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2022年10月13日
鰯雲、鱗雲、鯖雲―雲を詠んだ季語は豊富にあるが、とりわけ秋に多い。澄んだ空に高く映える雲は格別の趣を持つようだ▼雲のように遠く離れた子孫という意味で、子、孫、曾孫…と数えた8代先を「雲孫」と呼ぶ。ちなみに固有名詞があるのはここまでで、以降は「雲孫の子」から仕切り直すとか▼年数で言えば三百年後といったところ。人の寿命を遥かに超えた時間の尺度が存在することには、先祖への敬意に加えて、自然のサイクルも影響しているように思う。例えば三百年なら、伊勢神宮の御用材になる檜が伐り時だ▼近年、企業競争は加速化の一途。しかし四半期や日々のタスクに集中するほど、長期的な投資や育成に目が届かない。日々自然を相手取る建設業、たまには雲を眺めて遠い未来を思うのも悪くない。(鵯)
2022年10月12日
ここ数日、雨の影響からか一気に気温が下がり、すっかり秋らしい季節になった。今くらいの気温が過ごしやすいが、近年は温暖化のせいか春と秋が極端に短く、夏と冬の二季しかない感覚だ▼雨は湿気、豪雨、災害など悪いイメージがあるが、農作物には恵みの雨という良いイメージも持ち合わせている▼公共事業では下半期に入り、県有施設の照明LED化工事が順次発注に。電気工事業者には「恵みの雨」となっているかと思いきや、現場からは意外な声が聞こえてくる。「もう少し早く発注してほしかった」という受注減点に絡むものや、「積算が合わない」という声も▼特に東部では、土木も建築も業者数に対して工事件数が少ない状況が続いている。もう少し現場の声をくみ取って工事量の確保に努めてもらいたい。(隼)
2022年10月11日
ワーク・ライフ・バランスの充実。就活者が企業に求める条件の1つである。この考え方は各個人が自主的に取り組むはずが、企業に求められている。メディアが「ブラック企業」と騒いだせいなのか▼一般的に仕事とプライベートの充実で強く結びつくのが、勤務時間・休暇日数ではないだろうか。勤務時間が短く、休みが多いホワイト企業。逆に勤務時間が長い企業はブラック企業と世間から言われてしまう。人によってバランスが違うが、世間の目はそういうものだ▼従業員それぞれのバランスに合わせ選択肢を広げるのが企業の役割。そうした中、建設現場の週休2日制度は技術者の負担になると言う声も聞く▼工期の見直しや経費の算定、発注の平準化など、発注者も変わらなければ達成できない制度である。(鴎)
2022年10月7日
道路メンテナンスのため、鳥取自動車道は通行規制に。仕方がなく、河原から智頭方面にかけて国道53号を千代川に沿ってさかのぼる▼以前は当たり前のように使っていた道。当時とは違う感覚に襲われる。表現は難しいが、情景を見て何とも言えぬわびしさを感じた▼企業誘致で布袋工業団地には工場の新設が相次ぎ、用瀬ではダイヘン工場の増築が動き出すものの、実際に市町村合併は正しかったかどうか。河原、用瀬、佐治といった中山間地の典型は、旧市内にも多く見られる。市街地の活性化もいいが、目を向けるべき地域はほかにもある▼5日の立候補予定者説明会を受けて、来月には市議会議員選挙(11月20日開票)が行われる。高齢化と人口減少が進む地域をどう元気づけるか。各候補者の主張に耳を傾けたい。(鷲)
2022年10月6日
マンホール蓋を開けると中はどうなっているのだろうと、誰もが一度は疑問を持ったことがあるのでは。蓋を開けて奥に入ると、維持管理に必要な設備などを点検でき、蓋が丸いのも、蓋が落下しないようにする工夫だ▼下水道は普段、世間の関心を引く機会がなかなかない。デザイン豊かで親しみやすいマンホールを製作することは、重要性を知ってもらうきっかけになるかもしれない。そのデザインがカードになったマンホールカードも全国各地で作られ、北栄町では人気マンガ「名探偵コナン」のカードが作られマニアに人気だ▼下水道は社会を支える重要インフラだが、世間からはあって当たり前と思われがちだ。マンホール蓋の先には当たり前を当たり前にこなす技術が詰まっている。(雛)
