コラム

2021年12月20日
車で走行しているとよく目に入る、赤の背景に黄色のMの文字。赤は食欲、空腹感を引き起こし、黄色は幸福感を与え、さらに、赤と黄色でスピード感を感じさせるという。マクドナルドといえば何が食べたいですか▼イギリスの経済専門誌「エコノミスト」で掲載されているビックマック指数。各国の物価水準や為替相場などの比較の目安に使われている。経済協力開発機構(OECD)で公表している賃金の違いとビックマックの価格の違いもほぼ同じになると言われている。ビックマックの価格が都道府県で同じというのが違和感を覚える▼日本の賃金は低いと言われている。地方こそ所得向上に努める必要があるが、そのためには建設業界の潤いが大事になる。私が好きなビックマックも値上げしかねないのは痛し痒しだが(鴎)
2021年12月16日
伝統工芸といえば職人の個人技が華だが、実は分業制で成り立っているものも多い。450年続く石川県の山中漆器は、その全工程をICTで管理している▼仕掛けたのは北國銀行。地銀の生存競争が激化する中、デジタル活用を核とした事業展開で頭一つ抜け出した。来年3月には全社員が一度銀行を辞め、持ち株会社から出向する形態を取るという▼マイナス金利に突入する前、00年頃には資金需要は下り坂だった。今や中小企業の3割は無借金。銀行機能はもはや提供価値の一つに過ぎないと、意識を変える狙いがある▼先の改正銀行法施行で事業拡大のハードルが下がり、地銀はいよいよ地場への貢献が焦点に。続々立ち上がるPFIや街づくり構想の中で、県下各行も金融領域に留まらない活躍が期待される。(鵯)
2021年12月15日
たまに鳥取市内を自転車で移動する。ホテル予定地の看板を見たり、電線地中化の工事が気になったり。旧市役所の解体工事現場も間近で見る。車の窓からは気づかないことが多い▼道路脇にあるちょっとした段差もやっかいだ。車椅子利用者や、目の不自由な人にとってはどうだろう。はやりの「ダイバーシティ」という言葉から、果たして「多様性」を受け入れられる態勢は整っているか▼建物のバリアフリー化が一層進む。県が「福祉のまちづくり条例」改正案をまとめてパブコメを実施している。バリアフリー基準の適合率を高めるため、一部の用途で対象床面積を引き下げ、適合率61%から約1割アップさせて70%を目指す▼だれもが、より利用しやすい施設に。そのためには必要な整備にかかる補助の拡充も欠かせない。(鷲)
2021年12月14日
年末恒例となっている保険料控除申告書への記入を今年も行った。昨年はあったはずの印を押すスペースがない。2021年度から押印欄のない様式へ更新されていた。税務関係書類でも脱ハンコが進み、便利になったと感じた▼実印が必要な重要な契約書などではハンコ文化は残すべきだろうが、慣例的に押していただけの部分はハンコかサインかを選べるようになると便利になる▼脱ハンコ化は業務の円滑化、省力化、遂行する上で何が重要なのかを考えるきっかけとなったのではないか。工事書類の簡素化へ向けた取り組みもその一つと言える。工事で重要なことは安全な環境でより良質な成果品を納めること。限られた人数、時間の中で、本当に大切なことに力を注げるよう、不要な労力は避けたい。(雛)
2021年12月13日
年の瀬も迫り、そろそろ年賀状の受付が始まる頃。最近は便利なパソコンソフトの利用によって、年賀状製作も随分楽になった▼牛の歩みから一転し、来年の干支は「寅」。故事では「虎は千里往って千里還る」―一日に千里を往復出来るほど足が速く、勇猛な動物であるとされる▼道路や様々な建築物をはじめ、社会生活に必要な施設の建設に果敢に挑み、有事の際には迅速な復旧対応で暮らしを守る―寅は、建設業界を象徴するに相応しい動物と言えるかもしれない▼業界では受発注者の協働のもと、先端技術を用いたICT施工の導入も進められている。i‐Conによる省力化は、従来よりも少ない労力で今まで以上の成果をもたらす、まさに虎に翼を与えるもの。寅年でも引き続き普及促進が図られることを期待したい。(梟)
2021年12月9日
