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2019年7月3日
「新たな時代にPDCAみんなで築こうゼロ災職場」をスローガンとする全国安全週間が1日からスタートした。鳥取労働局によると、今年5月までに県内で発生した労働災害(休業4日以上)による死傷者数は162人(死亡2人)。このうち建設業は28人(死亡0人)。昨年と比べると、2件の増となった▼長期的に見れば、建設業の労災発生件数は減少しているが、技術者の高齢化・担い手不足などが原因で労働災害が発生する危険性は高まっている▼このような背景からか、各社の安全大会も年々力が入っている。安全講話やグループディスカッションなど、個々の意識を高める様々な工夫を今年も取材した▼労災は企業も労働者もその責任が厳しく問われる時代。いっそうの意識向上が求められる。(鴨)
2019年7月2日
「本当に整備するんですね」。倉吉市に建設される県立美術館について、県内外の人からよく聞かれる。それだけ、全国的に美術館の運営が難しいということだろう▼県は、このほど閉会した6月定例議会で5年間の設計・建設と15年間の運営に必要な経費として約149億円を予算計上。7月にPFIの入札を公告し、令和元年度に事業者を決める予定だ▼賽(さい)はすでに投げられているが、建設にかかる莫大なコスト(当初経費)よりむしろ、建設後の設営、運営にかかる経費(ランニングコスト)を不安視する声はいまだ持って絶えない▼鳥取市での建設計画が凍結され、その後、紆余曲折を経て、現在に至った。建設の是非をいまさら問うつもりはないが、「本当に整備するんですね」。そんな声は依然として多い。(鶯)
2019年7月1日
鳥取西道路の開通に向け、鳥取市が整備を進めていた道の駅「西いなば気楽里」が6月30日にオープンした。地域の振興や観光の拠点として集客効果が期待される▼山陰道の整備が進むごとに東西の移動速度は早くなっていく。自動車専用道路は信号も無く、運転しやすいが、トンネルや高架橋を走るばかりで地域の特性を感じにくい面もある▼高速道路には高速物流ネットワークや産業振興、観光振興などさまざまな整備効果がある。山陰道の一日も早い全線開通が県民の悲願だが、一方で高速道路の整備が進むにつれ、県内の市町村には通過されるだけの場所になってしまう危険性もある▼人が早く移動するための道路と人を留めるための魅力ある施設。車の両輪のように両方を並行して整備していくことが必要だろう。(鷹)
2019年6月28日
i-Conを推進しようと、県発注の業務でも3次元測量の試行が始まっている。県内コンサルタントの大半が対応機材をそろえており、関心は高い▼昨年度の試行から見えてきた課題は、草木がレーザの行方を遮って地表面が計測できず、多くの補測測量が必要になった。一方で危険な区域や立ち入り困難カ所では、UAV測量によって現地測量が安全に履行できた▼全般に現場作業が楽になった反面、机上でのデータ処理に時間がかかったりと、受注したコンサルからは「決して万能ではない」と報告されている▼あくまで手段であるICT活用が、いつの間にか目的と化していないか。常に目配りしながら業務の効率化を図っていかなくてはならない。「これなら、使ってみようか」―試行を通じて新技術の日常使いが求められている。(鷲)
2019年6月26日
今の景気は良いか悪いか。それを知る手掛かりになるのが「景気ウオッチャー調査」だ▼調査での建設業の意見では、「災害復旧工事などで当面は好調を維持」との声があるが、一方で、「人手不足で仕事の効率が落ちた」「資材の価格等で長期間にわたり高止まり感がある」と厳しい意見も▼資材の問題点として高力ボルトの不足がある。業界団体の総会でも、大きな課題として挙げられていた。国土交通省は、市場の混乱による一時的な現象の可能性があるとして高力ボルトの標準的な発注様式を作成し、活用を促した▼景気の先行きについて「生き残るため業態を変えたり、新規事業を模索しなければ」と危機感を表す業者も。「実感のない好景気」とならないよう働く人が好景気を実感できる施策が求められる。(雛)
2019年6月20日
