コラム

2023年8月3日
〝熱っ〟風呂場の蛇口をひねるとお湯が出る。我が家が30年以上も前から使う太陽熱温水器。屋根に置いたパネルから温められた水が下りてくる単純な仕組み▼SDGs(持続可能な開発目標)や脱炭素など、最近これらのフレーズが商売の道具に使われているようで眉唾ものに見える。新しい取り組みのようで、実はそうでもない。要は節約社会か▼県は高校など公共施設の屋根を事業者に貸し出し、太陽光発電の普及を推し進める。担当者は「県施設全てをやってもわずかなシェア。民間にも屋根貸し手法を横展開したい」と意気込む▼だが、問い合わせは県外からが大半だという。設備の設置後、資金回収までに長期間かかることがネックか。県内企業も「眉唾もの」と敬遠していては、ビジネスチャンスを逃してしまう。(鷲)
2023年8月2日
閉鎖されてしまった工場や廃校になった学校を通りかかると、誰も立ち入らなくなったことで、草木が生い茂り、施設の窓が割れていることがある。こうした事例は、景観や防犯上の問題や建物の老朽化など、住環境への悪影響が懸念されている▼空き校舎の活用策は県内でも、八頭町の旧隼小学校を活用した、多様な働き方に合わせたワーキングスペースなどが入ったコミュニティ施設の「隼Lab.」などがある。地域のにぎわいにつながるような利活用策を講じるには、地域住民らの利用にとどまらず、足を運んでもらえるような施設にしていく必要がある▼また、産業用地として活用する動きも見られており、これが成功すれば新たな活用法として選択肢が広がる。是非とも実績に繋がってほしい。(雛)
2023年8月1日
子供たちは夏休み。ラジオ体操を続けていない地域も増えたが、小欄の地元では早朝から子供たちが広場に集まっている。この光景を見ると、小学生だった昔を少し思い出す▼昔とは違い、今の子供には夏休みの遊びにも制約がある。それでも、汗まみれで遊ぶ姿は今も昔も変わらない。周囲の大人は、危ない場面があると声をかける人もいる。あの子たちの安全を長く支えなければと思う▼先月の中旬、県内では梅雨明け前の豪雨で被害も発生。早朝から多くの地域で道路が冠水し、近くの生活道路も川のようだった。この中を多くの小学生が歩いて登校している姿を見て唖然とした▼過去の災害を振り返っても、極めて危険な行動だった。子供の安全を守る教育の現場があの状況に気づかなかったのか。(鷺)
2023年7月31日
小中学生の間で「マインクラフト」が根強い人気を誇っている▼3Dブロックを使って仮想空間を創造できるゲーム。草原など多様な地形が広がり、プレーヤーは木や鉄などのブロックを集めて道具や建物を作ったり、冒険に出たりして楽しむ。無限の創造性、自由度の高さが魅力で、多くの教育機関でプログラミング学習に活用されている▼そんなゲームを巡り、千葉県が道路や橋、「幕張メッセ」をはじめとした土木構造物などを表現してもらうマインクラフトコンテストを初企画した。人気ゲームを切り口に、建設業への関心を高めたいという。県土整備部、建設業協会などが連携して動いており、担い手不足に悩む業界で、人材の確保に向けた面白い取り組みとなりそう。若手へのアプローチとして、何か参考になるといい(鴛)
2023年7月28日
8月に入ればいよいよ夏の盛り。松江市の小泉八雲記念館では『怪談』をテーマにした企画展が開催中だ。背筋を伝う寒気も酷暑の中では心地良いかもしれない▼八雲は多感な幼少期をアイルランドで過ごした。厳格なカトリック文化を遠ざけ、ケルト原教に傾倒する中で想像力を養ったという▼宗派や民族間の対立は、後にアイルランド南北を二分する。しかし多くの悲劇を生んだ分断は、イエィツやヒーニーといった高名な詩人を生み出す原動力にもなった▼生まれ変わった米子駅が明日お披露目。南北の結節点となる駅ビル「シャミネ米子」は、奇しくもアイルランド国花の三つ葉(シャムロック)に由来する。春には「やくも」の新型車両を迎える当地が、南北はもちろん、東西もつなぐ文化の源に育つよう期待したい。(鵯)
2023年7月27日
