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2023年2月16日
質問者が不在の議会が成立するようになるそうだ。地方議会の本会議で議員が行政全般について質疑する「一般質問」を巡り、総務省がオンラインによる実施が可能との見解を自治体に通知した▼議案に対する質疑や採決については、議員が議場で行う必要があるとする半面、一般質問は新型コロナ感染症対策、議員活動と子育てとの両立などの観点で容認。テレビ画面を通じ、議員が自宅から質問するケースなどが想定される。迫力は欠けることになりそうだが、これも時代の流れか▼一方、建設業界では新年度に向け、団体が制度設計などを巡り発注機関への要望を重ねている。対面式で、時に強い口調になることもあるが、切実であるがゆえ。対面、オンラインいずれにせよ、議論や制度が双方により良い形となることが一番だ。(鴛)
2023年2月15日
バレンタイン商戦で賑わった週末の繫華街。華やかなディスプレイにはショコラビールや甘口シェリーも並び、「飲むスイーツ」もすっかり定着したようだ▼世に数多あるワインの中で、原産地呼称制度による厳密な定義の下、スペインのヘレスなど3地域に由来するものだけがシェリーの名を冠することができる。大きな特徴は「ソレラシステム」なる熟成過程▼3~4層に積まれた樽は下から順に年代が古い。消費用のシェリーは常に最下段から引き出され、そのぶん上の樽から補充される仕組み。一定量を均等に配分することで、毎年安定した品質を保つことができる▼新たな設計労務単価の公表が近い。上流から末端まで、いかに適正な賃金を行き渡らせるか―ワインと同様、バランスが崩れてしまっては不味い。(鵯)
2023年2月14日
鳥取市中心部を車で走っていると、歩行者の少なさに改めて気づく。鳥取駅前や本通り、若桜街道も人はまばらだ▼北海道のローカル番組「水曜どうでしょう」でもかつて、「何もない」「地味」などと揶揄された。それも四半世紀前にだ。そこから鳥取は様々な戦略で観光客を呼び込んでいるが、駅前の人流につながっているとは思えない▼若桜街道を県庁方面に抜けると以前は市役所があった。その市役所跡地を巡っては、活用方法が議論されてきたが結局、緑地広場として整備するようだ。「市民の憩いのスペース」とは言うが、他の公園を見てもにぎやかな公園はない▼人流を生み出すには、起爆剤となるような商業施設や複合施設を建設するほうが良いような気がするが、今の計画のままでは鳥取市は衰退してしまう。(隼)
2023年2月13日
原材料価格や人件費、エネルギーコストの高騰など、様々な要因で値上げラッシュが続いている。小欄が小学生の時代、マクドナルドのハンバーガーが1個60円だったことを懐かしく思う▼日常用品の価格高騰が家計を圧迫しているように、建設資材の高騰で建設業者も厳しい状況に置かれている。さらに気になるのは、受注機会の確保ができるか。当然、公共事業では利益が出るように積算する必要があるが、価格高騰を見込んでも予算が横ばいになれば工事件数は少なくなり、事業計画にも遅れが出る▼今日から開会する県議会、骨格編成となる土木公共事業の当初予算は前年の6割ほど。滞りなくインフラ整備の進捗を図るためにも一定の件数は確保しながら、肉付けを視野に期待を持てる指針を打ち出してほしい。(鴎)
2023年2月10日
幼い頃、父親に連れて行ってもらうドライブは楽しみの一つ。岡山県境にある国道53号黒尾峠もそうだ。標高600㍍を超えるドライブインからの景色。そして完成して間もなかった岡山県側のループ橋は、朱色のアーチが鮮やかで眩しかった▼1月末の大雪で国道53号の重要性が見直されている。鳥取自動車道の開通で影の薄い路線になっていたが、鳥取道が通行止めになり、迂回路として交通の流れができた▼だが黒尾峠は急こう配で、県境にある黒尾トンネルも古くなった。今3日には国交省と両県が国道53号防災対策の勉強会をスタートさせた▼黒尾峠のバイパス化には、数年前に浮上した「美作岡山道路」の北部延伸構想がある。岡山県勝央町から智頭町の鳥取道を結ぶルート。今から具体化を予想するのは勇み足か。(鷲)
