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2017年3月10日
先ごろ国土交通省及び県土整備部から県内各団体に技能労働者への適切な賃金水準の確保を求める通知があったが、要は下請けへ無理をさせるなということか。公共工事設計労務単価は2013年4月、14年2月、15年2月、16年2月と立て続けに引き上げられたお陰で、かつてのピーク時との比較で3割減と言われたのも今や昔、17年単価含め、この2年は主要職種の多くでピークを更新する状況だ▼労働者への適切な賃金の支払いは当然のこととして、法定福利費の適切な支払い、社会保険への加入徹底も含めた技能労働者の処遇改善を期待したいところだが、宅配便業界の厳しい現実を見るまでもなく、建設業界も似たり寄ったりが実情なのかも知れない。その一つは交通誘導員。厳しい労務環境の対価が現状では、もはや人の確保もできないと、切羽詰まった声が聞こえる。
2017年3月9日
▼近年、宅配業界が深刻な人手不足に直面しているという。その背景には、インターネットショッピングの普及・拡大があるらしい。同業界ほどではないが、人手不足の状況は、我が建設業界にも当てはまる▼人手不足の原因が単に労働力配分の偏りにあるのだとすれば、その解決には賃金や労働時間をはじめとする労働条件の改善が有効な対策となるが、我が国の場合はそれに加えて、少子高齢化や人口減少による労働力人口の縮小もその一因になっていると考えられ、ことはより深刻だ▼近年、建設業界では、人手不足に対応しようと、建設生産プロセスにICT(情報通信技術)を導入・活用して、生産性向上に力を入れている。こうした取り組みは必要不可欠なことではあるが、併せて重要なのは将来への前向きな展望の提示だ。この点が片手落ちになっていないか。
2017年3月8日
今週日曜日の12日に鳥取マラソンが鳥取市を会場に開催される。特に今年は、第10回目の記念大会でもあり、総参加者数は過去最多の約4000人。6割近くが県外や国外からの参加者という。3年前の2014年大会から今のコースに変わって以降は、参加者は増加の一途。鳥取砂丘をスタートし市内の各名所・旧跡を巡りながらのコースは、ゆったり、のんびり、そして爽快な気分が満喫できる▼建設業界からも多くの足自慢がエントリーしている。中には会社ぐるみで参加する会社もあると聞く。心・身の健康こそ、明日へのエネルギーと活力源でもある▼国も“1億総スポーツ社会”を推進中。心地よい汗と充実感を味わいながら、怪我無く自己ベスト目指し頑張って欲しい。当日の予報は気温16度、晴マーク。日本陸連公認コース。沿道から声援を送くりたい。
2017年3月6日
きのう5日は、啓蟄(けいちつ)。冬眠していた虫たちが春の訪れ感じ取り、穴から出てくる頃とされるが、人の世では、毎年のように別れと出会いを繰り返す悲喜こもごもとした季節を迎える▼一方、建設業界は、年度末の工期に追われ、一年で最も慌ただしい。特に、鳥取市内の建築業界は公共に民間が重なり、猫の手も借りたい忙しさ▼ある設備業者は「本当に(建築系の設備工事の)仕事ができる職人の絶対数が不足している」と思案する。これから仕事を受けるかどうかは、職人が手配できるかどうかだとも。まさに建築バブルのようで、うれしい悲鳴を通り越している▼別の業者は、今年に入り3人の社員を採用し、配管工として育てると話す。人材の育成無しに企業の存続は無い。一方で、働き方改革を真剣に考える業者も。時代の要請で、建設業は確実に変化している。
2017年3月1日
早いもので、きょうから3月。2月は中旬に大雪があったからだろうか。いつにも増して早く通り過ぎた感じがする。年度末の工期を控えて、1週間以上何もできなかった現場では、遅れを取り戻そうと懸命に作業を進めている▼3月になれば春先の仕事を確保しなければならないため、入札への注目も一気に高まる。ここで受注できるかは、新年度の経営状況を大きく左右することになるだろう▼新年度は2年に一度の県格付けが更新される年でもある。東部地区では、これまでに公表された経営事項審査の総合点数を見て数社が土木A級に昇格しそうだという声も。定数の削減が見込まれている土木B級にも注目が集まる▼1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る。業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、話題には事欠かないが、今月もあっという間に過ぎていきそうだ。
