コラム

2019年6月20日
私達が日常当たり前に使っているスマホやタブレットはここ5~6年で、また、パソコンや液晶TVはここ20年で急激に一般普及してきた。これらの便利な電子機器は、更新や取り替えなどにより、旧型機器はゴミへと変わっていく。この不要ゴミは年々増え続ける一方▼プラスティックを含めた廃棄物処理は、昨年中国が輸入を禁止したため行き先がなくなり、処理対策が切迫している▼行き場のなくなった廃棄物は今、日本国内で200万㌧、山陰両県でも数万㌧ともいわれ日本各地で山積み状態という▼大量の廃棄物が排出される現代、環境汚染が問題になっている海へのプラスティック廃棄などを含め、その処理対策が急がれる▼県内には未だに管理型埋立処分場が無い状態。待ったなしの状況にある。(雀)
2019年6月19日
先週末にまとまった雨が降ったが、県内ではまだまだ雨不足。早ければきょうから梅雨入りとの予報も出ているが、天候がそれほど崩れるようすはない。鳥取地方気象台によると、6月は前線などの影響を受けにくく、まとまった雨は期待できないとしている▼このような状態が続けば、農作物への影響や夏場の渇水などが懸念される。また、何よりも怖いのは、これまでの少雨の帳尻をあわせるかのごとく、災害級の豪雨が発生することだ▼観測史上初の災害が毎年のように各地で起こり、対応すべく国の防災・減災、国土強靭化のための3カ年緊急対策が推進されているが、今後さらなる建設業の応災力が必要となるのは間違いない。地域住民の安全のために、長期的視野に立ったインフラ整備は欠かせない。(鴨)
2019年6月18日
自立する女の半生を描いたNHK朝ドラの「おしん」。今、アメリカとの諍(いさか)いが世界から注視される中東のイランでは、大半の国民が知っている伝説的な番組だ▼大正デモクラシーの時代。二十歳前のおしんは髪結いだった。そこで、日本髪の結い方の基本を修行していたおしんに師匠は「古いことを言っているようじゃあ、ご時勢に置いて行かれる」と諭す▼洋髪が流行りだしたこの時代。「日本髪は、型はあるが、洋髪は自由」「頭と腕の勝負。盗むのも修行」と、応用力が活かせる洋髪への転向を勧める▼大正と同じく激動する令和は、AI(人工知能)の時代。人間の仕事の多くがAIに取って代わられようとしているが、創造する力や接客(おもてなし)、マネジメント(人間力)は、人間にしかない強みだ。(鶯)
2019年6月17日
毎年6月1日から7日までは水道週間。水道についてのPR活動が全国で行われている。先日、鳥取市上水道事業協同組合が毎年行っている水道点検ボランティアを取材した▼公園や学校、公民館など市内の公共施設で漏水点検とケレップ交換など軽微な修繕を行うもの。取材させていただいた水道会社の職員は、「この公園には初めてきたから、どこに何があるかも知らない」と笑いながらも、トイレや水飲み場など水道のある場所を素早く発見し、蛇口を点検して老朽化したケレップを手際よく交換していた▼専門業者にとっては、簡単な作業かもしれないが、素人には真似できないことは多い。機動力のある建設関連産業を数多く育成することが、地域の安心と安全を守る上で重要だと改めて感じた。(鷹)
2019年6月14日
本当の現場を知らずして、いくら綺麗ごとを並び立ててみても他人の心を動かすことはできない。どんな産業や組織にも、現場の最前線に立って土台を支えてくれる人たちがいる▼業界にとって、鉄筋や型枠、とび工といった専門技術を身に着けた建設技能者は欠かせない。彼らがいてこその現場であり、建設産業は成り立つ。だが、これら専門工事業の求人倍率は10倍と飛びぬけて高い▼人手の確保もそうだが、深刻なのは元請けの顔色を伺いながらの経営も、だ。法定福利費を払ってもらえないなど、賃金にまつわる締め付けは依然、厳しい▼業界を挙げての人材育成が叫ばれるなか、日々の経営に精いっぱいで、とても雇用にまで考えは及ばない。専門工事業という業界の最前線に、いつまでも目を背けてはいられない。(鷲)
2019年6月12日
