コラム

2019年6月6日
3日から今日までの4日間、県下の建設業で働く若手在職者を対象にしたTSの研修会が倉吉市内で開かれている。この研修会は、建設業の慢性的な担い手不足を打開しようと、県中部建設業協会が主催で昨年から始まった▼今の建設業界は、現場で人材を育成する余裕がなく、若者が入職しても、やりがいを見つけられず早期退職するということが少なくない▼しかし、今の時代「仕事は見て覚えろ」では、若者はどんどん業界を離れていく。数少ない若手技術者を育てるには、基礎から指導し、スキルを継承していくことが大切だ▼ただ、人手不足が叫ばれている日本で、そこまで手間をかけられないことも事実。現状は、協会などの主導でこのような研修会を開くことが、人材育成の最善策のように感じる。(鴨)
2019年6月5日
「やってみなはれ…」。明るいナショナルの松下電器産業(現パナソニック)を創業した故松下幸之助の名言だ。物事は何でも「やってみないことには始まらない」▼しかし、机上の理論が重視される今の社会ではどうか。どうしても、失敗を恐れるあまり、なかなか行動に移させない。昔のような寛容さが足りない▼失敗は、人間に考える力を与え、人間を成長させる。日本の教育も自主性、主体性を重んじた「アクティブラーニング」が主流になりつつある。若い頃に失敗はつきもの。多くの人たちが悩みながら成長したはずだ▼先日開かれた、県建築士会東部支部の総会に招かれた鳥取大学で土木を専攻しながら建築を勉強しているという学生の「失敗を楽しむ」活動には共感した。ますます、産官学の連携が必要だ。(鶯)
2019年6月4日
鳥取西道路の開通で県内の山陰道の整備率が85%に達した。これは全国の高速道路の整備率とほぼ同じ。こう聞けば県内の道路整備もそれなりに進んでいる印象だが、すべて暫定2車線で整備されている▼県内の高速道路がすべて暫定2車線なのは鳥取県ぐらい。こう聞けば他県に比べて大きく遅れていると感じるだろう。四国には全線4車線の高速道路が整備されている県もある▼以前に比べれば整備率は随分と上がり、山陰道の全線開通も見えてきた。ミッシングリンクの解消は県民の悲願だが、その先も道路整備に課題はある▼道路建設や河川改修には、自然災害時などに被害を減らす減災の効果もある。災害に強い県にするという意味でも道路整備に対する機運を盛り上げていかなければならない。(鷹)
2019年6月3日
長年にわたり業界に横たわっている難題は工事書類の簡素化だろう。検査の際、「あれこれ書類を求められた」といった声は数多く聞いた。改善が叫ばれて久しい▼「今度こそは何とかしたい」―県土整備部が工事検査課、技士会と一緒になって6月県議会後から根本的に見直す姿勢を見せている。4年前の同じころ、「仕様書に示された内容以上に書類を求めない」とする基本方針を業界に通知。しかし、その後も前進がみられないことに端を発する▼総合評価が始まって以来、受注者側は工事成績の優劣により敏感になった。「少しでも良い点を」と、なおも書類づくりにいそしむ▼工事品質の低下を招かず、受注者と発注者、検査員の3者がいかに歩み寄ることができるか。その答えは「働き方改革」に直接、結びつく。(鷲)
2019年5月31日
元ミスター阪神・掛布雅之氏。本塁打王にも輝いているが、スランプもあった。そんな時に頼ったのが、升田幸三元名人(故人)。氏の答えは簡単だった。「チャンスに緊張したときは、鼻を指でつまんで深呼吸しなさい」▼それ以来、満塁のチャンスに打席に立っても、この仕草をすると不思議と緊張感が消えたという。升田氏と言えばヘビースモーカー。いや、チェーンスモーカー。マッチは朝の一本で済んだ▼タバコ喫煙の起源は、B・C千年頃のマヤ文明。大航海時代の到来で欧州に伝播し、薬効(?)と依存症で急速に世界に広がった。が、近年は健康を害すと「禁煙」が叫ばれ、米国も加盟する世界保健機関(WHO)は撲滅に躍起▼きょうは「世界禁煙デー」。一方、最も怖い「核」は、なぜか野放し。(雉)
2019年5月30日
