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コラム

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みちしるべ

2018-11-12
県とっとり暮らし支援課は、2018年度上半期の本県への移住状況をまとめた。移住者数は、半年間で708世帯954人で、過去最高を記録した▼その中でも、昨年同時期と比較して大幅に増加したのは倉吉市と湯梨浜町。県は、両市町で移住者が増加した主な理由を、移住ツアーなどにより、移住者の関心が高まったためと推察する▼移住を決める上で肝心なことは「仕事」と「住環境」。倉吉市は、積極的に企業誘致を進め、雇用の創出を図っているし、湯梨浜町は、大規模な住環境の整備を計画するなど、移住者をバックアップする体制が構築されている▼しかし、移住者が多くてもそこに定住してくれなければ、あまり意味がない。その点はどうか。インフラ整備など、課題はまだ多くある。(鴨)
 

みちしるべ

2018-11-08
西日本豪雨をはじめ台風、阪府北部地震、北海道地震関連など7275億円の災害復旧・復興費を中心とした総額9356億円の平成30年度第一次補正予算が7日成立した▼この中で、公立小中学校のクーラー設置費として822億円を計上し、熱中症対策に短期間で取り組む。災害に例えられた今年の猛暑が政府の背中を押し、来年夏に間に合わせたいという▼普通教室だけで全国の20万近い教室に設置できる予算額だというから、メーカーの供給体制はどうか。また、計画通り設計・施工ができるかどうか▼平成29年4月1日現在、普通教室の設置率が約11%と全国平均の約47%に比べかなり低い鳥取市。普通教室だけでも今後、640室の整備が必要というから、特需と素直に喜べない問題をどう解決するか。(鶯)
 

みちしるべ

2018-11-07
「第一希望の工区の入札が終わりの方なので、どうするか頭を悩ませている」。先日、鳥取県土整備事務所で行われた除雪業務の入札に参加した業者の話だ▼同事務所では17件の除雪業務を入札した。第一希望の工区を受注できる保証がないため、それよりも前に行われる入札に参加せざるを得ない。しかし、それを受注してしまえば第一希望の工区の入札を辞退せざるを得なくなる。何とも悩ましい話だ▼除雪機械を準備し、オペレーターを育成して除雪の体制を整えた企業は、投資分を回収しなければならない。しかし除雪機械にも人員にも限りがあり、やみくもに受注を目指す訳にもいかない。除雪業務の発注方法には、まだまだ工夫の余地があるのかもしれない。(鷹)

みちしるべ

2018-11-06
季節は早くも11月を迎えた。大山も初冠雪し、最低気温が一桁台となり、「寒い、寒い」と家人がコタツを出して来た。ついついコタツに足を入れると、もう捕われの身となってしまう▼この頃、枕詞のように使われるのが「平成最後の〇〇」というやつだ。「平成最後の夏」、「平成最後の秋」 、これからも「平成最後のクリスマス」、「平成最後のお正月」と続いて行くのだろう▼さて、冬がもうすぐやってくる。既に各発注機関で除雪業務の入札が始まった。厳しい冬にならないように祈るだけ。また、年度後半になってから、全社辞退や参加者がなく入札不調になるケースも見られはじめた。配置技術者不足なのか、それとも違う理由なのだろうか▼「平成最後の冬」どういう業界模様が展開されるだろうか。(鵲)

みちしるべ

2018-11-05
数多くの災害現場は順調にさばき切れるか―八頭管内で大型工事の開札が始まった。いくつか現場を抱き合わせて発注するも、なにせ件数が多すぎる。応札はあるか、または他社の動向はどうかと、受発注者双方が開札の状況を注視する▼「はしゃいでいるのは社長連中だけ」と、冷ややかに見るのは現場を預かる担当者。配置できる技術者はいるけれど、下請けや職人の手配はままならないという。近年、公共事業費を削減してきたツケは重くのしかかる▼事務所発注にこだわらず、本庁から3~4億円級の発注ロットでくくる必要もあったのでは。JVにはなるがスケールメリットは見込める▼中身と規模は不明ながら、年明けには消費増税対策の補正もあるだろうし、年度末にかけ幾ばくか余力を残しておきたくもなる。(鷲)
 

