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2023年3月17日
動植物の活動で春を感じる人は多いだろう。東京・靖国神社の桜の開花が、昭和28年の統計開始から最も早い記録に並んだ。3月に入り5月並みの気温が続いた全国各地で、開花の時期が平年より早くなりそうだ。今年の「お花見」は人が戻ってくるのか気になるところ▼600以上の種類がある桜は、気温との結び付きが強い。気象情報会社によれば「400度、6000度の法則」に基づき、2月からの最高気温の和で開花時期を予想するという。ただ、暖冬になりすぎると満開にならないまま散ってしまうなど難しい面も▼岐阜県にある「荘川桜」。樹齢400年以上のこの桜は、1960年のダム建設時に植木職人・丹羽政光によって移植された。脆弱な桜も今では満開。お花見気分で一度は見てみたいものだ。(鴎)
2023年3月16日
休日に鳥取市内を歩くと、すれ違う人たちの服装も変わってきた。めっきり春らしくなり、なかにはTシャツ姿の若い人も▼あと何本、出れば回ってくるかと皮算用。県が発注する工事は今週末の開札が実質、本年度の最終入札となろうか。今年度分か、来年度分か―総合評価「受注額」の分岐点は今月21日だから、この日を挟んでの開札は受注者側にとって大きく違ってくる▼同一クラス・工種の同一日複数件開札があったし、「制度だから」とは済まされない。春先の仕事を抱えておきたいとの思いは、だれしも同じだろう。発注機関によっては、そこが理解されていないところが見受けられる▼人気のない工事こそ、早く発注しておかなければ。受注新年度分の早々から仕方なく、取りたくもない工事に向かうのは何とも気がなえる。(鷲)
2023年3月15日
県東部で展開しているスーパーの「トスク」が8月、県中部で展開している「Aコープ」が来年3月を目途に閉店する方針が発表され、高齢化が進む中山間地域で買い物弱者などが発生する懸念が出てきている。県は対策支援チームを発足し、県内で営業する他社に店舗継承するなどの解決策を模索している▼他県では、ドローンを活用した地上輸送とドローン配送を融合した新しい物流サービスの導入が検討されている。気象条件や配送量、経路など考えられる問題は多いが、少子高齢化が進む現代で、同様の課題は全国的に広がっている▼建設業は地元の地形や気象に詳しく、仕事でドローンを使う企業もある。買い物支援、緊急物資支援などに向け、こうした取り組みに協力できることがあるかもしれない。(雛)
2023年3月13日
12年前のあの日は鳥取県内も寒い一日だった。金曜日の午後、取材先に向かう車のラジオで速報が流れる。その後、今まで聞いたことがない「大津波警報」というアナウンス。言葉が出なかった▼現地のインフラは整備が進んだが、産業を中心にした復興はまだ途中。住み慣れた土地から多くの人が離れたままという現実も▼南海トラフ地震などの大規模災害が想定される中、復興計画を事前に策定することを考える自治体も多い。復興の遅れによって、経済活動などが停滞。地域の人から再建への気力が失われるおそれが強いからだ▼地方の人口減少が加速。事前の復興計画はこの状況も踏まえたうえで、インフラや産業などの地域づくりを事前に考える。一日も早くより良いまちに再生する思いを込めて。(鷺)
2023年3月10日
開会中の倉吉市議会3月定例会で、成徳小と灘手小の統合に関する議員からの質問が相次いでいる▼新校名を巡り、当初案の「至誠」が白紙になり、両小校区の住民らでつくる準備委員会が決めた「打吹至誠」が新候補に上がったが、統合前の「成徳」とする案が可決されるなど、二転三転。春の開校を前に、保護者らから不満がくすぶり、市や市教育委員会の主体性を問う声が噴出し、問題は収まりそうにない▼学校再編といえば、米子市が美保地区で開校を目指す義務教育学校の整備に向け、新年度から測量、基本設計などの業務に入る。校名選定にとどまらず、通学路をはじめとした周辺整備が課題となる。にも関わらず、肝心の基本構想が未策定なのが気がかり。こちらは調整に念を入れ、後味の良い開校となってほしい(鴛)
