コラム

2017年3月28日
♪仰げば 尊し 我が師の恩 ・・・♪。何故かこの時期、唱歌・“仰げば尊し”の歌が思い浮かぶ▼桜咲き、散る、この3月末は定年期を迎える先輩諸氏諸兄の退職期。永年勤め上げてきた職場を後にしながら、次代を託し後輩、新人社員へとバトンタッチする。新たな旅立ちへの、晴れ晴れ感と同時にもの悲しさが入り交じる時間でもある▼平均寿命が伸びるとともに退職年齢も伸び、60歳、65歳、70歳、さらに以降も継続雇用。その時期は年々高くなりつつあるがその時は誰しも迎え、次のステップへと踏み出す▼地域活動、家庭介護、趣味趣向、また経済的なことなどの事情と都合を抱えながら社会参加と生きがいを求めて静かに職場を去る▼成し得た実績、成果、そして自信を大切にして、次の舞台でも小さな一輪の花を咲かせて欲しいと願う。エールを送りたい。
2017年3月24日
ミクロ的にはともかく、マクロ的には、東京(首都圏)の一極集中を是正し、地方分散する。古くて新しいテーマだが、国土交通省が21日発表した公示地価は、あらためて東京と地方の格差を浮き彫りにした▼人や金は貧しいところから豊かなところに水平移動するという経済の法則にはどうも抗(あらが)えない。47都道府県庁所在地の商業地の最高価格は東京(23区)が1平方㍍当たり5050万円▼それに対して、47番目の鳥取は13万7000円。しかも、なかなか底を打たない鳥取に比べ、東京は前年に比べ1040万円も上昇しているから何おかいわんや▼小泉政権の官から民へ。そして、デフレ脱却を目的としたアベノミクスの大胆な金融緩和政策。国の制度・政策の支援の風は、一握りの都市圏に吹き、桶屋が儲かる。地方分権、地方創生の掛け声がむなしく響く。
2017年3月16日
大雪から季節は足早に移り春がやって来た。あす17日には県土整備部の送別会があり、4月人事もほぼ固まった。今年は米子、鳥取、鳥取空港と各所局長らが退職する。それぞれコンサルタントなど再就職先が聞こえてきた▼長年にわたり、お世話になった方々の顔が浮かんでくる。なかでも山本晃鳥取所長がまだ鳥取土木工務二課の主任だったころ。新人の記者はヘルメットをお借りして鳥取市の樗谿公園に整備する流路工の現場に連れて行ってもらった▼当時としては珍しい景観に配慮した擬岸工を施したもので、蛍の餌になるカワニナの生態に影響を与えてもいけない。その後、支社に帰って原稿にしたものの赤ペンだらけ。何度、書き直されたことか。せっかく話を聞かせてもらったのに▼あれから20年以上が経つ。今になっても伝えることの難しさには日々、悩まされ続けている。
2017年3月10日
先ごろ国土交通省及び県土整備部から県内各団体に技能労働者への適切な賃金水準の確保を求める通知があったが、要は下請けへ無理をさせるなということか。公共工事設計労務単価は2013年4月、14年2月、15年2月、16年2月と立て続けに引き上げられたお陰で、かつてのピーク時との比較で3割減と言われたのも今や昔、17年単価含め、この2年は主要職種の多くでピークを更新する状況だ▼労働者への適切な賃金の支払いは当然のこととして、法定福利費の適切な支払い、社会保険への加入徹底も含めた技能労働者の処遇改善を期待したいところだが、宅配便業界の厳しい現実を見るまでもなく、建設業界も似たり寄ったりが実情なのかも知れない。その一つは交通誘導員。厳しい労務環境の対価が現状では、もはや人の確保もできないと、切羽詰まった声が聞こえる。
2017年3月9日
▼近年、宅配業界が深刻な人手不足に直面しているという。その背景には、インターネットショッピングの普及・拡大があるらしい。同業界ほどではないが、人手不足の状況は、我が建設業界にも当てはまる▼人手不足の原因が単に労働力配分の偏りにあるのだとすれば、その解決には賃金や労働時間をはじめとする労働条件の改善が有効な対策となるが、我が国の場合はそれに加えて、少子高齢化や人口減少による労働力人口の縮小もその一因になっていると考えられ、ことはより深刻だ▼近年、建設業界では、人手不足に対応しようと、建設生産プロセスにICT(情報通信技術)を導入・活用して、生産性向上に力を入れている。こうした取り組みは必要不可欠なことではあるが、併せて重要なのは将来への前向きな展望の提示だ。この点が片手落ちになっていないか。
2017年3月8日