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」の今24日、31日の放送回は若桜町が舞台。24日の放送は筆者も見た。岩屋堂や中心部の蔵通り、寺通りなどが取り上げられており、一度じっくり観光してみたいと感じる内容だった▼たびたび行われるイメージ調査で、鳥取といえば砂丘と答える人の割合は高い。もちろん、県内各地に名所はたくさんあるのだが、砂丘様様と言っても過言ではない▼砂丘周辺はキャンプ場の再整備などが始まる。ただ、キャンプ場整備は最初に決まっていた事業者が、資金調達などで不備があり資格取り消しに。また、ホテル建設も大幅な遅れが出る状況で、踏んだり蹴ったりだ▼「鳥取市の詰めが甘い」ことを指摘する声もあるとかないとか。やるからには綿密な計画の元、実施してもらわないといけない。(隼)
2023年7月24日
一日千秋の思い。国交省の県内優良工事が発表された。局長、各事務所長表彰と、手応えを感じていた会社にとっては、通知を待ちわびたことだろう。何せ、県工事と違って直轄の優良工事は、「次の受注」に大きく近づける▼必要な工事点数は欠かせない。県工事では平均点が81・5点に達し、4年連続で過去最高を更新した。以前、この欄でも触れたが点数へのこだわりが少々過熱気味に▼全体が良くなるのは結構なことだが、裏では「このままでは若い技術者が辞めてしまう」といった深刻な声も。点数のプレッシャーが掛かり、書類づくりばかりに追われていては、現場から遠ざかっていくのも無理はない▼一方で点数を付ける側の検査員にもプレッシャーがある。ここ最近は、説明を尽くす姿勢に変化が表れてきている。(鷲)
2023年7月21日
交通量の多い道路を工事する場合は、交通量が少なくなる夜間での作業が多くなる▼先日テレビで、名古屋市内における「夜間道路清掃」が紹介されていた。夜10時から朝6時まで、5人が1チームとなり、道路清掃車4台を活用する。清掃車は、先行車がペットボトルなどのゴミを回収。2台目は散水車で水をまく。3台目の清掃車がブラシを使って道脇の雑草を除去、ゴミをかきあげて集め、トラックの荷台に積むという見事な連携プレーだった▼道路だけでなく、商業施設や鉄道の工事も営業時間外の遅い時間や電車の運行が終わった後に行うなど、利用者に支障が出ないように工事を進めることもある。建設業だけではないが、気付かないうちに誰かが活躍してくれていることに感謝して生きていきたい。(雛)
2023年7月20日
今年も豪雨による災害が発生した。九州北部や山口、島根では被害も甚大。中には6月下旬から相次いで被災した地域もあり、自然の恐ろしさを痛感する▼県内もかなりの降雨量を観測して危険なエリアもあったが、間一髪で大きな被害を逃れた。これからは台風の季節。国民を守る防災対策に時間の余裕はない▼県民からは公共事業に関する多くの要望が出てくる。いつまで待っても動かない道路の計画だけではなく、歩道や交差点などの安全対策。そして、河川の維持修繕や劣化した農業用ため池のほか、除雪や落石、土石流への備えなどは、そんなに待てない切実な課題だ▼暮らす地域や通学、通勤に使う道も決して安心ではない。人口が減った山間地だって、防災対策に少しも手は抜けないはずだ。(鷺)
2023年7月18日
旅行キャンセル保険、ネット炎上保険、犬のがん保険といった多様な保険商品が登場する中、「熱中症保険」が人気を集めているという▼ネット生保が提供する同保険は、熱中症で点滴治療を受けたときや、入院したときに保険金が給付される商品。期間は1日単位と短く、100円から加入でき、治療で最大1万円、入院は同3万円が受け取れる。総務省消防庁によると、熱中症による救急搬送は前年を上回るペースで推移。旅行や行事中といった屋外だけでなく、室内でも熱中症の危険はあり、「お守り」として加入件数が伸びているようだ▼県内では、東部を中心とした先週の記録的な大雨を経て、いよいよ梅雨明け。熱中症リスクが高まるだけに、屋外作業が多い業界では予防に一層気を配ってほしい(鴛)
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