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2017年4月18日
幼いころ米子高島屋の屋上に連れて行ってもらい、遊具に乗せてもらった後、レストランで食事をするー。ささやかな幸せというよりも、当時の感覚では数少ない贅沢だった。そのころの高島屋の存在は単純に子供にとっての楽しい場所だった▼が、大人になるにつれて、その感覚が微妙に変わる。なぜ、山陰地方という言わば地方の片田舎の小さな街に天下の高島屋が存在するのかとの素朴な疑問と、他にはない宝物を持っているような感覚がそれだ。その高島屋の施設の一部が市に寄付される▼その寄付目的とされる官民一体での再開発という耳障りの良い言葉がどことなく虚しさを感じさせるのは何故だろう。鉄道のまち米子のシンボル米子駅周辺、商都米子のシンボル高島屋や旧やよい跡含めた角盤エリアの衰退ぶりは今更だ。いずれもが今、衰退脱却に向けた岐路に立つ。
2017年4月17日
4月を象徴する桜。今年もその華やかで初々しい姿でわれわれを楽しませてくれた。だがその見ごろはあまりにも短い。県下ではつい1週間ほど前には満開だったが、早いところではすでに、その姿を消しつつある▼4月といえば、高校・大学等新卒者の入社月でもある。本紙「ニューフェイス紹介」ではこのところ、建設業界へ就職した新入社員を紹介している。ただこちらは、桜のように早々に姿を消してもらっては困る。高齢化が進行している建設業界では、とりわけ若者に長く定着してもらうことが重要だ▼そのためには、賃金や労働時間などの処遇改善も欠かせないが、これから長い職業人生を送る若者にとっては、その会社(あるいは業界)の長期的な行く末に希望が持てるかどうかが何より重要になる。若者が長期的に安心して働ける会社(業界)づくりを心掛けたい。
2017年4月14日
平成29・30年中の開通向けて進められている鳥取西~青谷間の鳥取西道路建設工事。早期開通が待ち望まれるが、業界にとっては完成後の工事量減少に大きな不安感を抱く。特に、主要資材の生コン需要は工事ボリューム減少による先細り感が心配される▼県下の生コン総出荷量は、ピーク時の30年前に比べれば半減しているものの、ここ10年を見ると年間概ね40~50万立方㍍、東部地区管内では20万~30万立方㍍見当で推移している。しかし本紙既報通り、西部地区では将来的には15万立方㍍を割り込み10万立方㍍台という厳しい見通しもある。東部地区でもその厳しさを想定しなければならない状況を窺わせる▼「問題は、鳥取西道路工事が終わった後だ」「今年からが本当の戦い、競争になる」と、某業者はその厳しさを今から見つめている▼それこそ忖度なしの競争時代となりそうな風向きだ。
2017年4月12日
風が吹けば桶屋が儲かるのだろう。折からの特需とも呼べる好調な建築需要を受けて、鳥取市内のホテル業界もその恩恵に預かっているようだ▼リーズナブルなビジネスホテルは当然のことながら、通常ならほとんど利用されないであろう割高なホテルまで追い風を受けているという。言うまでもなく、人手不足がその背景にある▼ちょっとした現場でも職人のやりくりに頭を痛めているというから大きな現場はなおさらそうだ。建設業に限ったことではないが、売り上げが伸びても人手不足や原材料費の上昇で思うように利益が上がらない▼コストの上昇をなかなか価格に転嫁できないのが現実だ。新しい年度が始まり、5月から工事の発注が始まる。東部地区では、鳥取市の新庁舎をはじめ今年度も大型案件が控えている。懸念されたことだが、あまりにも風が吹きすぎか。
2017年4月10日
鳥取市の新本庁舎建設に向けた地盤改良工事が公告された。市では合併特例債が使える期限となる2019年度内に竣工させる必要があるため、本体工事の発注に先駆けて地盤改良を発注、6月の本体工事発注に備える▼市内の建設業界が熱い視線を注いできた大事業が本格的に動きだした。市では、できるだけ多くの市内業者に参画してもらうため、庁舎整備事業に関連する工事は複数受注を避けるのが基本的な考え方だ▼しかし一方で、地盤改良を受注した企業が以降の入札に参加できないとなると、地盤改良工事への参入意欲が薄れるのではという懸念から、今回の工事を受注しても本体工事への参加を制限しないようだ▼今年度は6月に本体工事、10月に市民交流棟の発注がある。入札参加条件や入札の行方など、今後もこの大事業には注目が集まりそうだ。
