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コラム

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みちしるべ

2019-04-24
憲政史上初という退位による皇位継承―。在位30年の「平成」も残すところ一週間で終わる。30日には、退位を国民に知らせる退位礼正殿の儀が三権の長や国民の代表が参列して宮中で行われる▼天皇皇后両陛下は、これまで四大行幸啓などを通して地方の住民との交流も重ねてきた。2013年5月にはその一つである全国植樹祭で本県へ。厳戒態勢の中で県民の大歓迎を受けた▼式典で天皇皇后両陛下がボーイスカウトの子供たちと和やかに会話しながらお手植えされていた姿が記憶に残っている。行幸啓に併せて会場の「とっとり花回廊」(南部町)はもとより管内道路の舗装工事が一斉に実施されたのを思い出す▼来る「令和」の時代は梅の花のように建設業が明日への希望を地域に咲かせられることを願う。(鴉)

みちしるべ

2019-04-23
連載する「ニューフェイス」に登場する彼ら、彼女らのコメントを読み、多くの先輩が自分自身の若い頃を思い出す。「業界の将来を託す」などと言うと若者に余計な負担を与えるから、「焦ることなく、まずは職場に慣れよう」と励ます▼新入社員の誰もが、いつかはぶつかる大きな壁への戸惑いや、不安をのぞかせる。社会人になって1カ月になるこの頃は、仕事の内容も少しは理解してくるが、逆に精神的な疲労は高くなる▼周囲の先輩方は、どうか暖かく見守ってほしい。日々の仕事に追われて余裕がないことも事実だが、将来を担うべき人材に成長するよう育てなくては。ニューフェイスの登場人した若者が言う。「信頼される技術者になり、社会に貢献する」。若者の夢がいつか叶うことを願おう。(鷺)

みちしるべ

2019-04-22
超高齢化社会へと突き進む現代社会。併せて労働力環境も大きく変化しつつある▼100歳以上の人口は現在約7万人。2050年頃には、その人口は100万人を超えることが予測されており、人生100年時代は真近まできている。自分自身が100歳になることなんて想像がつかないが、いずれ近い将来多くの人々は100年を当たり前に生きる時代になるだろう▼厚労省の調査によると、65歳を超えても、働けるうちは働きたいが約7割あった。理由は収入が得られる、健康維持、新しい人との出会い、など。反面、待遇面や役割面などが低下した、など待遇面での不満も覗かせる▼社会環境が大きく変化していく状況を見据えれば、モチベーションを維持し、気力ややる気を失うことのない環境づくりも求められる。(雀) 

みちしるべ

2019-04-18
昨年から政府与党が導入を検討している「走行税」について、先日一部メディアが報じ、物議を醸している。走行税は、車が走る距離に応じて課せられる税金で、既に導入しているニュージーランドでは、一般乗用車で走行距離1000㌔あたり日本円で約5000円が課税されている▼走行税導入の背景には、電気自動車の普及やカーシェアの普及で、ガソリン税や自動車税の税収が急速に落ち込むと考えられていることがあるようだ▼しかし、日本の自動車課税負担は、諸外国と比較しても大きく、その上、距離に応じた課税ともなると、車社会である地方の生活はますます苦しくなる。若者の都市部への流出も拍車がかかるに違いない。改めて政府が取り組む地方創生とは何なのかを問いたくなる。(鴨)

みちしるべ

2019-04-17
過日、取材で米子に出張した時、いつも利用する鳥取環状道路から国道9号に乗り入れた。午前8時前だったか。結構、混んでいたのに驚きを禁じえなかった▼環状道路が完成した後、国道9号の鳥取大橋に加速車線が整備されて改善されたはず。しかし、朝夕のラッシュ時にボトルネックと言われるように、交通の隘路となる合流点付近が渋滞するのはしょうがない▼高規格の環状道路は国道9号までで事業が完結した。そのため、加速車線は原因者たる県がお金を負担し、国が整備した。確か、井中組(倉吉市)が施工したように記憶している▼何かと便利な環状道路だが、県立中央病院のある江津から京都方面、市街地の県庁方面へのアクセスが悪い。南北線をはじめ高速ネットワークの整備は急がれる。道路整備に終わりはない。

