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2025年10月3日
月日の語呂合わせから制定される記念日は数多くある。今日10月3日「と(10)ざん(3)」は登山の日。1905年の10月に日本山岳会が発足し、語呂合わせから制定された▼登山の歴史を振り返ると、古代の「信仰登山」から近代の「スポーツとしての登山」へと大きく変化していった。ヨーロッパでは18世紀後半から近代登山が始まり、明治時代にヨーロッパの登山家が来日したことをきっかけとしてスポーツとして広まった。現代では、スポーツのほかにも趣味や観光、健康増進など多様な目的で楽しまれ、登山の価値というものが大きく変わっている▼山での現場が多い建設業。それに親しむため登山を定期的に行う建設企業も中にはいる。山岳地域のインフラ整備は必要な役割を果たし、安全な登山を実現する。(鴎)
2025年10月2日
SNSの普及によって、語句や言葉の使い方に影響がある―そう答えた人は9割近くに上った。文化庁が発表した24年度の「国語に関する世論調査」の結果が興味深い▼文字や語句にどのような影響があるのかは、「略語が増える」が最も多く、言葉の使い方でも「短い言葉のやり取りが増える」を挙げる人が多かった▼昔から略語や短文化は若い世代がリードしてきた。だが、使い方によっては眉をひそめる場面も。特に新聞記事に話し言葉をそのまま使うのはよくない。また、調査では言葉の意味もたずねている。あいさつで間違いやすい「役不足」は、本人の力量に対して役目が軽すぎるが本来の意味▼SNSとは無関係だが、略語は業界の中にも多々ある。「あいみつ」もそう。相見積もりを「なるはや」で。いや、失礼。(鷲)
2025年10月1日
気が付けばもう10月。10月と聞くと一気に秋へと変化することで、季節の変わり目を感じた。しかし、近年では9月に入っても真夏日が続き、時に急激な寒波が訪れるなど不安定だ▼気候の不安定さが、衣替えに影響を与えている。伝統的な「一斉に切り替える」から「柔軟に調整する」へと変化しつつある。従来の衣替えは、夏物をしまい、秋冬物を一気に出すスタイルが一般的。しかし今は、気温の変動に合わせて段階的に衣類を入れ替える「スライド式衣替え」が主流になりつつあるとのこと▼衣替えの変化は、温暖化という地球規模の問題が、生活にも密接に関わっていることを教えてくれる。気候の不安定さは働き方にも影響を与え、建設業でも真夏に工事をしない「夏季休工」の導入が検討されている。いつもの衣替えが環境変化に気付くきっかけにもなっている。(雛)
2025年9月29日
サルビアの花が再び色を付けた。春から秋まで咲く花だが、夏の強い日差しや高温多湿に弱いため7月に入ってから日陰に移動したのが良かったのだろう。彼岸を過ぎたこの頃になって花芽が出てきた▼この花の英語名は「賢人」を意味すると聞く。花言葉の中には「知恵」や「尊敬」がある。厳しい猛暑に少しも慣れない人や植物も多いが、この環境を耐え抜く知恵を持ち合わせているのか▼局地的な豪雨に加えて竜巻による被害も各地で発生。リアルな映像を見ると驚くばかりだ。今月初めには記憶にないほどの激しい雷雨を鳥取市内で体感した▼市街地を走る道路は短時間で冠水するなど、安全対策が届いていない場所は身近にあることに気づく。想定外の気候に立ち向かう土木の知恵はもっと出でくるはず。地域の守り手としての役割は大きい。(鷺)
2025年9月26日
かつて夢中で読んだ江戸川乱歩が今年、没後60年を迎えた。改めて、日本の探偵小説の先駆者を偲びたい▼乱歩は、人間の闇や狂気を巧みに表現し、読者を魅了したが、真価は舞台描写にあった。卓越した観察眼で事件の場となる建物や部屋を丹念に描き、虚構に現実感を吹き込んだ。ちょうど「鍵のかかる部屋」が普及し始めた時代背景を捉え、「密室トリック」を日本のミステリーに持ち込めたのも、社会の変化を見抜く洞察力の賜物だったのだろう▼観察の力は建設の営みにも通じる。敷地の条件や光、風の流れ、人の動線を見極めることが、よりよい住環境を生む。とりわけ災害級の暑さが常態化する今、快適な住まいを実現する工夫は一層欠かせない▼10月以降も真夏日が続く地域がある。優雅に読書の秋とはいかないが、乱歩の怪奇譚に身を委ね、背筋を冷やすのも一興だろう。(鸛)
