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2026年4月2日
新年度スタートに伴い、税制やサービスで様々な変化が出ている。生活に密着した内容では、法人税やたばこ税の増税。たばこ税は加熱式の税率を4月と10月に分けて引き上げる▼県内では、一部自治体で窓口の受付時間を短縮。私立高校の授業料の実質無償化、公立小学校の給食費の負担減など、教育・子育て分野で拡充されるサービスは少なくない。中東産原油の供給不安が強まり、経済活動や生活への影響が懸念される中、どの程度、不安感が緩和されるだろうか▼業界では、入札参加資格の格付け、施工能力点数をはじめ、新年度から適用されるデータがそろってきた。新入社員が加わり、戦力が増強された業者もあるだろう。こうした変化をいかに生かし、事業拡大を図っていくか。期待感を膨らませ、前進してほしい。(鴛)
2026年4月1日
今日から新年度。新生活の始まりや新法の施行など、周囲を取り巻く環境が1年で最も大きく変わる時期だろう▼共同体がどんなルールの下で回るかは、主要産業の生産体制で決まるという。典型は性別分業で、純粋な筋力がものを言う牛耕農業なら男性中心、力の要らない焼畑農業なら相対的に女性の地位が高くなった▼いつしかそうした因果関係は忘れ去られ、家庭や職場、宗教を通じ規範だけが再生産されていく。だが生産の前提が変われば、求められる規範もまた異なるはずだ▼「昭和百年」を経てなお、我々の掲げる規範は重工業時代のそれとさして変わらない。今や長時間労働は必ずしも成果につながらず、単価据え置きも当たり前ではなくなった。制度や看板だけでなく、現状認識を改める契機としたい。(鵯)
2026年3月30日
3月ももうすぐ終わり、新年度が目前となった。気候も春らしくなり、外に繰り出してあちこちを巡ってみたい気分だ▼鳥取の街中を車で走っていると、何カ所か広大な空き地が出来ていることに気づく。かつて会社があったり、店舗があったりした場所。更地に戻ったことによって、どこかそこの土地だけ時が止まっているように感じる▼広大な空き地があれば当然、そこに次は何ができるのか気になるもの。工場や店舗、会社に宅地、はたまた駐車場などなど。更地のまま放置されっぱなしでは街の活気も下がっていく▼全国的に見ても空き地は増えており、各自治体では空き地対策に追われている。ただ、行政だけでは課題解決は難しい。民間と連携体制を構築することで、地域活性化への道筋は見えてくるのかもしれない。(隼)
2026年3月27日
今日27日は「さくらの日」。日本さくらの会が「3×9(さくら)」の語呂合わせから制定した。開花の便りが届くこの時期、桜は地域の景観や文化を象徴する存在となる▼春の訪れを告げる桜は、古くから人々に親しまれ、風景や文化と深く結び付いてきた。近年は名所の保全や老木の更新など、次世代へ継承する取り組みも進んでいる▼一方で桜は根が浅く繊細で移植に弱い。「移すと枯れる」とも言われ、環境変化や病害の影響を受けやすい樹種とされる。しかし、長期的な準備と造園業者の高度な技術により、移設に成功する例も少なくない▼建設事業においても桜並木への配慮など景観との調和が求められる。桜を守りながら進める取り組みは、地域と共生するまちづくりの姿を映している(鴎)
2026年3月26日
県内企業の後継者不在率は60%で、事業承継に向けた準備は「具体的な取り組みなし」が63%―。県商工労働部が昨年末にかけて実施した「事業承継に関する実態調査」の結果をまとめた(3184社回答)▼10年後の事業見通しは70%が「継続している」と回答した一方で、「事業承継を希望する」は45%にとどまった。経営者が事業継続の意向をもってはいるものの、具体的な引き継ぎ準備を先送りしていることがうかがえる▼建設業でも同じような実態が推測される。たとえ後継者がいたとしても、仕事量、従業員の確保など将来への不安がつきまとう▼折しも鳥取と倉吉両市長選の真っただ中。まちづくりなど争点は多々あるが、企業の後継者不足は経済を縮小させるばかりか、技術ノウハウの喪失にもつながる。何か対策を打ち出さないと。(鷲)
2026年3月25日