2022年10月5日
JR鳥取駅を北側に向かうと「若桜街道」に入る。昔の賑わいとは違い、アーケードの歩道を歩いている人はわずか。直線の歩道は遠くまではっきり見ることが出来る▼それでも、開いている店舗はディスプレイにも気を使っているし、歩道にはフラワーポットもあって、歩きやすい。この通りから鳥取市役所は駅南に移転したが、県庁や総合病院、高校、文化会館もある。この地に暮らす人にとっては利便性に優れたエリアだ▼中心市街地の活性化策という言葉を聞いたのは、もう20年以上も前になる。県都の玄関口ということもあり、行政も相当の熱意で取り組むが街並みに大きな変化はない▼郊外に集中する人の流れがここに戻るには時間がかかる。物まねではないオンリーワンの街道を目指さねば。(鷺)
2022年10月3日
叱らないで丁寧な指導をー。今春の新入社員を対象に、日本能率協会が実施した意識調査の結果は、このような傾向となった。理想の上司・先輩の資質(複数回答可)として「丁寧な指導」を求める割合は71・7%と10年前の同調査と比べ19・3P上昇。「労いを忘れない」は29・4%で4・6Pアップした一方、「叱ってくれる」は16・1P減の17・6%となった▼業界の入社式で、経営トップが新入社員に対し「言われてもできない人は三流、言われたことをできるのは二流、言われずともできるのが一流」と訓示する場面をしばしば目にする▼時に叱られ、苦い経験を糧に一流に育っていくと思うのだが、叱る上司は不人気という。来春の新卒者の採用活動が本格化する中、調査結果に接し、何とも難しい時代だと複雑な気分になった。(鴛)
2022年9月30日
寓話の類は不思議と、立て続けに遭遇することがある。先日は「3人のレンガ職人」の訓話を繰り返し、別々の機会に聞いた▼目の前の仕事は、ただレンガを積んでいるのか、壁を作っているのか、それとも歴史に残る建造物を手掛けているのか―異なる3つの視点が示される。ある人はそこに目標設定の重要性を読み取り、またある人は「やりがい搾取」の典型を見る▼この話はよく「イソップ寓話より」と前置きされるが、実は全くの事実無根。正確な出典は定かでなく、古くは17世紀にあった実話とする説も。ある意味では物語の成り立ちまで含め、解釈の違いがもたらす揺らぎのメタファーになっている▼先の国葬儀もまた、見る者次第でその是非論は大きく二分された。読者諸兄はどう受け止められただろう。(鵯)
2022年9月29日
気が付けば9月も終わり、今年も残すところあと3カ月となる。最近は特に朝晩が涼しくなり、散歩するとそよ風が気持ち良い▼近所を散歩していると、街並みの変化に目が行く。小学校への通学路は20年ほど前もにぎやかとは言えなかったが、空き家や空き地、空き店舗が目立ち、なんだか寂しい限りだ▼ほかにも目に留まる変化と言えば、通学路整備が進んでいることだろうか。歩道の段差や傷みが補修されているだけでなく、グリーンベルトやガードパイプなども設置され、幼少期に比べ幾分安心して歩くことができるようになっていた▼今年度から通学路対策の予算が補助化された。これまで相次いで発生した登下校中の痛ましい事故を受けてのことだ。対策が必要なカ所は早急に事業化、整備してもらいたい。(隼)
2022年9月28日
「虹の色の数は?」と問われれば、ほとんどの日本人が7色と答えるだろう。実はアメリカやイギリスは6色などと、国によって色の数は様々である▼そもそも虹の色が7色なのは何故か。日本に伝わったのは江戸時代の頃、1704年に物理学者ニュートンが「光学」の研究結果で7色と発表した。当時のヨーロッパは音楽が学問の重要な一分野になっており、自然現象と結びつけるのが主流だったとされる。「ドレミファソラシ」の音階に色を当てはめて7色となった▼作業着も色鮮やかになってきている。一般的な作業服は、ブルーや緑と控えめな色が多いが、オレンジなどの目立つ色を採用している企業が多くなってきた。イメージアップにつながるほか、作業をしていてもすぐに分かる。作業着の色の役割は大きい。(鷗)
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