コラム

2022年3月24日
先日、岩美町方面に立ち寄ることがあったので、工事が着々と進む国道178号・岩美道路近くをドライブした。完成イメージが浮かぶくらいには形ができており、胸が高鳴る思いだった▼帰りにはいわゆる旧国道9号を通った。幼いころ、母の実家に行く道としてよく通ったが、当時と比べ交通量は少なくなった。道沿いの店も多くが閉店した▼新しい道が開通すると、旧道沿いの活気は大抵失われる印象だ。鳥取市内で旧道沿いが活気あるのは湖山街道くらいだろうか。岩美町内の旧9号沿いでも、JR大岩駅周辺は桜並木があることから、春先には観光客でにぎわいを見せる▼各地で道路改良、新設が進み、安全に通行できる道が増えた。これからは、旧道沿いのまちづくりも進める必要があるのではないだろうか。(隼)
2022年3月22日
昔の常識が今では考えられないものに。例えばタバコである。電車や飛行機内、役所でも普通に喫煙できていたものが、今ではかなりの規制がかかっているーなど時代は刻々と変化する▼賢いものが生き残るのではなく、変化に対応出来たものが最後は生き残るー進化論で有名なダーウィンの名言である。変化が激しい今の時代に刺さる言葉なのではないか▼デジタル広告の市場規模がテレビや新聞などの広告の規模を越えたという報道が出た。インスタグラムなどのSNSは20代など若い世代で流行し、人材不足や商品のPRに欠かせないものとなっている▼とある建設業でデジタル広告を研究しているという話を聞いた。人材不足の解消になる糸口として興味深いチャレンジである(鴎)
2022年3月18日
 今月、渓流釣りが解禁となり、千代川水系にはヤマメやイワナを狙う釣り人が早朝から繰り出す。以前と違って服装もおしゃれ。なんでも太公望の多くは県外からだという。雪解け水か。千代川や八東川を流れる水の量が増えている。釣果への影響は▼「うちは上げるけど、ほかはどうしてる?」―県東部でも国交省発注の工事を希望する業者で、従業員の賃金を引き上げる動きが相次いでいる。「賃上げ表明」すれば総合評価に加点。無理をしてでも取り組まなくてはならなくなった▼まるで加点を餌に釣り上げられているよう。これを毎年、続けられると経営そのものが成り立たなくなってしまう。「まさか、県(の発注工事)は加点しないよね」▼建設キャリアアップシステム(CCUS)もしかり。コスト増だけを強いられていないか。(鷲)
2022年3月17日
サラリーマンの出世や人間模様などを描いた人気漫画「島耕作」シリーズにおいて、主人公が長年勤めた会社の相談役を退任したことが話題になっている。課長、部長、取締役、常務、専務、社長、会長、相談役と出世を重ねてきた後の展開がどうなるかと、今後の転身先の予想合戦が白熱しているという▼本格的な少子高齢化時代を迎える中、事業承継問題に悩む経営者は多い。規模の大小を問わず共通するのは将来にわたる会社の存続だ。会社を発展させながら後継者を育てていくのは、言うは易く行うは難しで、全ての会社の目標であって永遠の課題かもしれない▼発注者も例外ではない。この春には県土整備部長をはじめ5所局長が定年を迎える。これまでのリーダー達の功績に敬意を表し、新たなリーダー達の手腕に期待したい。(雛)
2022年3月16日
栃木県の那須高原には、平安時代に退治された「九尾の狐」が化身したと伝わる奇岩・殺生石が残る。去る5日、その殺生石が経年劣化で割れてしまったという報道が全国に流れた。一部の人の間では、これを吉事・凶事の前兆と見なす向きもあったそうだが…果たして▼地元にとっては、大事な観光文化資源を不本意な形で失ってしまった格好となる。すぐ修復・保全に移るかと思いきや…「このままで残した方がいい」という意見も根強く、目下協議が進められているのだとか▼地域の文化資源に人の手を加えること―それは場合によっては、土地の歴史性に根付いた神秘のベールを剥ぎ取る事にも繋がる。殺生石を巡る今後の動向は、文化財の保存継承に携わる建設業のあり方にも、重要な示唆を与えるものとなるかもしれない。(梟)
2022年3月15日
