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今年は世界的なスポーツイベントが目白押し。2月にはミラノ・コルティナ冬季五輪、3月にワールドベースボールクラシック(WBC)、そして6月はサッカーW杯…トップアスリートたちがしのぎを削る熱戦が待ち遠しい▼建設業界の今年一年はどのような年になるか。少子高齢化によって人手不足が慢性化。そろそろ労働集約型の産業構造を改めなくてはならない。遅れているIT(情報技術)の導入も急がれよう▼社会に広まるAI(人工知能)は、問いかけに応じてくれるだけにとどまらず、自ら考え行動する代物になりつつあるという。肩ひじ張って身構えるのではなく、新技術を少しずつ取り入れていきたい▼変化を恐れず、新しい挑戦に踏み出す午年。馬車馬のごとく「働いて、働いて、働いて…」よりも、「無事これ名馬」で気軽に。(鷲)
2025年12月26日
年の瀬を告げる名物行事「干支の引継ぎ式」が、各地で行われている。きょうは大阪の通天閣であり、今年の干支の巳と、来年の午が対面。幸福と繁栄を願う縁起行事で、干支に引っかけた「口上」がおなじみ。双方の「口上人」が世相を盛り込み、1年の反省と来年の抱負を談話形式で語り合う▼今年は女性初の首相が誕生し、歴史的な転換点を迎えた。来年は米中間選挙が予定され、影響に関心が向く。相場格言は、株価が下落に転じやすい「午尻下がり」。経済の行方も気になるところ。丙午(ひのえうま)の年で、情熱や行動力を象徴する年とされる▼業界での引継ぎといえば、事業承継や技術の継承といったところか。強いエネルギーを持った、新たな経営者や若手技術者が誕生すると、活気づく。(鴛)
2025年12月25日
クリスマスになると、決まって思い出す短編がある。O・ヘンリの「賢者の贈り物」だ。互いを思うあまり、最も大切なものを手放した若い夫婦の物語である▼夫は妻の髪飾りのために懐中時計を売り、妻は夫の時計に添える鎖を買うため、長い髪を切って金に替えた。贈り物は、その瞬間には使えなくなった。それでも二人は「賢者」だった。損得や有益か無益かという尺度を超え、相手を思う行為そのものが「価値」だったからだ▼世の中には、すぐに成果が見えず、後になって意味が分かる判断もある▼建設の仕事にも、そんな場面がある。省けると分かっていても省かず、大丈夫だと思えても、もう一度確かめる。図面や工程表には残らない判断が、誰かの当たり前の日常を支えている。その積み重ねこそが、社会に手渡される本当の贈り物なのだろう。(鸛)
2025年12月24日
今日はクリスマス・イブ。フィンランド出身のイメージがあるサンタクロースだが、国際サンタ協会の本拠地はデンマークに所在。家と事務所のようなものか▼そのデンマークは近年、短時間労働と高生産性の両立で注目を集めている。週平均37時間労働ながら1人当たりGDPは世界9位、幸福度ランクもトップ常連だ▼産業の新陳代謝が激しく倒産や失業も多いが、高い税率と引き換えの手厚い社会福祉で路頭に迷うことはない。無償の教育で労働者の質を高め、人口構成で変動する定年、長時間労働の排除などで、老若男女を取りこぼさず活躍させる仕組みを整えているという▼是非を問う話ではないが、「もうひと踏ん張り」と明かりが灯る現場に考えさせられるものはある。やはりサンタも定時で帰るのだろうか。(鵯)
2025年12月22日
この時期の鳥取にしては晴天の日が多い気がする今年の冬。年末のせわしなさを感じさせない陽気で、どことなく時間がゆっくり流れているように感じる。どんよりした空模様が続くより、こういう年末のほうが心身ともに意外と良いのかもしれない▼気象庁の1カ月予報では年末に西日本へ寒気が流れ込むというが、気温は平年並みか高めとのこと。昨シーズンに比べると降雪は少ないと見ていいのか▼ただ、除雪を請け負う業者にとって、暖冬傾向はある意味死活問題とも言えるだろう。除雪費は出動回数に応じての支払い。予定していた回数より少なければ減額となってしまう。自然相手の業務ゆえ仕方ない部分でもあるが▼やはり鳥取の冬といえば雪がセット。まとめて降るドカ雪ではなく、程よく雪が降ってほしいものだ。(隼)
2025年12月19日