2017年2月27日
目的と手段が入れ替わってしまうことがある。21日にあった県入契審では、工事成績に対する不服申し立てが審査された▼植生マットを張り付けるアンカーピン2本が不足したために、「手直し」を受けて品質はd評価に。長さ20㌢ほどのピンは1000本を超える中での打ち忘れ。工事品質に何ら問題はなく、10点以上の減点には工事請負者も納得がいくまい。しかも植生工は変更で追加されたものだった▼同業の業者は「このくらいのミスはいくらでもあり得る。これが自分の会社だったら」と同情を寄せる。検査時に軽微なものとして取り扱い、その場で打ち込みを指示できなかったものか。わずか数分で作業は終わる▼検査の目的とは何か。結果的にミスの程度と実際の評価に大きなギャップが生まれ、請負者を陥れることになっているのであれば、改善すべき余地は大いにある。
2017年2月20日
絶対的な不利が伝えられながらもアメリカ大統領選挙に見事勝利したトランプ氏。就任式を終えて以降の様々な大統領令に世界が困惑する姿に、世の中が何かしら大きな変革期を迎えつつあるように感じたりもする昨今だ。まさしく「ヒノトトリ」…か▼ガラスの天井を打ち破れなかったクリントン氏に失望感を抱いた女性たちは多いが、世界各国での女性たちの台頭は著しい。イギリスのメイ首相、ドイツのメルケル首相…。劇場型政治には食傷気味だが、東京都のトップに就いた小池百合子知事もしかりか。お隣、韓国の朴槿恵大統領に至ってはどうか▼そんな中で、今年4月の米子市長選も異性の戦いだ。伊木隆司氏(43)、山川智帆氏(38)。地元経済界が支援する伊木候補、初の女性市長誕生を目指す山川候補。市民の選択の行方は興味深いが、何かしら盛り上がりに欠ける。
2017年2月17日
内閣府がこのほど発表した2016年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質の季節調整値で前期比0・24%増、年率換算で1・0%増となった。4四半期連続のプラスだという。けん引役はいつもの通り外需。アメリカや中国への自動車や電子部品の輸出がGDPを押し上げた。一方、内需はというと、GDPを押し下げる要因となった。個人消費や公共事業の不振がその一因だ▼伸び悩んでいる個人消費を増やそうと政府と経済界が推奨する「プレミアムフライデー」がいよいよ一週間後の金曜日24日から始まる。これは、毎月最終金曜日は仕事を早めに切り上げることで、消費を喚起しようというもの。週休二日制も実現していない建設業で導入するのは難しいのではという声も聞こえてくるが、各企業の対応が楽しみだ。経営者の手腕が問われている。
2017年2月16日
担い手不足、若者入職者の確保、そして技術・技能の継承、それを担う次世代の人材確保。県電工組は、電気工事業の魅力や仕事内容などの理解を深めてもらおうと「電気工事業理解促進交流研修会」を、昨年12月の米子工業高校に続いて、7日境港総合技術高校で開いた▼新たな人材確保と育成にはそれ相応の時間を要する。高校生の段階から、ものづくりの楽しさ、やり甲斐などの現場感覚を発信し、同時に高校生が抱えている疑問や不安について話し合う、という、真に“実際を学ぶ”環境づくりでもある▼「高校生の段階から業界を知ってもらうことが重要」「2年生の時点では、まだまだ進路に対する意識にばらつきがある」が、その真剣さには「期待が寄せられる」(組合執行部)という▼取り組みは、まだ緒に就いたばかり。この制度の定着化は大切だ。
2017年2月14日
先日、知人に誘われて、岩美町浦富(牧谷)のとあるペンションで異業種交流会と相成った。この館から望む冬の日本海は、夏とはまた違う趣を醸し出していて、非日常のシュールな気分を味わった▼空前の大ヒットとなったアニメ映画の「君の名は。」。この舞台となった土地に多くの人たちが聖地巡礼している。「Free!」というアニメのロケ地になったというここ岩美町にもコスプレした若者たちが訪れている▼何が幸いし、何が災いするか。「人間万事塞翁が馬」。先行き不透明な時代には、ピンチをチャンスととらえるポジティブ(前向き)で、フレキシブル(しなやか)、アクティブ(行動的)な思考が必要だろう▼このペンションの近くにあるひなびた東浜駅。「寝覚めの佳境」と称されるこの絶景のスポットに6月から運航する豪華寝台列車のトワイライト瑞風が停まる。
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