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2024年12月25日
鳥取県にルーツがある有名な人と言えば、誰を思い浮かべるだろう。「ふるさと」の名曲を残した岡野貞一など、鳥取にゆかりのある人物は多い▼北海道稚内市に創業127年の歴史を持つ中田組という建設会社がある。創業者の中田治郎吉も鳥取にルーツを持つ一人だ▼治郎吉は1863年、現在の鳥取市鹿野町今市に生まれ、34歳の時に北海道の利尻島に移住する。港と集落を行き来できる道路を整備したほか、橋梁建設などの土木事業に従事し、島の基幹産業である漁業を支えた。この地域を守り続けるという志は今も生きている▼土木事業は地域の発展には欠かせない。担い手不足で事業の継承が難しい時代だが、100年、200年と歴史を刻む県内企業が増えていくことを願わずにはいられない。(燕)
2024年12月23日
1年の終わりであると共に、新しい1年に思いを馳せる12月。皆さまは今年どんな年だったか。12カ月それぞれの月で振り返ってみてはいかが▼さて、月の名称を数字表記で表す国は少ないという。確かに公用語の占有率が高い英語やフランス語では数字が入っておらず、中国語や日本語など数字が入る言語は限られる。日本でも明治5年までは月の名称に「和風月名」と呼ばれる旧暦が使われ、季節の行事や気候などと共に親しまれた▼12月は「師走」。僧侶のような穏やかな人でも、この月は多忙で走り回るようになることが由来。どの時代も同じかと思うと師走という名に頷いた▼今年も残り僅かの暦となったが、現場は急がず、慌てず、油断せずゼロ災で1年を乗り切ることを願う。(鴎)
2024年12月20日
時代劇の映画やドラマで見かける車箪笥。きらびやかな金具を装飾したものもあり、アンティークとして人気だという▼車箪笥は金庫のルーツと言われ、江戸時代の商家では金品や帳簿を管理するのに使われた。車が付いているのは、火事の際にすぐに持ち出せるから▼その「金庫番が盗人だった」―三菱UFJ銀行の女性行員が、預かっていた貸金庫の予備鍵を使い、顧客の金品を着服していた。被害額は十数億円。まさに「事実は小説より奇なり」。これには驚いた。信頼もあったものじゃない▼政治の世界でも「記憶にない」「知らなかった」と、立法府である国会議員が堂々と嘘をつく。その道の専門家が何としたことか▼かくいう小欄も、記者だから世間全般、何でもよく知っている。わけでもなく、後ろめたさを感じる。(鷲)
2024年12月19日
今年の流行語に「コンビニ富士山」がノミネートされた。コンビニと富士山が一緒に撮影できる場所のことで、不釣り合いな光景が有名なスポットとなった▼富士山といえば、富士山に次世代型路面電車を走らせる計画が進行中。山梨県は鉄道ではなくゴムタイヤを使って走る「富士トラム(仮称)」と呼ばれる車両の案を発表。メリットとして、レールの敷設が不要で、鉄道で想定していた事業費が6割まで削減できる。また、軌道法が適用されるため、トラム以外の車両が走行できなくなり、来訪者の入場規制などにもつながるとしている。しかし、大規模開発であることから、地元では反発する声が強い▼新たな開発に反対は付き物で、淀江最終処分場でも反対の声はまだまだある。関係者などを含めた議論などを通じ、より良い方向に進む事を願う。(雛)
2024年12月18日
大昔の人は情報をどのように相手に届けたのか。近くにいる人には口伝えや紙。遠くにいる人には、駅伝形式で物を届ける「飛脚」が利用された▼それでも、話がまともに伝わらないし、物がなくなることもあった。現代の人が一日に知る情報は200年前と比べると、百日分どころではない▼いつの世も、話題は真実と異なる内容へと変わることがある。嘘が本当のことのように伝わり、多くの人がそれを信じてしまう。情報があふれている時代。ただ見聞きするだけではなく、よく調べて疑うことも欠かせない▼行政の窓口には多くの要望や苦情が寄せられる。担当者は対応に追われ「心が折れる」こともあるが、中には重要な問題も隠れているかも。正確な情報を組織の中で共有しなければ、取り返しがつかないことになる。(鷺)
