コラム

2019年7月29日
先月、東京で建設トップランナーフォーラムが開催された。14回目となる今年は、鳥取県と島根県の企業が運営を担当し、美保テクノスの野津一成社長が実行委員長を務めた▼運営するトップランナー倶楽部は、夢を持って新事業、新しい建設業に挑戦する建設業経営者の集まり。今年のテーマは、「原点回帰―復業で地域を支える」だった▼フォーラムでは、農業などへの復業化、高齢化社会を支える地域建設業の取り組み、再生可能エネルギー・環境事業への進出など新しい取り組みの成功事例が紹介された▼地域の建設業者の中には、復業化に成功した例がいくつもある。共通するのは建設業の技術力や機動力など、自社の強みを活かしたことだ。建設業には無限の可能性が秘められていると改めて感じさせられた。(鷹)
2019年7月26日
コンサル向けの改正総合評価は、開札が始まって約1カ月。全般に業務の金額帯によって入札する企業は上位と下位に二極化し、1件当たりの応札者数が少ない▼受注減点は業務1件ごとに加わり「少しでも大きいものを」と、地域密着型(500万円未満)では500万円に近い仕事に狙いを定める。簡便型(500万円以上)でも、1000万円未満のものには二の足を踏む傾向がみてとれる▼各社が売上高を重視するばかりに、各々得意分野の技術力を活かした入札には程遠い。いっそのこと500万円未満は価格競争。1000万円を境に地域密着型と簡便型に区分し、受注金額によって減点する方法もありか▼上半期までの入札をみて県は検証作業に入るが、「何をどうしたいのか」―業界内でも原点に立ち戻ってよく考えてみたい。(鷲)
2019年7月24日
10月から消費税が10%に引き上げられることが確定的となった。同時にキャッシュレス決済でのポイント還元が始まることからスマートフォンのQRコードを活用した「○○ペイ」と名の付く決済方法が乱立している▼スマートフォンを使い慣れている若者からは、決済が楽でポイントも付くキャンペーンもあり好評だが、高齢者などのスマートフォンを使い慣れていない世代からは不便だという声も▼そんな中、プロ野球チームの東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地「楽天生命パーク宮城」では、今シーズンから球場内での買い物を全面的にキャッシュレス化となった。キャッシュレス化に対応しなければ買い物ができない場面も今後、増えてくるかもしれない▼建設業も同様に機械化による技術革新は進むだろう(雛)
2019年7月17日
マナーの悪さで欧米から批判を浴びた農協ツアーに代表される団体客で全国の観光地が賑わったのは、今は昔。今では、インバウンドと称される訪日外国人客がその主役だ▼ライフスタイルの変化と価値観の多様化で旅行のスタイルも大きく変わった。観て回る観光に変わり、今では、遊び(アクティビティ)を楽しむ体験型旅行が主流だ▼そんな中、今流行しているのが「グランピングリゾート」という新しいキャンプスタイル。バッグ一つで、豪華で快適に滞在しながら自然を満喫する軽装な旅だ▼大山隠岐国立公園の大山ではすでに取り入れられているが、山陰海岸国立公園の拠点となる鳥取砂丘でもこうした動きが具体化しつつある。日本海を眺望できる絶景。そして、自然が織りなす造形美は滞在してこそ味わえる。(鶯)
2019年7月9日
毎年、学生を対象にした「将来なりたい職業ランキング」というアンケートがある。今年は小学生男子の7位に建築士が入り健闘したが、中学生、高校生、大学生ではIT関係や公務員などが上位を占め、建設関係は10位以内に入らなかった▼建設業は多種多様な業種で成り立っている。建設業への憧れと言っても「かっこいい建物を作りたい」「大きい重機を操縦したい」など理由は様々であり、その分だけ業種がある▼建設業の担い手不足はすぐにでも解決しなければならない課題として立ちふさがっている。就職が現実となる高校生や大学生に入職を促すには、それぞれのニーズを把握し実現するにはどの業種がふさわしいか判断できる情報を発信すること。そして、憧れに応えられる業界となることが必要だ。(雛)
