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2021年2月18日
14日夜に東北で発生した、震度6強の大地震。報を受けてすぐ頭に浮かんだのは「津波」の二文字だった。10年前に、その脅威を私達の記憶に深く刻み付けた津波被害。調査委の見解によれば、今回は「ぎりぎり」小さな波で済んだ、との事だ▼「防災・減災・国土強靭化」―口にするのは簡単だが、その言葉が担う重責は途方もなく甚大だ。津波の警戒もまた、その一つ▼国交省は5カ年加速化対策の一環として、全国の高速道路や高台655カ所を新たに緊急避難所として整備する方針を定めた。「山へ逃げろ」という古老の教えでは無いが。震災時に高所を確保することがいかに重要であるかは今や自明のこと。既存インフラを維持保全し、新しい役割を接ぎ足して活用する。こうした動きは、今後ますます希求されるだろう。(梟)
2021年2月17日
先週末、福島、宮城両県で最大震度6強の地震が発生した。東日本大震災からもうすぐ10年という時期での余震だから、いかにあの地震の威力がすごかったかが伺える▼「天災は忘れた頃にやってくる」という戒めはまさに的を射ている。将来発生するかもしれない災害に対して備えておく必要がある▼河川や治山砂防の工事は洪水対策や土砂災害対策に繋がるし、古い建物を耐震化するのも有効だ。道路改良も有事の緊急車両の通行をスムーズにしてくれる▼ただ、公共事業はいつでも順調に進むとは限らない。中でも用地交渉で話がまとまらず、事業自体がなくなることもしばしば。その土地に愛着があるからという気持ちも分かる。しかし、将来起こる災害に備えないと大切なものが多く失われることにも繋がりかねない。(隼)
2021年2月12日
雨が降り湿度が高くなれば、ある生き物の童謡が頭に浮かんでくる。「でんでんむしむしかたつむり~」この童謡を一度は聞いたことがある人は多いだろう。そもそも「でんでん」とは何んだろうか。これは、子供達が殻の中からなかなか出てこない頭に対して「出よ出よ」との呼びかけを言い換えたものだとか▼この間、とあるクイズ番組を見ていたとき「世界で一番歯が多い生き物は?」と問いが出た。答えはカタツムリ。「・・・」これが最初の感想だった。解説によると1万2000本の歯を持つ。コンクリートを這っているのはコンクリートのカルシウムを食べているらしい▼ゼロ県債が本格的に発注されるこの時期。応札者なしの不落札にならないように担当課の職員も心の中で「出よ出よ」と祈ってるのかもしれない(鴎)
2021年2月10日
生涯活躍のまちを掲げ、老若男女が活躍できるよう、様々な施策に取り組む湯梨浜町。お試し住宅の整備や東郷湖ほとりに町営住宅や高齢者住宅、福祉施設などを総合的に整備する跡地活用など、様々な取り組みを推進している▼そのかいもあってか、同町の人口の社会増減は、ここ数年堅調に推移してきており、2018年の合計特殊出生率は1・84(全国は1・42)と高かった。今後もSNSを活用し、町とつながりのある人を「ゆりはまフェロー」として関係人口を増やしていく計画で、来町する人数を増やし、持続可能な関係人口の確立を目指す▼同町の宮脇正道町長も「必要なことに手を打ち、魅力と活気にあふれるまちづくりを進めていきたい」と意気込む。これからも様々な仕掛けを期待したい。(鴨)
2021年2月9日
道路整備には利便性を高める効果だけでなく、防災面を強化したり、景観を良くする効果もある。鳥取市では2015年度から進められていた久松地区の街なみ環境整備事業が完了した▼車道部分は土をイメージさせる茶色の舗装を整備したほか、電線の地中化により、城跡やお堀端の特性を活かした街並みが整備された。魅力的な景観が生み出されたことで、観光振興による地域の活性化、地域文化の伝承も期待される▼地域にはまだ広く知られていない観光資源も多い。どのように掘り起こし、PRしていくかが地方活性化の一つのポイントだ。鳥取市久松地区の観光資源と言えば、鳥取城跡、久松公園、仁風閣、県立博物館がある。今回の道路整備はそれらを引き立てる大きな役目を果たすだろう。(鷹)
2021年2月8日
