コラム

2021年6月2日
伯備新幹線・山陰新幹線の整備促進を求めて。先日松江市で開催された推進会議では、「恩恵を享受する地域住民の熱意を醸成する事」が議論のポイントの一つとなっていた。その点に関して、ライバルである四国新幹線の熱の入れようは一入であるとか▼他地域の報告事例で印象に残ったのは、「それ専用の予算を組んで、地元の子ども達に実際に新幹線に乗ってもらう」という取り組みを行っているケース。なるほど、「新幹線は良いものだ」と、幼い頃から身をもって実感出来れば、将来的な支持も確固たるものになるだろう▼方法は様々だろうが、いずれにせよ。行政側の働きかけだけでは、実現を目指す上で不十分。群雄割拠の新幹線争奪戦を勝ち抜く為には、地域住民と一体的に機運を高め、協働を図っていかなければ。(梟)
2021年6月1日
春らしい天候を感じる間もないほど、今年は早く梅雨に入った。長く続くのか。それとも、早い梅雨入りだから開けるのも早いのか。蒸し暑さを感じる日も多くなり、体調の管理には気を付けなくてはいけない▼近ごろは、穏やかな天候が続く季節が短くなった、と感じる人も多いのではないか。仕事で出会う人達とのあいさつも、同じような話から始まる。そして、今年も猛暑の夏になるのかと▼大きな被害につながる豪雨が発生しなければと思う。この時期は、規模の大きい災害が毎年のように全国各地で発生する。最近は、県内でも局地的な豪雨による被害が発生しており、他人ごとではない▼防災と減災にはハード面の対策が欠かせないが、まずは自らが暮らす地域の環境を今一度、見つめたい。(鷺)
2021年5月31日
八頭町発注の「目玉」工事が6月に開札される。1件は郡家西小改修、もう1件は旧安部小改修。いずれも分離発注で旧安部小の電気設備以外はJV工事だ▼郡家西小の電気設備は鳥取市内A級2社JVだが、予備指名されたある業者では「2カ年で1億円の2社JVじゃ儲からない」と話す。たしかに国や県の工事では単独でも請け負える金額だ▼建築や機械設備は町内業者を含むJVで、町内業者に受注の機会や経験を積ませたい町の思惑が感じ取られる。電気は指名したのがA級業者ということもあり、前述のような億物工事を単独で受注できる業者だと、ためらうだろうと感じた▼様々な意見交換会で議題に挙がる分離発注や利益の問題。最善策が出れば、業界の未来は明るいものになるだろう。(隼)
2021年5月27日
書籍の売れ行きは世相を反映する。ビジネス関連の棚にはここ数年、骨太で難解な書き味のものが増えた▼主要な作品群で通奏低音のように流れるテーマは「具体と抽象の往復」だ。個別の事象から抽象・普遍的な法則を立て、それを具体化する実証プロセスは極めて基本的な自然科学の方法論。社会科学的な企業経営の世界に持ち込まれだしたのは、改善や現場主義に代表される具象化一本槍の経営が、今や成功方程式と呼べないからだろう▼しかし抽象化する能力を持ち続けて経営の椅子に座るのは、まさに過去の成功体験からくる経路依存性ゆえに困難を伴う▼総会シーズンに入り、中には驚くほど若いリーダーも生まれた。刷り込みの薄い世代に、経営の一般法則から疑う役目を託す―そんな覚悟が見て取れる。(鵯)
2021年5月26日
30歳を超えたあたりからか、あまり洋服を買わなくなった。オシャレをしたところで…とネガティブな思考がつきまとう▼一方、若者はファッションに敏感だ。以前のニュースで、ある若者が農業のイメージを向上させようと、スーツ姿で農業に従事していたことを思い出す。何もそこまでしなくても、と当時は思ったものだ。しかし、最近新しいスタイルのワークウェアが流行っているところを見ると、仕事着は若い人が仕事を選ぶ軸のひとつになっているのだと再考させられる▼中部地区の建設会社でも、昨年あたりから作業着を一新する会社が増えてきた。どこの会社もオシャレと機能性を兼ね備えた仕事着だ。「ここの会社は作業着のセンスが良いから」と、若者が入職するきっかけのひとつになればと思う。(鴨)
2021年5月25日
