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2022年2月9日
各地で降雪が相次ぎ、車の運転にも気を張る日々。路面凍結の中でも特に、薄氷の膜が張るブラックアイスバーンには注意が必要だ。一見すると路面が濡れているようにしか見えず、凍結に気づき難い。気候や地理的条件を意識出来ていなければ重篤なスリップ事故に繋がる▼建設業の現場でも時に大きな事故が起こる。その防止にも普段からの「意識」が大切。慣れない工事や危険カ所が明らかな現場では慎重に事に当たる人も、慣れきった現場では「気をつけよう」という思いが薄れる事もある。その油断が目に見える危険を覆い隠し、凍結した路面の如きインビジブルトラップに誘う▼路面の雪溜りや凍結を防ぐため、道路上に絶えず放水している地域もある。やはり事故の予防には不断の心がけが大切。今日も一日、ご安全に。(梟)
2022年2月8日
長く暮らす地元の高齢化が進む。かつては賑やかだった子供たちの声も最近はあまり聞こえてこない。車はたくさん走っているが、地域の人達が道端で立ち話をしている姿さえ減った▼大都市の人から「地方」と呼ばれる地域に暮らす者にとって、インフラの整いが安心な気持ちで生活できる大きな条件だと思う。高齢者の多い地域であれば、なおさら道路や防災対策の充実が欠かせない▼県内にある観光地の多くは、山や海などの自然が大きな売りだが、自然相手だけに災害の危険も隣り合わせだ。被害が発生すれば観光への打撃だけではなく、この地で暮らす人も離れてしまう▼公共事業は、人口の少ない地域にもやさしく接する役割がある。こうした場所にも、出来る限り多くの安心を届けてほしい。(鷺)
2022年2月7日
4日は立春だった。暦の上では春になったが、まだまだ寒い日が続く。早く暖かくなってほしいが、夏になれば早く涼しくなってほしいと思うあたり、小欄は天邪鬼かもしれない▼立春前日の節分。本来は立夏、立秋、立冬の前日にも節分がある。旧暦では立春が新年、前日の節分が大晦日と意識されていた。季節の変わり目には邪気(鬼)が入りやすいと考えられていたことから、鬼を追い払う行事が春の節分に定着した▼今でも4月を新年度の始まりとするあたり、人々に「春=新年」の意識は根ざしているのだろう。新年度に向け、今まさに各自治体などの予算編成が真っ只中だ。また、今年度の残事業の発注もピークを迎える▼新年度にかけて発注時期のさらなる平準化、そして安定した公共事業への投資に期待したい。(隼)
2022年2月3日
毎年2月は政府推進のサイバーセキュリティ月間。先駆けて情報処理推進機構が今年の「10大脅威」を公開した▼対組織ではランサムウェアや標的型攻撃が依然上位を占める中、7位に「ゼロデイ攻撃」が初登場。ベンダーすら把握していない未知の脆弱性をつく攻撃で、当然ながら修正完了まで抜本的な対策は見込めない▼あらゆるモノが通信で繋がる今、一分の隙もないシステム構築は極めて困難。近年は「障害は必ず起きるもの」と捉え、いかに影響を小さく抑え即時復旧できるかに注力する視点―「レジリエンス」の強化が叫ばれている▼建設業界が最前線を担う災害レジリエンスの強化、すなわち国土強靭化と構図は同じだ。サイバー攻撃はさしずめ、仮想空間の中で人が引き起こす災害といったところか。(鵯)
2022年2月2日
AIの技術が日進月歩で進化している今の時代、特に若い世代は、問題の答えをデジタルで探す傾向が多い。1つのトピックに対し「ググれば」情報源が無限大。とても便利な時代になったと思う▼カリフォルニア大学でとある実験をした。授業中に半数の生徒はパソコンを開きもう半数は閉じて授業に向かう。結果はパソコンを閉じていた学生のほうが「理解度」が高かった▼デジタル化が進むに連れ、人間の「思考力」「理解力」が低下すると言われている。何事も考えるのを放棄しすぐにデジタルの中で答えを探す。一概に悪いわけではないが、全てデジタルに頼ると決断出来ない人間になるそうだ▼ある専門家はこれから「知識」より「思考力」が一番大事になるという。1つの問題をデジタルに頼らず決断したらいいのでは(鴎)
2022年2月1日
