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2019年12月27日
今年も残すところわずか。建設業の発展を願ってスタートした1年だったが、結果はどうだったか。技術者の確保、適正な利潤が確保できる単価や経費の見直し、業務の効率化などの課題解決にはまだ時間がかかり、来年へ持ち越しとなりそうだ▼一方、予算が割り当てられた事業は着実に進行し、待望の鳥取西道路が開通するなど、県内のインフラ整備は少しずつ前進している。そういう意味では、良いことと厳しいことが交錯する1年だった▼課題についても、業界・行政が意見を出し合いながら、改善に向け着実に歩を進めている。議論が進展しないこともあるだろうが、未来ある業界のための粘り強い議論は決して無駄にはならない。今年もご愛読ありがとうございました。良いお年をお迎えください。(鴨)
2019年12月25日
働き方改革は国全体のテーマだが、建設業にとっては担い手不足を解消する意味でも重要な課題だ。具体的には週休2日工事やi―Conを活用した生産性の向上などがある▼週休2日工事の取り組みを見てみると、鳥取河川国道事務所では2018年度に38件、19年度に21件と発注工事の約半数で行われている。今後さらに増えていくことを期待したい▼一方、鳥取県土整備事務所では、18年度が8社14件、19年度は12月までで9社11件となっている。工期が長い工事でないと取り組みにくいなど簡単に解決しない問題はあるが、定着までにはまだまだ時間がかかりそうだ▼発注者と受注者の意思疎通が図れないといい工事ができないように、働き方改革も双方が同じ思いで取り組んでいかなければ進まない。(鷹)
2019年12月24日
今年7月から試行範囲を拡大している測量業務の総合評価。12月時点で県の検証結果がまとまり24日、県測量設計業協会に見直し素案が示される▼発注金額の小さいものに入札不調が発生しており、受注減点が金額ベースではなく、件数であれば当然だろう。「簡便型」(500万円以上)と「地域密着型」(500万円未満)の金額ラインをそれぞれ引き上げる▼限定公募(500万円未満)は、入札要件に本店所在地をうたって制限付き一般競争に移行するなど、そのほか細々とした改正はあるものの、基本的に来年度も現行制度を継続する。それにしても…▼総合評価の目的は所詮、低入と抽選の回避だけでいいのか。各業者の妥協点を見いだす地道な作業は必要だが、その先の業界ビジョンが受発注者ともに抜け落ちている。(鷲)
2019年12月23日
工事量が増大し、供給が需要を上回る、と聞けば、業界にとっては大変喜ばしい事のようにも思えるが。今年度に起きた不調不落札の多発や人材・資材不足は考えなければならない新たな課題▼足りないのは技術者や下請だけでなくダンプ車も同様。引く手あまたで賃料が高騰してもまだ足りない。ある業者では複数現場で確実に確保するため、泣く泣くリースにしたとか。コストは嵩む一方だ。またある業者。誘導員を雇おうにも、県内ではまるで捕まらず。結局、新見市から応援を呼んだのだが、発注者との調整で苦慮したとか。技術者不足の解消に一人が複数現場を受け持てるよう改正を求める声は多い。しかし業界が推進している働き方改革に逆行しかねないのが悩ましい▼受発注者がお互い快適に走れるような環境整備が肝要だ。(梟)
2019年12月19日
12月も半ばを過ぎ、世の中もいよいよ年末の慌ただしさを増す時季である。12月を「師走」と呼ぶのは、僧侶が仏事のために走り回るからという▼慌ただしい師走は1年で最も交通事故が発生しやすい月であり、理由は暗くなるのが早いこと、年末にかけて帰省などで交通量が増えることなどがある。実際に私も、ここ最近で3度も交通事故に遭遇した。その内1件は死亡事故だった。様々なことに追われ、気持ちが先走ってしまい事故を起こしてしまうのだろうか。このような時こそ、気持ちに余裕を持った運転を心掛ける必要がある▼交通事故は被害者だけでなく、加害者の人生も狂わせる。奪われた命は決して戻ってこないと肝に銘じて、運転者の責任を再度自覚し、安全運転に努めていくことを強く誓いたい。(雛)
