コラム

2020年10月21日
若手技術者を確保し育成する上で建設業の働き方改革は喫緊の課題だ。具体的には週休2日制の導入やIoTなど新技術の導入などが試行されている▼鳥取市では、工事書類の簡素化を検討している。現在、一般的な工事で81項目の提出資料を求めているが、必須となる提出書類を大幅に減らす方針だ。年度内に簡素化案をまとめ、新年度からの適用を目指している▼書類の簡素化は、発注者、受注者互いの負担を減らすことができる。必要なことだけを効率よく記録に残す方法を発注者と受注者が協力して考えていかなければならない▼社会インフラを整備し、災害時には地域を守る建設業。特に機動力を持った建設業者は地方に不可欠だ。若者が希望を持って入れる業界にしていかなければならない。(鷹)
2020年10月20日
普段のちょっとした対応が、感情のもつれに発展しまうことがある。ましてや、施工者の立場から苦労してやっと完成させた現場を挟んで向き合う検査官の振る舞いがどのように映るか▼先日も、県の工事成績に異を唱えた案件の審議会があった。細部にわたる評価項目に、検査官の考え方と受注者側のあいだに食い違いは少なからずあろう。ただ、これまで大半のケースでは、説明請求の段階で施工者側は不満を残すも、何らかの折り合いをつけておさまっている▼一言で表すと「不信感」―。審議会の様子を見ていると、結局は人と人の信頼関係に行き着くように思えた▼今回の案件では工事成績の通知や説明請求書への回答がずいぶん遅れていた。受注者側にとって、もらった工事成績よりも、さらに大切にしているものがある。(鷲)
2020年10月19日
取材時に「今まで情報をお出ししたことがございません」「初めてそのようなお話を」と断られることがある。取材以外でもさまざまな場面で過去にやったことがないという理由で断られてしまうことも。今までにやったことがないからという理由で断られると、それは理由になっているのかとたびたび疑問に思う▼9月に菅内閣が発足し、縦割り行政や前例主義の打破に取り組むとの意向を示した。鳥取県庁では、今月13日にハンコ手続き廃止を宣言し、非対面の電子申請などの活用を推進して、県民の利便性向上や業務効率化を進めていくことが発表された▼新型コロナウイルス感染拡大に伴い、これまでの考え方や前例が通用しなくなっている今こそ、前例主義にこだわらない建設的な議論が必要になっている。(雛)
2020年10月16日
我が県の誇る秀峰「大山さん」。一昨年に開山1300年を迎えた事も記憶に新しいが、先日、大山山頂で進められている改修事業が一つの節目を迎えた▼弥山山頂の「頂上碑」は斜面崩落の危険に晒されており、安全な場所への移設が求められていた。この度移設工事が無事完了、14日には山頂で記念式典が開催された。絶好の写真スポットであり大山のシンボルともいえる記念碑復活に、事業を主導した大山町の竹口町長をはじめ、参集した多くの人々が喜びに沸いた▼大山がいかに愛されているか。また、その価値を維持し、さらに高めていく為には人の手による整備が不可欠である事を実感させられた。圏域において大山が果たす役割は大きい。今後も長きに渡ってその恩恵を享受する為にも、引き続き業界の力を注いでほしい(梟)
2020年10月14日
新型コロナウイルス感染症は、一般生活から経済活動にいたるまで大きな影響を与えている▼先に公表された県内の地価動向でも、ここ7年間縮小傾向にあった下落幅が一気に拡大し全用途で対前年度比1・4%も下落した。全国ベースでも同様に下落へと反転しており、コロナ感染の影響は大きい▼地価はその時代の経済を反映するが、年々進む少子化と多死化社会による人口減少、コロナ禍に伴う働き方や生活様式の変化によって今後、住宅・土地需要も変化していくことが予想される▼来年は3年に1回の固定資産税率評価替え時期。鳥取市ではコロナ禍で事業収入が減少した事業者に対し固定資産税軽減措置などの対策を講じているが、同時に現状税率1・5%を全国標準の1・4%に見直すなどの改正も望まれる。(雀)
2020年10月13日
