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2026年8月10日
うだるような暑さが続く夏。県内での「猛暑日」は、過去最多だった昨年に39日を記録し、直近3年間はいずれも30日以上。もはや夏の暑さは、昔とは違うものになってきた▼昔から日本で親しまれてきた「打ち水」。玄関先や庭先に水をまく何気ない風景だが、そこには科学の力が隠れている。水が蒸発する際、周囲の熱を奪う気化熱の働きで、地面の温度や体感温度を下げる効果が期待できる▼一方、日中に熱々になったアスファルトへ水をまいても、すぐに蒸発して効果は限定的に。それでも、自然の力を取り入れる知恵は、暑さを乗り切る小さな工夫として今も息づいている▼猛暑への備えは、個人の工夫だけでなく、まち全体で考える時代に。遮熱性舗装や緑化、公園整備など、快適な環境づくりを支える建設業の役割も今後ますます重要になっていく(鴎)
2026年8月6日
以前とは違って、いまや駐車場は満車に近い。先日、取材に鳥取空港を訪れたところ、駐車する空きスペースを見つけるのに一苦労した。混雑するようになったのは、いつごろからだろう▼来年、開港60周年を迎える空港は、旅客数が増加しており、勢いがある。名称に「名探偵コナン」が入ったことも好影響している。空港利用者の半数近くはコナン目当て。空港内にあるコナンホールには、夏休み中の子供たちの声が響き渡る▼他方、空港の管理運営は第2期コンセッション(民間移譲)によって、来春から新会社の鳥取エアポート(岡田信一郎社長)に引き継がれる。20年間の長期契約で、民間ノウハウの発揮に期待したいところ▼だが、早くも駐車場に有料化の話が出てきた。サービスの低下を招かぬよう、県が舵取りする監視も必要に。(鷲)
2026年8月5日
最近良く耳にする「静かな退職」という働き方。与えられた業務だけをこなし、定時に退社。飲み会など社外イベントへの参加はきっぱりと断る▼一方、長時間労働が心身へ悪影響を及ぼすことを知らない現代人はいない。ワーク・ライフ・バランスの推進は現代において企業の魅力向上や人材確保に欠かせない要素。仕事上の責任を果たしつつ、健康で豊かな生活を送るための時間を確保することは理想の価値観と言えよう。その違いは、わが身を守ることが第一であり、職場全体がどうなろうと関係がない、という姿勢に問題があるのではないだろうか▼ワーク・ライフ・バランスの推進が「静かな退職」の推奨であってはならない。業務を効率化し、お互いを気に掛ける心のゆとりを持つ。全員が無理をせずとも良い環境こそワーク・ライフ・バランスの完成形であろう。(雛)
2026年8月4日
初めて見た建築士の仕事は暑い部屋で首にタオルを巻き、汗を拭きながら大きな製図板に向かって図面を作成する姿だった。パソコンなどは見たこともない頃の話になるが、新人記者はあの人達から多くのことを教わった▼仕事のスタイルは大きく変わり、誰もがCADなどの電子機器を操るが、若い人の姿は少ない。それでも、自然災害が相次ぐ中、安全な暮らしを守る建物を提供する役割と責任は昔に比べて大きい▼建築士になるための設計製図の試験は今秋。1級の問題は「ホテル」だ。建築の知識に加えて建物の役割や環境など多くの事柄が問われ、試験の難易度は極めて高く合格率は低い▼試験が近づき、受験勉強も進んでいると思う。昔と違って鉛筆と定規を使い図面に向かう時間は決して生易しくはないと思うが、果てしない夢をかなえてほしい。(鷺)
2026年8月3日
暦は8月を迎え、夏の盛りとなった。今月には「山の日」(11日)があり、山に親しみ、その恩恵に感謝する日だ。山の恵みは、森林や水、豊かな暮らしを育む▼大山の麓に位置する江府町では、奥大山の清らかな湧水を生かしたトラウトサーモンの陸上養殖事業が進むほか、佐川地区では保育と公園、地域交流機能を融合したコミュニティパーク整備が動き出す▼コミュニティパークは、物価高騰で事業費が膨らむ中でも、20回にわたるVEで計画を見直し、「なくてはならないもの」を残す形へ磨き上げた。規模や機能を追い求めるのではなく、地域に何が必要かを考え抜いた成果と言える▼山の中で育まれた水が新たな産業を生むように、この場所もまた地域に根付き、次代を担う人々を育む場となることを期待したい。(鸛)