2023年2月9日
道の駅は幹線道路沿いに整備されており、道路利用者のための休憩施設や情報発信機能などを備えた施設。このような施設を広く展開する取り組みは、海外では例が少なく評価されている▼国土交通省が推進する「『道の駅』第3ステージ」では、この取り組みの魅力を世界に発信し、世界的なブランドへと発展させる考えが盛り込まれている。すでに数カ国で現地版の道の駅がオープンするなど、日本の取り組みが世界的に広がりつつある▼現在再整備を進めている、道の駅「北条公園」は、全国的にも珍しくオートキャンプ場を併設する道の駅で、重点道の駅に選ばれた。2025年オープンする新しい道の駅は、地域振興や防災拠点としての機能を持つなど、新しい中部のシンボルとなる「進化する道の駅」として期待されている。(雛)
2023年2月8日
1月の下旬から雪が降り続いたこともあり、積雪量も多くなった。気温が上がったここ数日は少し暖かさも感じるが、山あいの地域に入ると多くの雪が残り、豪雪の怖さを思い知らされる▼昨年も雪による倒木で通行できない道路や停電も発生したが、今年の被害はかなりの規模だ。孤立した集落も多く、地元の人たちはとても不安な時間が長く続いたに違いない。そして、復旧に携わる関係者は昼夜を問わない危険で過酷な作業の連続。改めて感謝の言葉を届ける▼この地で暮らす者にとって移動は自動車が中心だ。道路は通勤や買い物、病院に行くためにも重要なインフラ。県民の多くはさらなる道路の整備を望む▼暦の上では春がやって来ているが、まだ2月になったばかり。雪の季節はもう少し続く。(鷺)
2023年2月6日
「ウイルスも 上司の指示も 変異する」「巣ごもりで MからLに 服反応」「マスクとる 緊急事態 ノーメイク」―。今年の「サラリーマン川柳」のベスト10が発表され、新型コロナを踏まえた変化をユーモラスに詠んだ句が並んだ▼世相を反映した作品が毎年入るコンテストで、今回から働く人に限定せず、幅広く募るため、名称を「サラッと一句!わたしの川柳コンクール」に変更。応募総数は前年を2万句上回る約8万5千句が寄せられており、改称が奏功したそうだ▼川柳を詠んだ人がどれほどいたか分からないが、建設業界では資材価格高騰が続くほか、年度末に差し掛かり、調達難に伴う工期延長の対応に追われるなど、業者の悩みは尽きない。「受注して 終わってみれば 利益出ず」とならないよう、発注側には十分な配慮を求めたい(鴛)
2023年2月3日
自宅にコダックのカメラがある。フィルムもまだ手に入るようだが、蒐集品の色が濃く使う機会はない▼コダックは銀塩フィルム関連の高い技術と広大な販売網を武器に、絶頂期はダウ・ジョーンズ平均株価を構成する30社にも名を連ねた。しかし10年前に破産し、今では末期の迷走が寓話のように伝えられている▼社運をかけた「フォトCDプレイヤー」は、フィルムの現像時にデータCDを追加購入し、テレビで写真を観賞できるというもの。消耗品のリピートで利益を上げた同社らしい製品だが、「誰が買うのか」と当時の消費者も思ったようだ▼組織には主流と傍流があり、主流派の文化からくる判断基準に強く依拠したことが硬直を生んだ。時に対立も是とすべきなのだと、今は傍流に沈んだカメラを見て思う。(鵯)
2023年2月2日
国内の昨年の人口移動報告が発表され、東京都は2年ぶりの転入超過となった。コロナの行動制限も緩和され、東京へ人の流れが戻っているようだ。一方、地方は鳥取県に限らず大半が転出超過となっている▼受験や就職などで県外に出ていったまま、地元に帰らない人も多い。筆者の周りでも「地元に帰るつもりはない」という声を聞く。かくいう筆者も学生時代は地元に戻る気はなかった。理由は単純。県外のほうが魅力を感じていたからだ▼地元の魅力をSNSなどで発信する動きが各地で見られる。「バズれば」人流をつかめるが、そうなるまでは根気のいる作業だ▼業界でも様々な活動を通じて、若年層に魅力を発信している。こちらも根気のいることだが、将来への種まきは続けていく必要がある。(隼)
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