コラム

2023年5月15日
久しぶりに多くの人が移動した大型連休だった。県内でも観光地周辺の道路は渋滞。知人宅に向かうにも、通常利用する道路を大きく迂回した。これが当たり前のことだったのか、と改めて思い返した▼この頃になると汗ばむ日も増える。この前まで肌寒い日もあったが、茶摘みが始まる「八十八夜」を過ぎると遅霜の心配もなくなり、平地では田植えの準備。初夏といわれる季節がやって来る▼今年の梅雨はどうか。専門家が予想を発表しているが、あらゆる角度から豪雨による自然災害の発生を想定しなければいけない▼近ごろは、大勢の人が密集する避難所へ向かうことをやめて、自宅にとどまる人が多くなるのではと危惧する声を聞く。穏やかな日々を過ごすためにも、安全対策に手抜きはできない。(鷺)
2023年5月12日
ユーチューバーが取締役に―。業界でお馴染みの作業服大手ワークマンが、動画配信サイト「ユーチューブ」に自作動画を投稿する女性を、社外取締役に起用すると発表したことが話題となっている▼アウトドア好きが高じ、同社の用品を紹介する情報を発信。ヒット商品や、新業態「ワークマン女子」を生み出すきっかけを作った人物だとか。ユーチューバーの取締役登用は上場企業で初めて。同社は経営のプロにない視点を持ち込んでもらい、さらなる製品開発や発信力の強化につなげる考えで、成否が注目されそうだ▼地元建設業では今春、新入社員の獲得に苦戦した企業は少なくなかった。ユーチューブを活用するかはさておき、魅力発信といった対策は急務。異例の抜擢を報じるニュースに触れ、何か手はないかと思案する(鴛)
2023年5月11日
大型連休だろうと災害はやってくる。石川で震度6強の地震、兵庫は大雨、岩手では季節外れの雪と、立て続けに自然の猛威を目の当たりにした▼気候変動対策も含めたSDGsの達成は、30年を目標に今年が折り返し。しかし「SDGs疲れ」と揶揄されるように、一時ほどの熱は感じられない。先行していたはずの欧州もエネルギー制約で暗礁に乗り上げる▼あるいは具体的な行動に興味が移ったか―いわゆるグリーンテックは、ポストGAFAの呼び声高い成長産業だ。しかし膨張を続ける市場に「環境破壊のビジネス化」を警戒する識者も多い▼日建連は「どんな時代でも変わらない建設業の本質的役割こそSDGsそのもの」と打ち出した。そこには資本で資本を生むだけでは得られない持続可能性がある。(鵯)
2023年5月10日
今年の大型連休は新型コロナの行動制限も緩和されており、観光地はどこもにぎわっていた。筆者はせっかくの機会と、東北は宮城県を旅行。12年前、高校の合格発表日が奇しくも東日本大震災と重なり、ずっと気になっており、ようやく足を運ぶことができた▼旅行してみると、仙台駅周辺は震災があった様相は感じられなかった。しかし、気仙沼市方面に行くにつれ、「過去の津波到達地点」といった標識や真新しい堤防などが姿を現し、被害の大きさを改めて実感した▼ただ、あれだけの被害だったにもかかわらず、ここまで復旧、復興が進んだのは建設業のおかげと言っても過言ではない▼建設業をはじめ、様々な業種で人手不足が叫ばれるこのご時世。魅力ある業界に変化していくことが、地域の持続的発展にもつながる。(隼)
2023年5月8日
大型連休も終わり、仕事の日々が戻ってきた。久々の旅行に出かけた方、仕事の疲れで一息ついた方などみなさんは充実した大型連休を過ごせましたか。私はというと…▼大型連休、いわゆるゴールデンウイークの由来は映画業界。今から72年前の1951年、製作会社・松竹と大映が同じ「自由学校」というタイトルで別々の作品を制作し、5月初旬に同時公開する珍しい出来事があった。正月映画やお盆映画以上の大ヒットを受けて「最高に素晴らしい1週間」という意味で命名したと言われている▼さて、大型連休の建設現場はどうだったのか。週休2日工事や働き方改革の推奨を進めていることもあり、現場の工程を考えて昔より休む企業が多くなっている。こうした一つ一つの働き方が担い手不足の解消に繋がればと思う(鴎)
2023年4月28日