2023年3月9日
談合やカルテルに対する批判の矛先は専ら建設業に向けられてきたが、近頃は他業種のほうがよほど目につくのではないか▼「自社の利益の最大化を図る」。五輪談合に手を染めた電通の目論見は、字面だけ見ればアダム・スミスの説く「神の見えざる手」に則ったものに見える。各々が利己的に振る舞えば社会全体は自然と良い塩梅に落ち着く、といった話だ▼対して金融の世界で扱う「合成の誤謬」。個々の企業が合理性を追い求めた結果、全体に悪影響が及ぶ現象を指す▼同種の行為が真逆の結末をもたらす要因を、スミスは『国富論』の前身となる『道徳感情論』で示している。すなわち共感やモラル、ごく当たり前な倫理観―18世紀に存在した最低限の規範は、現代でこそ顧みられるべきものだろう。(鵯)
2023年3月8日
「天災は忘れたころにやってくる」―。物理学者・防災学者の寺田寅彦氏が残した警句だ。過去の災害を忘れずに日々の備えをしようという意味だ▼この3月で東日本大震災の発生から12年となる。テレビで見た大津波の映像に衝撃を受けたことを、今でも鮮明に覚えている▼先日ある番組で、福島県いわき市の防災用ドローンが特集されていた。ドローンにスピーカーがついており、災害時、危険カ所にいる人に遠隔で避難誘導できる。また、ルートを事前に決めておくと万が一の場合、自動で避難誘導に向かってくれる▼国や自治体では防災減災対策事業を進めてきた。また、防災教育などを通じて住民意識を変えてきた。問題は実際に災害が起きた場合に、訓練してきたことを活かして動けるか、そこが鍵となる。(隼)
2023年3月7日
大型工事が重なったから?―観光庁が発表した昨年の宿泊数の速報値。全国で4億5千万人ほど増え、鳥取県以外の46都道府県で前の年を上回った結果に衝撃を受けた▼2019年からの4年間、新型コロナウイルスによりほとんどの産業が打撃を受けた。鳥取県内でも非常に厳しい状況だったが、都市部に比べ感染者数が少なかったのか、ゴルフ場や大山などでは県外ナンバーが多かったのを感じた。では、その期間に訪れた観光客が全国各地に散らばったからなのか▼宿泊数の目的別でみると観光は29万人増え、98万人。一方で、ビジネス関係では72万人が減少。前年に大型工事が重なった反動だという▼建設産業は基幹産業。宿泊数にも影響があることに驚いたが、建設事業への投資は他の産業にも良い影響を与える。(鴎)
2023年3月6日
真新しい道路は、中央分離帯を挟んで綺麗に舗装されていた。山間部に2本のトンネルを抜けると最後は美しい海岸線沿いに▼12日の供用まで1週間。山陰近畿道・岩美道路の浦富から東浜IC間3・8㌔が開通する。岩美道路の全線供用によって、国道9号駟馳山BP・福部ICから兵庫県側の居組ICまで15・8㌔がつながる▼これまでも岩美から浦富のIC間が部分供用し、鳥取と岩美はぐっと近くなり「市内に出ていった若い人が戻ってきた」との声が聞かれた。将来、山陰近畿道が完成すれば但馬地方や京都北部、北陸からも人がやってくる。半面、出雲まで素通りされる心配も▼海も山もあり、岩美町のポテンシャルは高い。立ち寄って回遊できる観光地として、もっと広くに知らしめたい。ただの通過点にしてはいけない。(鷲)
2023年3月3日
工事を進める中で進捗に大きく影響するものとして、天候、電柱の移転、埋蔵文化財の有無、地盤の状態などが挙げられる。これらは、工期延長や契約額の増額などの契約変更の対応が求められる▼工期については、延長することができれば良いだろうが、土地の造成など施工後の土地利用のスケジュールが決まっている場合など、延ばすことが難しい事例もある。この場合、工期に間に合わせるための無理な施工による労働災害の発生や品質が確保しきれないなどの事態が危惧される▼近年では、債務負担行為の活用など工事発注の平準化を目指して各発注機関が取り組んでいるが、年度末に工期を迎える工事を減らすことで、品質の確保や労働災害の減少にも繋がると思う。より一層の平準化を期待したい。(雛)
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