今週日曜日の12日に鳥取マラソンが鳥取市を会場に開催される。特に今年は、第10回目の記念大会でもあり、総参加者数は過去最多の約4000人。6割近くが県外や国外からの参加者という。3年前の2014年大会から今のコースに変わって以降は、参加者は増加の一途。鳥取砂丘をスタートし市内の各名所・旧跡を巡りながらのコースは、ゆったり、のんびり、そして爽快な気分が満喫できる▼建設業界からも多くの足自慢がエントリーしている。中には会社ぐるみで参加する会社もあると聞く。心・身の健康こそ、明日へのエネルギーと活力源でもある▼国も“1億総スポーツ社会”を推進中。心地よい汗と充実感を味わいながら、怪我無く自己ベスト目指し頑張って欲しい。当日の予報は気温16度、晴マーク。日本陸連公認コース。沿道から声援を送くりたい。
2017年3月6日
きのう5日は、啓蟄(けいちつ)。冬眠していた虫たちが春の訪れ感じ取り、穴から出てくる頃とされるが、人の世では、毎年のように別れと出会いを繰り返す悲喜こもごもとした季節を迎える▼一方、建設業界は、年度末の工期に追われ、一年で最も慌ただしい。特に、鳥取市内の建築業界は公共に民間が重なり、猫の手も借りたい忙しさ▼ある設備業者は「本当に(建築系の設備工事の)仕事ができる職人の絶対数が不足している」と思案する。これから仕事を受けるかどうかは、職人が手配できるかどうかだとも。まさに建築バブルのようで、うれしい悲鳴を通り越している▼別の業者は、今年に入り3人の社員を採用し、配管工として育てると話す。人材の育成無しに企業の存続は無い。一方で、働き方改革を真剣に考える業者も。時代の要請で、建設業は確実に変化している。
2017年3月1日
早いもので、きょうから3月。2月は中旬に大雪があったからだろうか。いつにも増して早く通り過ぎた感じがする。年度末の工期を控えて、1週間以上何もできなかった現場では、遅れを取り戻そうと懸命に作業を進めている▼3月になれば春先の仕事を確保しなければならないため、入札への注目も一気に高まる。ここで受注できるかは、新年度の経営状況を大きく左右することになるだろう▼新年度は2年に一度の県格付けが更新される年でもある。東部地区では、これまでに公表された経営事項審査の総合点数を見て数社が土木A級に昇格しそうだという声も。定数の削減が見込まれている土木B級にも注目が集まる▼1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る。業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、話題には事欠かないが、今月もあっという間に過ぎていきそうだ。
2017年2月27日
目的と手段が入れ替わってしまうことがある。21日にあった県入契審では、工事成績に対する不服申し立てが審査された▼植生マットを張り付けるアンカーピン2本が不足したために、「手直し」を受けて品質はd評価に。長さ20㌢ほどのピンは1000本を超える中での打ち忘れ。工事品質に何ら問題はなく、10点以上の減点には工事請負者も納得がいくまい。しかも植生工は変更で追加されたものだった▼同業の業者は「このくらいのミスはいくらでもあり得る。これが自分の会社だったら」と同情を寄せる。検査時に軽微なものとして取り扱い、その場で打ち込みを指示できなかったものか。わずか数分で作業は終わる▼検査の目的とは何か。結果的にミスの程度と実際の評価に大きなギャップが生まれ、請負者を陥れることになっているのであれば、改善すべき余地は大いにある。
2017年2月20日
絶対的な不利が伝えられながらもアメリカ大統領選挙に見事勝利したトランプ氏。就任式を終えて以降の様々な大統領令に世界が困惑する姿に、世の中が何かしら大きな変革期を迎えつつあるように感じたりもする昨今だ。まさしく「ヒノトトリ」…か▼ガラスの天井を打ち破れなかったクリントン氏に失望感を抱いた女性たちは多いが、世界各国での女性たちの台頭は著しい。イギリスのメイ首相、ドイツのメルケル首相…。劇場型政治には食傷気味だが、東京都のトップに就いた小池百合子知事もしかりか。お隣、韓国の朴槿恵大統領に至ってはどうか▼そんな中で、今年4月の米子市長選も異性の戦いだ。伊木隆司氏(43)、山川智帆氏(38)。地元経済界が支援する伊木候補、初の女性市長誕生を目指す山川候補。市民の選択の行方は興味深いが、何かしら盛り上がりに欠ける。
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