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2024年4月4日
新年度に入ると、暮らしに関わる料金や制度が変わることが少なくない。民間調査会社によると、食料品は主要メーカーの2806品目で平均23%上昇。大手運送業の宅配便の料金も上がった。全額公費で受けられた新型コロナのワクチン接種は、原則自己負担に。75歳以上の公的医療保険料は年齢や収入に応じて引き上げとなった▼制度面では、親などから不動産を相続した場合の相続登記が義務付けられ、運送業、建設業、医師の時間外労働の上限規制がスタート。何やら厳しさや規制が増すばかりで、気が滅入る▼そういえば、改正足場法の施行に伴い、建設現場から足場代が値上げになったとの声を聞く。こちらは、転落事故防止といった施工時の安全性を高める狙い。得心がいく制度変更は進めるべきだろう(鴛)
2024年4月3日
今年も新入社員を迎えた各社のようすで紙面が華やいだ。しかし一般紙の報道によれば、中国地方の企業のうち6割が予定採用数に届かなかったとか。人材の取り合いは加熱するばかり▼そんな中で一種の採用手法として注目されているのが「出戻り採用」と呼ばれる現象。一度退職した者が望んで戻ってくることを期待するわけで、かなりの水物と言えよう▼それでも自社で打てる手はある。中心性、連続性、識別性の3点から特徴を尖らせていくと、会社と社員の一体感が高まり、一度離れても出戻りを誘発しやすいそうだ▼ただし最も効果的なのは「企業威信の知覚」―すなわち、他者から元いた組織の良い評判を聞くことだという。結局のところ、自他共に認める良い組織を作っていくほかに道はない。(鵯)
2024年4月2日
「春の小川はさらさらいくよ」―。童謡唱歌「春の小川」の歌詞のように、ようやく春らしい天候となってきた。山々の木々からは季節が移り行く様子がうかがえる▼今年は昨年と違い、桜の開花が遅い。もっとも昨年は異例の早さの開花だったが。「咲けよ咲けよ」とささやきながら満開の桜の姿を思い描く▼新年度を迎え、発注機関の見通しが順次発表されている。本紙3月29日付1面でも報じた通り、10市町は普通建設事業費が前年に比べ増加した▼ここ数年、工事量が減っていた鳥取市は、昨年の台風被害の復旧などが後押しし、工事件数が前年比で100件近く増加。ただ、営繕系は少ない状況が続く。数年後に計画されている事業などはあるが、早めに「咲けよ」の考えで事業化に漕ぎ着けてもらいたい。(隼)
2024年4月1日
慣用句の「一月往ぬる二月逃げる三月去る」―とはよく言ったものだ。新年を迎えたのが昨日と思うほど、あっという間に3カ月が経過した。今日から新年度。入社式・入学式など新しい出会い・生活がスタートする季節だ▼日本で年度の考えが始まったのは明治時代。江戸時代の日本は農業国とされ、年貢―いわゆる現在の税金が米だった。明治時代からは現金で納めることになり、米の収穫を終え、現金に換えるまでのスケジュールがタイトなため4月に設定されたという▼会計年度が設定された1886年から約140年。日本の歴史でみるとまだ日が浅いと感じるが、飛躍的な発展を遂げた▼そんな発展の中心になる建設業でも入社式が開かれる。これからの地元、そして日本の国土を支える若手の顔ぶれが楽しみだ。(鴎)
2024年3月29日
転勤や退職…別れの時期がやって来た。官庁取材で長年にわたりお世話になった方々の中には、きょう29日をもって職場を離れる人たちもいる▼現場のトラブルや人間関係を話したり、いっしょになって業界を嘆いてみたり。思い起こすと、取材とは関係のない無駄話も多かった。退任後の新天地でも、どうかご活躍を▼さて4月は、官庁予算の会計年度替わり。会計年度の始まりは各国さまざまで、アメリカの10月から翌年9月まではよく知られている。1月―12月までの国も少なくない。日本では明治初期に4月始期の会計年度が始まったという▼入学、入社と1年の区切りとしては、暦年よりも生活にかかわりが深い。新しい出会いの季節でもあり、取材で訪問する先の顔ぶれにも変化が。一期一会。無駄話とともに。(鷲)
2024年3月28日