先日、20年以上前に通った小学校への通学路を歩いてみた。老朽化してボロボロだった階段は真新しくなっており、歩道も大人が十分にすれ違えるほどの広さになっていた▼登下校中などの児童が不幸な事故や事件に巻き込まれるというニュースが絶えない。最近でも、「通学路に通り魔」「散歩中に車が突っ込む」などの痛ましい事件が続いて発生している▼近年では、スクールバスの普及や地域の人や保護者たちが見守り隊として、登下校に付き添うなどの活動が広がっている▼スクールバスの導入が増えているのは、少子化による学校数の減少が原因の一つだろうが、歩く子どもが少ないのは活気がなく、寂しいような気もする。しかし、これが登下校の安全安心を考慮した結果であれば応援したいと強く思う。(雛)
2019年5月27日
2018年度の「人手不足」関連倒産は、全国で前年度比28・6%増の400件発生していた。東京商工リサーチ調査によるもので、過去最多だった15年度の345件を大幅に上回った。この内、建設業は全体の2割りを占める82件。その要因は、代表者の死亡や引退などの、いわゆる後継者難型が最多で、全体の6割以上を占めてた。次いで人手確保困難型、賃金アップ等の人件費高騰型と続き、人手不足対策が最大の課題となっていることを物語る▼従来の収益悪化型倒産は近年減少傾向にあるが、人口減少等の社会構造変化による現代型の倒産が昨今の特長となっていることを鑑みれば、「人」対策は一朝一夕で解消される問題ではないものの、地域経済を守るためにも、さらに智恵と工夫が求められる最重要テーマだ。(雀)
2019年5月23日
女性独自の視点で鳥取県の建設業を盛り上げようと、県内の建設業に携わる女性たちが集まって「とっとり建設☆女星ネットワーク」がこの4月に設立された。建設業の魅力発信や、若手技術者の悩み事相談などの活動を通して、建設業の活性化、地域社会の発展を目指す▼建設業は未だに男性中心の産業で、女性用のトイレや更衣室が無いなど、女性にとって働きにくいの現場もしばしば見受けられる▼しかし、女性技術者を育成することで、社員同士の会話が増えた、現場の雰囲気が明るくなったなど、多くのメリットも報告されている。ひいては、これらの環境変化が担い手確保・育成にも大きく貢献してくれることもあるだろう▼3Kから新3Kの次代へ変わろうとしている昨今、女性の活躍は不可欠だ。(鴨)
2019年5月22日
県内設備設計最大手のエクス・プラン(米子市)の代表取締役社長で県設備設計事務所協会副会長の宮本秀成氏がこのほど、57歳の若さで急逝した▼5月27日に鳥取市内で開かれる同協会の令和元年度定時総会で会長に選任される予定だっただけに関係者のショックは相当に大きい▼しかも、6月7日に米子市内で開かれる県建築士会西部支部の50周年記念式典にも携わっていただけに、なおさらだ。今後の活躍が期待されただけにその死を惜しむ声は多い▼このほど鳥取市内で開かれた県管工事業協会の総会の後の懇親会の席で、同協会の守山康仁会長にあらためて弔意を表したが、当然ながら、落胆ぶりが見て取れた。社業もそうだが、協会運営の方も悲しんでいる暇を与えない。非情ながら前を向くしかないのが世の常か。(鶯)
2019年5月21日
4月下旬から5月下旬にかけては業界団体の総会シーズン。今年は御代替わりもあり、各団体長があいさつで平成の時代を振り返る言葉が目立った▼平成の時代には大きな自然災害が多発した。平成7年の阪神淡路大震災、23年の東日本大震災、28年の熊本地震。県内でも12年に鳥取西部地震、28年に鳥取中部地震、29年に鳥取豪雪、30年には7月豪雨があった▼これまで多くの自然災害で応急対応と復旧に力を発揮してきた建設業。各団体長とも今後の課題として担い手の確保・育成が第一に挙げられると声を揃える▼自然災害はいつやってくるかわからない。これまでのように地方の建設業者の技術力と機動力を維持し続けることが地域の安全と安心を守る重要な要素だろう。(鷹)
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