コラム

2020年11月11日
今年も都道府県の魅力度ランキングが発表された。鳥取県は40位で、昨年から一つ順位を上げた▼建設業にはまだ「きつい、汚い、危険」の3Kのイメージが根付いている。業界では「給与、休暇、希望」の新3Kへと魅力向上に取り組んでいるが、安全・安心を守り、まちづくりを担う建設業の魅力がなぜ伝わらないのだろうかと思う▼日々の取材を通し、いかに建設業が人々の生活を支えているのかを痛感する。道路を1本通すのに、どれだけの人が関わり、頭を悩ませながら働いたのか。ひとたび開通してしまえば、その道路がある状態が当たり前になってしまう。日常の「当たり前」を作り上げ、守っていくのが建設業だ▼今後も業界のイメージアップへとつながる情報発信を常に心掛け、その一助となりたい。(雛)
2020年11月10日
建設工事におけるICT活用は、業界の今後を考える上で大きな課題の一つ。未だ道半ばといった所ではあるが、実施要領改訂でLightICTが導入されたことで、取り入れる企業も少しずつ増えてきているように感じる▼先日、発注者立ち合いの元でICT重機の施工現場を見学する機会があった。衛星データを受信する仕組みや、衛星が山地に遮られるといった地形による影響。その他実際の施工の様子も含め、机上の講義だけでは把握しにくいICT土工の実態を体感的に学ぶ事ができ、大変身になるひと時となった▼業者も発注者も、先端技術であるICTについて必ずしも熟知出来ている訳ではない。実際に触れて確かめられる機会を積極的に設けることで、理解を促進させて更なる発展に繋げられるのではないかと思う(梟)
2020年11月5日
残り2カ月を切り、今年も今月7日から「ゼロ災55」無災害運動が展開される▼慌ただしい年末に増加傾向にある労働災害を減らそうとする取り組みで、期間中は労働局や労基署、各業界団体などが安全パトロールを行い、労働災害防止の徹底を呼びかける▼転落・墜落事故はもちろん、本県のような寒冷地では、転倒災害にも十分注意を払う必要がある。また最近では、労働災害とメンタルヘルスの関連性からストレスチェックをする会社も出てきた▼重要なのは、この運動をマンネリ化させないこと。事故が起きると、今まで築き上げてきたものが全て失われる。労災は企業も労働者もその責任が厳しく問われる時代。指差し点呼や朝礼時の作業工程の確認など、基本的なことをしっかりと把握して対処していくことが重要だ。(鴨)
2020年11月4日
鳥取市道路課は、今年度の発注予定工事ほとんどの発注を終えた。例年にない早さだが、こうなったのにはいくつかの理由がある▼まず今年度から余裕工期設定工事を導入したこと。余裕工期設定工事は、受注者が計画立てて施工することができるメリットがあるが、発注者の自由度も高める効果があるようだ。今年度は出水期が過ぎないと着手できない工事も早めに発注されている▼2つ目は、入札中止が減っていることだ。昨年は10月末までに入札件数の4割以上にあたる94件が入札中止になったが、今年は12件に減少している。昨年までは、入札中止が多い工種やクラスは、設計がまとまっても発注を見合わせるケースもあったという▼歯車がかみ合えば、思いのほか良い結果が生まれる。この状態が続くことを期待したい。(鷹)
2020年11月2日
ここ20年間で体力が低下したと言われる県内の建設業界。「災害対応は建設業者としての使命」と自負するのも容易ではない。名のある会社でも職員数や保有する機械をスリム化しており、実際に緊急時に対応できる業者は各地域に指折りだ▼9月豪雨で緊急対応に当たった業者が見積もり合わせで平日作業の単価を示された。休日に、しかも夜間作業だったにもかかわらず…。「なにも災害で儲けてやろうじゃない。せめて無理を言って出てもらった従業員に報いたい」とは、会社トップの思いだ▼ここでも杓子定規のルール。10月から県の積算基準は改定され、緊急時作業の休日割増手当が適用される直前だった▼「だから災害対応なんてやってられない」―とならぬよう、数少なくなった地域の核となる業者は守っていきたい。(鷲)
2020年10月30日
