コラム

2021年12月2日
電気自動車が最初に発売されてから約130年。当初はガソリン車より速く走行できる乗り物として期待された。しかし、航続距離の問題などから長らく内燃機関の車が一般化している。やっとこの10年くらいで日本やアメリカが電気自動車をなんとか実用レベルで使用できるところまで持って来た▼欧米ではガソリン車をこれ以上開発せず数年のうちに電気自動車へシフトする。日本も2030年代半ばには新車をすべてハイブリッド車や電気自動車にする方向で進んでいるとの報道が出た▼とはいえ弊害があるとも感じる。電気自動車の充電ステーションは場所の問題などで整備が大変であろうし、自動運転も環境整備や安全対策について議論の余地がある。まだ問題はあるが、時代の移り変わりは見てみたい。(雛)
2021年12月1日
 日本の四季から秋が無くなっている―そんな言説を近頃よく耳にするようになった。思えば今年も、夏の名残を留める猛暑に閉口する日々から一転、突然冷え込むようになって、季節感が掴めぬ内に師走を迎えていた。秀峰伯耆富士の高嶺は白妙、いずれ平野にも雪が降りてくるだろう▼気象台の発表によれば、今年もラニーニャ現象の影響が懸念されるとの事。昨年70㌢以上の降雪を記録した地域もあったように、平年以上の降雪が予想される▼昨年はまた、感染症対策の為に恒例の除雪車運転実習を中止した所もあった。除雪技術の継承には欠かせない活動。今年はぜひ開催できるようになってほしい▼除雪業者が仕事に困らず、かつ生活に支障をきたさない程度に降ってくれれば有難い。白い頂を眺めつつ、そんな願を掛けた。(梟)
2021年11月30日
酒の肴(さかな)という言葉が古くからある。字が示す通り、何も魚料理のことではなく、酒と一緒に出てくる料理のこと。ご飯とみそ汁は違うという人もいるが、好きな組み合わせは人それぞれだ▼中国地質調査業協会が講師を長く続ける小学生を対象にしたイベントが今年も岩美町であった。手掘りのボーリングは、子供たちに最も人気があるし、自ら掘削した場所の土質や地形など、興味はどんどん広がる▼スタッフは、同協会アドバイザーの伊藤徹さんら大ベテランと若手。準備は大変だが、表情は誰もがにこやか。講座の内容は小学生を引き付けるし、質問への受け答えもわかりやすい▼ずっと前、この人達が集まれば「土の話を肴に酒を飲む」と聞いたが、やはり本当の話だったかと思い始めた。(鷺)
2021年11月29日
今年はどことなく寒くなるのが早いと感じていたが、勤労感謝の日前後で急激に寒くなった。山間部では雪化粧したカ所もあり、スキー場にとって恵みの雪になったに違いない▼今年は、赤道付近の南米太平洋沖の海水温度が平年よりも低くなるラニーニャ現象が発生している。この現象が発生すると例年に比べ冬の寒さが増し、日本海側では大雪になりやすいと言われており、この冬は積雪が多くなる可能性がある、と気象庁などは発表した▼雪といえば、各県土や市町村発注の除雪業務も大方受注者が決まり、除雪体制も整った。各地で除雪出発式も開かれ、あとは本格的な積雪を待つのみだ▼除雪業者の皆さんのおかげで、我々住民は道路を安全に通行することができる。除雪作業が無事に終わることを願って、ご安全に!(隼)
2021年11月25日
ある建設会社の技術者を取材した際、すごい丁寧な姿勢で取材に対応してくれた。後日、その会社の社長に「すごい謙虚な方ですね」と話すとこのように応えられた。「謙虚という言葉は仕事が一人前になって初めて使われる言葉」だと。この言葉が心に染みたのを今でも覚えている▼能の大成者である世阿弥の名言である「初心忘るべからず」という言葉は誰でも一度は耳にしたことがあるのではないか。この言葉は「是非」「時々」「老後」の後に続く。これは仕事や人生において初心というものは一生を共にし、傲りや高ぶり、油断という気持ちを戒め謙虚な姿勢で道を進みなさいということ▼言葉が染みるというのは私自身に足りないものだと感じたからだ。初心に返り、仕事に励んでいきたいと思った社長の一言だった。(鴎)
2021年11月24日