私達が日常当たり前に使っているスマホやタブレットはここ5~6年で、また、パソコンや液晶TVはここ20年で急激に一般普及してきた。これらの便利な電子機器は、更新や取り替えなどにより、旧型機器はゴミへと変わっていく。この不要ゴミは年々増え続ける一方▼プラスティックを含めた廃棄物処理は、昨年中国が輸入を禁止したため行き先がなくなり、処理対策が切迫している▼行き場のなくなった廃棄物は今、日本国内で200万㌧、山陰両県でも数万㌧ともいわれ日本各地で山積み状態という▼大量の廃棄物が排出される現代、環境汚染が問題になっている海へのプラスティック廃棄などを含め、その処理対策が急がれる▼県内には未だに管理型埋立処分場が無い状態。待ったなしの状況にある。(雀)
2019年6月19日
先週末にまとまった雨が降ったが、県内ではまだまだ雨不足。早ければきょうから梅雨入りとの予報も出ているが、天候がそれほど崩れるようすはない。鳥取地方気象台によると、6月は前線などの影響を受けにくく、まとまった雨は期待できないとしている▼このような状態が続けば、農作物への影響や夏場の渇水などが懸念される。また、何よりも怖いのは、これまでの少雨の帳尻をあわせるかのごとく、災害級の豪雨が発生することだ▼観測史上初の災害が毎年のように各地で起こり、対応すべく国の防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策が推進されているが、今後さらなる建設業の応災力が必要となるのは間違いない。地域住民の安全のために、長期的視野に立ったインフラ整備は欠かせない。(鴨)
2019年6月18日
自立する女の半生を描いたNHK朝ドラの「おしん」。今、アメリカとの諍(いさか)いが世界から注視される中東のイランでは、大半の国民が知っている伝説的な番組だ▼大正デモクラシーの時代。二十歳前のおしんは髪結いだった。そこで、日本髪の結い方の基本を修行していたおしんに師匠は「古いことを言っているようじゃあ、ご時勢に置いて行かれる」と諭す▼洋髪が流行りだしたこの時代。「日本髪は、型はあるが、洋髪は自由」「頭と腕の勝負。盗むのも修行」と、応用力が活かせる洋髪への転向を勧める▼大正と同じく激動する令和は、AI(人工知能)の時代。人間の仕事の多くがAIに取って代わられようとしているが、創造する力や接客(おもてなし)、マネジメント(人間力)は、人間にしかない強みだ。(鶯)
2019年6月17日
毎年6月1日から7日までは水道週間。水道についてのPR活動が全国で行われている。先日、鳥取市上水道事業協同組合が毎年行っている水道点検ボランティアを取材した▼公園や学校、公民館など市内の公共施設で漏水点検とケレップ交換など軽微な修繕を行うもの。取材させていただいた水道会社の職員は、「この公園には初めてきたから、どこに何があるかも知らない」と笑いながらも、トイレや水飲み場など水道のある場所を素早く発見し、蛇口を点検して老朽化したケレップを手際よく交換していた▼専門業者にとっては、簡単な作業かもしれないが、素人には真似できないことは多い。機動力のある建設関連産業を数多く育成することが、地域の安心と安全を守る上で重要だと改めて感じた。(鷹)
2019年6月14日
本当の現場を知らずして、いくら綺麗ごとを並び立ててみても他人の心を動かすことはできない。どんな産業や組織にも、現場の最前線に立って土台を支えてくれる人たちがいる▼業界にとって、鉄筋や型枠、とび工といった専門技術を身に着けた建設技能者は欠かせない。彼らがいてこその現場であり、建設産業は成り立つ。だが、これら専門工事業の求人倍率は10倍と飛びぬけて高い▼人手の確保もそうだが、深刻なのは元請けの顔色を伺いながらの経営も、だ。法定福利費を払ってもらえないなど、賃金にまつわる締め付けは依然、厳しい▼業界を挙げての人材育成が叫ばれるなか、日々の経営に精いっぱいで、とても雇用にまで考えは及ばない。専門工事業という業界の最前線に、いつまでも目を背けてはいられない。(鷲)
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