コラム

2025年7月3日
 梅雨明けが異例の早さとなった。各地では30度を超え、強い日差しが襲う。猛暑との戦いが長くなりそうな今年、熱中症には気を付けていきたい▼データを取り始めた1951年以降で九州南部以外で最も早くなった梅雨明け。それまでは2022年6月下旬での梅雨明けだったが、その後、雨が続き「戻り梅雨」となった過去もある。近年の異常気象を考慮すると、どのような気候になるのか予想がつかない▼このまま雨が降らなければ…心配の声が上がる。渇水に見舞われる可能性が十分に考えられ、米農業に大きな影響が出る。更なる高騰になるかもしれない▼建設業では着工前に水管理やリスクを協議し、使用量や排水量の削減に努めている。建設現場での雨水や湧水を有効活用する動きに期待したい。(鴎)
2025年7月2日
 動画サイトを視聴中、仁徳天皇の「民の竈」の逸話を紹介する短尺動画が流れてきた。1600年前、高台から人家を眺めた折に炊事の煙が立っていないことに気付いた天皇が、民の窮乏を察し、税の徴収を3年間取りやめた話▽その間、宮殿は朽ち、自らも衣服が破れるまで使うなど質素な生活を送る。やがて国の活気が戻ると、民は恩返しにと自発的に税を収め、宮の修繕も買って出た▽一方の天皇は日本史上初の大規模工事を展開し、民草に仕事を付与。大阪平野の治水を完遂し、農業生産力向上にも寄与したとされる▽最初は「なぜ突然この動画が?」と思ったが、政治と民の在り方や、昨今の税制、農政を巡る議論の中で、その治世が注目されているのだと理解した▽参院選が明日公示される。今の政治家に求められる姿勢は何か。泉下の聖帝に尋ねたくなった。(鸛)
2025年6月30日
 雨にちなんだ名曲の一つに、60年代にヒットしたザ・カスケーズの「リズム・オブ・ザ・レイン」(悲しき雨音)がある。雷音から始まるイントロから一転。別れた女性への未練をつづった歌詞をゆったりとしたメロディが包み込む。何だか懐かしくなり、つい口ずさんでしまう▼先週は梅雨前線による影響で、県内各地でまとまった雨量になった。目立った被害はなかったものの、警報が出されるたびに待機する各関係者がいる。それも季節を問わず。空振りも当たり前で、日々の住民生活を陰から支えてくれる人たちに、時には心を向けてもいい▼出水期に入り、引き揚げた河川現場の状況に気を揉む業界人もいることだろう。雨音はどうか。静かに耳を澄ませているうちに6月も終わり。はや、一年の半分が過ぎた。(鷲)
2025年6月27日
 コーヒーの語源について最近ネットで見た。コーヒーは飲むが、語源についてあまり意識しなかった▼語源は諸説あり、アラビカ種発祥の地とされるエチオピアの地名「カッファ」に由来する説のほか、アラビア語でワインを示す「カフワ」に由来する説の二つがある。アラブ地域はイスラム教が主流であり、飲酒を禁じていた。このためコーヒーがアルコールの代わりとなり、単語の意味が変化したようである▼最近、コーヒー豆の価格が上がっている。主な要因は、コーヒー需要の増加のほか、産地の天候不順、円安などがあり、近頃話題の米の価格上昇などもあり、外食が本当に高価なものとなっている▼建設業界も資材価格高騰が続いている。こちらも不安定な世界情勢の影響もあるが、人手不足などもあり構造的な要因も大きい。コーヒーを飲みながら一つ一つ解決していこう。(雛)
2025年6月26日
 今年も猛暑の毎日がやってきて、街を歩く人の服装も一気に変わる。少し大げさな表現だが、自宅の玄関先に置くメダカが泳ぐ容器の水が沸騰しそうな気がして、場所を移動した▼この暑さにはまだ慣れていない。建設に携わる知人は「働く人達を常に気遣う立場だから、まずは熱中症対策。そして、この時期は雨の対策も常に考える」という▼想定を上回る豪雨災害が発生するのもこれからだ。取材した業界団体の定時総会でも、トップが「不測の事態でも対策を総合的に判断する技術力を」「常に出動できる万全の準備を忘れない」と聞いた。この人達が災害に対応した豊富な経験を持つ▼知人の話はもう少し続く。「エアコンがない時代に育ち、暑さには強い世代だと思い込んでいた」そうだが屋外での短い立ち話さえ、二人ともつらい時間だった。(鷺)
