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2023年9月5日
きょう9月5日は国民栄誉賞の日。プロ野球巨人・王貞治氏が通算ホームラン数世界記録を樹立し、1977年の同日に初受賞したのが始まり。2日前に達成した新記録の余韻が冷めやらぬ中、当時の福田赳夫総理大臣から贈られた▼総理大臣顕彰は存在したが「学術および文化の振興に貢献したもの」との規定だったため、「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績」として新設され、以来、26人と1団体が受賞。選定が総理の判断に委ねられることが多く、時に、低下する内閣支持率の浮揚を狙っているとの指摘も付きまとう▼受賞といえば、県下業界では、県、米子市が優良工事の手続きに入った。こちらは基準点などが明確に決められ、選定過程は明瞭。結果を待つ業者の喜ぶ顔を見るのが楽しみだ(鴛)
2023年9月4日
一般的な車両は真横に移動できない。駐車スペース一つぶん横にずれようとすれば、前か後ろに出てからハンドルを切り返すことになる▼こうした「直接はたどり着けなくとも、複数の動作の組み合わせで目的の状況が達成できる」現象を、物理の世界では「非ホロノミック」と言うそうだ▼代表例の一種が「猫ひねり」。空中で体勢を変え見事に着地する一連の流れは、スローで見ると複雑な連続運動であることがわかる。ただ上下の感覚は重力に依存するようで、無重力空間ではうまく姿勢制御できないとか▼業界全体で目指す姿は一つでも、そこに至る経路は無数にあるはず。24年通常国会での見直しが濃厚となった「担い手3法」。ルールという名の重力は、各々の動きで立ち直るための軸であってほしい。(鵯)
2023年9月1日
きょうから9月。旧暦9月では「長月」と言われる通り、ここ最近は日が暮れるのが早くなってきた。今年もあと4カ月と考えると、月日の流れをさらに感じる▼ただ、9月でも日中はまだまだ暑い日が続く。筆者は家や車のエアコンをガンガンにかけ涼しくしているが、エコが叫ばれるこの時代。若干の背徳感がある▼猛暑で、北海道の学校で臨時休校になったニュースが記憶に新しい。元々涼しい地域のため学校をはじめ、エアコンの普及率はまだまだ低いようだ▼鳥取市では小中学校の普通教室へのエアコン設置が完了し、子どもたちは快適に過ごしている。エアコンを使えば清掃も必要だ。管工事業協会東部支部のエアコン清掃ボランティアはコロナ禍の中断を挟み4年ぶりに実施。先生方からの感謝の声が聞こえた。(隼)
2023年8月31日
「大金星」―アジア3カ国で開催されているバスケットボールのワールドカップで、日本がフィンランドに逆転勝利した。欧州勢には過去11戦全敗だったが12戦目で初勝利。日本のバスケ界に新たな1ページが刻まれた▼「金星」は格上からの勝利に使われる。そのほか、白星、黒星は勝敗を指すことは言うまでもない。これらの由来は相撲の星取表が語源となっており、江戸時代までさかのぼる。白星が勝ち、黒星が負けというのは「土の汚れ」からきているとか▼そもそも◯と●を星と見立てたのは何故か。相撲が神事であったことや、月からきているなどと諸説あるらしい▼来週にはラグビーのワールドカップも開幕。日本で行われた4年前は4連勝で初のベスト8に。大金星の試合はいつ見ても痺れる。(鴎)
2023年8月30日
子供のころ、夏休みが終わりに近づくと気分が沈んでいた。片付けていない宿題があり、ずっと頭から離れなかった。一般紙のコラムに同じようなことが載っていて、強く共感した▼他方で、以前とは違った形で新学期を迎えたところもある。盆休みに台風7号被害を受けた鳥取市佐治町では、小学校への通学路の安全もままならない▼唯一の幹線道路・国道482号は、主だった現場だけで9カ所も被災。一時は山沿いに大きく迂回するルートが取られた。「1本のつながった道がどれほど有難いものか」―迂回路をたどり、佐治支所に向かう車中、ずっと感じていた▼今回も中山間地が災害に見舞われた。すると直ぐに孤立状態に。水も電気もこない。地方に暮らす者にとって、自然災害にどう立ち向かうべきか。宿題は残されたまま。(鷲)
