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2025年8月8日
Z世代と呼ばれている今の若者たちの間で「ステーキ離れ」が加速しているという。「ごちそう」の概念が変化していることが要因となっているそうだ▼考えてみても、Z世代でもない自分でもあまりステーキを食べることは少ない。肉を食べに出掛けるとすれば焼き肉屋に行くことの方が多く、ステーキはどこか特別な感覚がある。意見の中には、たくさんかまなければいけない、脂っこくて胃がもたれる、高いわりに満足感がない―などが挙がっている。健康志向の高まりを感じる結果だった▼若者の「○○離れ」は、これまでも多くあり、建設業界も若い人が少ないと言われている。様々な業界団体や企業、行政が工夫を凝らして担い手確保の取り組みを進めている。近い将来にその成果が出て、すてーきな未来が来てもらいたい。(雛)
2025年8月7日
「暮らしやすい場所」と感じるのは人それぞれの思いだ。身近なエリアに買い物ができ、学校や病院もある都市部に人が集まるのは当然だろう。しかし、不便なことも多いが住み慣れた山村や漁村にもたくさんの暮らしがある▼2年前の豪雨で大きな被害を受けたのは市街地からは遠い山あいの地域だった。「道路や河川の復旧は終盤」と現地にある復興事務所のスタッフが話すように、片側通行の区間も減ってスムーズに目的地に着く▼被災直後に現地の人が話した言葉を復旧に携わる多くの関係者から聞いた。所有する農地が被災して「この地に暮らす意味を失いかけている」と▼2年が過ぎてあの人達の今はどうだろう。こうした地域の消滅を防ぐには防災対策を含む手厚い対策が必要だ。人が少ないからといって、見放されるようではたまらない。(鷺)
2025年8月6日
記録的な少雨に伴う水不足が深刻化している▼河川では取水制限が設定され、家庭には節水の呼び掛けも。出穂期を迎えたコメづくりでは、品質低下が懸念されている。県内でも貯水率が下がり、土が干上がってヒビが入ったダム、田んぼが多い。国は農業用水の渇水対策への補助金の活用を促すほか、県は緊急支援策を検討中。「恵みの雨」はいつになるのか▼不足といえば、業界の人手不足も顕著だ。このほど、県が産学官で立ち上げた緊急確保プロジェクトの初会合では、業者にとどまらず、土木系技術職員がゼロとなっている自治体があり、業務体制への課題が浮き彫りに。こちらは「恵みの雨」のような他力本願は期待できない。干上がってしまう前に、処遇改善など効果的な施策を打ち出していきたい。(鴛)
2025年8月4日
戦後80年を迎えた今、戦争体験者の証言は減り、記憶の風化が進んでいる。その隙間を縫うように、ネット上では歴史の改ざんが散見される▼ホロコースト否定論もその一つ。「被害が誇張されている」「連合国の捏造だ」といった主張が広がり、ナチスによる迫害の事実すら疑われるようになっている。では、600万人もの犠牲はどこへ行ったのか。一人一人に名前があり、家族があり、人生があったはずだ▼最近、ある人に言われた。「統計を読むとき、数字だけで理解した気になるな」と。たとえば労働災害による死者数。前年比の増減だけに注目すれば、その背後にある当事者の無念や遺族の悲しみを見落としかねない▼数字の裏にある現実を思い描く想像力こそ、過ちの再発を防ぎ、平和を守る力になると信じたい。(鸛)
2025年8月1日
カムチャッカ沖の大規模地震で、当面は災害に備える意識が喚起されそうだ。防災・危機管理を主要政策に掲げる石破内閣は真価の見せ所か▼他方、災害が起きると不安につけ込む悪意も増長する。少し前に巷を騒がせたような予言や疑似科学の類が拡大解釈され続け、いつしか「宗教」と化していることも▼象徴、儀式、熱狂―しかし構成要素を取り出してみると、5万人が斉唱するリバプールFCの試合や、大音声が鳴り響く甲子園も一種の宗教と言えるかもしれない。共通するのは、心の拠り所に対する強い思いだ▼その熱を仕事に向けたい人々もいる。近年、宗教的と評されるスタートアップの隆盛は一つの証左。苛烈な採用競争の中、「信者」獲得のため業界が示せる教義はどんなものだろうか。(鵯)
2025年7月31日