19日夕方から見られた約4時間の天体ショー。「ほぼ皆既」レベルの部分月食は実に89年ぶりと、圧倒的な時間と距離のスケールは天文現象ならではだ▼その広大無辺の宇宙へ版図を広げようと、各国が鎬を削っている。日本、ひいては建設業界も機を逃すまいと、国交省や大手ゼネコンが今年相次いで技術開発に乗り出した▼通常工事への逆輸入も念頭に置いている。自前で取り組む無人施工のノウハウはもちろん、周辺技術にも目を見張るものが。作業指示書を映し出すコンタクトレンズや、水が燃料になるエンジン―こうした研究すら今や途上にある▼人類の本格的な宇宙進出が実現した未来に、業界はどんな変化を遂げるのか。ともすれば、新たな「国土」から地球を眺めるような日がくるかもしれない。(鵯)
2021年11月22日
忘れられない笑顔がある。近しい間柄の人と突然の別れが続いた。ついこの間まで会話していたのに。思い出すのは一緒に笑ったその人の笑顔。笑い顔は元気になる源のはずなのに、反対に、別れのつらさも増幅させる▼最近は園児や児童が建設機械に触れあうイベントを取材する場が多い。わいわい騒がしいこと。そこにあるのは、子供たちの屈託のない本来の笑顔。大人だれしも巻き込んでしまう。建機の運転席に試乗した子供はみな真剣なまなざしでレバーを操る。仕事のイメージもわくことだろう▼関係者によると、建設業の担い手確保・育成策は高校生では遅すぎる。もっと早い段階から関心を引き付けた方がいい、と言う。そして、将来の建設業を受け継いでもらえたら―。それまでは、あふれる笑顔で迎えられる業界でありたい。(鷲)
2021年11月19日
今年の都道府県魅力度ランキングでは、北海道が13年連続で1位に。順位に不服を申し立てる県も出るなど世間の関心も高いランキングだ▼下位に目を移すと茨城県が前年の42位から最下位に。しかし、地元民は「中途半端な順位ならば、最下位の方が話題性がある」という声も多い。冷静な反応だ▼建設業もイメージアップに努めている。男性の職場という印象が強かったが、最近では現場で働く女性も珍しくない。県内でも2019年に建設業で働く女性の会「とっとり建設☆女星ネットワーク」が発足し、建設業で働く女性を後押ししている▼建設業は中にいる人が感じる良い点が外からは見えづらいかもしれない。積極的にPRしていくことがイメージアップ、魅力度アップに繋がる。記者として情報発信を常に心掛け、その一助となりたい。(雛)
2021年11月18日
「国鉄職員の余剰人員」国鉄の統合民営化に至るまでというドキュメント番組で問題視されていたものである。余剰人員と聞くと今の時代、どの産業にも羨ましくなるフレーズである▼どうして「余剰人員」になってしまったのか。その背景には仕事の効率化があった。戦後復興期、線路点検や改札など当たり前のように人員で行っていた業務が段々と機械頼りになり無人化されたことで人員が必要ではなくなった▼しかし、効率化ばかりを求めると職人は育たないだろう。それより、建設業界でも人員を削れるものは沢山あるだろう。その中でも工事書類の簡素化は進めるべきだ。今では現場監督=書類監督と言われるぐらい昔より提出する書類が多くなった▼鳥取県全体が先駆けとなりこの問題に取り組んでもらいたい(鴎)
2021年11月17日
一つのことを長く続けるのは大変だ。これぞ、生涯の趣味と思い始めたことも、すぐに忘れて「道具」だけは残る。運動もしたが、足や腰が痛くなり今では休日の散歩だけ。こんな人が多い▼県さく井協会と、さく井技能士会が毎年続けている防災井戸の寄贈も17年目。今年は鳥取市内の地区公民館に設置し、多くの人から感謝の言葉が相次いだ▼災害が発生すれば、避難先での水の確保が最優先の課題。いざという時、避難場所に設置された井戸から豊富に提供できる「水」の存在は、何よりも頼りになる▼業界団体としての規模は大きくないから、設置する費用も長く続けば大変だろう。それでも、この人達の防災に対する思いと願いは以前から強かったことを知っている。今年も地域に安心を届けた。
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