テレビで観戦するスポーツ競技の試合終了後、インタビューに答える監督や選手の声を聞くのも楽しみの一つ。印象に残る言葉を時々聞けるからだ。高校生でもトップクラスの選手になるとテレビカメラの前で本当にうまく話す▼近ごろは、人前でもうまく話す若い人が多くなった気がする。日々の取材でたくさんの話を聞くが、特に若い人のスマートな話し方は聞きやすい。昭和の時代に20代を過ごした小欄の仲間達は、人前でしゃべることが総じて苦手だから、感心する▼若手の技術者の発表や学校での出前授業を時々取材する。プレゼンテーション能力の向上も目的だと思うが、うまくまとめる。技術者は、短い時間で発注者に内容を的確に伝えることが大切。話し方の練習も必要なのでは、と思う。(鷺)
2021年12月8日
12月も残り3週間あまり。旧暦で師走と呼ぶように、何かと忙しい時期だ。こんなときは「猫の手も借りたい」気持ちになるのは皆一緒だろう。本物の猫の手は人間の癒しのためにあるようなものだが。仕事の上では「ICTの力を借りたい」ところだ。建設業でも使用する頻度が増えている▼ただ、ICTなどシステムは使い方次第で、セキュリティ面の大事故を引き起こす。システムをつくる側に多いが、使う側でも事故は起きる▼例えば、普段当たり前に使うメールもシステムの一種だ。送信先のアドレスを打ち間違えれば、知らない相手に届く可能性もある。一度送ったものは取り消すことができない。いわゆる情報漏洩となり、重大事故となる▼システムを使う際はメリットだけでなく、リスクもよく知っておく必要がある。(隼)
2021年12月7日
冬の到来を思わせる雪化粧した大山。朝晩の冷え込みが厳しく、夏の激しい暑さが噓のよう。技術者たちは防寒対策をしっかり整え、今日も私たちの生活に欠かせないインフラ整備を進める▼冬場の屋外作業には必需品といえる懐炉(カイロ)。江戸時代には温めた石を懐に入れていたとか。現在のような使い捨てカイロが普及し始めたのは1978年、お菓子メーカー・ロッテのグループ会社が発売した『ホカロン』の誕生まで遡る。お菓子のイメージしかなかったのでこれには驚いた▼使用した後はゴミ箱に―これが普通だが、意外な再利用方法も。靴箱の消臭・除湿にガーデニングの肥料、また水質浄化の効果も期待できるという▼靴箱、風呂蓋を開けると懐炉が。科学的根拠を知ってか知らずか、斬新な発想に恐れ入る。(鴎)
2021年12月6日
改正電子帳簿保存法の施行まで1カ月を切った。国税関係書類の電子化促進に向けた法整備で、個人事業主も含めあらゆる事業者が対象となるが、認知度は今一つのようだ▼改正内容のうち、電子保存の義務化というべき項目が物議を醸した。電子取引記録の印刷保存を廃止する条項だが、足並みが揃わない中で大きく舵を切りすぎたか。国税庁は11月、厳格な罰則は当面見送る旨を補足した▼とはいえ7年間の保存を強いられる国税書類は、紙での管理・保管に相応のコストがかかる。罰則適用で強制力を持たせる動きも時間の問題▼建設業界では派手な現場のDXに目が行きがちだが、半径5㍍で起こせるバックオフィスの変革がまずは近道。近い将来に備えて、一度ロードマップを描いてみては。(鵯)
2021年12月3日
12月に入って慌ただしくなってきた。ついつい取材先に急ぎ、危ない目に遭うことも。注意を怠ってはならない。交通マナーもそうだ。クラクションを不必要に鳴らす車、割り込んで来る車、指示器も出さないまま車線変更する車両…ヒヤリとする▼日本人の良いところは控えめな態度で、慎ましく。つまり一言で表すと謙虚になるか。そんな人が少なくなったし、これが中々できない▼訪問先ではいろいろな話を聞く。「儲からなくても、地域の仕事をコツコツと」。ある老舗建設会社の社長が言う。一方で「外に打って出ないと『井の中の蛙』に終わってしまう」といった、威勢のいい声も▼どちらも納得できる。地域に根差しながら、大海を知ることの両立ができたらどうだろう。いずれにせよ、謙虚さを失わず。自戒を込めて。(鷲)
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