相変わらず暑い日が続く。猛暑日という言葉が出来たのが2007年4月。当時、埼玉県越谷市や岐阜県多治見市で40度超えの最高気温が観測されたことは記憶に新しい。その後は最高気温観測が相次いでいる▼こうも暑いと、営業先でのあいさつは「暑いですね」が定番に▼今年6月から事業者に対して、熱中症対策が義務化となった。対策が必要な職場の条件は、建設業にとっては当然当てはまる。労働者の生死に関わることだから、事業者も対策を推し進めている▼一方、建設業が翻弄されているのは働き方改革。事業者は週休2日制の拡充などに努めているが、労働者のなかにはどんどん働きたい人もいる。労使間でギャップが生まれてしまっているのも事実だ。行政側には、現場の実態に合わせた改革が求められている。(隼)
2025年7月30日
夏目漱石らと並んで日本近代文学を代表する作家・幸田露伴(1867―1947)は、きょう30日が命日。独特な文体が特徴だが、臨場感溢れる作品となる▼幸田露伴の代表作は1891年に出版した「五重塔」。大工の世界観を舞台にした作品となり、2人の大工職人が登場する。強いこだわりや仕上げた作品に対する意地やプライドを展開し、技術に対する真摯な姿勢や仕事に対する責任感が描かれる。当時の職人気質が伺える▼技術と執念、そして仕事に対するプライドが読者の心を揺さぶる。3Kと揶揄される時代でも、技術者としての心を忘れてはならないというメッセージに。建設業に従事する人々にとって重要な価値になる▼出版から100年以上が経過する。働き方などが一変する中、変わらないものもあるだろう。(鴎)
2025年7月28日
最近、身近にいる若者に県外出身者が多い。住んでいる地域、取材先でも見かける。なかには地方議会に進出する積極派も…。実際に調べてみると、昨年度に県内移住した人の数は過去最多の2393人だった▼うち、生まれも育ちも県外のIターン者が半数以上を占める。移住した理由には、50代までの年代で「企業への就職」が最も多く、予想していた「田舎暮らし」や「結婚・子育て」を上回る▼県は年間の移住者数3000人の達成を目指している。深刻な人手不足に悩む業界でも、移住希望者を少しでも取り込むことができないか。一つの手がかりになりそう▼IJUターンを支援する「ふるさと定住機構」を活用するのも良い。SNSと合わせて県外者に企業情報を発信する手段として可能性は膨らむ。もちろん、自社の処遇改善も忘れずに。(鷲)
2025年7月25日
近所で新築工事を行っていた工務店が、施主の夫婦とともにあいさつに来た。その日は上棟式で近隣の家を回っているとのこと▼昔は、家が新築されるたび、上棟を祝って「団子まき」が行われ、屋根の上から餅やお菓子をまいていた。インターネットもない時代に、どこからともなく子どもから大人まで多くの人が集まったと聞く。それだけ周囲の人との繋がりが強かった時代ともいえる▼最近では、やる方が珍しくなり、工事前のあいさつも紙をポストに投函して終わる事も。プライバシーなどの問題があり、近所付き合いも昔のようにはいかない。顔が分かる、情報やコミュニケーションの輪が広がることで、うまくいくこともあるのではないだろうか▼建設業界でも、各団体や発注者との意見交換が頻繁に開かれている。談合は良くないが問題解決に向けた情報交換は必要だ。(雛)
2025年7月24日
時間が流れる速さの感じ方は人それぞれ。子供の頃は見聞きするのが初めてのことが多く「時間の流れは遅く感じる」というが、年齢を重ねた我々だって「今時の単語や言葉を覚えるのに苦戦の毎日」。それでも駆け足で一年が過ぎる▼近所の小学生は夏休みだ。昔のように真っ黒に日焼けをした汗まみれの子供は少ないが、広場からはにぎやかな声が響く。長い夏休みだが、楽しい時間はすぐ過ぎたと感じるのは今の子供も一緒だろう▼建設業界にもこの春、新人が入ってきた。職場の環境には慣れたが、覚えることは山ほどある。先日、若い技術者が発注者と打ち合わせをしていた▼その中の一人は勉強のために先輩が連れてきたと聞いた。だまって話を聞く時間は長いと感じるが、また一つ仕事を覚えたか。彼にも入社後、初めての夏休みがやってくる。(鷺)
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