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2021年9月21日
夏が過ぎつつある。少々五輪の影に隠れたとはいえ、2年ぶりの甲子園で地元校が見せた奮戦は鮮やかな印象を残した▼秋に入ると、今度は「アプリ甲子園」なるコンテストが幕を開ける。実は初開催から10年を数え、17日に今年の一次審査を終了。本家に負けじと中高生が技術やアイデアを競い合う▼若い世代の学習能力は目覚ましい。何通りものプログラム言語を扱い、電子工学や数学にも明るい。しかし「何を作ればいいのかわからない」と、スキルを持て余す若者が多いそうだ。世界最高齢のプログラマー・若宮正子氏は、そうした相談に「誰かの役に立つものを作って」と返すという▼建設の仕事は広く「地域社会のため」と括られることで、手触りを感じにくい面もある。確かに、誰かが喜ぶ姿は何より雄弁だ。(鵯)
2021年9月17日
「胸中の凩(こがらし)咳となりにけり」―平井知事が先日、とある席で引用した芥川龍之介の俳句。100年前のスペイン風邪に2度も感染し、生死の境をさまよった際に詠んだもの。あの文豪も、現在のコロナ禍を見てどうとらえるか▼彼岸花がちょうど咲いているとラジオからの知らせ。自宅近くの田んぼを見回せば静かに花開いている。稲刈りも始まった。今は大型機械が入って一気に刈り取ってしまうものだから、朝と夕とで景色は全く違うものに▼さて、上半期末が近づいた。自民党総裁選では、国民から人気の地元石破衆議院議員が不出馬を表明。「負け戦と分かっていても」と、残念がる声は多い▼それに総裁選によって、凩のころと期待された経済対策はとん挫してしまった。新総裁の下、いつもの年明けの補正スケジュールか。(鷲)
2021年9月16日
秋葉原駅前の周辺がゴーストタウンになりつつあるとインターネットで見かけた。オタクの街として栄え、さまざまなアニメ系グッズを扱う店舗で賑わっていた秋葉原から、多くの大型店舗が撤退し空きビルだらけになっているようだ▼ネット通販が発展したことで、実店舗に直接訪れることの必要性が薄れ、店から客足が遠のきつつあったことが原因の一つに挙げられる▼実店舗がその形式を変えていけば、「ビルや商業施設を誘致する」という駅前開発の方向性も変わっていく可能性がある。かつて電機製品の街として発展した秋葉原は再開発によりアニメの街へと姿を変え、今では高級オフィスビル街へと変化を遂げつつある。現在、総事業費約63億円をかけて再整備を進めている米子駅前も、どのように変貌を遂げるのか目が離せない。(雛)
2021年9月15日
昨今は各地で盛土の緊急点検が進められている。その盛土に関して、このほど鳥取県内で興味深い発見があった▼鳥取市青谷の善田傍示ケ遺跡。ここで露谷川河川改修に伴う発掘調査を行った結果、古代の盛土と側溝跡が見つかったのだ。この盛土は厚み20~30㌢、幅9㍍。周辺の青谷上寺地遺跡などで既に発見されている古代山陰道の道幅と一致することから、この遺跡も山陰道の延長上にあったのではないかと調査が進められている▼盛土の中には石等が混ぜられており、軟弱な地盤の補強を試みた事が窺える。熱海災害の件もあり、こと宅地造成に関して負の印象が付いた盛土だが、工事関係者にとって昔から欠かせない技術である事は間違いない▼時にはこうして後の時代の人々に、遠い過去を探る手掛りをも与えてくれる。(梟)
2021年9月14日
9月も中旬になると日が暮れるのが早くなる。朝だって5時はまだ暗い。日中は暑い日が続くが、朝と晩の空気は涼しくなった▼今年の夏は猛暑の日も多かったが、8月は雨が続いた。日照不足は農作物にとっても深刻。稲穂が色づき稲刈りが近い今年の米の出来はどうか。心配は尽きない▼県内では、7月と8月の豪雨によって多くの地域で被害が発生した。よく利用する道路沿いの法面や路肩が崩落している状況を見ると、自然災害は身近な場所で発生していることを改めて思い知る▼まだ9月。台風や秋雨前線による被害が多く発生する季節だ。今夏に発生した災害の復旧工事に向けて多忙な毎日を過ごす行政や建設コンサルタントが「これ以上の大雨が降らないよう祈るしかない」と空を見上げる。(鷺)
2021年9月13日