みちしるべ

2019-04-16
新年度が始まり、半月が過ぎた。県内の建設業も新年度格付と各社の施工能力点数、生産指標額が決まり、新年度の受注戦略を立てることができるようになった▼現在の制度になって、建設業者はそれ以前よりも受注の見通しを立てやすくなった。しかしそれは他社も同じこと。逆に言えば大きく受注を伸ばすことが難しい制度になっているとも言える▼若手の育成を今後の大きな課題と捉えている業者は多い。しかし人材を増やせば、それに伴う仕事を確保しなければならないため、若手の雇用に二の足を踏むケースも少なくはないだろう▼新たに建設業に入ってくる若者が活躍する場をどのように作っていくか。建設業を持続可能な作業とするためには、行政と業界にとって避けては通れない課題だろう。(鷹)
 

みちしるべ

2019-04-15
もうすぐゴールデンウイーク。今年は5月1日が「即位の日」で休日になり、10連休となる。国内外に出かけられる人も多いと思う▼建設業界の各社にも新入社員があったことと思う。本紙ではニューフェイスとして紹介しているが、残念ながら建設業界に入職する数が決して多いとは言えない。建設業界の人手不足に危機感をつのらせている人は多い▼この時期は建設業界の総会シーズンでもある。会員や従業員の高齢化が進んでいることに警鈴を鳴らす。長年培った知識、技術、経験を次世代につないでいく必要がある。今年入ってきた若者たちは次代を担う大切な宝として育てていかなければならない▼新陳代謝がなければ将来がない。働き方改革、外国人労働者の受け入れ、AIなど新たな課題も加わってくる。(鵲)
 

みちしるべ

2019-04-12
適切な工期の設定は名ばかりか。年度末入札でも、ある町では平気で工期を3月末にしてあったし、繰り越し措置を前もって取っておく基本的なルールが徹底されていない▼鳥取西道路の供用が来月12日に正式に決まった。同18日に開かれる「全国みどりの愛護のつどい」に間に合わせた格好だ。もともと西道路は18年内に開通するはずだった。それが重山地区の法面変位に次いで、松原地区でも異常がみつかり、今年夏までに開通予定が延びていた▼早すぎる開通時期の発表が現場に無理なプレッシャーを与えていないか。仮に政治レベルで開通時期を決めていたとしたら、しわ寄せは施工者に行き着く▼工事中や開通後の安全が第一で、「早く早く」は禁物。今でも現場で苦労している人たちから悲鳴が聞こえてきそうだ。(鷲)

みちしるべ

2019-04-11
「地衣類(ちいるい)」。藻類と共生して「地衣体」という特殊な体を作る菌類。一滴も水がなくても岩山などに繁茂する。大気汚染に敏感で大気汚染指標として調査に利用されることも▼一方、ツツジや梅の小枝に密集すると小枝を枯らす。このため庭木への着生は嫌われる。自然界には動物の死骸のみを食す「死(し)出虫(でむし)」という怖い昆虫も▼新年度に入り、各分野で様々なスタートが切られた。建設業界でも「働き方改革関連」などの新制度。これらも含め国は、メリット面を強調する。が、新札発行の発表も新元号発表に合わせ時期が妙に符号▼ただし5月から各食品を値上げすると、各社発表済み。庶民の台所を直撃する「暗雲」はすぐそこまで。オレオレ詐欺は死出虫。この虫の絶滅も必要。(雉)
 

みちしるべ

2019-04-10
新年度が始まり、今まで顔なじみだった取材先の担当者が異動などによって、新しい担当者と名刺交換をする場面が増える▼名刺には、91㍉×55㍉という限られた寸法の中に多くの情報が詰まっている。官公庁の名刺には、その地域の観光名所の風景を紹介する写真が入っていたり、業者の名刺には、会社イチ押しの商品の名前などが入っているものなど様々だ▼業者の中には、あえて特徴的な名刺を作り、会社名や名前を印象付ける業者もある。たった一枚の名刺でも、営業の武器と成り得る▼名刺のファイルをめくりながら過去の出来事を回想するも、前述の名刺を使った営業促進への活用策を忘れてはならない。過去に名刺交換をした方々がいずれ昇進し、決定権者になっていることを願い取材に励みたいものだ。(雛)
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