2月―寒い日が続く。休日はセルフスタンドに灯油を買い足しに行くことが多くなった。順番待ちに並んでいる人たちと共に、店頭価格に目をやりため息をつく▼燃料類に限らず、特に建築工事ではあらゆる資材の高騰が目立つ。工期が迫る中「値上げだけならまだしも、納入時期もままならない」と、担当者は顔を曇らせる▼寝耳に水―突然、出てきたのが賃上げ企業への優遇。国交省は4月以降、総合評価に加点するという。中小の企業では1・5%以上の給与アップが要件。賃金の必要性は分かっているけれど…▼そもそも、これまで努力して賃上げしてきた企業と、そうでない企業の区分はどうなるのか。資材と人材確保のコスト増に見合った収益を上げられる環境整備が先ではないか。経営者にとって悩みの種がまた一つ増えた。(鷲)
2022年1月31日
フルハーネス型墜落制止用器具の着用を義務化改正労働安全衛生法の施行から3年が経過し、今年からは従来規格品の販売、着用が禁止となり本格的な運用が開始している▼改正が決まってから、各団体で安全帯の規格についての講習が行われてきた。その中で聞かれるのが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)だ。どれも命を守る大事な取り組みだが、惰性で取り組んでは意味がない。「慣れ」と「惰性」の違いは意識の有無にあるのではないだろうか。▼これから年度末にかけて、多くの工事が完成する。緊張と責任から心身ともに疲弊してくると危険予知が働きにくくなってしまう。だからこそ、安全に対して意識を持つことに普段から慣れてほしい。そして、全ての工事が無事故で完成することを願う。(雛)
2022年1月28日
先日、自律運航船の実証実験が境港で行われた。航路上の障害物をシステムが感知し、衝突危険性を分析した上で、安全に自動回避する…まさに革新的な技術だ▼この技術の推進には、業界の担い手確保という意図もある。船舶業界では50歳以上の船員が全体の5割を超えており、高齢化・担い手不足―建設業界と同じ課題を抱えている。我々がM(※ルビ:マシン)コントロールを始めとするICT技術の普及を促進している状況と似通っている▼実験に参加した企業は語る。「無人運航は船員の仕事を奪うのではなく、時間的・心理的なゆとりを生み、魅力的な業界を目指すためのもの」―職務に楽しさややりがいを見出す人間ならではの価値観も大切に、人力と機械の協働を果たす―そうした終着点を見据えた上で、ますますの技術発展を期待したい。(梟)
2022年1月27日
採用広報の解禁までひと月。就職活動シーズンに入るが、昨年は3月時点で2割が内定済みだった。ウィズコロナの就活も3期目、一層の選考早期化が懸念される▼人事コンサルが例年、新入社員の意識調査を実施する。19年度卒が企業へ期待する点は「ワークライフバランス」が圧倒的だった。しかし翌20年度卒では「自己成長の実感」「責任・やりがい」が大きく票を伸ばしている▼たった1年で明確な意識差が生まれる今、「〜世代」といった十把一絡げの括りは難しい。事業部制の浸透や人事部署の縮小で希薄になった「個への理解」を見直す必要があるのでは▼業界ではCCUSを筆頭に、個人の評価が仕組みとして確立しつつある。活用に足る組織力開発と並行することで、採用競争を戦う武器にもなりそうだ。(鵯)
2022年1月26日
いつもながら、1月は駆け足で過ぎていく。今月は雪の日が多く、通勤や取材先への移動も苦労することが多い▼自宅のある沿岸部の積雪は今のところ多くはないが、この時期は台風のような強風が吹き荒れる日も多い。雪が降れば視界が極めて悪くなり、運転にはとても神経を使う▼沿岸部とは違い少し山あいに入ると豪雪だ。駐車場の端には消えそうにもない雪の山。2月が近づくが、春はまだ遠い▼山間部は、昨年末から道路の除雪作業が切れ目なく続いている。作業は過酷で危険。それでも熟練のオペレーターは見事な操作で前に進む。この人達は、経験を積んだ技能に誇りを持つ▼表舞台に立つことは少ない人たちだが、地域のインフラを支えるためには昼夜を問わない。感謝の言葉を伝えよう。(鷺)
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