ドキドキ、ヒヤヒヤ、ハラハラ―。いずれも緊張感を伴う言葉だが、中身は微妙に異なる。日本語のオノマトペは、心の動きを実に細やかに映し分けてきた▼ドキドキは期待や高揚、ヒヤヒヤは身に迫る危うさ。そしてハラハラは、見守る側の揺れ動く不安や気遣いに近いとも言われる▼言葉の広がりの中で、近年は別の意味での「ハラハラ」も語られるようになった。必要な注意や指導に対して「ハラスメントだ」と過度に受け止められ、指導する側が萎縮してしまう、いわゆる「ハラスメント・ハラスメント」である▼業界にも新入社員を迎える春が来る。安全と技術を守り継ぐ現場にあって、言うべきことを伝える責任は重い。それでも、ハラハラの根にあるのが相手を心配する気持ちだとすれば、その感覚は大切にしたい。ドキドキもハラハラも、前に進む力へと変えていきたい。(鸛)
2026年3月23日
「旅立ち」の季節。この頃になると、駅のホームや空港のロビーで「夢」という駅に向かうチケットを持つ人達を見る。無限の夢と可能性を抱える人に、心の中で「いつかは帰ってこい」と話しかける声が届くか。「右よし、左よし、前方よし」。勢いよく故郷を後にする▼鳥取県の人口が減り続ける。移住してくる人は増えているが、出生人口も少なく、出で行く人は増えるばかりか。県も市町村も多くの対策を打ち出し続けており、歯止めをかけたい▼石破茂前首相が話す。「子供の頃に歩いた鳥取駅前の商店街。地元にある神社の村祭り。決して裕福な時代ではなかったが、とてもにぎやかで多くの笑顔があった」と▼あの頃の「にぎわいと人の笑顔を取り戻す」にはどうするのか。この地の創生には少・中・高校生を含む若い年代の声を聞き流してはいけない。(鷺)
2026年3月19日
野球の国・地域別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が幕を閉じた▼連続優勝を目指した日本代表「侍ジャパン」は、準々決勝で敗退。関係者の間で要因として挙げられているのが、ピッチクロックへの対応という。試合時間の短縮やテンポの向上を目的としたルールで、投手は一定時間内に投球動作に入らなければならない。日本球界で導入されていない中、他国はルール上の制約を踏まえた揺さぶりを徹底。日本の投手陣で順応できなかったことが指摘され、今後も議論となりそうだ▼時間短縮といえば、県が工事成績評定要領を全面的に見直し、書類の簡素化と検査の効率化を目指す。こちらはルールにしっかり順応し、働き方改革につなげてほしいが、評定結果がどう変わるかも見ておきたい。(鴛)
2026年3月18日
匿名のストリートアーティスト、バンクシーの正体を突き止めたとする報道が話題になった。英ブリストル出身の人物の関与がほぼ確実とされるが、本人側は認めていない▼芸術作品の評価は次第に作者の名声に転化されていく。バンクシーもまた独特なパフォーマンスや謎めいた作家性が注目を集め、いつしか作品よりも描いた人物にカメラが向くようになっていった▼建設の分野では一部の著名な建築家を除き、作り手の自己表現よりも被造物の公共性が前に出る。優れた仕事ほど目立たず、壊れず、事故を起こさず日常に溶け込む▼だからこそ「作者」の存在に気付かない―社会全体が建設人材の払底に焦りを抱き始めた今、大阪の地下からせり上がった巨大な下水管などは、その光景自体が強烈な風刺画のようだ。(鵯)
2026年3月16日
街には地域の顔とも言えるランドマークが大抵存在する。鳥取と言えば鳥取砂丘、青山剛昌ふるさと館、水木しげるロードがよく挙げられる▼全国的にも有名なランドマークがあっても、昨年の都道府県魅力度ランキングで鳥取県は44位。お隣の島根県も42位と相変わらず山陰の魅力度は低い評価のままだ▼先日、鳥取駅周辺再整備事業の概算が明らかになった。公共整備分のみだが試算で120億円。東部で100億円超の事業は、直近だと岩美道路整備以来だ▼業者をはじめ市民の多くが関心を寄せるのは駅北に建設予定の公共と民間がテナントに入る複合施設だろう。サウンディング調査ではシネコンも手を挙げていたが、最近では消極的になっているとも。再整備するからには、人でにぎわうランドマークとなることを切に願う。(隼)
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