2019年7月3日
「新たな時代にPDCAみんなで築こうゼロ災職場」をスローガンとする全国安全週間が1日からスタートした。鳥取労働局によると、今年5月までに県内で発生した労働災害(休業4日以上)による死傷者数は162人(死亡2人)。このうち建設業は28人(死亡0人)。昨年と比べると、2件の増となった▼長期的に見れば、建設業の労災発生件数は減少しているが、技術者の高齢化・担い手不足などが原因で労働災害が発生する危険性は高まっている▼このような背景からか、各社の安全大会も年々力が入っている。安全講話やグループディスカッションなど、個々の意識を高める様々な工夫を今年も取材した▼労災は企業も労働者もその責任が厳しく問われる時代。いっそうの意識向上が求められる。(鴨)
2019年7月2日
「本当に整備するんですね」。倉吉市に建設される県立美術館について、県内外の人からよく聞かれる。それだけ、全国的に美術館の運営が難しいということだろう▼県は、このほど閉会した6月定例議会で5年間の設計・建設と15年間の運営に必要な経費として約149億円を予算計上。7月にPFIの入札を公告し、令和元年度に事業者を決める予定だ▼賽(さい)はすでに投げられているが、建設にかかる莫大なコスト(当初経費)よりむしろ、建設後の設営、運営にかかる経費(ランニングコスト)を不安視する声はいまだ持って絶えない▼鳥取市での建設計画が凍結され、その後、紆余曲折を経て、現在に至った。建設の是非をいまさら問うつもりはないが、「本当に整備するんですね」。そんな声は依然として多い。(鶯)
2019年7月1日
鳥取西道路の開通に向け、鳥取市が整備を進めていた道の駅「西いなば気楽里」が6月30日にオープンした。地域の振興や観光の拠点として集客効果が期待される▼山陰道の整備が進むごとに東西の移動速度は早くなっていく。自動車専用道路は信号も無く、運転しやすいが、トンネルや高架橋を走るばかりで地域の特性を感じにくい面もある▼高速道路には高速物流ネットワークや産業振興、観光振興などさまざまな整備効果がある。山陰道の一日も早い全線開通が県民の悲願だが、一方で高速道路の整備が進むにつれ、県内の市町村には通過されるだけの場所になってしまう危険性もある▼人が早く移動するための道路と人を留めるための魅力ある施設。車の両輪のように両方を並行して整備していくことが必要だろう。(鷹)
2019年6月28日
i-Conを推進しようと、県発注の業務でも3次元測量の試行が始まっている。県内コンサルタントの大半が対応機材をそろえており、関心は高い▼昨年度の試行から見えてきた課題は、草木がレーザの行方を遮って地表面が計測できず、多くの補測測量が必要になった。一方で危険な区域や立ち入り困難カ所では、UAV測量によって現地測量が安全に履行できた▼全般に現場作業が楽になった反面、机上でのデータ処理に時間がかかったりと、受注したコンサルからは「決して万能ではない」と報告されている▼あくまで手段であるICT活用が、いつの間にか目的と化していないか。常に目配りしながら業務の効率化を図っていかなくてはならない。「これなら、使ってみようか」―試行を通じて新技術の日常使いが求められている。(鷲)
2019年6月26日
今の景気は良いか悪いか。それを知る手掛かりになるのが「景気ウオッチャー調査」だ▼調査での建設業の意見では、「災害復旧工事などで当面は好調を維持」との声があるが、一方で、「人手不足で仕事の効率が落ちた」「資材の価格等で長期間にわたり高止まり感がある」と厳しい意見も▼資材の問題点として高力ボルトの不足がある。業界団体の総会でも、大きな課題として挙げられていた。国土交通省は、市場の混乱による一時的な現象の可能性があるとして高力ボルトの標準的な発注様式を作成し、活用を促した▼景気の先行きについて「生き残るため業態を変えたり、新規事業を模索しなければ」と危機感を表す業者も。「実感のない好景気」とならないよう働く人が好景気を実感できる施策が求められる。(雛)
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