何か調べ物をする時に、インターネットで検索すると数秒で答えが出てくる。必ずしも正確とは限らないが、ふと抱いた疑問に対する答えであるならば十分だろう▼インターネットを使わずに同じ疑問に答えるためにはどうすればいいだろうか。おおよその情報であれば大きな図書館に行けば解決しそうだが、本を読み、情報を精査するとなれば一日仕事になる。現代の技術を使わないだけで、大幅な時間を要し、更に時代を遡るにつれて正確性も失われてしまう▼現代人は「タイパ」や「コスパ」を重視すると言われている。建設業界でも、人手不足解消のためにICT技術などを使い、生産性を向上させているが、それらを駆使する知識が必要になる。あらゆる情報を得るのが簡単になった今、知識を磨く重要性が増している。(雛)
2024年3月27日
2023年度も残すところわずか。24年4月から建設業界でも36協定で定める時間外労働の上限規制が適用され、原則として月45時間・年360時間を超える残業ができなくなる▼ICTなどで労働時間を短縮させようと取り組みを進めているが、人手不足の中、業務量や工期は変わらない。時短は厳しいという声を聞く▼時間が足りないといえば、大阪万博だ。パビリオンの着工時期が見えないなか、昨年には日本国際博覧会協会が政府へ上限規制の適用除外を求めたことが報じられた。計画段階からの遅れを、工事業者に負担させようとする姿勢はいかがなものか▼万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。これからの社会を創る技術者の未来を守るため、発注者には適正工期の確保に努めてもらいたい。(燕)
2024年3月25日
彼岸を過ぎたこの頃になると日暮れの時間も遅くなる。遠くの山には雪が残っているが、それでも春を感じる時間帯が多い。河川敷の菜の花が満開になるのも、もうすぐだ▼年が明けてから駆け足でやって来る3月の下旬。完成検査もピークを迎え、発注機関に出入りする技術者を1年の中で最も多く見かける季節ではないか。県の東部地区では災害復旧工事も本格化し、多忙なのは発注者の技術者も同じだ。この状況がまだ続いている▼完成検査には若い人も同行している姿を時々見かける。新人が、この場で発言することはなかろう。でも、メモを取りながら「一人前」になる日を思い浮かべているに違いない▼「目標行き」という名のホームに立つ若人に、思いっきりのエールと暖かい春の風を贈ろう。(鷺)
2024年3月22日
仮想通貨の「ビットコイン」での決済が、フリーマーケットアプリのメルカリで可能になったそうだ▼日本円に戻す必要なく、欲しい商品の支払いにそのまま充てられる仕組み。刻一刻と取引レートが変動する仮想通貨の扱いは、投機目的が中心とされてきた中、値動きに合わせた購買体験という新たな境地が生まれることになった。海外では飲食店をはじめ、仮想通貨による決済シーンは広がっているという▼レートの変動といえば、日銀が大規模な金融緩和策の柱であるマイナス金利政策の解除を決めた。長期金利の上昇、円高進行といった動きのほか、業界では住宅ローン金利を巡る消費者心理の変化も起こりそう。仮想ではなく、実体の経済に影響するだけに、先行きが気になるところだ(鴛)
2024年3月21日
夜半の冷えも和らぎ、桜の開花予想が出始めた。山陰地方では週明けにも春の訪れを感じられそうだ▼大陸文化の影響が色濃い万葉集の時代、花といえば梅か萩だった。桜が主流になるのは平安の世。それも散りゆく無常を歌った叙情的な句が、古今和歌集に多く詠まれている▼喪失の美に対する高い感受性の下地には、やるせない事情も。季節の変わり目には疫病が流行り、桜の盛りの短さはそのまま生の儚さと重なった。花弁に宿るとされた疫神を鎮める「鎮花祭」の風習は現代にも伝わっている▼凶兆としてのイメージは今や昔、今年も法勝寺川沿いの桜並木は見物客で賑わうだろう。流域治水を展開する中ではそんな水辺の景観保全も重要な観点。人の命も花の命も、建設の力で守ることができるはずだ。(鵯)
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