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2026年6月2日
6月に入り、建設関連団体の定時総会もピークを越えた。毎年数多くを取材するが、団体の規模や会場も大小さまざま。駐車場が満員だったことも経験しているから、いつも早めに現地に向かう▼業界のトップから多くの話を聞く。「中東情勢の影響」「人材確保と育成」「県民生活の守り手」。ある業界からは「今年度前半から発注量が多く、会員は多忙な毎日」という、うらやましい声も出たが、やはり「人が足りない」▼小規模だが特殊な役割を持つ団体は専門性の高さを強くアピールする。総会終了後の記者との雑談では「オンリーワン」の存在にならなくては、と聞いた▼水などのライフラインを担う人達は責任も重いが、やりがいを感じる、と心強い。目指すは専門性を高め、普段から多くの人が頼る唯一の専門家として、存在感を示して行きたい。(鷺)
2026年6月1日
最近、昭和の営業マンを描いたお笑い動画をよく見かける。パワハラすれすれの叱責、気合で乗り切る長時間労働、強引すぎる商談。令和なら即問題になりそうなのに、その異様な勢いが妙に可笑しく、なぜか元気をもらえる▼昨年は「昭和100年」が話題になり、懐かしい映像が数多く掘り起こされた。時代錯誤と分かっていても、あの頃の「日本をもっと良くする」という熱量には、どこか引き込まれるものがある▼米子市は今年、水道事業100周年を迎え、水と人々の関わりを伝える史料を展示している。当時の写真や図面の数々からは、安全な水を各家庭へ届けようとした人たちの情熱が垣間見える▼効率化やコンプライアンスが重要なのは言うまでもない。それでも、地域を支えるという仕事の誇りと気概は、これからも変わらず受け継がれてほしいと思う。(鸛)
2026年5月28日
「酷暑日」という気象用語が天気予報に加わった。最高気温が40度以上の日の名称。気象庁が実施したアンケートで「超猛暑日」「極暑日」「炎暑日」を抑え、最多の回答となって決まった▼高温の日の名称追加は35度以上の「猛暑日」が2007年に導入されて以来。20年も経たないうちに、段階がさらに高まることになり、温暖化の急激な進行がうかがえる。ちなみに、25年の「酷暑日」は30地点。群馬県伊勢崎市で国内史上最高の41・8度を記録した。同庁の予想では、今夏は平年より高い見通しで、警戒が必要だ▼業界では、熱中症対策が罰則付き義務化されて1年。取り組みが進む。国土交通省が示す猛暑対策サポートパッケージなどを参考に、本格化する夏に備えてほしい。6月1日からは全国安全週間の準備期間。(鴛)
2026年5月27日
中国地方では6月中旬と、今年の梅雨入りは平年より遅い見込み。しかし雨雲が足踏みしたとて、暑さまで待ってくれるわけではないようだ▼今年も早い時期から「夏日」が頻発。エアコンの試運転、熱中症対策、電気代の心配―早回しで進む季節への備えは、もはや暮らしの切実な課題として常態化している▼政府は中東情勢を踏まえ、物価高対策を盛り込んだ補正予算案を編成する方針を示した。家計に直結する電気・ガス料金支援が衆目を集める一方、現場の懸案は数字だけに表れない「油」の動向だろう▼塗料にアスファルト、防水材等々。梅雨入りは遅れても、値上がりの雨足は速い。五月雨式に押し寄せる資材高や納期遅れを受け止めるため、機に応じた制度運用という雨具が必要だ。(鵯)
2026年5月26日
県内でも夏日を記録する日が増えてきた。朝夕は過ごしやすい一方、日中は強い日差しが照り付け、「まだ5月」という感覚ではいられない暑さとなっている▼5月にゆかりのある人物として知られるのが、トーマス・エジソンだ。「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」という言葉を残しているように、試行錯誤を繰り返しながら、より良い方法を追い求めてきた▼建設業界でも現場環境改善に向けた工夫が進む。特に夏場の熱中症対策は喫緊の課題で、WBGT値を活用した管理という科学的根拠に基づいて安全を確保する考え方が主流となってきた▼社会インフラを支える建設業にとって、安全はすべての基本。本格的な夏を前に、現場環境を改めて見直してはどうか。小さな改善の積み重ねこそが、安全で持続可能な建設現場につながる。(鴎)
2026年5月25日
