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2024年2月13日
母校に在籍する経営管理研究者から聞いた話だが、事業承継の成功しやすい条件が二つあるという。一つは身も蓋もない言い方だが「先代が放任主義、または早逝している」。要は後継者に口を出さずに任せ切った例だ▼二つ目は「後継者にそもそも跡を継ぐ気がない」場合。家業とは別の世界で生き、何かの理由で戻ってくることで、それまでに無かった着想をもたらせる▼よくある取引先での修行はかえって逆効果とも。深化はすれど進化はできない、というのが氏の見解だった▼帝国データバンクによれば、昨年倒産した建設業者は前年比4割増。長いデフレが業界の基礎体力を奪い、調達・積算などの面で戦略転換は免れない。人材にも窮する中で事業承継までは難しくとも、せめて外部の知見を取り入れていきたい。(鵯)
2024年2月9日
久々に再開した友人と鳥取市の本通りで夜ご飯を食べた。土曜日の夜だというのに人通りはほとんどなく、ここは本当に県庁所在地なのかと思ってしまうほどだった▼ただ、新しく出来た店などもあり、その友人に言わせれば「鳥取駅周辺の風景がいろいろ変わった」。駅北口には街頭ビジョンが2台も設置され、南口側にはチェーン店のフードパークが立ち並ぶ。鳥取に住む人間からすると小さな変化でしかないが、県外に住む友人からすると大きな変化に感じたようだ▼駅周辺の再開発は先日、市がイメージパースを公表。駅北側に複合施設を建設するなど計画を立てているようだ。完成すれば駅周辺はがらっと変わるが、実際のところはどうなることか。机上の空論で終わらせない実効性のある計画で動いてほしいものだ。(隼)
2024年2月8日
鳥取県に来て、もうすぐ5年になる。今では方言も当たり前のように聞き取れるようになったが、当初は苦戦を強いられていたことをよく覚えている▼「だんだん」―鳥取の西部地域でよく聞く方言だが、ほかにも島根や愛媛、九州地方でも使われるという。この言葉は古くに京都で使われており、それが他の地方へと広がったそうだ▼共通語にすると「ありがとう」だが、なぜその方言になったのか。近畿地方の「おおきに」や石川県の「きのどくな」、果ては沖縄県の「にふぇーでーびる」など、派生先を調べてみると興味深いものがある。そして、方言一つで地元を感じられるのは何か心地良いものだ▼建設業は「ありがとう」と感謝される職業の一つ。この職に就きたいと思う人が、だんだんと増えることを望む。(鴎)
2024年2月7日
これから花粉の飛散が本格化する。悩まされている方も多いだろう。一昔前までは、まわりに花粉症を患っている人は少なかった。が、いまや国民病とも言われ、社会問題になっている。間伐など山林の手入れが行き届いていない証左か▼飛散、拡散しているのはカタカナ、ローマ字を使った用語もそう。取材でも出くわす。ワーケーション、SIP、PRISM、EBPM…使っている側は得意満面なのだが、質問する記者は、本質がぼやかされているようで何とも気まずい▼県の予算編成方針の中に、留意事項として「外来語、カタカナ語など、県民に分かりにくい表現がないよう十分注意」とある。だが、同じ文面にはタスクフォース、アウトソーシング、ジェンダー平等といった言葉が…ところで「Society5.0」って、なあに。(鷲)
2024年2月6日
山梨県では、リニア中央新幹線の工事が進んでいる。今から半世紀近くも前から開発がスタートした時速500㌔で浮上走行する「超電導リニア」は日本固有の技術▼南アルプスなどで掘り進めているトンネル工事は延長が約25㌔と長大。また、地質の変化や障害物など山々の状況に応じた施工方法を検討しながら工事を進めている▼しかし、残念なことにJR東海は静岡県内で着工のめどが立たず、開業が見通せない現状を踏まえ、2027年としていた工事完成を27年「以降」とする追加の実施計画を国土交通省に申請した。中国では、昨年4月に超電導リニアの浮上走行に初めて成功し、短い区間だが営業運転を開始している。日本の技術を世界にアピールするためにも早い開業を期待している。(雛)
