解体した跡地に福祉保健局機能の移転、新棟整備を検討中だ。▼事業実施向けてPPP/PFIなどの事業手法採用の可能性を検討するために市場調査(アンケート)を実施した。民間活力を導入した施設整備では警察署の官舎などが過去にある▼県では、効率的かつ効果的な公共施設の整備、運営を進め、新たなビジネスチャンスの創出や民間投資の喚起による経済成長を実現するためPPP/PFIに積極的に取り組むとしている▼厳しい財政状況は何処も同じだが、事業の行方には興味津々だ。(鴉)
 

みちしるべ

2018-12-18
毎日報道されるニュースの量は膨大で、今年一年どんなことがあったのか忘れる。公文書やデータの改ざん、自民党の総裁選挙、スーパーボランティア、ゴーン会長。そして、聞くことさえ辛くなるニュースは少しもなくならない▼スポーツはどうか。海を渡った大谷翔平選手の活躍、高校野球は大阪桐蔭高校が春夏連覇。平昌の冬季五輪、サッカーのワールドカップも今年の話だが、相次ぐスポーツ界の不祥事が一気に表に出た一年だった▼忘れてはならないのは、全国各地で発生した自然災害だ。大阪と北海道を震源にした地震、西日本豪雨、相次いで上陸した台風による被害。こうした地域の復旧は、まだこれからだ。住み慣れた土地や家に帰ることができないまま、年を越す人が全国各地に大勢いる。(鷺)
 

みちしるべ

2018-12-17
パソコンや家電製品などの使用済み電子機器からの有資源リサイクル処理は、選別と分解に多くの手間と時間がかかる。これらの処理は、そのほとんどが中国へ輸出処理されていたが、その中国が今年全面輸入禁止したことから今、国内でその処理対策が問題化し、山陰地域でも表面化している▼リサイクル業で組織する山陰資源適正処理協議会の牧浦健泰会長は「このままでは家電ゴミ等の行き場がなくなる」。生産者、消費者、処理者など「社会全体が現状を認識する必要がある」と危機感を訴える▼県内にはいまだに《管理型最終処分場》がない。「我々業界だけで対応できる問題ではない」と、混乱に陥ることへの不安も滲ませる▼先日平井知事は最終処分場整備について、積極的な姿勢を示した。早急な方策が求められる。(雀)

みちしるべ

2018-12-14
ソフトバンクとワイモバイルの大規模な通信障害の影響回線数は3060万件に達することが明らかになった。6日に発生したこの障害では、全国的に携帯電話や家庭用WiFiなどのサービスが利用できなり、ユーザーは大混乱▼同社はその原因について、基地局を制御する装置の不具合と発表。通信インフラの脆弱(ぜいじゃく)性が露呈する形となった。確かに、スマートフォンの普及は我々の生活を飛躍的に進歩させた。しかし、それは同時に諸刃の剣であることも痛感させられた▼建設業界もICT(情報通信技術)を使った施工が少しずつ普及してきた。施工性、正確性に優れてはいるが、悪条件下での施工など全て機械任せというわけにはいかない。ベテラン技術者から若手への技術の伝承は欠かせない。(鴨)
 

みちしるべ

2018-12-13
今年はどんな年だったのか。振り返ると、話題は尽きないが、建設業界では、相次ぐ大規模災害への対応、働き方改革も昨年に引き続き問題となった▼そして、このほど閉会した臨時国会で成立した、外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管法もその一つだろう。安易に外国人労働者を受け入れていいのか。疑問視する向きも多い▼建設業に限らずどの業種も人手不足は深刻な問題で、生産性の向上と職場環境の改善が声高に叫ばれる。しかし、地方で大半を占める中小零細企業にとって、事業の継承を伴う悩ましい問題だ▼地方では、少子高齢化に加え、都市部への人口流出で、人口減少が加速度的に進んでいる。地方が元気にならなければ、国が元気になるはずがない。建設業も然りだが。(鶯)
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