2025年9月24日
県西部の業者社長から、純金を見せていただいた▼資産形成の一環としての金が話題となり、「あるよ」と、会社金庫から差し出された。思ったより重い。そして価値は「これからも上がるだろう」(同社長)と。金は、世界経済の不確実性、インフレリスク対策などの「安全資産」として定着し、価格は1970年代以来の高値。電子機器などの廃棄物から金を抽出する工場も活況で、わずかな金も、集めれば大量となるため「都市鉱山」と呼ばれているそうだ。景気が良い▼価格の上昇といえば、業界の予定価格。最新の労務単価や資機材の実勢価格が適切に反映されていないという声が少なくない。最高値の更新とまでは言わないが、業者が資産形成で利益を確保するような状況になってしまえば、何とも複雑な気分になる。(鴛)
2025年9月22日
ようやく秋の気配。巷ではハロウィン風の飾りが目を引くようになり、カカオショックで伸び悩む製菓市場の追い風になるか▼チョコレートの原料調達が厳しさを増す中、明治HDはカカオ豆の細胞培養を手掛ける米国企業に出資を始めた。発酵タンク内の増殖に天候不順や疫病は無縁だ▼制度や消費者心理の壁は厚いが、細胞性技術の発展は食の安全保障の観点から期待を集める。食肉なら神戸牛以外の値段が落ち込む昨今、竹の谷蔓牛や今帰仁アグーのような希少在来種を保存し「地元の味」を守ることも目的の一つ▼ただ、その「地元」自体が消えてしまっては元も子もない。秋風が今年も台風を運んできた。有事の復旧に携わる、地域の守り手はどう守るのか―まさかタンクで培養とはいくまい。(鵯)
2025年9月19日
ここ最近、テレビでスポーツ観戦することが増えた。今月はプロ野球、世界バレー、世界陸上と手に汗握る試合がたくさんあった。特に女子バレーは逆転勝ちも多く、現地で観戦しているかのように点が決まった際は拍手を送っていた▼女子バレーでは、日本代表のフェルハト・アクバシュ監督がビデオ判定をたびたび要求していた。審判の判定が微妙な瞬間が多かったからだ。判定が覆らないこともあったが覆ることも多く、改めてビデオ判定の重要さを感じた▼スポーツに限らず、人が判定する事柄ではあいまいな判定も生じてしまう。こうしたことへの対策に先述のビデオ判定やAI判定が活用される▼建設業でもICTは各方面で導入されている。最新技術の活用はアナログとの併用で効果を最大限に発揮できるかもしれない。(隼)
2025年9月18日
観測史上最も暑い夏となった今年。猛暑に加えコメ高騰が重なりそうめんが代替品として選ばれる機会が増えた。前年比6割増と大幅に売上が伸びたところもあったという▼喉ごしと冷たさで食べやすく、夏の定番メニューのそうめん。付け合わせで「オランダそうめん」というのをテレビで目にした。江戸時代に伝わったオランダ煮を活用した調理。夏野菜も使いそうめんにはない栄養分も摂取できる▼オランダとの交流は日本の治水・土木技術を大きく進歩させた。「治水は治山にあり」と山林の多い日本の国土事情を理解し近代国家の地盤を築き上げた▼現代では洋上風力発電や資源循環といった先進的な取り組みを相互が協力する。日本の社会基盤の発展と持続可能性に貢献している(鴎)
2025年9月16日
「秋茄子は嫁に食わすな」―夏の間にうま味を蓄えたナスは、本当においしい。ちょうど、農産物の直売所では値が下がり始め、お手頃感が出てきた。焼く、煮る、蒸す、漬物に…油との相性も良く調理しやすい▼退陣表明した石破茂首相の後任選びがにぎやかだ。去年の今ごろ、石破氏が打ち出した数々の政策に、間違いや失敗があったわけではなかった。それに、地元がもっとも期待した地方創生は道半ば。業界からは惜しむ声が聞かれる▼次のリーダーが、だれになるのか。とにかく政権基盤を安定させ、物価高対応など当面の課題に向き合ってほしい。補正予算の動向も気がかり▼先ほどのナス。「成す」とかけて「物事を成す」といった縁起物としても知られる。無念にも、自身の政策を成し遂げられなかった石破氏をおもんぱかる。(鷲)
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