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2021年5月25日
循環型社会の構築を目指し、様々なものがリサイクルされるようになった。リサイクルプラスチックを使った製品を見かけることも珍しくない▼この流れは建設業でも同じ。建物の解体も分別解体され、廃棄物を極力出さないようにしているし、アスファルトやコンクリートも再利用している▼鳥取市内にこのほど鳥取改良土センターが開設された。建設発生土を受け入れ、改良土をつくり、埋め戻し材として販売する県内で初めての施設だ▼鉄くずや木材、コンクリートなどは、リサイクルすることが当たり前になっている。残土もリサイクルが当たり前という時代が来るかもしれない▼鳥取市は、建設発生土の処理と改良土の使用に関する取扱要領を定め、積極的に活用する構えだ。今後の展開に注目したい。(鷹)
2021年5月24日
豪雨や地震によって住宅が損壊した際、県内の建築団体が一体化して相談窓口となり、県民に寄り添った強い味方になる―。県が「災害時の被災住宅修繕に関する協定」を6月に関係団体と締結する見通しになった▼5年前に発生した県中部地震では1万5000棟を超える住家被害があり、震災を教訓に県が建設業協会など9団体に対し、被災住宅の修繕に支援を求める▼災害時、県は建協会に相談窓口の開設を要請。協定団体の相談員がブルーシート掛けの連絡調整にあたったり、修繕業者を斡旋する▼参加団体の幹部は「シート掛けする職人の傷害保険も県が加入しており、安心して作業ができる」―。業界が復興に協力できる環境も整った。あとは運用しだい。いざという時のために、実際に体制を動かす日ごろの訓練が欠かせない。(鷲)
2021年5月21日
新緑まぶしい季節がきた。脱炭素社会など新しい時代のキーワード「グリーン」。建設業界でも、環境に配慮し、自然が持つ多機能性などを活用した社会資本整備と土地利用を行う「グリーンインフラ」なる概念が芽生え始めている▼近年では、アメリカで二酸化炭素を排出しないコンクリート生産方法が開発された。再生可能エネルギーで生成された電力で石灰岩を溶かしてできたセメントを主原料とするもので、その過程で発生した二酸化炭素は、ドライアイスなどに変換できるという▼国土面積の3分の2を森林が占める世界有数の緑の大国である日本、自然環境のない地域は存在しない。防災・減災の面からは、自然と人工構造物のどちらかに偏るのではなく、双方の良さを複合的に生かすことが重要だ。(雛)
2021年5月20日
次代の担い手を呼び込むために―新3Kの推進や働き方改革など、従来の建設業イメージを刷新する戦略は数多い。それら印象改革の中でも「現場の安全性」は重要な要素の一つと言えるだろう▼去る17日、長らく係争が続けられてきた「建設アスベスト訴訟」に大きな動きがあった。最高裁は、十分な規制を怠った国の対応を違法とし、被害者に対して国からの賠償責任を認める、と結論付けたのだ。石綿を吸引して健康被害を受けた建設会社の社員は勿論一人親方に至るまで、国からの救済の道筋が示された▼この判決は、これまで建設業界が抱えてきた「安全性」を巡る大きな禍根を絶つ事にも繋がる。再びこのような事が起きない事を祈ると共に、次代の建設業が安全な現場環境を実現・継承していける兆しとなる事を願う。(梟)
2021年5月19日
本紙が毎年掲載する「ニューフェイス」に多くの顔が並んだ。コメントは初々しいし、頼もしい夢も語っている。社会人になって1カ月が過ぎたこの頃になると、職場の雰囲気や仕事にも少しは慣れてきたと思う▼少し前になるが、若い技術者らが、毎日取り組む業務の内容などについて発表する場を取材した。入社2~3年目の若手が中心だが、実にうまく話す。仕事にも少し自信がついた▼新入社員からも印象に残る言葉を聞いた。「自分にはこれがある、という強みを身に着けることが大切」。社内だけではなく、対外的にも信頼される技術者にならなくてはいけない。そんな強い思いが伝わる▼あの人達の思いがいつか叶うためには、あの日会場やWebで発表を聞いた先輩方の役割も欠かせない。(鷺)
