コラム

2021年5月10日
鳥取県での移動手段といえば車。どこへ行くにも車。鳥取県の自動車保有台数は全国でも上位で、特に軽自動車はトップ5に入る▼今、県内では岩美道路や北条道路など、多くの道路新設工事が進んでいる。道路事業は非難を浴びやすく、財政縮減の敵にもなりやすい。しかし、どの地域でも商業施設が集まるのは使い勝手のいい幹線道路沿い。道路の周りにお金は落ちてくる▼地方では高齢者もなかなか車を手放さない。さらに、これからは自動運転の時代になり、高齢者も障害者も車を使う機会は確実に増える。ただいくら車が自動でも道路がなければ役に立たない。今の環境を守るのか、新しい道路を開発するのか。それぞれにメリット・デメリットはあるが、あとはそこに住む人々の選択の問題だろう。(雛)
2021年5月7日
災害大国たる日本に暮らす上で、自然災害への備えは必要不可欠。大風への対処もその一つと言えるだろう▼台風や、この時期に多い春の嵐などはその代表例だが、最近では大規模な竜巻の報を聞く事も多くなった気がする。このGWにも静岡県で突風が発生し120軒以上に被害が出たが、積乱雲の状態などから、原因は竜巻の可能性が高いと専門家は見ている。鳥取県でも今年はじめに東部で竜巻が発生し注意喚起がなされたのが記憶に新しい▼時に激甚災をもたらす一方で、風力は再生可能エネルギーの活用を考える上で欠かせないものだ。北栄町の風力発電事業はストップがかかったものの、鳥取市や県西部4町などでは計画が漸次進められている▼自然は吉兆併せ持つもの―防災と利活用法を今後も模索していかなければ。(梟)
2021年4月30日
コロナに背を押されてか、ICT活用の現場に伺う機会が急増した。スマホやタブレットを携え、頭上にはドローン。データで完結する高精度な測位も実用レベルに達していると聞いて、超ネットワーク社会の到来を肌で感じている▼小さい頃、そんなSFめいた世界に憧れた。だからこそ今の子供達が夢見る職業のトップが「会社員」だったことは驚きだ▼6年前、野村総研らの調査を受け「ホワイトカラーの綺麗な事務仕事はAIに一掃される」と語り草だった。成熟社会において人はクリエイティビティが問われるようになる、と▼無から有を生み出す建設の世界は創造性に満ちている。子供達を無くなる仕事に動機付けないためにも、理想的な現場作りを進め、魅力を発信し続けてほしい。(鵯)
2021年4月28日
今年も本紙の「ニューフェイス」で建設業界に入職した若手社員が続々と顔を並べる。小欄も数社取材させてもらった。自分が思い描く理想や将来像をハキハキと話す姿に、最近の若い人はしっかりしているなという印象を受けた▼今の若者は、積極性にかけるなどの特徴を持つ一方、真面目・チームワークを大切にするといった強みを持つという。そのため、個人の昇格よりも職場の環境を重視する▼現に、数年前にニューフェイスで取材させてもらったある会社の若手社員は「仕事が辛くても会社の雰囲気が良いので頑張れる」と話す▼「今の若者は根性がない」とよく聞くが、育ってきた時代背景がこれまでとは全く違うのだ。若者の特徴を把握し、それに応じた育成を続ければ、必ずや会社の宝となる。(鴨)
2021年4月27日
建設業では、人材の確保と育成が喫緊の課題になっている。一般的には、この人材とは技術者や技能者のことを指すが、経営者も育成していかなければ業界は存続しない▼県東部建設業協会は、今年度から青年部を立ち上げる。若い経営者や経営者候補が中心になって、今後の建設業のために何ができるか。今から注目していきたい▼鳥取市上水道組合では2015年に設立した「次世代の会」の会長が交代した。コロナ禍で、社会状況を見ながらの活動となるだろうが、技術の研鑽や業界のイメージアップにつながる活動に期待したい▼若い経営者は経験が少ないかもしれないが、新しい発想がある。そして成長していく可能性も秘めている。新しい発想を受け入れ、伸ばしていく環境を業界全体で整えていく必要があるだろう。(鷹)
2021年4月26日