先月、お隣の島根県で、日本で初めての市街地レースが開催された。市街地レースは長年、安全性の面から道路使用許可が得られないなどの問題で、噂が出ては消えてを繰り返してきた▼この大会の中で、国交省が推進するi-Constructionの技術が活用された。コース幅員、路面勾配、コーナー角度など、安全証明に必要な要素を3次元設計図から抽出し、地元業者と学生らにより測量を実施した。これらのデータにより安全が証明され、レース開催決定までこぎつけた。また、コース設営・撤去ボランティアの多くが地元の建設会社の従業員で、地域のために協力しあいレース成功の手助けとなった▼今後、ICT技術は建設事業だけでなく全く違った分野での技術利用も考えられるかもしれない。(雛)
2020年10月29日
2020年度も下半期に突入し、県土局や各市町村では除雪業務が続々と公告されている。いよいよ冬支度の時期が訪れた。気象庁の3カ月予報によれば、山陰地方の12月は例年よりも雨・雪の日が増える見込みであるとの事だ▼今年は、11年や17年の記録的豪雪を引き起こした原因とされるラニーニャ現象の当たり年であるとも目されている。ここ数年続いた暖冬傾向になまじ慣れつつあっただけに、不安が募る。除雪員の不足も叫ばれる中、打撃とならなければよいが…▼また今年は、例年対面で行っている除雪説明会を、コロナ対策のため書面にて開催した所も多かった。これについても、これからの時期流行するインフルエンザとの合併症の危険性が示唆されている。今冬も懸念事項は多いが、早めの備えを心掛けていきたい。(梟)
2020年10月27日
本紙受注NEXTによる2020年度上半期の受注総額は昨年比1・2%減の824億6607万円だった▲上半期の動向を見ると、西部地域とJV企業受注が減少したため、億円物工事は140件程度あったものの全体では微減となった。一方、主要資材の生コン出荷量は2・2%増の18・5万m3、合材は2・7%増の7・3万㌧と、全体的には増加を示したものの、大きな伸びには達していない▲県内の建設事業量は年間で、16年度の総額1800億円をピークに以降は減少傾向となり、ここ数年は1400億円見当で推移している▲地域経済を下支する建設産業。年間2000億円以上の建設投資がコンスタントに確保されることが地方経済の再生・活性化、そしてコロナウイルスにも打ち勝つことにつながってくる。(雀)
2020年10月26日
従来個別の枠組みで動いていた政治と経済が、徐々に融和の方向に向かい始めたのは足元10~15年ほどと思う。CSRやマルチステークホルダーといった概念の浸透もあり、「連携協定」などのフレーズが紙面に躍るようになった▼相次ぐ災害協定は言うに及ばず。ここ1週間でも、19日にはIoT技術連携で鹿島・竹中に加え清水が参画を公表。またきょう26日には倉吉市の観光まちづくり推進で7者が協定を結ぶ▼概して緩やかな協力関係にあり、責任や負担・リスクの分散が図れる一方、具体的評価が難しい側面も。また営利企業からすれば、本業に沿った収益性を求める選択はしづらい▼協力関係はあくまで対等。社会貢献の名目で割を食う者が出てはならないことを前提に置くべきだろう。(鵯)
2020年10月22日
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自粛を余儀なくされていたイベントも、徐々に開催されるようになってきた。きょう22日には、中部県土局が小学生を対象に、建設中の橋台にお絵かきをするイベントを予定している▼建設業の担い手不足を解消するためには、小さい頃から建設業に興味を持ってもらい、将来的に建設業に就きたいと思ってもらうことが重要だ▼しかし、小学生に興味を持ってもらうことは簡単な話ではない。現場見学会で工事の説明をしても児童には難しいし、体験イベントでできることも限られる▼そういった意味で、お絵かきイベントは「ものづくり」に親しんでもらうには非常に良い機会だと感じる。しかしその先、建設業に就きたいと思わせるには、何が必要かを同時に考えさせられる。(鴨)
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