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2021年9月7日
とても強いとは言えないチームでは孤軍奮闘だ。大リーグ・エンゼルス大谷翔平選手の中継をよく見る。同じ日本人からすると、まさに異次元。渡米した当初は「打者一本に絞るべき」と言っていた野球評論家も舌を巻く活躍ぶり▼6日現在、投手として9勝を挙げ、打者でメジャートップの43本塁打を誇る。1918年のベーブ・ルース以来の2桁勝利、2桁本塁打に王手だとか▼舞台に違いはあれど今年、県優良工事の当確ラインは86点以上と、こちらも異次元の世界に突入。土木工事の平均点も80点に到達した。過熱する要因は言うまでもなく、次の入札を左右するからに他ならない▼一方で工事書類の簡素化は遠のいたままだ。「働き方改革」に直に結び付くだけに、早く手を打たないと他業界に後れを取ってしまう。(鷲)
2021年9月6日
夏の暑さも過ぎ、秋の季節になるんだろうと感じる気温になってきた。写真を撮りに行った時、中海護岸で釣竿を持った小学生に出会った。「ゴズを釣っている」という小学生。県外から来た私はゴズという言葉を初めて聞いた。ゴズとは正式には「ハゼ」という魚で少しグロテスクな姿▼「ゴズ釣り」は、秋の風物詩といってもよい。小学生の時、ゴズ釣りを楽しんだものだ。以前はお世辞にも綺麗な水とは言えなかったが、近年では透明度が増してきたという下水道職員▼これも湖周辺での各自治体による下水道整備などで生活汚水の流入が減ったことや湖底のヘドロ除去などの環境整備のお陰だろう▼米子市は、下水道の管渠新設で毎年60㌶の整備を目指している。秋の欠かせない楽しみのためにも早期整備をお願いしたい。(鴎)
2021年9月3日
建設業への就職を検討している学生が就職先に求めるポイントとして、女性社員がいるか否かが挙げられるようだ。「女性社員がいる=職場環境が整備されている」と考える学生が多いという▼2014年度に国土交通省などが「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」を発表し、女性専用トイレ設置やテレワーク推進などの働き方の改革が進んでいる。県内でも19年に建設業で働く女性の会「とっとり建設☆女星ネットワーク」が設立し、女性ならではの柔軟な発想と感覚で、建設業の魅力を発信している▼15年度の国交省の調査によると、女性技術者の割合は5%に満たない。現在はそれよりも増えているように感じるが、まだまだ低いのが現状だ。担い手不足が問題の建設業において、女性技術者はまさしく救世主になり得る存在だ。(雛)
2021年9月2日
東北・北海道に甚大な被害をもたらした台風10号の発生から5年。8月30日、入居者全員が犠牲になった岩手県岩泉町の高齢者施設では追悼式が営まれた。痛ましい自然災害の被害を振り返る度、私達はこの悲劇を二度と繰り返してはならないと意識を新たにする▼気候変動に起因する激甚災害が頻発する昨今。これに対処する流域治水の考え方もかなり普及してきていると思う。それまで別個に扱われてきた内水・外水整備を一体として推進する境港市の取り組みはその一例と言えるだろう▼松江市は1972年に大規模な冠水被害を経験しているが、斐伊川流域が流域治水に基づく整備をいち早く導入出来たのは、この体験を踏まえての事と識者は語る。経験に学び、未来の安全に活かす整備をこれからも推進していかなければ。(梟)
2021年9月1日
県中部地区での取材を終えた帰り道、山陰道に乗ることなく国道9号線を走り鳥取市へ向かった。湯梨浜町泊地区に入るとすれ違う車も少ない。冬場は難所だった長尾峠からは兵庫県境の山並みも見える。快適な時間を過ごした気になった▼自動車道が完成し交通渋滞も解消。交通事故の多かったこの道路は地域のための道に戻ったのが、何よりも大きなメリットだろう▼しかし、観光や仕事で行き来する人達が、この地に立ち止まる機会はめっきり減った。道路沿いにあった数多くの店舗が消えた。残念だが、通過点という言葉が聞こえる▼何も策を練らなかったわけではない。多くの人が知恵を絞り、努力もした。それでも、交通の流れや社会の情勢は素早く変わった。全国各地で同じことが見られる。(鷺)