大型トンネル工の発注見通しが明らかになり、新年度早々からゼネコンを中心に騒がしくなっている。県が建設する江府道路「久連トンネル」(2609㍍)は60億円規模。5月連休明けにもWTO(政府調達協定)案件として工事公告される▼地元県内業者もJV構成員として参画するチャンスがありそう。だが、一部に腰が引ける県内業者も。というのも受注額2億8700万円の加算だ▼落札すれば他の身近な工事をよそ目に、半年以上にわたって苦戦が強いられる。大型工事に入札参加の門戸が開かれてはいるものの、県内業者にとっては目に見えない制約がある▼「受注すれば減点は当然」との声も聞こえてきそうだが、トンネル工事でもせめてWTO案件くらいは別工事扱いにできないものか。滅多とない機会なのだから。(鷲)
2021年4月22日
交通量の多い道路は大型車の通行も多くなり、車線の白線が見えづらくなったり舗装の状態が悪くなることが増える。先日、通勤などで使用する道路を走行中に、白線や舗装が見違えるほどキレイになっていた▼気付かないうちに工事が完了していたのは夜間工事のおかげだった。日中は工事を行わず、我々が就寝している際に工事を進めていた。通行止めや車線規制をしていれば、渋滞の発生も生じ、まだ工事をしているのかと思うこともあったかもしれない▼道路だけでなく、商業施設や鉄道の工事も営業時間外の遅い時間や電車の運行が終わった後に行うなど、利用者に支障が出ないように工事を進めることもある。建設業だけではないが、気付かないうちに誰かが活躍してくれていることに感謝して生きていきたい。(雛)
2021年4月21日
今年も国や県の各機関で出水期前の河川堤防点検が執り行われた。時勢を顧みて例年より規模を縮小するところもあったが、やはりこの時期の安全確認は欠かせない。遠くからでは気付かない河川施設の傷みを真剣な面持ちで見まわる参加者達の姿に、その重要性を改めて認識させられた▼すぐ背後に民家や田畑を背負って立つ堤防は、地域住民の安全安心な生活実現に直結する重要なインフラ。作って終わりではなく、その後の適切な維持管理もまた重要である事は言うまでもない▼河川災害といえば、八頭郡などで被害をもたらした2018年豪雨などが思い起こされる。あのような甚大な災害がまた起きない事を祈ると共に、適切な維持管理の賜物として、いざという時には河川施設が十二分に効果を発揮してくれることを願う。(梟)
2021年4月19日
3月末に観覧したキャリア教育に関するセミナーで、大山町のコミュニティが取り上げられていた。空き家を丸ごと使った子供の遊び場で、地元の方ならご存知だろう▼空き家対策も兼ねた小規模・地域密着の、都市社会学で言う「サード・プレイス」のような場が注目されている。急速なオンライン化で、自宅や職場に縛り付けられてしまう現状の後押しもあるか。心地よく過ごせる第三の場を提供する動きは活発だ▼特に若い世代が個人レベルから始め、後に大きなうねりを呼ぶケースが目立つ。そうした火種が身近にある実感を覚えた▼立て続けに続投を決めた米子市・大山町の首長も若く、柔軟な発想に期待する声は多い。小さな火種を察知し拾い上げ、地域を照らす炎に育ててほしい。(鵯)
2021年4月16日
暖かい日が続いており、水田に目をやると、トラクターなどで土壌を整備する人の姿をよく見かける。日本穀物検定協会が発表した昨年の米の食味ランキングでは、県内産コシヒカリときぬむすめの2品種が最高位の「特A」評価を受けた。今後は星空舞など新品種の振興にも力を入れていこうとする機運が高まっている▼これらは農家の方の土壌づくりや水田管理の賜物であるが、決してそれだけではない。建設業も排水機場の整備やほ場整備などで、気候変動に対する農作物への影響を軽微にしている▼「ほ場整備したところで、農業従事者がいないのでは」という声を聞くこともある。しかし、農業従事者の減少が見込まれるからこそ、効率的で安定的な営農が必要。そのためには、ハード面を整備することが重要だ。(鴨)
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