近くに海がある鳥取県内で、地元の新鮮な魚介にありつけると思ったらそう簡単でもない。スーパーには長崎県や三重県産?といった他県で獲れた魚が並ぶ。地元の魚は一体、どこに流通しているのか▼地産地消―地域で生産されたものは、その地域で消費すること。この言葉が生まれてどのくらい経つだろう。建設業界でも産業振興条例に関連する「下請け契約適正化指針」に、下請けの地元優先活用がうたわれている▼ところが、いまだに守られていないといった声も。不思議と県庁から離れるにつれ、中部や西部で県外の下請けが入っているケースが見られるという▼得意分野に投資して、人材も育てている県内の下請け企業がある。元請けには襟を正して指針の順守と、発注者にもしっかりと目を光らせるよう求めたい。(鷲)
2023年4月27日
脱炭素は近年、環境問題を語る上でキーワードとなっている。しかし、欧州委員会は、ガソリン車の販売を2035年以降も条件付きで認める方針を明らかにした。これまでのガソリン車の販売を事実上禁止する規制案を撤回した格好だ▼欧州やアメリカの各社は、EV車の開発を得意とする日本勢に長く苦戦してきた。結果的に、競争は技術開発だけでなく、日本車を締め出す方向にも過熱していった。アメリカでは09年、トヨタ車の大規模リコールを求める訴訟から日本車たたきが過熱化。また、15年に発覚したドイツのフォルクスワーゲンによる排出ガス不正など不祥事も相次いだ▼地球環境のための取り組みに見せかけた経済闘争はいかがとは思うが、未来よりも今を生き抜くためには必要なことなのかもしれない。(雛)
2023年4月26日
鳥取市民会館に初めて入ったのは中学生になったばかりのころ。生まれて初めて見るホールと、生で聴くオーケストラの響きに圧倒されたことだけは忘れない▼建物が完成して55年は過ぎた。その後、耐震対策なども終えているが、ずいぶん古くなった。そういえば、長くホールに入った覚えがない▼以前から施設のあり方について検討が続くが、結論は出ていない。人口の減少で利用者は少なくなることも理解できるが、中心市街地の活性化には必要な施設だ▼再整備には多額のコストもかかるが、都市圏などにある民間と一緒になった複合施設もいい。規模は小さくとも全国に自慢できる施設でなければ。そして、ホールには著名な音楽家の名前を。こんなことを考えながら、外から市民会館をながめた。(鷺)
2023年4月24日
「チャットGPTより、ちゃんとジーミーチー(地道)で」。人工知能を使った対話型ソフトを巡り、鳥取県の平井伸治知事が、予算や政策、議会答弁の作成など、県の意思決定に関わる業務での使用を禁止すると発表した▼文章で質問を投げ掛けると、人間のような自然な受け答えをするソフトを使えば、職員が課題を聞き、自分の頭で考えることが減ると指摘。集めた情報をもとに政策決定する考えを、得意のダジャレを織り交ぜながら示した。ソフトを巡っては神奈川県横須賀市が業務効率化を狙って試験導入するなど、自治体間で対応が割れる▼建設業界では設計変更の協議書などで、分かりやすい文章作成につながる可能性はある。有用性は確か。要は問題点や危険性を踏まえた上での使い方次第なのだろう。(鴛)
2023年4月21日
新生活のスタートダッシュに夏期講習の準備と、教育業界が販促にいそしむ時期。流行りの「AIによる個別指導」は、もはやデファクトスタンダードと言える▼出題・解答のやり取りを自分に最適なレベルで延々と繰り返せるのだから、俗に言うタイパ・コスパの高さは折り紙付きだ。しかしあまりに個に閉じ過ぎた学びへの偏重に、危機感を抱く専門家も多い▼他方、リスキリング推進の流れで社会人大学院が注目を浴びる。諸外国に倣えとばかりに大型投資も動くが、そもそも「大学院は社会人が行くもの」と捉える西洋の前提とは根本的なズレがある▼子どもも大人も、学びと向き合う姿勢が改めて問われている。奇しくも新たな学習環境の整備が相次ぐ県内、地方創生にもつながる火種を絶やしてはならない。(鵯)
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