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2023年2月1日
10年に一度の最強寒波が襲い、厳しい寒さとなった日本列島。山陰地方でも大雪に見舞われ、スコップを片手に雪かきに汗を流した人がほとんどだろう。雪はもう見たくないと思うぐらい雪かきには苦労した▼今ではホームセンターで容易に買えるスノースコップなどの雪かき道具。今の時代手作りしているという人は少ないと思うが、昔、日本の伝統雪道具(コスキや、カンジキなど)は使い手の体型に合わせて家庭での手作りが主流だった▼道路の除雪も歴史を辿ると興味深い。明治時代は、馬そりでの除雪、機械による除雪は1925年に初めて実施された▼大雪でも道路を走行できるのは除雪する建設業者、自治体の職員の昼夜の活動のおかげである。その人材が不足すればと思うと最強寒波よりも寒けがくる(鴎)
2023年1月30日
二つの物事が両立できない「トレードオフ」という言葉がある。いわば、あちらを立てればこちらが立たず。二律背反と同じ意味になりそうだ▼年明けから県土が発注する全工事に週休2日制(4週8休以上)が始まった。あらかじめ経費を上乗せして発注するもので、休日を確保して「働き方改革」につなぐ狙い▼一方で、休みが多くなれば日給月給の労働者は収入が減る恐れがある。月給制でも現状の給与を支払い続けることにためらう経営者がいる。それに、上乗せ経費の低さ。こうした問題に、国からはいまだ明確な答えを聞いたことがない▼工期設定の根拠となる工程スケジュールの公開など、発注者もまだ、やるべきことはないか。今の時期は降雪の影響もあろう。休日と賃金の確保。トレードオフの関係ではいけない。(鷲)
2023年1月27日
これまでに木造校舎が当たり前だった学校は、1949年ごろから鉄筋コンクリート造が主流となり、最近ではまた学校施設の木造化が進んでいる。文部科学省によると、2021年度に新築された学校施設690棟のうち18・1%が木造で、非木造の中でも約70%で内装の木質化が図られているという▼同省の発表では、校舎を木造にすることで集中力向上や室温が保てるなどのメリットがあるという。また、木質空間の暖かさや木の抗菌性から、インフルエンザの蔓延が抑制されるというデータも出ている▼コロナウイルス感染症や円安の影響などで発生した、ウッドショックによる価格高騰や木材不足も一定の落ち着きを見せてきている。これからの子供たちには木のぬくもりを感じながら過ごしてもらいたい。(雛)
2023年1月26日
地域の小学生にスポーツを教えている指導者は、昔と違い子供たちに楽しませることから始める。子供の数も減ったし、時代は変わって休日の遊びはゲーム。始まりは技術よりも「そのスポーツを好きになってもらうこと」▼それでも、低学年の時はキャッチボールも出来なかったが、いつの間にか難しい打球をさばき、グラウンドを駆け回る日が来る。日々の反復練習を飽きさせない指導が欠かせない▼建設業界で働く人も一人前になるには長い時間がかかる。本人の地道な努力はもちろんだが、成長するには先輩方の指導と大きな支えが大切だ▼素敵な言葉を並べたキャッチコピーで業界をPRすることも必要だが「桃・栗3年、柿8年」の言い伝えがあるように、手間をかけてじっくり育てなければ。(鷺)
2023年1月25日
通常国会が召集され、岸田政権が打ち出した防衛費増額、物価高対応、「異次元の少子化対策」を巡り、与野党の論議が始まった▼少子化対策の柱となる児童手当の拡充については、第2子以降の支給額を増やした場合、兆円単位の予算が新たに必要となる見込み。4月の統一地方選、衆院補欠選を前に、内閣支持率の浮揚を狙う考えが透けるが、財源確保が大きな課題だ▼一方、鳥取県はインフラ整備が遅れ、産業基盤が強い都市部との地域間格差がますます広がりかねない状況だ▼高速道路に目を向けると、未開通区間、暫定2車線区間が多く残る。中央分離帯がなく、対面通行の高速道は海外から見れば「異次元」。少子化対策も重要だが、地域の安心安全を守る環境整備も忘れないでほしい(鴛)
2023年1月24日
