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2021年8月3日
寿司、改善、津波など、日本語の中には海外でも通じる言葉がある。近ごろは新たに「生きがい」が加わった▼スペイン人2人が沖縄で「生きがい」を学ぶ―理由の一つは、そんな書籍が世界的なベストセラーを記録したこと。欧州では早くに翻訳され、インドなどでも盛況だとか▼ワークライフバランス、ウェルビーイングと、昨今の情勢下で暮らしの幸福を問う議論は加速した印象。いずれも外来語だが、昔から身近にある概念のようだ▼毎年県民の幸福度調査を実施している三重県では、神宮式年遷宮のあった13年が過去最高だった。組織の評価は帰属する個人の意欲向上にもつながる。業界が日ごろ取り組む働き方改革や魅力発信は、生きがいを獲得するプロセスに通じるのかもしれない。(鵯)
2021年7月29日
梅雨が明けて以降真夏日が続く。クーラーを付けずに家にいると汗はダラダラ。そんな暑い日は、熱い温泉に入ってさっぱりというのもいいもの。涼しさ感じる渓流沿いの三朝温泉か、ミネラル豊富な皆生温泉か▼ともに鳥取県を代表する温泉地だが、この他にも県内に温泉地はたくさん。その中でも倉吉市の関金温泉は、質の高い泉質から全国から人が訪れる穴場の温泉地だ▼しかし、同地にあった国民宿舎は昨年3月から閉館したまま。温泉街は寂しい。ただ、泉質や周辺環境の良さは折り紙付き。倉吉市は現在、関金温泉の再興を願って国民宿舎の整備案を検討している。温泉機能に加え、健康・食をコンセプトにした整備プランで、期待も大きい。いずれにしろ、地元の人・地元業者を大切にした建物づくりにしたい。(鴨)
2021年7月28日
7月豪雨では、県内各所で多くの災害が発生した。災害発生時に優先されるのは、安全の確保。危険地域からの避難や道路の通行を確保するための緊急対応などが求められる▼鳥取市は今回の災害で、災害協定に基づき、建設業者や建設コンサルタントに緊急対応を依頼した。制度は以前からあったが、実際に活用することは珍しい。それだけ今回の災害が大きいものだったということだ▼行政と建設業界の意見交換会などで、「行政も建設業者も良い社会インフラを作るという目的は同じ。意思疎通を図っていきたい」といった意見がよく聞かれる。これは日ごろのインフラ整備だけでなく、災害対応にも当てはまることだろう。緊急時に地域を守るのは地元の建設業者。技術力と機動力を高めておくことが地域の安心につながる。(鷹)
2021年7月27日
鳥取から倉吉、米子に向かうのに高速道路を使う機会が増えた。およその到着時間が分かるし、走行性も良く、以前にくらべて大違いだ。災害時や救急医療の時間短縮にも欠かせない「命を守る道」の軸になりつつある▼ところが全国には、いまだ事業化されていないミッシングリンクが存在する。県内でも鳥取―覚寺(南北線)や米子―境港がそうだ。本県をはじめ高速道路の整備が遅れている県で組織する10県知事会によると、計画延長に対する整備率は全国の85・2%に比較して10県では75・4%。10ポイントも差がある。なぜか10県は人口減少率も高いという▼地方創生や国土強靭化、アフターコロナを見据えた経済活動―。地域が生き残っていくためにもインフラ整備に手を抜くことがあってはならない。(鷲)
2021年7月26日
社会生活の維持に必要不可欠な職業に従事する人たちを表す「エッセンシャルワーカー」。コロナ禍を受け、多くの自治体がエッセンシャルワーカーに対するワクチンの優先接種を進めている。群馬県では全国に先駆けて建設産業を対象に優先接種を開始した▼今月7日に県内を襲った豪雨災害のように自然災害はいつ、どこで起こるか分からない。そして起きてしまえばその被害は人命をも奪う大きなものとなることがある。ワクチンの優先接種はどんな時でもすぐさま復旧に向けて動き出してくれるという社会からの期待感の表れだろう。▼建設業は街を見渡して最も目に入りやすいエッセンシャルワーカーと言えるかもしれない。災害への応急対応はもちろん、日々の現場での取り組みも過去のイメージ払拭につながるだろう。(雛)