2024年12月16日
暖かかった11月の影響で、今もなお紅葉があちらこちら見える。暖冬かなと思いきや、今年度は例年以上に降雪するという予報だそうだ。これからの時期本格的な寒さを迎える▼寒くなると身体が「ぶるっ」として鳥肌が立った経験はないか。これは身体の毛を立てるための反応。毛が立つと皮膚と外気との間に、暖かい空気の層が形成され身体を温める効果があるという▼人間に空気の層を作るまでの体毛はなく、現代の人間にとってはあまり意味のない現象。鳥肌というのは体毛がもっと濃かった昔の名残なのだとか▼「鳥肌が立った」とは強い感動などの表現としても用いられる。ある若い技術者は「完成時に鳥肌が立った感覚はやりがいに繋がった」と話してくれた。私も業界のある話を聞いて先日、鳥肌が立った。(鴎)
2024年12月13日
今年話題になった言葉に贈られる流行語大賞に「ふてほど」が選ばれた▼昭和から令和の時代にタイムスリップした主人公が、価値観の違いに戸惑いながら奮闘する姿を描いたテレビドラマ「不適切にもほどがある!」の略。時代、世代、個人間のギャップを風刺した内容で、コンプラ社会の難しさを感じる視聴者などの人気を集めたという。若手技術者の育成に悩む業界のベテランからも、共感を得たに違いない▼今年も残りわずか。年度末までの受注計画を詰めたい業者から、残工事や補正予算事業などの問い合わせを受ける。国補正予算成立を踏まえた発注見通しが示されるのは、これから。トップ10入りした流行語の数々を借りると、「もうええでしょう」と言えるくらい「ホワイト案件」があるとよいものだ。(鴛)
2024年12月12日
年末年始は5年ぶりの最大9連休。旅行大手の見通しによれば、国内旅行者は横ばいも、海外旅行者は前年比13%増だとか。物価高や円安以上に日取りが良いのだろう▼休暇先進国といえばフランス。雇用主は労働者に最低25日の年次有給休暇を取得させ、1度は2週間以上の連休とするよう法律で義務付けている▼しかし、かつては「休みは悪」とする風潮が一般的だった。転機は1936年、通称「バカンス法」の成立。当時の余暇整備担当大臣は「休暇は人間の尊厳」と遺しており、今日ではそうした考えがすっかり浸透した▼つまるところ、80年以上続く制度運用の賜物と言える。業界では週休2日制の導入が緒に就いたところ。取り組みを真に前進させるため、時に強制力が必要になるのかもしれない。(鵯)
2024年12月11日
先日、県外の人と交流する機会があった。その方々は都会から来ており、会話のなかでこちら側が自虐的に「鳥取は何もないですから」と言うと相手が、「いやいや、中心部に温泉があるってすごいことですよ」と返された▼鳥取市中心部に沸き立つ温泉街が魅力的ということに、Uターンした筆者ですら気づかなかった。ただ、改めて県外の人に言われ、目から鱗が落ちた▼現在、鳥取市では次の50年を見据え鳥取駅周辺再整備に向けた議論が官民連携で交わされている。再整備のコンセプトには、人を中心とした空間整備が盛り込まれ、ウォーカブルなまちづくりが展開されていく計画だ▼車だと素通りしてしまいがちな駅周辺や中心部。歩いて街なかに繰り出すことで、隠れた鳥取の魅力に再発見できるかもしれない。(隼)
2024年12月9日
家を新築する際の上棟式で行われていた餅をまく行事。小さい頃に一度だけ参加したが、今ではあまり見かけなくなった。若い世代の中で、餅まきという行事を知らない人は多いだろう▼江戸時代頃から広まったとされる餅まき。家を建てると厄災が起こるという考えや、上棟後の工事の安全祈願などの背景から、災いを払うために行われた神事である。また、住民への感謝や福を分けるといった考えもあり、日本の伝統として受け継がれきた。もともとは、大工の棟梁が主催していた行事だったが、今では施主が行うようになった ▼大工の就職者が年々減っている中、仕事の魅力を広めようと、上棟式に子供たちを参加させ、餅まきや大工道具と触れ合う体験会があった。日本の伝統を受け継がせる意味でも企画の素晴らしさを感じた。(鴎)
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