コラム

2025年6月16日
 世の中には様々な専門店がある。例えば焼き鳥、釣り具などで、その対極にあるのはファミリーレストランやデパートなどだろう▼一般的に商品の品揃えを考える際、「幅」と「深さ」の2軸がある。筆記具ならば「幅」は鉛筆、ボールペン、万年筆など。「深さ」は各種ブランド、価格帯といったところだろうか。どのようなコンセプトにするのかは、店の根幹に関わる▼多くの発注者で4月、新たな競争参加資格申請の登録名簿が更新された。以前のランクから上がった、下がったなどさまざま。その一方で、これまで地元の管内だけで仕事をしていたが、別のエリアに、あるいは新しい業種の工事に参入していくといった「横」展開を進める会社もあるのでは▼建設業は多くの業種が関わるので、「縦」と「横」についてバランスも含めて考えるのも大切だ。(雛)
2025年6月13日
 食料の自給率が主要先進国に比べて低いことを多くの国民が危惧する。有事に巻き込まれた時、食べ物を求める人をどう守るのか。生産する人達も農機具や燃料などの値上がりと後継者の不足で厳しい状況が続く▼それでも、多くの生産者が国民の食を支えるために汗を流す。種をまくだけで売れるはずもなく、長い時間と半端ではない労力が必要だ。そこで、桃・栗3年という例え話が出てくる。「何事も地道な努力や時間が必要」だろう▼今月初めの雨の日、排水ポンプ車の操作訓練を取材。若い人も参加しており、災害の現場を知るベテランから雨具の着こなし方から始まり、安全対策、器具の扱い方を教わった▼動きはぎこちないが、焦ることはない。基礎の反復練習が次につながる。この人達が地域の「守り手」として信頼を得る日も近づく。(鷺)
2025年6月12日
 今年7月に大災難がやってくる─。そんな予言が記述された漫画「私が見た未来」が話題となっている。1999年に刊行され、作者の予知夢体験などを描写。「大災害は2011年3月」と記載し、東日本大震災を「的中」させた経緯があり、再び注目を集めているという▼地震や津波が来るなどの情報が、交流サイトや動画投稿サイトで流れ、日本と香港を結ぶ航空便が減便となるなどの影響も。作者は、防災意識が高まっている証拠で、安全対策や備えにつながればと言うが、果たして▼安全と言えば、今月は全国安全週間の準備期間で、7月に入ると本週間。業界で全国的に墜落・転落事故が後を絶たない中、大災難がやってこないよう、危険を予知するとともに、しっかり声掛けしてほしい。(鴛)
2025年6月11日
 議会に説明会、タウンミーティングと、何らかの協議の場に取材に出向くことは多い。そこではあるテーマを制限時間内に決着させねばならず、参加者の決定権や発言力に傾斜があるのが一般的だ▼学生時代に妙なことを試みた准教授がいた。会議体を時間や地位の縛りから解放してみた場合にどうなるか―当然、会議は踊る。しかし絶対に何らかの結論には辿り着いたそうだ▼ゴールは極論「全員の疲労」。意識が朦朧として判断力も鈍る一方、疎外されていない安心感が納得を生むのか「何となくひっくり返されにくい合意」に至るという▼人は感情の生き物で、その奔流は理性で区切った時間の枠に収まりきらない。議場の発言者が「ご理解を」と口にする時、どこか諦めが滲むのは気のせいだろうか。(鵯)
2025年6月9日
 夏の足音もすぐそこまで来ているきょうこの頃。山あいを車で走ると、田園風景が目に入ってくる。新緑の木々、田植えが完了した田。子どもの頃は田舎くさいと感じていた風景が、今では懐かしさを増幅させる▼市街地に戻ってくると建物に囲まれ、心なしか息苦しさも感じる。この鳥取の地でも、25年くらいの間で主にマンション、ホテルなど中高層の建物が増えた▼中高層の建物を建てる際に問題となることが、景観の悪化だ。松江市では松江城近くに高層マンションの建設が進められているが、天守閣とほぼ同じ高さのため、市民から建設反対の運動が起こったことは記憶に新しい▼鳥取市でも城跡付近は景観に配慮した建物が建てられている。景観計画など各種計画に基づいた適正な建物の建設が進められることを望む。(隼)
2025年6月6日