2024年2月5日
「備えよ常に」という言葉をご存じだろうか。「いつなん時、いかなる場所で、何が起こった場合でも善処ができるように、常々準備を怠ることなかれ」という意味。キャンプなどで青少年の育成を図るボーイスカウト活動のモットーとなっている▼昨年の豪雨災害、そして能登半島地震と激甚災害が相次ぎ、この言葉の重みを感じている。災害が起こる前に、どう対応したらいいのか、被害を抑えるためには何が必要なのか。常日頃から考える時代が来ている▼鳥取大震災から80年を迎えた昨年、県建築士会東部支部は鳥取市内で小学生の児童と保護者を対象に防災学習を開き、建物の耐震補強の必要性を伝えた▼参加した子供たちが石川での地震のニュースを見て、常に備える大切さを認識してくれれば。(燕)
2024年2月2日
「天災は忘れたころにやってくる」という言葉を最初に使ったのは、物理学者で随筆家でもある寺田寅彦だと言われている▼防災学者としても知られ、多くの被災地を調査。恩師でもある夏目漱石の影響を受けて、一般向けに防災に関する随筆も書いている▼以前、砂防の専門家が県内で講演した時の言葉を今も思い出す。「国の国民に対する愛情の尺度は、防災に対する考え方にある。つまり、国民の命を国はどう思っているのかだ」。考え抜いたハード面の対策と、国民に対する防災教育を充実させることが、多くの命を守ることにつながると話した▼寺田は「文明が進むほど災害の規模は大きくなる」という言葉も100年ほど前に残した。防災対策に携わる人達は、このメッセージを忘れてはいけない。(鷺)
2024年2月1日
倉吉市出身の元横綱琴桜を祖父に持つ関脇琴ノ若がきのう、大関昇進を決めた。先場所で初優勝こそ逃したものの、昇進の目安である「直近3場所で33勝」をクリア。祖父との約束で、琴桜襲名は大関到達が条件とされてきただけに、自然と郷土ゆかりのしこ名の復活に期待が高まる▼元横綱を讃える春の相撲大会「桜ずもう」は、同市での恒例イベント。元横綱が率いた佐渡ヶ嶽部屋の力士も加わり、一層のにぎわいを見せそうだ▼市街地で建設中の県立美術館は、外観がほぼ完成し、開館が迫る。整備運営を手掛けるPFI事業者などは、段ボールで等身大の力士を制作し、巨大紙相撲で競うイベントを予定する。施設運営でソフト面の企画が課題となる中、高まる相撲熱を採り入れた面白い仕掛け。「満員御礼」になるといい(鴛)
2024年1月31日
日本ハムの投手として、1980年に鮮烈なデビューを飾った木田勇。新人王兼MVPの球史に残る活躍は「入団時に球団から家を貰った」という逸話と共にご記憶かもしれない▼ところが、これは事実誤認。「契約金を不動産の形で貰えないか」と交渉したことが曲解されたというが、「前代未聞の法外な要求」の見出しで報じられた風説は、今も少なからぬ人が事実として受け止めている▼誰もが発信できる現代、誤った情報の拡散防止はますます困難に。能登半島地震を巡ってもSNS上で多くのデマや讒言が飛び交う▼そんな中、国道8号の応急復旧が2週前倒して完了したと伝える報には、驚きと称賛の声が集まった。建設業者が生み出す実体を伴った成果は、混迷極まる被災地の確かな希望になっている。(鵯)
2024年1月29日
最近になり様々なチケットを電子で購入するようになった。これまでは紙で発券していたが、使用する当日までに紛失しないかが不安だった。電子データであれば、スマホを失くさない限り安心だ▼ただ、アプリで不具合が起きれば、電子データが消える可能性もある。また、通信障害となれば電子チケットが無意味になるどころか、スマホ自体使い物にならない。紙と電子、それぞれ一長一短だ▼世の中はペーパーレス化、電子化の動きが加速している。電子化へ旗振りをするのは構わないが、バックアップ体制は万全か。これまでの度重なる通信障害を見ているとそうは思えない▼建設業では情報共有システムやICT建機などDX化のアイテムがある。時折アナログのやり方も確認したほうが良いのかもしれない。(隼)
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