長渕剛がビジネスカンファレンスに登壇する―そんな光景は、ライン社が毎年開催する「LINE DAY」での出来事だ▼同社は年間損失6900億円とも言われるエンタメ業界支援のため、有料オンラインライブの基盤を提供。長渕剛の公演を共同企画・開催した経緯がある▼エンタメに限らず食や地方創生など、同社がDX推進で協業する事業領域は拡大の一途。背景には国内8400万人が利用する「社会のインフラ」としての自負があるという▼繰り返し発された「公共性の中の役割・責任」というメッセージは、今やドラッカーの説く「社会的組織」としてあらゆる企業を飲み込む勢いだ。元祖「社会のインフラ」の担い手である建設業も、大きな流れの中で自らを再定義する必要がある。(鵯)
2020年10月12日
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、今なお3密の回避など不自由な生活が強いられている。冬の到来で感染が再拡大するとの見方もあり、気を緩めることはできない▼恐ろしいウイルスであることは言うまでもないが、悪いことばかりではない。その一つとして、ファミリー層を中心に地方移住への関心が高まっている▼人が密集する都会生活への不安からか、都市部で地方移住の相談件数が増加しており、大阪府では、6~7月の移住相談件数が昨年同期と比較すると4割増しとなっている。移住を受け入れる自治体としては、最大のチャンスだ▼しかし、移住者が増えたとして、定住してくれなければあまり意味がない。地方の魅力を引き出すため、インフラ整備などまだやるべきことは多くある。(鴨)
2020年10月8日
「みなおして 職場の健康 からだの健康」今年の全国労働衛生週間のスローガンだ。全国労働衛生週間は1950「年に第1回が実施され今年で第71回を迎えた▼鳥取労働局管内の今年の労働災害発生状況は、全産業で死傷者数327人(うち死亡者4人)。前年に比べ14・3%増加している。そのうち建設業は死傷者数51人(うち死亡者2人)で前年に比べ6・3%増加している▼建設業の労働災害は転落・墜落が多くを占めており、防止対策には細心の注意を払ってほしい。その他の災害事例を把握することも防止対策を考える上で参考になるだろう▼建設業は「きつい・汚い・危険」の3Kから「給料・休日・希望」の新3Kへの転換を目指している。そのためには労働災害の撲滅が欠かせない。(鷹)
2020年10月7日
県発注の建設工事で2020年度の優良施工者45社が決まった。今年は何といっても選考基準が厳しかった。工事成績の最高点は88点だし、基本ラインが85点以上というのは過去に例のない高いハードル▼表彰現場をみれば、以前のような華々しい改良工事からは少しずつ趣が変わってきている。近年は災害復旧や災害対策といった防災工事が目を引く▼今回の表彰のうち「土木一般」部門は26件。なかでも、八頭県土整備事務所管内の7件が際立つ。それもすべて「平成30年災」の復旧工事▼着工当初は資機材や人手も不足して混乱もあった。大小の復旧現場を何カ所も組み合わせての発注で、工事書類を作成するにも大変だっただろう。受賞が決まり、担当技術者の苦労も少しは報われたか。深くねぎらいたい。(鷲)
2020年10月6日
今年から運用を開始している「5G」。現在普及している「4G」と比較すると高速、大容量、低遅延が特長で、4Kなど高画質の動画配信や低遅延の特長を生かして車の自動運転などに活用される▼建設業ではゼネコンや建機メーカーなどが共同で「5G」と人工知能「AI」、インターネットで物と物を結ぶ「IoT」を活用し、遠隔・無人化施工が可能な建機の開発を進めている▼国交省がデータとデジタル技術を活用したインフラ分野のDX(デジタル・トランスフォーメーション)の検討を開始した。対面主義にとらわれない新たな働き方や、工程管理などのAIの活用、建設生産プロセスの変革などが狙いだ。今後技術が発達し、企業や携わる人によってうまく現場に取り込んで進展していくことを願う。(雛)
1 103 104 105 106 107 147