2021年5月18日
世の中には面白い語呂合わせがいっぱいある。今日5月18日は「コ(5)リをい(1)や(8)そうサロンパスの日」。この語呂合わせにはクスっとなった。私も学生時代、歴史の勉強で年号と出来事を語呂合わせで覚えていた▼とある業者を訪問した際、社長から「読書はしているか」と問いかけられた。しどろもどろになった私を見て、続けて「歴史は学んだほうが良いぞ」と言われた▼ドイツ帝国を築いた中心人物のビスマルクはこのような言葉を残している。「賢者は歴史から学び愚者は経験から学ぶ」ーと。人が一生で学ぶことは極僅か。先人たちの経験や知識を学ぶことで幾つもの生涯を経験できるという▼今日の社会情勢の中、色々な課題も歴史から解決する手口はあるのではないか。学生時代に戻るように歴史を学ぼうと思った(鴎)
2021年5月17日
昨年末ごろから懸念の声があった「第3次ウッドショック」が、にわかに顕在化してきた。短期的な背景は、コロナ禍を引き金にした米中での木材需要増、世界的なコンテナ不足など。長期的に見れば諸外国とのインフレギャップや国内林業の停滞、ひいては個人事業主を直撃する税制改正、資源自給率の低さといった問題にも根を張っている▼3度目ともなれば、国産材を見直す議論が実体を伴ってくる。4月には建売大手3社が団体を設立。また足下では智頭町が民間と結び、林業を核とした事業創出プログラムを走らせ始めた▼外材の台頭に寄与したパワービルダーの宗旨替えは皮肉な話だが、それだけ大きな転換を図る機会が巡ってきている。感染症同様、再度の緊急事態は避けなければ。(鵯)
2021年5月13日
今年も若手在職者を対象にした測量基礎研修会が倉吉市内で開かれている。県中部建設業協会と産業人材育成センター倉吉校が連携して毎年実施しているもので、毎回参加者から「とても勉強になった」と声があがる評判の高い取り組みだ▼慢性的な人手不足が続く現在の建設業界では、現場で人材を育成する余裕がなく、若者が入職しても、やりがいを見つけられず早期退職するということが少なくない▼しかし、今の時代「仕事は見て覚えろ」では、若者はどんどん業界を離れていく。数少ない若手技術者を育てるには、基礎から指導し、スキルを継承していくことが大切だ▼ただ現状は、そこまで手間をかけられないことも事実。協会などの主導でこのような研修会を開くことが、人材育成の最善策のように感じる。(鴨)
2021年5月12日
鳥取市は、道路の維持管理にAIの導入を検討している。道路空間の画像をAIが診断し、危険カ所を発見するもので、今年度からシステムの開発に着手する▼市道の維持管理は現在、ベテランの現業職員がゆっくりと道路を巡回し、危険カ所がないかを目視で点検している。これには人手と時間、そして経験を積むことで培ったノウハウが必要だ▼人材の育成には時間がかかる。そして人材の確保も難しい現在、新しいテクノロジーが人手不足や経験不足をカバーするのはどの産業でも同じだろう▼建設業でも、起工測量や設計データの作成、ICT建機による施工に新しい技術が導入されつつある。人材の確保と育成は重要なテーマだが、新技術導入による生産性の向上や品質の向上も並行して進めるべきテーマだろう。(鷹)
2021年5月11日
7日正午過ぎ、鳥取市本高の鳥取西道路を走っていた軽乗用車が反対車線に飛び出し、大型貨物車と正面衝突する悲報があった。ニュース映像では中央線にワイヤーロープが設置されていない区間だった▼死亡事故の発生は、2年前に同道路が全線開通して以来、初めて。西道路では今年に入って交通事故が繰り返されており、実は先月、鳥取河川国道事務所に関係者が集まって事故対策の検討に入ったばかりだった▼いまのところ、道路構造に特に問題はない。事故は区間内に比較的多いインターチェンジ付近に発生する傾向がみられ、本線への合流部であろうか。事故原因は前方不注意が6割近くを占めていた▼結局はドライバーのマナー向上が欠かせない。感染症にしかり、今起こっている問題は、案外に基本的なところに起因している。(鷲)
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