コラム

2017年11月13日
9日県庁であった県土づくり表彰式。今年は優良建設工事の施工者40社と、優良技術者には過去最多の19人が輝いた▼無味乾燥な言葉を繰り出した県議会代表の祝辞に続いてか。受賞者の謝辞のなかには一際、光ったスピーチがあった。県中部地震から1年。「私も被災者の一人だが、まだ復旧が終了していないカ所がある。1日も早い復旧を願うとともに、我々建設業者が一体になって復興作業を進めていければ」▼優良技術者を代表して共栄組監理技術者の濱田秀幸さん。まだ40代前半か。人手不足の業界にあって、心強い貴重な人材は着実に育っている▼そんな濱田さんは続けた。「現在、活躍中の若い世代に技術を伝えて、魅力ある業界へと盛り上げていきたい」
2017年11月7日
一部企業による不適正点検で、何かとひんしゅくを買ってしまっているわが国の自動車業界だが、そうは言っても最近の自動車の静穏性には驚かされるばかりだ▼ほとんどエンジン音がしない。窓を閉めた状態では緊急車両のサイレン音すら聞き取り難い。その優れた車の静穏性がさきの米子市バリアフリー推進協でも話題になった▼視覚障がい者の方から「歩道の点検をしている時にそばを通ったハイブリッド車の気配がまったく感じられなく、一人で歩いていたら危なかった」と大きな懸念が示された▼かつて聴覚障がい者の方が、背後から来る自転車の恐怖を語ってくれたことがあったが、健常者には分からぬ恐怖にも配慮できて初めて真のバリアフリーの整った街と言えるのかも知れない。
2017年11月6日
先の衆議院議員選挙は自民党の大勝に終わり、1日の特別国会で安倍新内閣がスタートした▼一方で、今回の選挙でも「1票の格差がある・法の下の平等に反する」として、弁護士グループが選挙のやり直しを求めて全国14の高裁・支部に提訴した▼が、その論理がもう一つ腑に落ちない。その地域への居住年数や個々の事情等に関わりなく、単に義務的に住民移動登録しただけの1票を含めての格差論が、はたして公正に基づく平等なのかという疑問符だ。地域性等の情状が勘考されず、法の下の平等に反するから違憲だ、だけでは投票価値の観点からも納得しずらい▼今回の選挙で自民党は合区解消を公約にうたっている。再来年夏には参議院議員選挙がある。合区解消の最善策を求めたい。
2017年10月31日
2020年東京オリンピックまで1000日を切った。節目の日の28日には、都内を中心に大会を盛り上げるための各種イベントが催された▼11年3月11日に発生した東日本大震災からの「復興五輪」と言われているが、その理念が薄れている。そう感じている被災自治体が7割を超えているという▼未曾有の大災害が発生してから早いもので、6年半の歳月が流れた。復興の後押しとして期待される五輪はどうも名ばかりで、東京一極集中を加速させるだけとの声も多い▼一方、疲弊が止まらない地方で、片隅に置かれた感のある「地方創生」。本県選出の石破茂代議士の言葉を借りるまでもなく、早くも懸念される「まつりのあと」の鍵を握るのは地方の創生だろう。
2017年10月27日
鳥取市は、きょう指名通知する入札から土木A級と土木D級の指名業者数を15社に増やす。これまで参加率が低いため、中止になるのを防ぐ狙いだ▼この指名業者を増やす措置。年度後半から一部の業種、クラスで毎年やっているような気がする。毎年こうやって乗り切っているのだから、今年もこれでいいと言えるのだろうか▼県東部建設業協会は、このほど開かれた意見交換会で、下水道工事の入札に辞退、欠席者が多いことを取り上げ、理由の究明と改善を求めた▼業界からは、問題点の指摘のほか、応札者が少ないと予想される工事は公募型にしてはという意見も。円滑な発注と地元建設業界の発展のためにも、発注者と受注者の双方が納得する解決策を探ってほしい。
2017年10月25日