2026年7月30日
熊本県を震源とする最大震度7を観測する地震が起き、一帯で被害が確認されている。大型商業施設の損傷、自動車道の損壊など。政府は自治体の要請を待たずに物資を被災地に届ける「プッシュ型支援」に入り、内閣府調査チームを派遣。住家被害など全容が判明するのはこれからだが、復旧工事に業界の力は欠かせないだろう▼同県での大規模な地震は10年前の2016年に発生し、鳥取県でも県中部地震が起きた年。今年は1月に島根県東部を震源とした地震で、鳥取県内でも最大震度5強の揺れを観測しただけに、他人事とは思えない▼地元では、秋に「防災推進国民大会」(ぼうさいこくたい)が開かれ、業界からも出展を予定。防災への備えを、あらためて訴えたい。(鴛)
2026年7月29日
「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産に登録された。宮殿や寺院といった建物の多くが失われているが、地下遺構や礎石は在りし日の栄華を偲ばせる▼時を同じくして、作家・東野圭吾氏の訃報が届いた。同氏は工学部を卒業後、企業で技術者として働きながら筆を執った。科学と数理を巧みに操りながらも語り口は叙情的、かつ平易な文体で読み手を選ばない。加えて速筆ぶりと映像化作品の多さも群を抜き、知らず触れていたことも多いだろう▼人もモノも、実体を伴う一切は記憶と共に風化し、やがて名を知る者も少なくなる。しかし古代国家の影然り、精緻な推理の迷宮然り、何かを造り上げた事実は消えない。折しも優良表彰の季節。自らより長く生きるものを残せる、建設業の得難い魅力だ。(鵯)
2026年7月28日
7月28日は、『ピーターラビット』の作者・ビアトリクス・ポターの誕生日。動物たちが織りなす物語は、長きにわたり世界中で親しまれている▼ポターは絵本作家として成功を収める一方、自然保護活動家としても足跡を残した。美しい景観が開発によって失われることを憂い、自ら農地や森林を購入して保全。晩年には広大な土地を寄贈し、その景観や生態系を未来へ引き継ぐ礎を築いた▼近年、自然の力を生かして防災や景観形成、地域の暮らしを支える「グリーンインフラ」の考え方が広まっている。自然を守るだけでなく、その価値を社会に生かす発想は、ポターが歩んだ道にも通じる▼一冊の絵本から広がる自然の世界。その風景を未来へ残そうとしたポターは、私たちがこれから歩む在り方を考える上で、一つのヒントになるのでは。(鴎)
2026年7月27日
担い手がいない現状を打開するためには挑戦も必要。だが、振りかぶると、自ら傷つく恐れもある「諸刃の剣」―。平井知事が4月に打ち出した鳥取工業と倉吉農業の2校に県立高専(高等専門学校)を併設させる構想で、先日、検討協議会が立ち上がった▼理数系の人材を養成し、県内就職に結びつける。特に鳥工は、建設、電気の各業界から期待が寄せられている。県外からも入学が見込めるカリキュラムを用意できるか、そして卒業生をいかに地元に定着させられるかが鍵となりそう。せっかく人材が育っても、県外に出ていってしまえば元も子もない。まさに諸刃の…▼協議会は年内に意見をまとめるというが、既存高校への影響や、教員の確保など様々なハードルが立ちはだかる。この際、卒業生の受け皿になる業界の意見も、ぜひ聞いてほしい。(鷲)
2026年7月23日
どの業界でも高齢化は悩みの種。サンタクロースも例外ではないという。グリーンランド国際サンタクロース協会では、業務を支援する「公認サンタクロース」の資格を設けている▼資格取得者は世界で120人ほど。試験内容は、煙突を登る、暖炉をくぐる、クッキー6枚と牛乳の完食(サンタのために用意されたものを素早く食べる)といった体力試験。サンタにふさわしい風貌であるかの外見審査など。合格率は極めて低く、一説では日本には1人しかいないようだ。資格取得者は公認サンタとして、さまざまなイベントで活動できる。赤い服が似合う人は挑戦してみるのもいいだろう▼資格を取得すると、少しだけ成長した気分になる。建設業界でも各社が資格取得を支援し、加点につなげるべく尽力している。引退が近づいている方には、サンタの道も。(雛)
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