2025年6月25日
 梅雨時とは思えない異例の猛暑が続いている▼今月に入り、全国で猛暑日を記録した地点が2010年以降で最多となっているそう。日本の南東方向から張り出す太平洋高気圧の影響で、梅雨前線が北へ押し上げられているのが理由。水温上昇に伴うイネの生育不良で、米不足に拍車がかかるのも気がかりだ。暑さでニワトリが元気がなくなり、水ばかり飲むため、卵の殻がフニャフニャになってしまうこともあるとか。何とかならないものだろうか▼今月から職場での熱中症対策が義務化され、ファン付きの作業着、端末の導入など、業界の各現場で対応をよく見かける。熱中症は防ぐことができる労働災害。一方で発注者には、真夏日率を踏まえた現場管理費の補正、適正な工期設定などに十分配慮してもらいたい。(鴛)
2025年6月23日
 「自分の裁量で働ける」。そんな触れ込みに惹かれて飛び込んだ先で、実は一挙手一投足がアルゴリズムに見張られていたとしたら―▼隙間時間をお金に変えるギグワークの世界は、ともすればSF的ディストピアに近い。システムによって高速かつ自動的に業務が割り振られる中、評価を高めて仕事を逃さないために常在戦場で待機している者も多い▼これは果たして対岸の火事だろうか。アルゴリズム管理が確かに現場を軽くする力を持つ以上、いずれあらゆる業態・産業へ、部分的にでも普及が進むことは想像に難くない▼一方、目に見えない指示系統が働く人の実感や誇りを遠ざけるリスクをどう見るか。技術と心をすり合わせ、共存するための制度設計は、ものづくりの分野でこそ問われている。(鵯)
2025年6月20日
 昨年1年間に生まれた日本人の子どもは68万人余りと、1899年の統計開始以来で初めて70万人を下回った▼合計特殊出生率も1・15で、1947年の統計開始以来、最も低くなった。都道府県別では最も高いのが沖縄県1・54。次いで福井県1・46、鳥取県・島根県・宮崎県が1・43となった。最も低いのは東京都0・96と1を切った▼原因は晩婚化や晩産化など様々考えられるが、若い世代が中高年世代に比べ母数が少ないことも大きい。少子化がこれ以上進めば、社会生活が成り立たなくなる。当然、インフラ維持の面もだ▼どの産業も人手不足だが、特に建設業は著しい。学生はデスクワークの仕事に流れる。これをいかに業界へ引っ張るか。業界のみならず、社会全体の問題として捉えなければならない。(隼)
2025年6月19日
 数字というものは日常生活やビジネスにおいて必要不可欠な存在である。もっといえば数字を含めた言葉や行動には具体性が増し影響力を与えるだろう▼0から9で好きな数字と言えばあなたは一体何を思い浮かべるだろうか。思い入れや縁起の良いもので選ぶことが多いのではないか。数字とはその人の心理や性格を表すことを可能とする。多種多様な役割を果たしている▼さて、業務効率化が課題とされる中、各社どのような手を打っているか。建設業では働き方改革の対応そして人材確保のため、週休2日の確保や残業の削減は解決に向けて取り組むべき1つの問題である▼そのような中、数字の重要性は大きくなる。大きな改善では、一つ一つの小さなことを具体的に数字に表したほうが成果や改善すべき課題が見えてくる。(鴎)
2025年6月18日
 任天堂の新型ゲーム機「スイッチ2」が今月から発売された。ファミコン世代に育った身からすれば、隔世の感がある。何より画像はリアルで、ゲーム中にもチャットで友人と交流できる▼人気のゲーム機だけに転売対策も取られている。抽選の応募には前作のプレー時間50時間以上を条件にしたり、有料会員の加入者に絞り込んだ。さらに需給面でも、初期出荷の台数を前作の3倍に増やし、今のところ目立った「転売ヤー」は現れていないという▼最近の業界はどうか。先行きの仕事量を見越してか、コンサルの入札が一部荒れている。とくに新規モノ▼需給のバランスを考えると、分割発注などで供給量を増やす必要もありそう。かつてあった極端な低入が見られないのは、普及する総合評価が功を奏しているともいえる。(鷲)
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