コラム

2024年4月17日
自然の色合いはいつもの春だ。近くに見える低山も新緑のエリアが増えているし、その中にヤマザクラの淡い色が浮かび上がり、山を飾る▼街の朝もいつもの4月。初心者マークが貼られた車から新入社員と見られる人が降りてくる月極の駐車場。その前の道を真新しい制服を着込んだ高校生が学校へ向かう▼建設業界にも若い人が入って来た。職場の環境にも少しはなれてきたが、気は抜けないし覚えることはいっぱいある。次の休日が待ち遠しいだろう。この姿を見て若い頃を思い出す先輩も多い▼若い人だから、胸いっぱいの夢と希望を抱えているに違いない。それでも、歩み始めた道の先には様々な障害物も待ち受けている。そのたびに、多くの人からの励ましを受けて、また一つ乗り越えてほしい。(鷺)
2024年4月15日
全国の自治体で職員が業務中に着ける名札の表記を、姓名から名字のみに切り替える動きが広がっている▼住民からの不当な要求や行為「カスタマーハラスメント(カスハラ)」対策の一環で、SNSの普及に伴い、個人情報がネット上で検索、公開されるのを防ぐ目的という。さらに、平仮名表記に変えたり、顔写真の表示をなくしたりするケースがある一方、フルネーム表記を維持し、被害が出れば退去命令などで適切に対応するという自治体も。問題の根本や対応を含め、今時な話だ▼姓名の検索といえば、年度替わりとなり、過去の技術者成績の問い合わせが多い。もちろん、今後の総合評価入札のシミュレーションをするため。自治体職員の対応もそうだが、やはり「高得点」は晴れ晴れとする。(鴛)
2024年4月12日
4月12日は「タイルの日」。敷瓦や壁瓦などの呼称を「タイル」に統一して100年の節目に登録された。また世界初となる有人宇宙衛星船の打ち上げ成功がこの日だったため「世界宇宙飛行の日」としても知られる▼スペースシャトルの外装もタイルの一種だ。1960年代にNASAが開発した素材は、歯科用セメントに使用される化合物などを主成分としていたという▼この素材の完成に貢献した技術者、ロン・ハンケラーはしかし、死後全く異なる文脈で注目を浴びることになる。なんとホラー映画の金字塔『エクソシスト』の原作で、悪魔憑きのモデルとなった人物だとか▼モノや出来事の背後には必ず人の営みがある。例えば手元のタイル1枚、釘1本からも、思わぬストーリーに辿り着けるかもしれない。(鵯)
2024年4月11日
物の価値の目安が分かる「開運!なんでも鑑定団」が好きで、小欄はよく視聴している。バラエティ番組だから緩急があり、お宝が掛軸などの場合は大体偽物で、アニメやスポーツなどに関係するものはいい値段が付きやすい▼自宅に何かお宝はないか探しても、あるのはガラクタばかり。今流行りの「投資」という形で、お宝を買うか悩む▼物の価値が分からずに、お宝が捨てられることもある。身の周りでも、希少な楽器が廃棄されたということを聞き、愕然とした。希少なものだということが伝わっていなかったようだ▼工事現場でも、希少なものが見つかり、調査を進めることがよくあるだろう。過去には埋蔵物の破壊事例も。官民問わず、そうしたことにならないような土地開発を進めてもらいたい。(隼)
2024年4月10日
日本食といえば何を浮かべるだろうか。好きな料理ランキングで、平成はじめから現在までトップに君臨し続ける「寿司」は、まさに日本食の代表と言えるだろう。海外でも更にブームが起こり、発展が期待できる▼日本は健康で長生きする国であると世界が注目している。その秘密は日本食にありという。和食を代表する寿司がヘルシーな食べものと考えられるようになったことでブームを起こした1つの要因となった▼寿司文化を支えてきた寿司職人は「シャリ炊き3年、あわせ5年、握り一生」と言われるほど1人前になるまで月日がかかる。後継者をどう育てていくか。これからの発展のカギとなる▼建設業でも1人前の技術者になるまで時間がかかるだろう。労働時間の制限で指導者は頭を悩ましている。(鴎)
2024年4月9日