2021年7月21日
災害級の激烈な豪雨から一転。梅雨明け以降は酷暑に苦しめられる日々が続き、県下でも熱中症警戒アラートが連日発表されている。ここ数年を思い返すと、県内市町村が最高気温日本一を記録する事もしばしばだ▼子供の頃の夏はこれほど暑かっただろうか、と感じる方も多いだろう。実際に鳥取県のデータを確認すると、1980年の8月平均気温がおよそ23度であったのに対し、2020年は28度。年を追うごとに最高・最低気温ともに底上げされているのがわかる。県下の学校でエアコン設置が急がれた事も記憶に新しいが、暑さ対策に関しては、昔と同じ感覚でいては不十分だ▼水分補給やこまめな休息、冷却服の活用など、各社各人で取り得る対策は様々。人命に関わる切実な問題として、改めて備えを徹底してほしい。(梟)
2021年7月20日
ここ数年、毎年のように各地で災害級の大雨が降っているが県内も例外ではない。今回の大雨では中部を中心に公共土木施設や農林水産関係に被害が出た▼水害や土砂災害対策としてハード対策が進んでいるが、雨の降り方が想定を上回ることも▼ハード対策と並行し進める必要があるのがソフト対策だ。被害を最小限に抑える堤防や砂防堰堤などを造っても、住民の防災意識が変わらなければ人的被害はなくならないだろう。今回は避難指示が広い範囲に発令されたが、実際に避難した人はわずかだったようだ▼各県土所・局でもソフト対策の防災出前講座を開いている。防災意識は簡単には変えられないが、やり続けることに意味がある。そして我々県民も今までの考えが通用しないことを肝に銘じ行動することが求められている。(隼)
2021年7月19日
近ごろは自然災害の脅威におびえることが実に多い。雨、強風、地震、雪などによる被害は強烈で、最近は細かな天候の予報や避難の呼びかけも早くから発表される▼県内でも、今月に入り記録的な強い雨が降り続き、深刻な被害も各地で発生した。近年の状況を見ても、鳥取県に近いエリアで大規模な水害が発生。多くの犠牲者を出す甚大な被害が相次いでいる▼土木や防災などの専門家が大災害を検証する。狭い範囲に集中するゲリラ豪雨では、正確な情報も伝わりにくいという指摘もあったが、自然の力には容赦がない▼小規模な自治体の場合、緊急時には、職員だけでの対応にも限界がある。それでも、早い段階で的確な指示を住民に出すことが必要になる。判断のミスは、防がなければいけない。(鷺)
2021年7月16日
平年より6日早い梅雨明けを迎えた中国地方。週末から大気の状態が安定し、本格的な暑さとの戦いが始まる▼全国的な注目を集めた集中豪雨の被害も、河川水位の落ち着きと共に全容が明らかになってくる。復旧と並行して国土強靭化の手を休めるわけにはいかず、体制の振り返りを控えたこれからが本番と言える▼東日本大震災から10年を迎えた福島県では6月末、「ロボットのまち」を掲げる南相馬市に大規模なデジタルファクトリーが竣工した。政府が推進する「福島イノベーション・コースト構想」に基づき、復興再生を越えた新たな産業拠点化へ着実に歩みを進めている▼災害から得た教訓は、その後の復興過程でさらなる飛躍に繋がり得る。今回の被災から次の糧を得なければ。(鵯)
2021年7月15日
東京オリンピックの開会まで10日を切った。最近はゴルフの松山英樹選手、野球の大谷翔平選手、ボクシングの井上尚弥選手など、世界で活躍する日本人選手が多く、自ずとオリンピックへの関心も高まる▼さらに、今回期待を集めているのが、8月24日からのパラリンピックだ。オリンピックには無い特有の迫力があり、一度見ると最後まで熱中して見てしまう▼東京パラリンピックの注目点はもうひとつ。バリアフリー整備を通して、日本のバリアフリー対応がどれくらいのものか、世界が注目して見ることになる。大会の成功がコロナ後の日本のインバウンド需要増加に繋がると言っても過言ではない。そして、この大会を契機に県内のバリアフリー化、ユニバーサルデザイン化がさらに進んでいけばと願う。(鴨)
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