2017年4月6日
鳥取市内で桜の花が咲き始めた。本格的な春の到来を知らせるかのように、県の新格付けも各社に届けられた。関心が薄れたとはいえ、2年に一度の格付けはライン上にいる会社にとって悲喜こもごもだ▼国交省は2017年度予算の成立に伴い「箇所付け」を公表。北条道路の新規採択といった嬉しいニュースがあり、鳥取西道路は18年の開通に向けて必要な予算も計上された。身近な県工事の交付金事業は前年並み。これから具体カ所の事業費を決め、各事務所に配分される▼昨年の今ごろは、すでに大型補正をにらんで上期の執行目標が示されていた。今年はいまのところ補正予算を編成する理由は見当たらない。年度当初は足元の仕事量があるものの、さて後半になるとどうか▼県東部では鳥取西道路の完成が近づくにつれ、心配のつぼみが日増しに膨らんでいる。
2017年3月29日
鳥取県西部の海の玄関口である境港。近年、同港の活気が増しているという。環日本海定期貨客線航路の2016年の延べ乗客数(境港~東海間)は2万9143人で、前年比8・3%増。就航以来最高の実績となった。乗客の国別内訳としては、韓国が最多で、2万7049人。韓国の乗客数は、就航以来ほぼ一貫して増加傾向にある。一方、ずっと減少傾向が続いていた日本とロシアの乗客数も、ようやく増加に転じた▼その境港では現在、企業の物流効率化を図るとともに、急増するクルーズ船需要に対応するために、外港竹内(たけのうち)南地区貨客船ターミナル整備が進行中。ただ、日本人でもその呼び方・読み方が難しく、世界に向けて発信していけるような名称・愛称が必要なのではという声も上がっている。関係機関は、公募での決定を検討しているという。
2017年3月28日
♪仰げば 尊し 我が師の恩 ・・・♪。何故かこの時期、唱歌・“仰げば尊し”の歌が思い浮かぶ▼桜咲き、散る、この3月末は定年期を迎える先輩諸氏諸兄の退職期。永年勤め上げてきた職場を後にしながら、次代を託し後輩、新人社員へとバトンタッチする。新たな旅立ちへの、晴れ晴れ感と同時にもの悲しさが入り交じる時間でもある▼平均寿命が伸びるとともに退職年齢も伸び、60歳、65歳、70歳、さらに以降も継続雇用。その時期は年々高くなりつつあるがその時は誰しも迎え、次のステップへと踏み出す▼地域活動、家庭介護、趣味趣向、また経済的なことなどの事情と都合を抱えながら社会参加と生きがいを求めて静かに職場を去る▼成し得た実績、成果、そして自信を大切にして、次の舞台でも小さな一輪の花を咲かせて欲しいと願う。エールを送りたい。
2017年3月24日
ミクロ的にはともかく、マクロ的には、東京(首都圏)の一極集中を是正し、地方分散する。古くて新しいテーマだが、国土交通省が21日発表した公示地価は、あらためて東京と地方の格差を浮き彫りにした▼人や金は貧しいところから豊かなところに水平移動するという経済の法則にはどうも抗(あらが)えない。47都道府県庁所在地の商業地の最高価格は東京(23区)が1平方㍍当たり5050万円▼それに対して、47番目の鳥取は13万7000円。しかも、なかなか底を打たない鳥取に比べ、東京は前年に比べ1040万円も上昇しているから何おかいわんや▼小泉政権の官から民へ。そして、デフレ脱却を目的としたアベノミクスの大胆な金融緩和政策。国の制度・政策の支援の風は、一握りの都市圏に吹き、桶屋が儲かる。地方分権、地方創生の掛け声がむなしく響く。
2017年3月16日
大雪から季節は足早に移り春がやって来た。あす17日には県土整備部の送別会があり、4月人事もほぼ固まった。今年は米子、鳥取、鳥取空港と各所局長らが退職する。それぞれコンサルタントなど再就職先が聞こえてきた▼長年にわたり、お世話になった方々の顔が浮かんでくる。なかでも山本晃鳥取所長がまだ鳥取土木工務二課の主任だったころ。新人の記者はヘルメットをお借りして鳥取市の樗谿公園に整備する流路工の現場に連れて行ってもらった▼当時としては珍しい景観に配慮した擬岸工を施したもので、蛍の餌になるカワニナの生態に影響を与えてもいけない。その後、支社に帰って原稿にしたものの赤ペンだらけ。何度、書き直されたことか。せっかく話を聞かせてもらったのに▼あれから20年以上が経つ。今になっても伝えることの難しさには日々、悩まされ続けている。
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