国の第3次補正で県内に配分された国交省関係の公共事業費は190億円規模。年度末にかけての発注に、国交省の県内事務所が入札不調にやきもきしている、と聞く▼というのも、せっかく付けた補正予算が不落となれば「供給過剰の公共事業」と財務から受け取られかねない▼県発注の補正予算でも「国土強靭化5カ年加速化対策」を背景に、道路メンテナンスやため池など調査ものも多く盛られ、工事の方も地域高規格道路をはじめ河床掘削などが前倒しされる▼「隣の芝生は」―県東部では鳥取管内の補正で岩美道路に20億円など、年度末にかけて数多くの大型工事が控える。雲泥の差は八頭管内。土木A級の工事はまばらに終わりそうで、濃淡がくっきり。青く見えるのは、雪雲の隙から垣間見える冬空だけに限らない。(鷲)
2021年2月4日
フルハーネス型墜落制止用器具の着用を義務化改正労働安全衛生法の施行から2年が経過し、2022年からは従来規格品の販売、着用が禁止となり本格的な運用が開始される▼改正が決まってから、各団体で安全帯の規格についての講習が行われている。その中で聞かれるのが、5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)だ。どれも命を守る大事な取り組みだが、惰性で取り組んでは意味がない。「慣れ」と「惰性」の違いは意識の有無にあるのではないだろうか。▼これから年度末にかけて、多くの工事が完成する。緊張と責任から心身ともに疲弊してくると危険予知が働きにくくなってしまう。だからこそ、安全に対して意識を持つことに普段から慣れてほしい。そして、全ての工事が無事故で完成することを願う。(雛)
2021年2月3日
実に124年ぶりとなる「2月2日の節分」が明け、暦の上では今日から春。未だに降雪・寒さ対策は怠れないが、これから少しずつでも暖かくなっていくことを期待したい▼温暖な気候になると、今は海に宿るアユ達も故郷の清流を目指し遡上してくる。先日、そうした魚達の遡上を助ける簡易魚道の施工見学会が日野川であった。河川生物の専門家による指導は、魚を守るための熱意や拘りを感じさせるものであり、大変勉強になった▼SDGsの理念にも掲げられているように、環境に配慮した開発は今後ますます希求されてゆくだろう。その際には、保全対象とする生物の生態を熟知し、生物目線で考えることが肝要だ。真に効果的な開発を果たすためには、多分野が手を取り合い、多様な視点を共有することが求められる。(梟)
2021年2月1日
「Amazon Go」の登場から早4年。「テクノロジーを駆使した無人店舗」のような括られ方で注目を集めたが、実は店内で大勢の人が働いている▼無人化したのは主にレジと決済手続き。そこに割いていた人員を接客に回し、顧客体験の向上を図る。サービス向上の余白がない代金の授受を切り捨てた、攻めのIT投資と言える▼逆に効率化だけに主眼を置くと、目的と手段が逆転しやすい。「DX」の本質は「X」にある。紙の電子化一つとっても、目指すゴールがなければならない▼いよいよ具体化した3次補正予算。5カ年15兆規模の公共投資も待ち受ける中、国土強靭化と並び立つ柱・DXを避けて通れないのが建設業界だ。重要な変革は何なのか、業務の棚卸しをする必要がある。(鵯)
2021年1月29日
県立美術館建設に伴う基本設計が昨年末までに完了し、事業者が県に設計図書を提出した。2025年春の開館に向け、来年1月の着工を目指す▼昨年、年明け早々に行われた県民参画型の公開プレゼンでは、3グループが各々のコンセプトを提案。その結果、大和リースグループがPFI事業者に選定された。プレゼンを観覧した建築関係者複数人に話を聞くと、やはり大和リースGの案がデザインや動線の配置など優れている点が多いと口を揃える▼美術館建設地南側には大御堂廃寺跡があり、市が史跡を整備することで、一体化した共有空間づくりを目指す▼コンセプト、立地と条件が揃った県立美術館。新たな目玉施設として県内外から多くの人を呼び込み、地域経済が活性化する拠点となることに期待したい。(鴨)
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