かつては「自販機大国」とも言われ、街中にあった自動販売機が減り続けている。ここ10年で2割以上も減ったとか。今は節約志向で需要が伸び悩み、客足は割安なスーパーや量販店に向いているという。ここでも原材料の高騰が影響している▼石油化学製品の原料「ナフサ」の供給不安が強まり、塗料や断熱材など建設資材の不足が深刻になっている▼不思議なのは、政府や国が「ナフサの供給は年を越えて継続できる見込みが立っている」「前年実績の供給は可能」と言っているのに、現場では「在庫なし」のオンパレード▼川上の目詰まりは解消できても、川下の地方や現場にモノが届くまでには時間がかかるということか。米が不足した時もそうだったように。不安を煽りたくはないが、直接、現場の声を吸い上げる場はないものか。(鷲)
2026年5月21日
車を走らせていると、様々な緊張も走る。大きい車に載っているわけではないが、山道のなどの幅員の狭い道でのすれ違いには特に気をつかう▼今の時期、初心者マークを付けた車をよく目にする。おぼつかないながらも、何とか流れに乗っている様子も見受けられる。あおり運転にならないように、一定の距離感で見守って運転したい▼トヨタ自動車は4月、アメリカで販売されているピックアップトラックの「タンドラ」を発売した。ピックアップトラックは、映画で見るアメリカの田舎町の風景に出てくるような車と言えば分かりやすいだろうか。最近の日本車でもかなわないほど大きく、威圧感があり、カッコイイ。一度は乗ってみたいと憧れた人も多いのではないかと思う▼4月からは自転車の取り締まりが強化された。年度の初めで、急ぎたくなるが、大きな車と同様に思いやりとゆとりをもって自動車を走らせたいと思う。(雛)
2026年5月20日
早くも咲いている「あじさい」を見た。品種改良が進み種類は豊富だが、多くの場所で花が満開になるのはこれから。やはり色を変えながら長く咲き続けるこの花は、多くの人から親しまれる▼雨の季節が「あじさいの頃」だ。降り続く雨の中でもしっかり咲く強さがある。防災に携わる人達の集いでも災害への対策について、この花の強さと「移り気」とも言われる色の変化を交えながら話す人がいた▼豪雨による被害が発生するのはこの頃からだ。災害大国でありながらハード・ソフト面の対策はまだ途上。避難所についても環境は改善されてきたが「昔と大きく変わっていない」と話す人は多い▼いざという時に避難する学校の体育館は空調の整備が始まったばかり。国民を守る施策は、あの花のように時代に合わせた変化と強さを持たなくてはいけない。(鷺)
2026年5月19日
朝の情報番組で、片付けの特集が組まれていた。人生後半を見据え、住まいや持ち物をコンパクトに見直す内容で、本棚の本を減らしたり、広い家から管理しやすい住居へ移ったりする実践例が紹介されていた▼印象に残ったのは、「捨てる」こと自体が目的ではない点だ。体力が落ちても過ごしやすくするために必要なものを見極める。番組では、それを「暮らしのダウンサイジング」と表現していた▼社会全体にも通じる。米子市の次期公共施設等総合管理計画では、公共施設などの更新費用が40年間で約4578億円となり、従来試算より1千億円増加した。市は施設の延床面積削減目標を引き上げ、施設の集約を進める方針でいる▼人口減少と物価高騰の中、全てを従来通りにすることは難しい。将来を考えれば、必要なものを見極める視点は避けて通れないのだろう。暮らしでも、まちでも、無理なく維持できる形を整えたい。(鸛)
2026年5月18日
長期金利が数十年ぶりの高水準になっている。指標となる新発10年物国債の利回りが上昇し、約29年ぶりの水準という▼中東情勢混乱の長期化に伴う原油高により、インフレが再燃するとの警戒が米国で高まり、その流れを受けた形。3%が視野に入る一方、金利の理論的な適正値を巡る議論も起こる。金利上昇は、企業の資金繰りの悪化、家計の住宅ローンの負担増といった影響が出る。ちょうど銀行の決算発表時期。中東情勢に伴う状況に加え、地域経済への影響、資金繰りの支援対応など、どのようなメッセージが発せられるかが注目だ▼業界では、県の総合評価(簡易評価型)の見直し案について、賛否が渦巻く。工事成績評定に上限値を設定するもので、県建設業協会幹部の中でも意見が割れる。こちらの適正値も果たして…。(鴛)
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