ニュース記事などで〇〇疲れがよく使われる。賃上げやDX、働き方改革など―「〇〇」に入る言葉は企業そして個人によって違うだろう▼2025年では中小企業を中心に「賃上げ疲れ」がトレンドだ。物価高や人件費高騰に対応するため賃上げを進めるも、収益が追いつかず限界を感じる企業が増えている。現に賃上げを実施する企業の割合が2年連続で低下している▼業界では、インフラの老朽化対策や国土強靭化により今後もインフラの投資は進んでいく。その一方で深刻な人手不足や資材高騰、働き方改革、デジタル化など生産性向上が求められる環境で、様々な疲れがあるのではないか▼今年も残すところ10日余りに。「○○疲れ」を振り返ることは業務の効率化や改善、従業員の成長に繋がる重要な要素である(鴎)
2025年12月18日
高嶺の花とされる、年収1千万円以上の人は320万人もいるそうだ。2024年分の国税庁「民間給与実態統計調査」によれば、1年を通じて勤務した給与所得者は5137万人。うち1千万円超が占める割合は6・2%だった▼賃上げの傾向が表れている。平均給与478万円は、4年連続の増加となり過去最高。業種別では「電気・ガス・熱供給・水道」が832万円と最も高く、次いで「金融業・保険業」702万円。「建設業」は565万円と5番目で、「製造業」567万円とほぼ肩を並べる▼県内建設業の実態はどうか。労務単価にせよ、全国から大きく引き離されている状況が続く▼普通作業員1万7900円は、身近な但馬地方が属する兵庫県の2万3500円とかなりの差がある。人材を奪い合う相手は、他産業ばかりではない。(鷲)
2025年12月17日
無駄を無くし価格を下げる。物価高の中で、こうしたサービスの人気は根強い。1000円カット、ネット型保険や各種セルフサービスなど▼サービスは無形で品質も変動する。顧客のためになるサービスであれば、現場スタッフの裁量で一定金額を使うことを許されているという有名ホテルの話がある。特別なサービスを受けたと顧客の満足度が上がり、並行して「良い仕事ができた」という従業員の働きがいにもつながっている。最終的に利益になるという良い循環だが、仮にそれで顧客のコストが上がったら、「1円でも安く」という考えからは対極にある▼国土交通省が総合評価方式の技術提案型SI型の試行を開始した。SⅠ型では、入札金額に関係ない技術向上提案を求める。つまり、サービスを競うことに。全ての工事で行うのは現実的でないが、副次的な効果として、携わる人たちのやりがいになるか。(雛)
2025年12月15日
「熊」による人的な被害が相次ぎ「まさに、非常事態」。人が多く暮らす市街地にあるショッピングセンターにまで入った、と聞くから恐ろしい。里山が荒れ、耕作を放棄した農地も多い。餌が減り、必然的に人里に向かうのはイノシシやシカだけだはなく、熊も一緒だ▼「国の国民に対する愛情の尺度は防災に対する考え方だ」。若い頃に取材した講演でこの言葉を聞いたことを思い出す。人が減り続ける地方にとって、防災対策を含むインフラの充実こそ、村から灯が消えない最低条件だろう▼荒れた山林は熊などの餌が減るだけではなく、自然災害も拡大する。河川や道路などと同様に山の整備にも力を入れるべきだ▼公共事業は人の少ない地域への応援を惜しんでは困る。考え抜いたハードとソフト面の対策で暮らす人達に安心を与えてほしい。(鷺)
2025年12月12日
学生時代、第二外国語の学習に熱を入れていた。覚えたての拙い言葉でも、相手の母語で話すと表情がほころび、英語を介さない会話は心の距離を一気に縮めてくれた記憶がある▼その「母語の力」が、いよいよ技術で再現されようとしている。「日経トレンディ」の2026年ヒット予測1位は、多言語リアルタイム翻訳。1秒で会話を他言語に変換し、声の抑揚まで反映する「ほんやくコンニャク」さながらの仕組みが実用段階に入ったという▼人手不足が深刻さを増す中、建設業界でも外国人材の活用が広がる。日本語を覚えてもらう努力は欠かせないが、母語で思いを伝えられる環境は、安全確認でも人間関係づくりでも大きな助けになりそうだ▼バベルの塔以来の分断に、小さな希望が生まれつつある。言葉が再び人を近づける日は、案外近いのかもしれない。(鸛)
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