2021年8月31日
司馬遼太郎の遺したエッセイ『洪庵のたいまつ』は、天然痘撲滅に貢献した医師・緒方洪庵の生涯を、指導者としての側面から描いている▼福沢諭吉をはじめ後世を背負って立つ弟子たちの心に、あたかも聖火リレーのように火を灯していった。明治の立役者が統計的に説明のつかないほど特定の地域に集中して現れたことは、「伝播する熱量」の力強さを物語る▼8月31日になると、学生時代をほろ苦く思い出す諸兄も多いのでは。しかし再び感染症の脅威が迫る今、首都圏の一部では夏休みの延長が決まるなど、若者を取り巻く環境は例年通りではないようだ▼混迷の中でこそ、先人の熱意を持った導きが欠かせない。それは学生と教師の関係に限らず、広く指導者の立場にある者が意識すべき姿勢だろう。(鵯)
2021年8月30日
鳥取県内を襲った7月豪雨から1カ月以上が経過し、各役所は災害査定に向けた対応を進めている。各地で浸水被害や法面崩落などが発生した今回の災害でも、最前線に立って復旧作業を進めたのはやはり地元の建設業者だ▼今回の災害は土木施設への被害が目立ったが、今後激甚化する災害に対しては、建築物への備えも考えていかなくてはならない。2016年の鳥取県中部地震でも、多くの戸建てや公共建築物などが被災し、地元の建築業者が多大に貢献した▼しかし、最近の建築工事発注状況は寂しい。特にここ数年、中部地区では大型の建築工事が減り、新型コロナの影響で民間需要も激減するなど、建築業者は疲弊している▼今後仕事を作っていかなければ、大規模な災害が起きた時に県民の安全な「住」は守れない。(鴨)
2021年8月26日
「社員が新型コロナウイルスに感染したら、どう対応したらいいのか。業務が止まれば会社にとって大きな損失になる可能性もある」。以前、そう心配する声を聞いた▼鳥取市が発注した工事現場でも感染者が発生し、工事中止となる例が複数出てきた。保健所の指導に従い対応することになるが、直近の例では2週間工事中止にした。また工事完成後に感染者が発生したため、検査を2週間延期したケースもある▼感染拡大を防ぐためにできる限りの対応をとるのは当然として、企業の経営に悪影響が出ないような方策も考えなくてはならない▼良質な社会インフラを構築するという目的は発注者も受注者も同じ。そして感染拡大を防ぎながら、地域の雇用や経済を支えることも共通認識とする必要があるだろう。(鷹)
2021年8月25日
8月も終わりに近づく。前線の停滞で天候不順が続いたが、稲穂は青々と背丈を伸ばしている。涼しさもあり秋の兆しも▼日々の取材は聞きたいことがすぐに聞けるものでもない。「まだ話せないなー」。今はなくても「いついつにはこれがあるよ」と、聞けたら収穫。先々のことが分かるだけで、しめたもの。役所や業者をのぞいても大抵、耳寄りな話は思いもよらないところにあるものだ。聞きたいことがなくても話しかけるのが常。何かないか▼先日、弊紙に対する厳しい意見を読者からいただいた。きちんと紙面を見てもらっているだけでも感謝しなくては。指摘を受けとめ反省しながら「これも叱咤(しった)激励」と、また前を向く▼ルーティンな記事ばかりではいけない。関心をもって精力的に駆ける記者でありたいと改めて誓う。(鷲)
2021年8月24日
東京オリンピック・パラリンピック競技大会のために新設された会場の多くでは、各所に木材が使われている。開会式や陸上競技の舞台となった国立競技場の建設に当たり、スギを中心として47都道府県の産地から集めた木材が使われたことは有名▼木材を取り巻く環境は最近、大きく変わっている。6月に公共建築物木材利用促進法が一部改正され、新たに「脱炭素社会の実現」を加えたものに変更し、木材の利用促進に取り組む対象も民間建築物を含む建築物一般に拡大した。木材利用促進月間に合わせて10月1日から施行される▼いわゆる「ウッドショック」が日本で話題になるということは、それだけ木造建築物の需要が多いという証拠。国産材を長期・安定的に調達するためには、林業の存続を含めた体制づくりの構築が急務だ。(雛)
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