今年も国交省の優良工事を紹介させてもらう機会に恵まれた。あらかじめ発注者から現場の説明を受け、評価した点を聞いてから現地に足を運ぶように心掛けている▼3現場を受け持つことになり、監理技術者3人にお話をうかがった。それぞれ、お世辞にも口上手とは言えないけれど、打ち解けていくうちに現場への責任感というか、何か信念が伝わってくる。そいつを上手く記事に表現したいところだが、さて…▼最近は役所の若い人でもすらすらと取材に答える。だけど、本人は立派にやり過ごした気でいるのだろうが、よく聞いてみれば全然、説明になっていないような▼今回の衆院選でもそう。政治家の訴えがどれだけ心に響いたか。口先だけでごまかしは利かない。
2017年10月24日
今年も年始から日本列島は災害に見舞われた。1月、2月は大雪。その後も地震、台風による豪雨。10月には噴火、台風と自然災害は止むことなく日本列島に▼その度に尊い人命が失われ家屋、農作物などに甚大な被害が出た。県内も例外ではなかった。冬の豪雪による交通機関のマヒ。夏~秋は台風で土砂災害や農産物に多大な被害▼熊本県では昨年4月発生の大地震による被害の復興は中途。また、北海道から九州まで豪雨災害で疲弊したままの産業も多い。農作物被害は国民の台所を直撃している▼いわば「重症列島」と言える最中、衆議院が解散され総選挙が行われた。災難で悲嘆に暮れている多くの国民を尻目に。結果はともかく政治を弄ぶかのような国はノー。
2017年10月18日
衆議院議員選挙戦が終盤戦に入った。自民、希望、立憲民主の3極での戦いと言われている。しかし、この鳥取においては立憲民主党候補者はなく残念だが、その中で時期政権担当政党に何を期待するのか、有権者は熟慮し民の声を国政に届けなければならない。その声を強く反映する一つが投票率。鳥取県の過去の投票率は70%~80%代を誇っていたが、最近は50%代に止まっている。投票率が50%そこそこでは発進力は弱い▼昨年夏の参議院議員選挙では、単純な机上計算で強引に合区選挙となった。70%、80%を示す高い投票率を誇れば、合区解消への糸口など民意の反映につながっていく。地方の声を強くするためにも、まずは期日前投票も含めて投票所に足を向けることが第一だ。
2017年10月17日
米子市の秋の恒例行事となっているグリーンフェスタが今年も14日(土)、15日(日)の二日間に渡って弓ケ浜公園を会場に開催された。二日目はあいにくの雨だったが趣向を凝らしたモデル庭園など楽しませてくれた▼が、例年とは少し違ったのは、いつもなら会場内で植木や花など多くの鉢物を販売していた業者の姿が今年は無かったこと。モデル庭園に誘発されさて、何か苗木を、花や鉢物を…と見繕うのが楽しみだったのだが…残念。理由は後継者がいなくて商いが困難になったがためとか▼およそ商売と名の付く職種全般に担い手不足の渦が広がっていることを改めて実感する。庭造りの職人と同様にその材料となる苗木等扱う植木屋の育成もままならぬ現実は厳しい…。
2017年10月16日
鳥取県の優良建設工事が12日発表された。今年は、県内の800件近い工事現場から工事成績評定がおおむね84点以上の35件がその栄誉に輝いた▼優良建設工事は、企業、技術者にとって大きな励みであり、大きな誇りだ。その判断基準となる工事成績を上げるため、担当技術者は日夜、必要以上の書類の作成に忙殺される▼現場が良ければ書類も良い。書類がきちっとしているところは現場も良い。卵が先か鶏が先かの議論ではないが、いつしかこのように転じたという▼業界団体と県との意見交換会で永遠のテーマとなっている工事書類の簡素化。発注者も何とかしなければの思いはあるものの、なかなか良い方策が無い。働き方改革を契機に本気で見直してもいい。
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