先日、取材先に向かう時のこと、工事中のため片側交互通行になっていた。対向車を待つ間、何気なく窓から外を見ると、現場の作業員がくわえたばこをしながら歩いていた。これをもし高校生が見ていたとしたら建設業に入りたいと思うだろうか。高校生に限らず、良い印象を持つ人がいるだろうか▼建設業はサービス業ではないが、外で多くの人の目に留まる。一生懸命に働いている人が大多数であると思うが、一瞬の気の緩みを見た人には、建設業のイメージが決めつけられる心配も▼人々の命や生活を守る工事を行い、素晴らしい建築物を建てていても、たばこ一本や座り方一つで印象が悪くなってしまえば悲しい。建設業の看板を背負っているという自覚を持って、日々の業務に取り組んでいただきたい。(雛)
2019年6月7日
5月の県内各地の気温は過去最高、降水量は最低を記録するなど、近年の気象現象は異常といえる日々が続く。6月に入り、これから本格的な梅雨シーズンを迎える。昨年6~7月にかけての西日本豪雨は、県内でも大きな被害をもたらした。自然災害に対する危機意識と対策を日頃から備えておかなければならない▼専門家は、その時に「7割近くの人は避難する」と答えるものの、警報が出ても実際に避難した人は『正常性バイアス』心理が働き僅か数%、という▼年々威力が増す台風や短時間一気集中型の豪雨など、昨今の気象は大きく変化している。平常時から、避難ルートや避難場所、防災グッズ、さらには食料備蓄などの準備・確認を怠ることのないようにしなければならない。異変気象が続く昨今。油断大敵。(雀)
2019年6月6日
3日から今日までの4日間、県下の建設業で働く若手在職者を対象にしたTSの研修会が倉吉市内で開かれている。この研修会は、建設業の慢性的な担い手不足を打開しようと、県中部建設業協会が主催で昨年から始まった▼今の建設業界は、現場で人材を育成する余裕がなく、若者が入職しても、やりがいを見つけられず早期退職するということが少なくない▼しかし、今の時代「仕事は見て覚えろ」では、若者はどんどん業界を離れていく。数少ない若手技術者を育てるには、基礎から指導し、スキルを継承していくことが大切だ▼ただ、人手不足が叫ばれている日本で、そこまで手間をかけられないことも事実。現状は、協会などの主導でこのような研修会を開くことが、人材育成の最善策のように感じる。(鴨)
2019年6月5日
「やってみなはれ…」。明るいナショナルの松下電器産業(現パナソニック)を創業した故松下幸之助の名言だ。物事は何でも「やってみないことには始まらない」▼しかし、机上の理論が重視される今の社会ではどうか。どうしても、失敗を恐れるあまり、なかなか行動に移させない。昔のような寛容さが足りない▼失敗は、人間に考える力を与え、人間を成長させる。日本の教育も自主性、主体性を重んじた「アクティブラーニング」が主流になりつつある。若い頃に失敗はつきもの。多くの人たちが悩みながら成長したはずだ▼先日開かれた、県建築士会東部支部の総会に招かれた鳥取大学で土木を専攻しながら建築を勉強しているという学生の「失敗を楽しむ」活動には共感した。ますます、産官学の連携が必要だ。(鶯)
2019年6月4日
鳥取西道路の開通で県内の山陰道の整備率が85%に達した。これは全国の高速道路の整備率とほぼ同じ。こう聞けば県内の道路整備もそれなりに進んでいる印象だが、すべて暫定2車線で整備されている▼県内の高速道路がすべて暫定2車線なのは鳥取県ぐらい。こう聞けば他県に比べて大きく遅れていると感じるだろう。四国には全線4車線の高速道路が整備されている県もある▼以前に比べれば整備率は随分と上がり、山陰道の全線開通も見えてきた。ミッシングリンクの解消は県民の悲願だが、その先も道路整備に課題はある▼道路建設や河川改修には、自然災害時などに被害を減らす減災の効果もある。災害に強い県にするという意味でも道路整備に対する機運を盛り上げていかなければならない。(鷹)
1 124 125 126 127 128 147