2023年8月28日
今年の夏の甲子園は、実に107年ぶりとなる慶応高校の優勝で幕を閉じた。連日の記録的な暑さにも負けないくらいの熱戦を繰り広げてくれた▼今年話題になったのは、暑さのほかに優勝した慶応高校をはじめとする非坊主の学校が増えたことだ。日本高野連によると部員数は9年連続で減少傾向にあり、少子化が大きな原因ではあるだろうが、坊主の強制や厳しい上下関係など悪いイメージも原因の一端を担っていたのだろう▼今年の慶応高校の活躍で、高校野球でもこれまでとは違ったイメージが定着したのではないかと思う。建設業界も、若者にとってICT、建設DXなど最先端技術を駆使する業界のイメージが定着し、「きつい、汚い、危険」の3Kが、過去のものとなるように期待したい。(雛)
2023年8月25日
盆が過ぎたこの頃になると夕暮れの時間も少し早くなり、季節が移り始めたと感じる。上陸した台風が過ぎ去ると朝方は涼しい風を感じる日もあるが、暑い夏はまだ続く▼近ごろは春と秋の時間が短く、穏やかな季節が少ないと感じる人も多い。「熱中症警戒アラート」が毎日のように発令される中、屋外で働く人達の過酷さは計り知れないものがある▼台風7号の豪雨では多くの人が孤立。生活に必要な水が出ない状態が続き、体力も気力も限界。この地域のインフラは決して万全だったとは言えない▼被災直後の現場を取材した。この地域の安全を確保するために、多くの人が昼夜を問わない懸命な復旧作業に取り組む。その姿に頭が下がると同時に、地元の方々から体調を気遣う言葉も多く聞かれた。(鷺)
2023年8月24日
共同通信社が実施した全国世論調査で、来秋予定の自民党総裁選で「次の総裁に誰がふさわしいか」を聞いたところ、県選出の石破茂元幹事長が首位になった▼河野太郎デジタル相、小泉進次郎元環境相、岸田文雄首相を抑えての結果。マイナンバーを巡るトラブルなどを受け、内閣支持率が低迷する状況もあるが、根強い人気が確認されたと言える。鳥取初の総理誕生に期待する関係者は喜んでいることだろう▼その石破氏ら県選出国会議員は、台風7号で被災した県内各地を視察。迅速な復旧支援に力を尽くすとした。秋に見込まれる内閣改造・党役員人事の動向は気がかりだろうが、国への必要な予算確保に向けた要望はもちろん、意見交換した地元建設業の声をしっかり中央に届け、業界の課題解決に結び付けてほしい。(鴛)
2023年8月23日
なぜ生物は眠るのか―シンプルながら、最先端の研究者さえ答えを求める大命題の一つ▼正体は掴めずとも、現象面の分析は日々進む。近年はレム睡眠の重要性が見直され、「浅い眠り」とされてきた常識が覆ると共に、寿命や認知症リスクとの相関も指摘されている▼5年ほど前になるが、「クラゲも眠る」と題した論文は画期的だった。クラゲには脳のような中枢神経がなく、神経細胞のネットワーク然としたものがあるだけ。つまり睡眠は極めて根源的な機能であり、いわゆる「脳を休める」ためだけのものとは言い切れなくなる▼昼の暑さが去らない熱帯夜。先の台風被害を受け、復旧や応急処置に当たる人々は夜を徹して動き続ける。原始的な欲求に逆らい、身を粉にするだけの見返りはあって然るべきだ。(鵯)
2023年8月22日
お盆休み中、米子に寄る機会があった。用事が早めに終わり、このまま鳥取へ帰るのもと思い、米子市立山陰歴史館に立ち寄った▼同館は、1930年(昭和5年)に建てられ長年、米子市役所として市民に親しまれてきた。赤レンガ色のモダンな洋館からは建築当時の「匂い」を感じ取られる。館内には米子城や鉄道、近代の生活用具などが展示してあり、なかなか触れることがない米子の歴史を知ることができた▼鳥取には旧県立鳥取図書館の建物を利用したわらべ館がある。こちらも山陰歴史館と同じ年に建築。43年の鳥取地震や52年の鳥取大火といった災禍をくぐり抜けてきた建物だ▼こうした近代建築物は県内にも多数ある。維持管理が大変だとは思うが、建物を生かした施策が進められることを一県民として願う。(隼)
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