みちしるべ

2018-11-02
微妙な違いー。晩秋。最高気温が夏とは20度違う季節になった。紅葉の名所では“錦繡(きんしゅう)の秋”。ただし、地球温暖化に翻弄される昨今は、季節がずれることも。10月に桜が満開のニュースもあった▼微妙な違い。教師と教諭、金利と利息。普段、何気なく使っている言葉だが、実は厳密に言えば、意味は微妙に違っている。製作・制作、作製・作成もなども違う▼以前、「違いの分かる男」という流行語があった。コーヒーのCMで、50年ほど前に流行った流行語という。去年は「忖度(そんたく)」が、風邪の如く大流行した。これも人によっては解釈が違う▼お互いのコミュニケーションでも、双方向が肝心。開会中の国会も例外ではない。国民が納得できる審議をお願いしたい。(雉)
 

みちしるべ

2018-11-01
災害復旧工事の発注が本格化している。開札が進むにつれて応札者がなく不落札になる工事が目立ってきた。様々な要因が影響しているのだろうが、まず受発注者間の連携は取れているか▼発注において効率よく受注してもらうには受注者の現状を理解してあらかじめ計画を立てるべきだ。そのためには日ごろからお互いに理解を深められる関係を作り、情報共有することが重要だ。下準備もなく出たとこ勝負で「なんでだろうか」ではお互いが困ってしまう▼今後も災害復旧、豪雪対策など人々の生活を守るために重要な仕事を受注者は背負うこととなる▼今の課題を忘れることなく将来に活かさなければ次の災害でも同じことが起こってしまう。人々を守るためにしっかり取り組んでほしい(鶴)
 

みちしるべ

2018-10-31
公共の事業を民間に施設整備と公共サービスを委託する、PFIなどの手法を多くの自治体が取り入れるようになった。鳥取県でも、倉吉市に建設予定の県立美術館で導入が検討されている▼民間事業者が持つノウハウを活用することで、質の高い公共サービスを安く提供できる点が特長の一つ。行政・民間双方にメリットがあり、広がりをみせている▼一方、こうした手法では長期の契約を結ぶ事例が多いため、サービス水準を本当に維持し続けることができるのか、業務は問題なく引き継いでいけるのか、時代の変化に対応できるのか、などの懸念も生じる。担当する民間事業者が倒産してしまう可能性も否定できない。選択した手法が正しいものだったのか、真の評価を下せるのは未来でしかない。(雛)
 

みちしるべ

2018-10-30
国の各省庁概算要求、県の当初予算編成会議と、来年度当初予算への動きが本格化してきた。国土交通省の概算要求は前年比1・19倍。県は来春に知事選があるため骨格だが、災害復旧や防災など不可欠な事業の積極計上を確認している▼中国横断自動車道岡山米子線4車線化促進総決起大会が11月16日に衆議院第一議員会館(東京)で開かれる。同期成同盟会(伊木隆司会長)のメンバーが国交省幹部に早期実現を訴える▼県西部では20年の歳月と151億円の巨費をかけて建設を進めてきた岸本バイパスが11月23日に全線開通する。年間事業費6~7億円の県米子県土局管内「ドル箱」事業が消える▼懸案である米子境港間の地域高規格道路も急がなければ、管内土木予算の減少に歯止めがかからない。(鴉)

みちしるべ

2018-10-29
この時期は、一気に気温が下がるから体調を崩す人も多かろう。雨の季節は通り過ぎたが、近ごろの気象は変だから、油断はできない▼今年も極端に大きな災害が全国各地で相次いでいる。多くの犠牲者が出た被災地の復旧はこれから。冬を前に、その地で暮らす人たちは不安で仕方がない▼県さく井協会と、さく井技能士会が2005年から毎年続けている防災井戸の寄贈も15年近くになる。当初は、行政や住民も防災に対する認識がそれほど高くはなかったが、今は違う。特に水の確保は重要だけに、避難場所に設置された手動の井戸は必ず役立つに違いない▼費用がかかる井戸の設置は大変だが、この団体の防災意識は高い。熟練した高い技能を持ち、数多くの現場を知る人たちの地道な活動に感謝。(鷺)
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