コラム

2019年12月9日
去る3日の産業教育振興協議会で、県西部の主要な学校から、卒業見込み者の就職状況について報告があった。内定取得率は84・8%と平年並み▼しかし出席した建設関係の企業会員からは、いわゆる「おなじみ」の学校から応募がないことに戸惑う声が。彼らはどこへ行ってしまったのか…という話になる一方、普通科の学生に裾野を広げ、ICTの活用で技術面を補う方策に手応えを得た会員も▼「○○テック」の普及は目覚ましく、今年度内にも大手通信キャリアと不動産・損保会社が「異業種情報連携基盤」と称したコンソーシアムを立ち上げる動きもある▼技術で産業間の壁が低くなれば、人材確保の競争はさらに激化する。勝ち残るには情報発信力の強化が必須だが、「魅力発信」と言うは易し。施策は転換を迫られている。(鵯)
2019年12月6日
「私には夢があります。ふるさとの島に橋を架けることです。一生信じ合える仲間を作ることです。その仲間とたくさんの人を幸せにする建物を作ることです」とは大手ゼネコンに入社した5人の若者たちを描いたテレビドラマ「同期のサクラ」の主人公サクラの言葉。最近では珍しく建設業のドラマでおもしろい▼「将来は維持の時代」と言われ、橋梁などのインフラ維持の重要性と責任が再確認されている。国交省が維持修繕工事の評定店に加点するなど、受注意欲の促進にもつながる動きも出てきている。今後は維持の仕事における働き方改革にも踏み込んでいく必要があるだろう▼今の世の中、予想だにしないことが起きる。しかし常に弊紙は、「ONETEAM」で発注者と受注者を結ぶ懸け橋でありたい。(雛)
2019年12月3日
道路交通法が1日から改正施行され、スマホや携帯電話、ナビなどの操作運転に対する違反罰則が強化された。罰金は普通車が従来の6000円から18000円へと3倍にはね上がった。交通事故件数が全国的に減少している中、「ながら運転」に起因する事故は、逆に1・4倍増加している統計がある。県内での「ながら運転」事故は、過去10年間で人身事故が133件発生し、この内追突事故が92件(69%)。それも気が緩みがちな直線道路での事故が72件(54%)と多い▲最新機器は便利だが、その利・使用を運転中に操作すると大事故につながる。12月に入り何かと気ぜわしい師走。業務上であれ、プライベートであれ、見ない・触れない・操作しない、を徹底し良識ある運転に努めていかなければならない。(雀)
2019年12月2日
今年もいよいよあと1ヶ月。11月7日から始まった「ゼロ災55」無災害運動も折り返し時期に来た▼慌ただしい年末に増加傾向にある労働災害を減らそうとする取り組みで、期間中は、労働局や労基署、各業界団体などが安全パトロールを行い、労働災害防止の徹底を呼びかける▼転落・墜落事故はもちろんだが、冬季に増加傾向にある転倒災害にも重点的に対策する必要がある。また、最近では、労災とメンタルヘルスの関連性からストレスチェックをする会社も出てきた▼重要なのは、この運動をマンネリ化させないこと。事故が起きてからでは遅い。労災は企業も労働者もその責任が厳しく問われる。指差し点呼や事前確認など、基本的なことをしっかりと把握して対処していくことが必要だ。(鴨)
2019年11月29日
一期一会、袖振り合うも多生の縁。若輩の記者に大きな影響を与えた人たちは多い。その中でも敬拝しているのは「民藝」にも深く関わっている木谷電機(鳥取ビルコン)社長だった木谷清人氏だ▼高校が久松山の方の僕は、どちらかと言えば本通りの若桜街道より智頭街道ボーイ。その佇まいが今でも脳裏に焼き付いているせいか、足が向くのは瓦町▼つい、先日、気の置けない人たちと「民藝」に縁のとあるお店で忘年会した。老若男女問わない無礼講の交流会で楽しいひと時を過ごした▼「社長、僕もあほやけど、あんたもほんまにあほやな…」。と水を向けると、「なごり雪」をアレンジした変な歌声が耳元に響いた。「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう…」。季節は早くも冬へ。竹内まりやも紅白歌合戦に出るんだね。(鶯)