赤く染まったつぼみを見て、まだ早いなと思っていたら。あっという間に桜が満開を迎えた。取材で県庁に向かう途中にもピンク色が目に入り、春本番を感じさせる。週末にかけて県内の名所も花見客でにぎわうだろう▼こちらも花開いた。国交省24年度予算の「箇所付け」で、国道29号津ノ井バイパス(広岡~西大路2・8㌔)の新規事業化が決まった。上下線側道の間に橋脚を建てて立体化する▼朝夕のラッシュ時、津ノ井工業団地内を抜ける現道は混雑を極める。たまらず側道を介して雲山の住宅街を抜ける車両があり危険だった。バイパスは、元々4車線化を前提に用地買収も終えており、遠くない時期に着工も見えてきそう▼ただ、市道と交わる西大路交差点を改良しないと、抜本的な渋滞解消には至らないのではとの声も。(鷲)
2024年4月8日
工期や納期などの慌ただしい年度末が過ぎて一息つき、新年度が幕を開けた。自治体により違いはあれど、工事の平準化や繰り越し発注などを含め、業務や工事発注の勢いも再燃していくことだろう▼街で目にする、青色の工事情報看板。工事内容などを周知するものであるが、その看板も完成のイメージパースや子供たちにも見てもらえるようアニメ調にしたものまである。工事の周知には看板以外にもホームページや見学会など業界全体で力を入れている▼ある業者は、学生から建設業界に怖いイメージを抱くとの声を聞きショックを受けたという。あいさつや身だしなみに気を配り、暑い日も寒い日も一生懸命に事業に取り組む姿を知っている。まちなかの周知が、正しい認識を促進することに期待する。(雛)
2024年4月5日
新しい大きなランドセルを背負って歩く通学路。今年も新入生を見る季節になった。1年生にとっては大きな「鞄」だが、そのうち背も伸びるから6年生になる頃は小さく見える▼登下校の時間帯には地域の人達が見守り、危ない場面があると声をかける。そして、登校班の集合時間に遅れて来た子供に付き添って、学校まで送る「見守り隊」の人もいる▼昨年の梅雨末期、豪雨で冠水した早朝の通学路を多くの小学生が歩いて登校する姿を見て驚いたことを当時、小欄も取り上げた。過去の災害を見ても極めて危険な行動。子供の安全を守る教育の現場が登校を求めた判断は無謀だったと思う▼通学路の安全対策は進むが、危ない場所は案外通いなれた道路にもある。学校へ向かうあの子供達を長く支えたい。(鷺)
2024年4月4日
新年度に入ると、暮らしに関わる料金や制度が変わることが少なくない。民間調査会社によると、食料品は主要メーカーの2806品目で平均23%上昇。大手運送業の宅配便の料金も上がった。全額公費で受けられた新型コロナのワクチン接種は、原則自己負担に。75歳以上の公的医療保険料は年齢や収入に応じて引き上げとなった▼制度面では、親などから不動産を相続した場合の相続登記が義務付けられ、運送業、建設業、医師の時間外労働の上限規制がスタート。何やら厳しさや規制が増すばかりで、気が滅入る▼そういえば、改正足場法の施行に伴い、建設現場から足場代が値上げになったとの声を聞く。こちらは、転落事故防止といった施工時の安全性を高める狙い。得心がいく制度変更は進めるべきだろう(鴛)
2024年4月3日
今年も新入社員を迎えた各社のようすで紙面が華やいだ。しかし一般紙の報道によれば、中国地方の企業のうち6割が予定採用数に届かなかったとか。人材の取り合いは加熱するばかり▼そんな中で一種の採用手法として注目されているのが「出戻り採用」と呼ばれる現象。一度退職した者が望んで戻ってくることを期待するわけで、かなりの水物と言えよう▼それでも自社で打てる手はある。中心性、連続性、識別性の3点から特徴を尖らせていくと、会社と社員の一体感が高まり、一度離れても出戻りを誘発しやすいそうだ▼ただし最も効果的なのは「企業威信の知覚」―すなわち、他者から元いた組織の良い評判を聞くことだという。結局のところ、自他共に認める良い組織を作っていくほかに道はない。(鵯)
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