 今日6月6日は「梅の日」。1545年のこの日、室町時代に京都・賀茂神社で後奈良天皇が梅を奉納し、五穀豊穣を祈ったことに因んで、和歌山県にある紀州梅の会が2006年に制定したとされる▼なぜ梅が献上されたのか。梅の花は、春の到来を告げる花として豊穣の象徴とされてきた。また、「梅はその日の難逃れ」と言葉があるように邪気払いや治療にも使われ、神聖なものとして扱われてきたという▼さて、天皇が梅を奉納した際に雨が降ったことで五穀豊穣をもたらしたと言われる。人々はこの恵みの雨を「梅雨」と名付けた▼建設業にとっては厄介な梅雨の時期がもうすぐやってくる。平年より遅い予想だが、建設機材のトラブルや工事の遅延といった課題や安全確保の対策が必要とされる(鴎)
2025年6月5日
 田植えシーズンを迎えても、昨年から続く「令和の米騒動」に収まる気配はない。県内産5㌔の価格は5000円前後と、高止まりしたまま▼国が放出した備蓄米が、スーパーの棚に並ぶのはいったい、いつになることやら。そもそも割高感が強まった他の銘柄米の値が落ち着かないと、本当の意味で解決には至らない▼備蓄米の格安の売り渡しに、小泉進次郎農林水産相が持ち出したのは随意契約。入札で高く買い取らせるよりも、あらかじめ店頭価格を決めたうえで任意の小売業者と契約する手法に切り替えた▼建設業界でも、以前から除雪業務に入札はなじまないといった声がくすぶる。請けてもらいたい大切な仕事のはずなのに…競争原理を働かせるよりも、優先すべきものがありはしないか。米騒動を傍目に考えさせられる。(鷲)
2025年6月4日
 今年で45周年を迎える「ガンプラ」こと、アニメ機動戦士ガンダムのプラモデル。根強い人気で、現在でも品薄状態が続いているほどだ▼ガンダムは1979年4月に放映開始されたが、低視聴率で超合金などの玩具も売れず、打ち切りに。当時のバンダイが販売権を取得したのはそのすぐ後のこと。放送終了したアニメの権利を取得するのは異例で、ここに先見の明があった。そこから45年経った今年4月からTVアニメで新シリーズが放映開始された。これほど長く、幅広い世代に愛される作品となったのは、ガンプラがあったおかげと言っても過言ではない▼ガンダムは兵器として扱われ、修理や維持管理などそのインフラを支えた多くのスタッフがいたことだろう。道路や建造物もだが、主要人物のように表には出ないが、インフラを支えてくれる人がいることを忘れてはいけない。(雛)
2025年6月2日
 健康を自負してきたが、昨年の健診で異常の兆しがあった。悪玉コレステロールの数値が高い。「まだそんな年齢ではない」と油断したのが愚かだった。放置すれば血管年齢の老化が進み、心筋梗塞や脳梗塞など危険な病気につながると聞いて生活習慣を見直し、事なきを得た▼動脈硬化は自覚症状がなく静かに進行し、突然命に関わる「サイレントキラー」。日頃の予防と異変の察知が重要だと気付かされる▼国土も同様だろう。血脈に当たる水道管の健康が危うい。埼玉県八潮市で下水道管路が破損し道路が陥没、京都市で上水道管の破裂による冠水など重大事故が頻発した。原因の多くは老朽化にあるも、費用や人的問題から対策が追い付かないのが実態だ▼もはや多くの管が初期症状を超える中、集中治療にあたる人々の待遇改善を急がねば油断では済まなくなる。(鸛)
2025年5月30日
 日本の一年は「夏・夏・冬・冬」という季節だけになりつつある、と気象学の専門家がテレビ番組で話していた。エアコンの設定も昨日までの暖房から、休む間もなく冷房に切り替えるように季節は移るのか▼専門家の話は続く。当たり前になる猛暑の連続とスーパー台風の猛威。そして、冬が来ればドカ雪。バナナなどの植物が近所の農地で育つようになるのかもしれない▼熱中症対策が職場に義務付けられる。炎天下の道路や屋根の上など、過酷な現場に携わる建設業界は早くから対策に取り組む。近頃は、現場事務所の前にミストが出る装置やファンが付いた作業服も▼リスク管理には費用もかかる。補助は出るが、中小の企業には負担も大きい。罰則のある規則であるならば、国はもっと手厚く支援すべきだ。命を守る施策なのだから。(鷺)
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