各県土が上半期中に開札する業務と工事の公告は大方終わったところだろう。あとは順調に開札されればいいのだが、入札中止となれば再公告の段取りを取らなければならない▼特に違算によるものは影響が大きい。東部では8月中旬から9月上旬にかけて違算での入札中止が相次いだ。受発注者双方、入札スケジュールが崩れるのはもちろん、受注者からすれば落札できたかもしれない案件が、再公告時には受注減点などから落札できなくなる恐れも。また、発注者側でも場合によっては繰り越し措置などが必要になるかもしれない▼先日オンラインで開かれた県建設業協会と県土整備部の懇談でも、入札中止のことが話題に。県土整備部は違算チェック体制の強化などを伝えた▼業界に寄り添った入札となることを切に願う。(隼)
2021年9月9日
未だ出口が見えないパンデミックの中、オンライン会議のような文化はかなり浸透してきた。ただ「Zoom」に代表される二次元的なやり取りに不足を感じる声は根強い▼そうした思いは万国共通のようで、テック大国では進化したサービスが続々生まれている。既に画面上に3Dモデルを投影する仕組みは確立し、プレゼン用途ではもはや現実以上の情報量とか▼物質的な商品の流行にも変化が。欧米では「タイニーハウス」と銘打った超小型住宅の需要が急増した。安いものでは円換算で100万を切り、可動式のものも多いがれっきとした「家」だ▼日々生まれる新たなビジネスの中には、建設業をはじめ労働集約型産業に影響を与えるものも多い。うまく取り入れられれば飛躍的な成長が期待できるはずだ。(鵯)
2021年9月8日
先日、東部技士会と鳥取県土整備事務所の技術交流会を取材して考えさせられたことがある。そこでは災害防除工事をテーマに技術討論が行われた▼技士会の会員は、安全に視点を置いた工法や仮設を含んだ設計の重要性を主張していた。現場の責任者として無事故で工事を終えることを第一に考えているからだろう。施工業者からの指摘は今後の糧にしてほしい▼費用をかければ、より手厚い安全対策を施すことはできる。しかし発注者の立場から見れば過大な仮設費の増額に応じることはできないのも事実だ▼何が本当に必要なものか。それを判断するのが技術力だ。発注者と受注者がよく話し合い、互いの技術研鑽に努めてほしい。発注者も受注者も良いものを安全に作るという目的は同じなのだから。(鷹)
2021年9月7日
とても強いとは言えないチームでは孤軍奮闘だ。大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手の中継をよく見る。同じ日本人からすると、まさに異次元。渡米した当初は「打者一本に絞るべき」と言っていた野球評論家も舌を巻く活躍ぶり▼6日現在、投手として9勝を挙げ、打者でメジャートップの43本塁打を誇る。1918年のベーブ・ルース以来の2桁勝利、2桁本塁打に王手だとか▼舞台に違いはあれど今年、県優良工事の当確ラインは86点以上と、こちらも異次元の世界に突入。土木工事の平均点も80点に到達した。過熱する要因は言うまでもなく、次の入札を左右するからに他ならない▼一方で工事書類の簡素化は遠のいたままだ。「働き方改革」に直に結び付くだけに、早く手を打たないと他業界に後れを取ってしまう。(鷲)
2021年9月6日
夏の暑さも過ぎ、秋の季節になるんだろうと感じる気温になってきた。写真を撮りに行った時、中海護岸で釣竿を持った小学生に出会った。「ゴズを釣っている」という小学生。県外から来た私はゴズという言葉を初めて聞いた。ゴズとは正式には「ハゼ」という魚で少しグロテスクな姿▼「ゴズ釣り」は、秋の風物詩といってもよい。小学生の時、ゴズ釣りを楽しんだものだ。以前はお世辞にも綺麗な水とは言えなかったが、近年では透明度が増してきたという下水道職員▼これも湖周辺での各自治体による下水道整備などで生活汚水の流入が減ったことや湖底のヘドロ除去などの環境整備のお陰だろう▼米子市は、下水道の管渠新設で毎年60㌶の整備を目指している。秋の欠かせない楽しみのためにも早期整備をお願いしたい。(鴎)
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