コラム

2022年4月25日
裏庭に植えてある山椒の葉が青々しい。まだ、小さな葉のうちは香り高く、摘み取ってはお汁に浮かべたり、煮物に置いたりと…ピリッとしたアクセントにちょうど良い▼ツバメも巣作り場所を探しにやって来た。糞の始末は覚悟して、車庫の扉を少し開けておくことにした。自然界は季節に合わせて流れゆくが、世情はどうか▼原材料不足や高騰がうまく価格に転嫁できていない結果が、各大手調査会社の調べで分かってきている。身の回りでも、民間の建築工事で「これから契約するものはまだいいが、工事中の現場は」といった話を聞く▼オイルショック以来の「悪い物価高」だという。スムーズに次の支払いに価格反映できる仕組みはないものか。公共工事でも「スライド条項」を発動する要件緩和を検討していい時期にきている。(鷲)
2022年4月22日
急速なデジタル化は、あらゆるところで進んでいる。学校の授業では、タブレット端末や電子黒板などが当たり前のように使われており、紙の辞書を引く習慣がない子どもたちも増えてきた▼もちろん建設業界も例外ではない。例えば建設現場で、公衆が見やすい場所での掲示が求められる施工体系図や標識について、国土交通省はディスプレイなどの表示機器を活用できるように解釈を明確化した。施工体系図は工事関係者が増えるたびに速やかに更新する必要があるが、デジタルであれば簡単に変更が可能で、便利。今後あらゆる現場で目にする機会が増えるだろう▼デジタル化することで、工事概要た完成予想図なども紹介できるようになり、地域の人々が興味を持つきっかけにと期待する声もあるようだ。(雛)
2022年4月21日
去る16日、快晴の大山町でティラノサウルスレースが開催された。大きな頭を揺らし、疾風怒濤の勢いで駆ける恐竜達の可笑しさ。憂い多き世の中の清涼剤となる出来事だった▼ティラノと言えば獰猛さで鳴らした最強の恐竜だが…羽毛があったとか結構鈍足だったとか―その雄姿は、最新の研究成果が更新される度に少しずつ変化している。こうした刷新は、昔ながらの施工法を脱し、ICT導入など―日々新たな知識・技術の習得や進化を求められる建設業にも重なるものがある▼しかし、ティラノが最強の肉食竜というイメージを保ち続けているように。決して揺るがない価値もまたある。建設業で言えばそれは、地域の守り手という意義やものづくりの楽しさにあたるだろう。それら本質的な価値を、今後も大切にして欲しい。(梟)
2022年4月20日
来週末からゴールデンウイーク。ゴールデンウィークというワードは映画界での専門用語だった。コロナ禍の中、皆さんはどうすごされるのか▼自動車道の整備が進み、生活道路の渋滞はいくらか緩和されたが、それでも観光地の周辺の幹線道路は混雑する。地元の人はどこへ行くのも不自由だが、辛抱か▼以前は、この頃が1年中で最も穏やかで、過ごしやすい気候だったが、近ごろは急に季節が変わる気がする。先週の後半は暑い日もあり、「四季」はどこに行ったのかと思う▼全国各地で自然災害が相次ぐ。忘れてはならないのは、これまで生活していた地元に帰れない人が多くいることだ。この人たちに少しでも早く、安心して家族でゆっくり過ごせるゴールデンウイークを届けなければ。(鴎)
2022年4月18日
去る14日、NTTドコモモバイル社会研究所が携帯電話保有率に関する調査結果を公表した。10年に4・4%の少数派だったスマホユーザーは、今や94%を占める圧倒的多数派と化した▼07年のiPhone出現から始まった逆転劇は、産業史上類を見ない大敗の歴史でもある。当時20社存在していた、いわゆる「ガラケー」を扱う会社は現在1社のみ。5兆円の市場規模がたった10年でほぼ消滅に追い込まれた▼一因は差別化の消失だろう。同等のサンプル数で統計分析と市場調査をかければ、正確に進めるほど同じ結果に行き着く。拠って立つ土台が崩れれば一網打尽だ▼画一的であることの安心感は、近年のアート思考の隆盛などからも希薄化の一途。企業独自の強みを磨く姿勢が問われている。(鵯)
2022年4月15日