インドネシアのスンバ島には貴族・平民・奴隷の社会階層があり、かつては奴隷が贈与・交換可能な一種の通貨だった。その風習は今も残り、人ではなく馬を交換財に貴族集団同士が同盟を結ぶという▼同盟の成否を分ける重要な要素が「幸運の馬」の存在。獲得条件は「馬に敬意をはらって親切にする」ことだが、いつどのように現れるかは馬のみぞ知る▼ごくまれに感情を持った貨幣がいる、とでも言うべきか。親切と見返りの因果が不明瞭だからこそ、他者に悪影響を及ぼす過剰な野心を抑制し、法定通貨と自生通貨の共存をも成り立たせている▼長く続く仕組みには得てして、一人の理性のキャパシティを超えた知恵の集積があるもの。業界に残る多くの伝統や慣習、我々はどこまで真意を汲み取れているだろう。(鵯)
2023年1月23日
新春恒例の「歌会始の儀」が18日、皇居で行われた。毎年お題に沿った短歌が寄せられる。来年のお題は「和」。漢字の意味は、のどか、争いをおさめる、ととのう―など総じておだやかなことを連想させる▼世界ではロシアによるウクライナ侵攻や物価高騰など「和」とは程遠い状況だ。日本でもその煽りで相変わらずものの値段が高いままだ▼久々に取材した各団体の新年祝賀会でも、物価高騰などに触れるあいさつが多かった。来賓のなかには「事業量確保で業界を支援する」とあいさつした人もいたが、言っていることと実態が乖離しているのではないか。そう思うようなあいさつだった▼行政には口だけでなく、事業量確保に努め、業界が事業量の少なさにやきもきすることなく平和に過ごせるようにしてもらいたい。(隼)
2023年1月20日
日本最古の和歌集・万葉集などで詠われる鮮やかな紫色の花を咲かす「カキツバタ」。花言葉は「幸運は必ず訪れる」で、恋人を待つ気持ちを表現したものが多い▼室町時代「伊勢物語」九段東下りの段に登場する和歌で、在原業平の詠んだ歌がある。「からころも」から始まるこの歌は、旅先から妻への思いを描いたもの。句頭を取れば「かきつはた」と花の名が出てくる折句になる▼折句と似たもので、あいうえお作文がある。字数制限を設けない点が異なるが大喜利や標語、キャッチフレーズで使われることも少なくない▼平準化の取り組みとして提示している「さしすせそ」。国交省は毎年、平準化率を見える化している。平準化率は低いが建設投資に力を入れている自治体もあり、率を上げるばかりだけではいけない。(鴎)
2023年1月19日
新年の各社あいさつ回り。以前とは違い、県庁に顔を見せる業界関係者は少なくなった。それだけ発注者との距離間は徐々に広がってしまったと言えなくもない▼コロナ禍で中止を決めた団体もあるが、新年祝賀会の取材が続く。「仕事が出ていない」「今年1年はどうなるのか」といった声が聞かれる▼「給料も増やさないといけないし」。直轄工事の総合評価では賃上げしないと加点されない。国交省のまとめでは、賃上げを表明した企業の割合は6割超で、賃上げ業者の受注は7割を占めた▼衣料品のユニクロが3月から年収を最大4割アップさせるというニュースも。労働者の囲い込みが始まった。先の会社社長は「新卒の給料を上げたら、会社全体の給与体系を見直さなくてはならない」―踏ん切りがつかない懐事情がある。(鷲)
2023年1月18日
人口減少や少子高齢化が進み、全国的に保育園や小中学校の統合が進んでいる。地方では、維持管理や人員の問題から公共施設の再編、効率化が求められている。日本創生会議によると、2040年度までに1799都市中、896都市が人口減少などによって消滅するとしている▼建設業界では、コロナ禍もあって、ここ数年でICTやDXが著しい発展を遂げている。ICTを活用した工事やWEB会議などは、珍しくなくなった。数年後には、さらに当たり前となるだろう。高齢化、人口減少が進む中で、しばらくは労働人口の減少は避けられない▼まだ宇宙旅行や車が空を飛ぶ時代ではないが、着実に人口減少とデジタル技術の進化が並行した未来に向かって進んでいる。将来的に持続可能な業界への取り組みが求められている。(雛)
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