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2023年5月31日
偶然なのか、関連するのか。「備えあれば憂いなし」ということわざが刺さるくらい日本各地で地震が頻発した月だった。この事に対し、専門家は2手に分かれる▼震度4以上の地震回数を1月から見ると発生した回数は月々5回以内、5月は15回ほどだった。大きな地震の予兆かと思う人も少なくないと思うが、発生したメカニズムが違うという専門家は多い。ただ、地域を限定すれば関連があると一部は言う。関東大震災から100年を迎える年。なにかの予兆でなければいいのだが▼とある協会を取材した。災害時の協定締結に応じてくれる市町村が少ないという。「意識の問題なのか」と嘆く会長。地震により建築物が倒壊したとき円滑に作業が行えるよう大事な協定だと思う。いざという時に備えて準備が必要だ。(鴎)
2023年5月29日
子供の遊び場が少なくなったとは、よく言われたもの。昔は刈り取りを終えた田んぼで野球をしたり、ため池や川のほとりで魚を獲ったり。思い返すと少々危険もあったが、遊び場を探すのに不自由しなかった▼建設技術を野外で研修する場も意外と少ない。が、鳥取大学乾燥地研究センター(浜坂キャンパス)内に広さ約1㌶の研修フィールドができる。県が年明けから造成を進めており、7月にオープンする▼3次元測量やICT施工といった、新技術の実証と人材を育てる場として活用される。今年2月にあったプレオープンでは、建設コンサルタントや建設業者の若手たちが演習をこなした▼こうした施設は全国的にも珍しいと言う。フィールドから飛び立ち、実際の現場で活躍する県内の技術者が増えることに期待したい。(鷲)
2023年5月26日
近年よく耳にする、「線状降水帯」。次々と発生する発達した雨雲が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される▼気象庁は、大雨の危機感を少しでも早く伝えるため、21年から線状降水帯の発生を知らせる情報提供をスタートした。今月25日から、予測技術を活用し、これまでより最大30分程度前倒しで発表している。さらに、26年には2~3時間前を目標に発表し、29年からは市町村単位で危険度分布形式の情報を半日前から提供する計画▼線状降水帯の発生メカニズムには未解明な点が多く、正確な予測は難しいため事前に発生を呼び掛けても必ずしも発生するわけではない。これからの雨の多い季節、天気予報だけでなく、避難情報や防災気象情報も確認することが大事。(雛)
2023年5月25日
4~5年ぶりに開催されたイベントがメディアに取り上げられる。古くから続く神社の祭りも久しぶりにあったが、多くの人が準備や本番、そして後始末も「段取り」を思い出すのに苦労したと聞く▼伝統は先輩方の言葉や動きを見ながら次の世代へとつなぐが、時代によってスタイルは変わる。それでも肝心な部分だけは今も残る▼地域の防災訓練も中断が続き、不測の事態に対応できるのか。業界団体のトップは「災害対策を総合的に判断して実行に移す技術力が必要」「常に出動できる準備を万全に」などと防災への強い気持ちを示す▼この人達は災害対策への経験が豊富。危険な現場で調査や復旧工事に携わる人達の使命感は強い。中断することなく積み上げた経験を若い人と一緒に伝承しなければ。(鷺)
2023年5月24日
映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が世界興行収入1600億円を突破し、大ヒットとなっている。魔王クッパと戦うマリオ、ルイージ兄弟を取り巻く物語。歴代ゲームのキャラクターや音楽を採り入れ、子供だけでなく、ゲームを楽しんだ大人まで魅了する▼減収減益決算が続く中、映画の成功をゲームの売り上げ増といった好循環につなげる「フライホイール効果」を期待する任天堂の「大人の事情」もありそうだ▼ところで、兄弟の職業は配管工との設定。客からのトラブル対応に当たったり、地域のインフラ維持に懸命に取り組んだりする場面をアクションとユーモアを交えて差し込んだ。近く、水道週間を迎える。日ごろ脚光を浴びる機会が少ない業種だが、親しみを持ってもらうきっかけにもなればいい。(鴛)