あの東日本大震災から11年が過ぎた。その日から数日間、宮城県に転勤したばかりの知人へ何度も電話をするが、通じない。本人の声を聞くまでは、心配で仕方がなかったことをこの前のように思い出す▼自然災害は毎年、全国各地で発生している。復旧や復興が進んでいない被災地も多くあるし、災害によって住み慣れた故郷を離れ、他の地に移り住む人も大勢いる▼災害に対する備えは必要だと考える人は以前に比べて増えたが、何事にも万全という言葉はないだろう。何よりも、いざという時に落ち着いて行動できる人は少ない▼ハード・ソフト両面の防災対策に力が入るが、まだ進んではいない。予算も人も必要だが、災害による地域の疲弊を少しでも防ぐためには、事前の対策が欠かせない。(鷺)
2022年3月14日
「男は3倍返し」の風潮も今は昔。近年は8割が高額な返礼を忌避し、また4割近い比率で女性同士のギフト交換が楽しまれているとか▼そんなホワイトデーに因んで―世に白色を基調とした製品は数多い。1分あれば10?20個は思い浮かぶだろうか。対して、それらを敢えて黒く染めヒットした商品もある。例えば黒いまな板やトイレットペーパーは、ホテルの高級感の演出に一役買っている▼白い物を列挙する速さが情報処理力だとすれば、黒を掛け合わせる発想は情報編集力の賜物。新しいモノやサービスは往々にして、既成概念の掛け算で生まれる▼情報処理を機械に委ねる現代、ビジネスパーソンに求められるスキルは後者に移りつつある―それこそ、3月14日を男性主役のイベントから脱却させたような。(鵯)
2022年3月11日
最近の自動車のライトはまぶしい。夜間運転するときなど特にそう感じる。国内でLEDヘッドライトを採用した車が登場してから早15年。ハロゲンからLEDに置き換わるのも当然か▼営繕関係の工事でも、施設の照明LED化工事が発注されているのをよく見る。LEDの寿命は約4万時間。1日10時間使用で約11年ももつ計算だ。導入のコストこそ白熱灯などに比べ割高だが、使用のコスト面では結果的にLEDがお得ということだ▼ただ屋外では、LEDの発熱量が少ないことが課題となる。雪国ではLED信号機が着雪で見えないことがよくある。それは車のヘッドライトも同じ。着雪でライトが付いているのかどうか分からない▼コストを取るか安全面を取るか。当面、雪国での屋外照明のLED化は論争が続くだろう。(隼)
2022年3月10日
「またPFI?」―最近よく耳にする言葉である。大型事業は建設業にとっても嬉しいニュースだが、「整備手法次第だ」という企業が数多くいるのも事実である▼1999年日本でPFI法が施行されてから約20年が経過した。全国的にも事業案件は右肩上がり。ここ鳥取県でも、近年案件数が増えてきたと実感する▼日本が手本としたイギリスはPFI法を廃止している。というのもPFIの批判は「民間事業者が儲けすぎている」が中心だったから。日本のPFI事業の収益率はイギリスと比較すると低い水準。これなら批判がないと言われるとそうでもない▼運営企業との関わり―などPFI法への課題は山積みである。地方ならではの整備手法のスキームが必要ではないかと思う(鴎)
2022年3月9日
 気持ちの中に冬と春が交錯する。日中の気温10度を超えれば暖かく感じるも、つい1週間前、建設業協会の雪下ろし作業で取材に訪れた若桜町の集落は、まだまだ深い雪に閉ざされたまま▼それでも春は近づいている。二十四節気・啓蟄(けいちつ)も過ぎると、土中にいた虫が目覚め動き出し、入学や入社を控えた学生たちもそわそわしてくるだろう▼先日は今が旬のワカメをいただき、しゃぶしゃぶに。さっと出汁にくぐらせば、瞬く間に鮮やかな緑色に。茎もコリコリと歯ごたえよし。鳥取市気高町八束水の船磯産だ▼国道9号の展望台「魚見台」から麓(ふもと)に見える漁港からの贈り物。いまは山陰道の開通によって長く立ち寄ることはないが、かつてはドライバーの展望名所。鼻に抜ける磯の香りが思い出させてくれた。(鷲)
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