2019年11月28日
26日に鳥取市で建設工事6件の入札があった。落札決定したのは1件だけで、残りは中止になった。この日は6件で延べ81社が指名されていたが、入札会場に来たのはわずか3社だった▼入札は新庁舎の会議室で行われていたが、入札室の周辺に誰もいないため、同じフロアにいても入札が行われていることには気づかなかっただろう▼このような状況になって久しいが、いつまで続くのだろう。現状では有効な解決策も無く、入札中止になった工事は随意契約で施工業者を確保している▼需要が過剰な状態は、建設業者にとってはいい環境なのかもしれない。しかし担い手の育成には時間がかかり、急激な需要の増加には対応できない。常に事業量を確保し切れ目なく発注することが地元建設業の育成につながるだろう。(鷹)
2019年11月27日
昨年のいまごろ、小欄に「数多くの災害現場は順調にさばき切れるか」と書いた。昨年7月豪雨を受けた八頭管内に触れたものだが、1年経って、ようやくすべての現場に着工のめどがついた▼水面下では、発注者が熱心に管内の業者を口説いていたと聞く。最後に残った現場は、それはそれは…受注する側は大変だろう▼今年10月までの県工事で入札不調は2割を超えた。八頭管内の3割超を筆頭に、中部でも応札のない現場が頻発する。そんな中部の業者から、八頭の業者に下請けの依頼があったとか。遠くからでは経費も高くつき、儲けもままならない▼年末までにまとめる国の経済対策は、真水10兆円規模との声が政府与党内に出てきた。このままでは、国補正を要求しても消化できるかどうか。心配になってきた。(鷲)
2019年11月25日
歩行者の列に車が突っ込んだなどと全国ニュースで取り上げられるたび、コメンテーターは「事前に対策ができた」と口を揃える。この意見には賛成する、しかし予算は限られる▼最近特に印象に残っているのは、大阪北部地震を受けてブロック塀の撤去が進んだことや異例の猛暑を受けて学校のエアコン整備に乗り出したこと。自治体側も限られた予算内で広い面積をカバーするわけだから、ハードばかりに目を向けられない。だからこそ優先順位付けを行うためにこうした議論は大切で、それが事前予防への一歩につながる▼国土交通省は全国自治体のエレベーターで、安全装置設置の調査に取り掛かる方針だ。報道によれば設置率は5割未満。これを機に全国でエレベーター事故の予防措置が進むことを願う。(雛)
2019年11月19日
甚大な被害をもたらした台風19・21号。災害発生から2カ月余り、被災地の復旧状況が連日報道されているが、その中でボランティア不足が大きな課題として取り上げられている。最大要因は、被災地への道路(アクセス)が封じられていることにある。幹線物流道であれ一般生活道であれ、道路は市民生活欠くことのできない最低限のインフラだがその手段が途絶えると、避難もできなければ救援や支援、ボランティアにも行けない▼予想を超え想像以上の災害が毎年各地で発生している昨今。「災害は忘れた頃にやって来る」から「いつでもやって来る」現実を見ると、生命と財産、そして生活を守っている公共事業をさらにさらに拡充促進し、同時に国土強靱化の恒久的推進に拍車をかけなければ、社会は守れない。(雀)
2019年11月18日
連日報道される悲惨な交通死亡事故のニュース。親族の気持ちを察すると胸がふさがれる。県内の死亡事故のニュースを聴いていても、よく自動車で走る道で起きていることがあり、決して他人事でないと感じる▼特に、見通しの悪い交差点、連続カーブが続く道路などを運転するときは気を遣う。信号機やガードレールを設置して欲しいと常々思う場所もある▼地元も行政に改善を要望しているだろうが、早期に解決に至るケースはそれほど多くないのが実情▼行政も毎日のように寄せられる要望から、時間・コストなどを考慮しながら優先順位をつけて効果的に事業を進めていくのは、非常に神経を使うだろう。しかし、それを先送りして、取り返しのつかない事故が起きるということだけは避けなければいけない。(鴨)
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