循環型社会の構築を目指し、様々なものがリサイクルされるようになった。リサイクルプラスチックを使った製品を見かけることも珍しくない▼この流れは建設業でも同じ。建物の解体も分別解体され、廃棄物を極力出さないようにしているし、アスファルトやコンクリートも再利用している▼鳥取市内にこのほど鳥取改良土センターが開設された。建設発生土を受け入れ、改良土をつくり、埋め戻し材として販売する県内で初めての施設だ▼鉄くずや木材、コンクリートなどは、リサイクルすることが当たり前になっている。残土もリサイクルが当たり前という時代が来るかもしれない▼鳥取市は、建設発生土の処理と改良土の使用に関する取扱要領を定め、積極的に活用する構えだ。今後の展開に注目したい。(鷹)
2021年5月24日
豪雨や地震によって住宅が損壊した際、県内の建築団体が一体化して相談窓口となり、県民に寄り添った強い味方になる―。県が「災害時の被災住宅修繕に関する協定」を6月に関係団体と締結する見通しになった▼5年前に発生した県中部地震では1万5000棟を超える住家被害があり、震災を教訓に県が建設業協会など9団体に対し、被災住宅の修繕に支援を求める▼災害時、県は建協会に相談窓口の開設を要請。協定団体の相談員がブルーシート掛けの連絡調整にあたったり、修繕業者を斡旋する▼参加団体の幹部は「シート掛けする職人の傷害保険も県が加入しており、安心して作業ができる」―。業界が復興に協力できる環境も整った。あとは運用しだい。いざという時のために、実際に体制を動かす日ごろの訓練が欠かせない。(鷲)
2021年5月21日
新緑まぶしい季節がきた。脱炭素社会など新しい時代のキーワード「グリーン」。建設業界でも、環境に配慮し、自然が持つ多機能性などを活用した社会資本整備と土地利用を行う「グリーンインフラ」なる概念が芽生え始めている▼近年では、アメリカで二酸化炭素を排出しないコンクリート生産方法が開発された。再生可能エネルギーで生成された電力で石灰岩を溶かしてできたセメントを主原料とするもので、その過程で発生した二酸化炭素は、ドライアイスなどに変換できるという▼国土面積の3分の2を森林が占める世界有数の緑の大国である日本、自然環境のない地域は存在しない。防災・減災の面からは、自然と人工構造物のどちらかに偏るのではなく、双方の良さを複合的に生かすことが重要だ。(雛)
2021年5月20日
次代の担い手を呼び込むために―新3Kの推進や働き方改革など、従来の建設業イメージを刷新する戦略は数多い。それら印象改革の中でも「現場の安全性」は重要な要素の一つと言えるだろう▼去る17日、長らく係争が続けられてきた「建設アスベスト訴訟」に大きな動きがあった。最高裁は、十分な規制を怠った国の対応を違法とし、被害者に対して国からの賠償責任を認める、と結論付けたのだ。石綿を吸引して健康被害を受けた建設会社の社員は勿論一人親方に至るまで、国からの救済の道筋が示された▼この判決は、これまで建設業界が抱えてきた「安全性」を巡る大きな禍根を絶つ事にも繋がる。再びこのような事が起きない事を祈ると共に、次代の建設業が安全な現場環境を実現・継承していける兆しとなる事を願う。(梟)
2021年5月19日
本紙が毎年掲載する「ニューフェイス」に多くの顔が並んだ。コメントは初々しいし、頼もしい夢も語っている。社会人になって1カ月が過ぎたこの頃になると、職場の雰囲気や仕事にも少しは慣れてきたと思う▼少し前になるが、若い技術者らが、毎日取り組む業務の内容などについて発表する場を取材した。入社2~3年目の若手が中心だが、実にうまく話す。仕事にも少し自信がついた▼新入社員からも印象に残る言葉を聞いた。「自分にはこれがある、という強みを身に着けることが大切」。社内だけではなく、対外的にも信頼される技術者にならなくてはいけない。そんな強い思いが伝わる▼あの人達の思いがいつか叶うためには、あの日会場やWebで発表を聞いた先輩方の役割も欠かせない。(鷺)
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