2023年5月23日
先日、SNS上で「井戸の息抜き」がトレンドに。一枚の写真から始まり、アカデミックな考察からオカルトに寄った体験談まで、建設と水にまつわる話題が盛り上がりを見せていた▼自然を相手取り、安全確保は経験則に頼る部分が大きかった時代のことを考えれば、独特なタブーの多さも納得がいく。中には科学の発達で有意性が証明されたものもあり、前出の「井戸の息抜き」なら酸欠空気や硫化水素、メタンの発生防止など。トンネル工事では犬を敬遠したり、「崩す」食事は避けたりすると聞くが、ひょっとすると実利に即した背景があるのかもしれない▼そうしたプリミティブな風習を今に残しながら、一方でロボットやドローンを駆使し月すら目指す建設業界は、伝統と革新が同居した稀有な産業と言える。(鵯)
2023年5月22日
世の中にはいろいろなくじ引きがある。最も身近なくじと言えば宝くじだ。正月のおみくじ、福袋などもその部類だ▼建設業の「くじ」と言えば入札だろう。総合評価ではある程度順位がつくが、価格競争の場合はくじ引きとなることが多々ある。くじ引きとなればあとは「神のみぞ知る」だ▼鳥取市水道局の工事で「受注機会の差がある」とある社長は話す。今11日の入札分まででA級対象工事は8件。各業者の指名状況は2~4件と開きがある。その上、3、4件指名に入っている業者が抽選の結果、立て続けに落札しているケースもあり、「受注減点を県や鳥取市並みにしてもらわないと」とその社長は続ける▼受注機会の話は懇談の場でたびたび上がっている。早急な制度改正が必要だと思うのだが。(隼)
2023年5月19日
日本列島を猛暑が襲い、夏が近づいてきたなと感じる。出水期を前に各機関が河川の堤防や護岸の点検を実施。近年発生する自然災害に対応するため必要なことだ▼夏が近づくにつれ、気をつけたいのが熱中症。地球温暖化の影響なのか、エアコンに慣れてしまったのか。5類相当になり、マスクの義務化がなくなった。感染対策の時期よりか現場は働きやすくなったが、熱中症対策は改めて周知しなければならない▼「土木工事の減少はいつまで続くのか」と業界の現状に嘆く声を聞く。インフラ整備の重要性そして、地域の実情に合わせた多様な入札方法を提案していくことがより一層、必要だ。労働者が適正な利潤を確保できるためにも、迅速な設計単価の反映と満足できる労働環境をつくりあげていくことが望まれる(鴎)
2023年5月18日
新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に引き下げられて、しばらく経った。感染対策の緩和によって飲食店などでアクリル板が取り払われ、医療機関では入院患者との面会を条件付きで解除。3年ぶりに日常が戻ってきた▼取材が続く各団体の総会でも、代表者はノーマスクであいさつ。続く懇親会では以前の通り、交流を深めながら新年度を占う▼「年度末に工事を持たずに、新年度を迎えたところ(会社)は多いで」。人手不足もさることながら、足元の工事が手薄になったとの声が各方面から寄せられる。主力の県工事が動き始めないと、どうしようもない▼そんな中、県東部では民間の建築工事がぽつぽつと浮上してきている。コロナ禍で一度は頓挫した鳥取駅南口のホテル計画地でも、何やら騒がしくなってきた。(鷲)
2023年5月17日
2021年にカナダ、アメリカで豪雨や竜巻が発生し、被災したカナダでは仮設住宅の整備3Dプリンターを活用した。日本では、プレハブ工法かユニットタイプが主流だが、3Dプリンターの仮設住宅はコンクリート造で小規模だが堅固な造りだ▼国内でも、22年度に国交省近畿発注の現場で、国内公共工事として初めて建設用3Dプリンターを設置して稼働させる「オンサイトプリンティング(現場施工)」が行われた▼3Dプリンターのメリットとしては、工期の短縮が大きい。高さ2㍍の仮設住宅20棟を約1日で整備したり、国交省近畿発注の工事では、従来工法の半分以下の工期で工事が完了した。国内の普及には、まだまだ検証が必要だが、公共事業や民間工事での実用化普及もそう遠い未来ではない。(雛)
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