2019年12月16日
「働く気持ちもあるし、意欲はあるんだけど、体調がねー…」と。多くの人々は大なり小なりそれなりの心身の傷病を抱えている。その中で、疾病と名が付く病を抱えている人にとって治療と仕事を両立しての就労は、勤めていても何かと気後れしてしまいがち▼厚労省によると、主な疾患として糖尿病、がん、難病、心疾患、脳卒中、肝疾患などがある。そして治療のために2週間以上休暇を取得したが約3割あったが、取得していない、そもそも休職制度がない、などが続いている▼働き盛りで経験豊富な社員が病気で退職にいたることは、企業にとって大きなダメージを受ける。働き方改革が叫ばれる中、病気を抱える社員が治療を受けながら安心して働き続けられるような就労環境作りや配慮が今以上に求めらる。(雀)
2019年12月13日
橋梁などの近接目視による定期点検の一巡目が2018年度末で完了した。地方自治体が管理する橋梁で修繕が完了したものは、18年度末時点で12㌫にとどまっている▼先月末には、奈良県国道169号南行きの芦原トンネルで天井部分のコンクリートが崩れ、通行止めになった。並行するトンネルで通行は確保しているものの、現在も崩落したトンネルは復旧の目処が立っていない▼これも今は一地方の稀有なニュースという扱いだが、急速に老朽化する構造物を前に、今後は全国的に起きても不思議ではない状況だ▼桜を見ても見なくても人は死なないが、インフラ整備は怠ればすぐに人命にかかわる。今年成立した新・担い手3法を無駄にしないためにも、より建設的な議論を行政にはしてもらいたい。(鴨)
2019年12月12日
今、山陰地方で最も活気のあるまちは島根県の出雲地方だという。その大きな要因は、村田製作所をはじめとした企業立地(誘致)などだそうだ▼鳥取市内ではかつて、鳥取三洋電機が地元の経済を牽引した。が、撤退した後、地域経済は大きく地盤沈下した。産業クラスターとはよく言ったものだ▼ブドウの房(クラスター)のように大きな企業の周りには関連企業が黙っていても張り付く。そのシナジー効果は高い。島根県中央にある出雲のそうした産業振興を後押ししたのは紛れもなく高速道路網で、道路整備の効果は絶大だ▼県内では待望久しかった山陰道・鳥取西道路が完成。鳥取道、山陰道、近畿道の岩美道路の完成形、そしてこれらをつなぐネットワークの南北線の姿も見えつつある。地元建設業者の期待も大きい。(鶯)
2019年12月11日
「公共工事の発注を平準化してほしい」という声は昔からあった。そういった要望に対し、以前は「早期発注に努めたい」と答えるのが発注者のお決まりの回答だった▼早期発注に努めても、年度当初に工事発注できるはずもなく、年度当初の公共工事の稼働率は低い。建設業者は春先の仕事の確保に苦心していた▼鳥取市は、債務負担行為を活用して、翌年の工事の前倒し発注に取り組む。作業員や技術者が確保できず入札中止が発生していることへの対応で、働き方改革にもつながる動きだ▼これまでは、予算の執行に合わせて工事を施工していた。これからは建設業者が効率的に稼働できるよう、予算の組み方を工夫することも必要だろう。建設業者がより活躍できる環境が整うことを期待したい。(鷹)
2019年12月10日
国道29号の渋滞解消や市街地を回避できるといった点では案①全線バイパス化が有力か。ちょうど1年前、山陰近畿道(鳥取―福部間)・南北線のルート帯3案が示された際、小欄が予想している▼県内の山陰近畿道で唯一、事業化されていないミッシングリンク・南北線の概略ルートが決定。平井伸治知事は「大動脈の実現に向けて大きな一歩を踏み出せることになった」と、期待感を示した▼ルート内にはIC5カ所の設置が計画され、鳥取空港や鳥取港、鳥取砂丘、中央病院などへのアクセス面も検討される。今後は都市計画決定に向けて詳細ルートを図面上に落とし込む作業に移る▼山陰近畿道は東側の岩美道路が令和ひと桁前半の完成が見えてきた。県東部の大型事業を引き継ぐ意味でも南北線の事業化を急ぎたい。(鷲)
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