新しいランドセルを背負った子ども達が小学校へ向かう。通勤時には初心者マークをつけた車も多く見かける季節だ▼新しい環境に慣れるまでの時間は人それぞれ。この人達を見ながら、社会人になったばかりの自分を思い出すが、昭和の昔話しになる▼建設関連業界にも多くの若い人が入ってきた。作業服とヘルメット姿はまだ似合っているとはいえないが、来年の今ごろになると、しっかりした彼らの立ち姿を見られるに違いない▼業界の働き方改革も進む。最新のソフトをゲームのような感覚で扱う若い技術者も少なくないと聞くが、面倒だといわずにアナログともいえる基礎も身につけてほしい。未来行きの道路に立つ若人に「右よし左よし前よし」。彼らの抱く夢が叶うよう精一杯の後押しを。(鷺)
2022年4月14日
今週初めはもう夏が始まったのかと思うくらい、とにかく暑かった。暑がりな小欄は、自宅や車の冷房を入れて涼んでいる。エコに相反する行動だが、我慢して熱中症になるくらいなら、涼しくしたほうがましだろう。日本の四季はいつから「二季」になってしまったのか▼異常気象という言葉も最近は、耳にタコができるくらい聞く。夏になれば集中豪雨や巨大台風、冬になれば豪雪など、毎年のようになにかしらの自然災害が発生している。加えて地震もいつどこで起こるか分からない▼災害対策として国や県、市町村はハード整備を進めている。同時に出前講座などソフト整備も力を入れている▼これら整備に建設業が必要なのは言うまでもない。いつでも住民の安全を守るために対応する皆さんに頭が下がる思いだ。(隼)
2022年4月13日
4月下旬から5月にかけては各業界団体の総会シーズン。今年も色々な団体を取材させていただく。昨今はコロナ禍の影響で開催は中止になっていたが、今年はどうなるものか。各協会でも若年労働者の確保と育成に取り組むと意欲を見せる業界は多いだろう▼他産業に比べ労働者の高齢化が進んでいる建設業は、担い手の確保が課題と言われて久しい。人を育てるには時間がかかる。そして行政の協力も必要だろう▼中国地方整備局や鳥取県では週休2日モデル工事の試行に取り組んでいる。これも担い手確保に向けた大きな取り組みだろう▼社会に役立つモノを作ることにやりがいを感じる若者は絶対にいるはず。建設業の現場で若者が元気に働く光景を1日も早く取り戻さなければならない(鴎)
2022年4月12日
新型コロナに、ロシアによるウクライナ侵攻など、世の中がすさまじい勢いで動いている▼平井知事は庁内会議で「我々は時代の断層面を歩いている」と表現。そして、ウィズコロナで経済を動かしつつも、新年度のテーマにデジタル化、脱炭素化などを掲げた▼建設業界も年度当初にあたり、今年は各団体が新体制へと移行する。最大の建設業協会もトップは東部から中部に移るという。喫緊の課題である担い手不足は、団体役員の人材不足にも当てはまる。世代交代で昔を知る経営者は少なくなった。ふさわしいリーダーはいないか▼駆け引きや根回しにたけた人物ではいけない。輪番制や名誉職の枠にとらわれず、やるべき使命を自覚している人、応援したいと思える人が選ばれるべき。激動の時代を突破できるトップの出現に期待。(鷲)
2022年4月11日
新年度が始まり、一週間余りが経過した。今まで顔なじみだった取材先の担当者が異動などによって新しい担当者に代わり、名刺交換をする場面が増える▼名刺には、91㍉×55㍉という限られた寸法の中に多くの情報が詰まっている。顔写真付きのものもあれば、名前のみのシンプルなものもある。官公庁の名刺には、その地域の観光名所の風景を紹介する写真が入っていたり、業者の名刺には、会社イチ押しの商品の名前などが入っているものなど様々だ▼業者の中には、あえて特徴的な名刺を作り、会社名や名前を印象付ける業者もある。たった一枚の名刺でも、工夫を凝らすことで営業の武器と成り得るのだ▼過去に名刺交換をした方々がいずれ昇進し、またどこかで再会できることを願い取材に励みたい。(雛)
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