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2025年2月7日
石破茂首相の独特の言い回しが「ねばねば構文」と呼ばれているそうだ▼ゆっくりした口調での「~せねばならない」が口癖で、結論、結果が見えにくく、時間もかかるのが特徴。誠実に答弁しているようでいて、肝心な所では言質を与えず、野党は手を焼いているとか。少数与党下での新年度当初予算案の成立が通常国会の課題。野党の賛成を得ねばならない中、粘り腰で通過させられるかが焦点だ▼業界が注目するのは、当初予算の公共事業関係費が安定的、継続的に確保されてきた中、野党による修正の矛先が向けられないかどうか。県建設業協会は首相に対し、資機材価格の高騰を踏まえた事業費の確保などを全国建設業協会とともに緊急要望した。しっかり結果で応えてもらわねばならない。(鴛)
2025年2月6日
某大手家具小売業の採用戦略を聞く機会があった。10年ほど前からインターンシップの制度を設けており、最大5日間で5職種を体験できるという▼重視しているのは関係性の構築で、期間中に採用活動は一切行わない。真摯に学生の疑問に向き合い、体験の質を高めた結果「先輩が後輩に勧めて連れてくる」という好循環が生まれたそうだ▼学校も組織も、人が入っては抜けていくもの。決して永続的でないことを前提に、10年、20年先を見て手を打っていく必要があると訴えた。まさに「流れる水は腐らない」▼―が、その通り道には耐用年数がある。下水管の老朽化がにわかに脚光を浴びる中、更新に向けては地中で入り組んだ配管や図面にない埋設物がネックに。50年先を見据えた維持管理計画はどこで滞ってしまったのか。(鵯)
2025年2月5日
今3日は立春だった。暦の上では春になったとはいえ、今週は今シーズン最強の寒波が襲来。現実ではようやく冬本番といったところか。春が待ち遠しい▼この時期は受験シーズン真っ只中。県立高校特色入試は、東部の実業高校で募集人員に対しての志願者が極端に少ない状況。鳥取工業高校は定員割れが続いた影響で、新年度の入学生から「くくり募集」となり、2年次に建設や機械、電気などコース選択する形をとる▼東部の建設業者では近年、数少ない鳥工生を獲得することから、他の普通科高校の生徒にアプローチする手法に変えた業者も多い。ある社長は「現場に出たら最初は皆ペーペーだから問題ない」と話す▼「人手不足」は業界も学校も同じ。魅力発信で子どもたちの心を掴むことができるか。それが鍵となる。(隼)
2025年2月3日
人類の負の歴史を学びたくてアウシュビッツ強制収容所を訪ねたことがある。ガス室や犠牲者の遺品が残る現地を見て歩き、肌で感じたのは、大量虐殺という凄惨な出来事があったことへの生々しい恐怖。「あの時、まさにこの場所で」▼跡地ではこのほど、解放から80年の追悼式典が営まれた。出席者の一人は「過去の行為を思い起こすことで、我々は今を知り、未来を形成することができる」とスピーチ。当時を知る人が減少し記憶の継承が課題となる中、文化遺産を守り、使っていく意義を改めて実感させられた▼県内では県建築士会が昨年、「とっとりヘリテージ協議会」を立ち上げ、地元の歴史的建造物の保存と活用に乗り出した▼温故知新。活動が実を結び、足を運べば学びや気づきを得られる建物が多く掘り起こされるといい。(鸛)
2025年1月31日
職場の近くで、ホテルの建設が進んでおり、窓から見える鳶職の職人技に見入ってしまうことがある▼高所での足場の組み立てや重量物の取り扱いなど高い技術力を求められる鳶職。建築現場では、高所で軽やかに舞う姿から「建築現場の華」とも呼ばれている▼歴史を振り返ると、火災が多かった江戸時代には、建物を素早く壊して延焼を防ぐなど、消火活動にも従事していた。我が身の危険を顧みず、羽織姿で燃えさかる炎に立ち向かう姿はヒーローとして、町人たちから尊敬されたと伝えられている▼作業足場を組む足場鳶、高所で建物の骨組みを作る鉄骨鳶、重量物を運搬、設置する重量鳶など、この人達は建設業界に欠かせない存在だ。危険な仕事だが、ヒーロー達の働く姿をこれからも応援していきたい。(燕)
2025年1月30日
基本給の6%以上引き上げや初任給30万円など賃金に関する報道が絶えない。どのように中小企業が対応するか注目される▼数々ある賃上げの逸話で、ヘンリー・フォードが労働者の賃金を2倍にした作戦は有名。その効果は絶大なもので、離職率は下がり、人事の宣伝広告費や新人の教育研修費も不要と、従業員の給料増加は様々な効果があると示された▼建設業界の給料は低いと言われるが、この10年で約23%アップし最も平均年収の上がった産業と統計結果がある。国交省が示す若手の離職理由では日給制がトップ。移動の多さや休暇に続き、給料は4位である▼時代に乗り遅れまいと賃上げを試みる企業もいるが、労務単価引き上げに対し予算が追いついていない。業界の賃上げは事業量の確保が大事になる。(鴎)
2025年1月29日
石破さんの足元がよろめいた。何も政権運営の話ではない。大相撲初場所の千秋楽。劇的なともえ戦を制した大関豊昇龍に授与する約40㌔の総理大臣杯を抱え上げた際のできごと。館内がどよめいた▼24日召集された通常国会では、昨年10月に首相就任後初めての施政方針演説に臨んだ。肝いりの政策「地方創生2・0」を「令和の日本列島改造」に見立て、強力に進めると決意を述べた▼演説では国土強靱化にも触れた。5か年加速化対策に次ぐ26年度からの実施中期計画は、今年6月をめどに策定すると表明。事業規模も加速化対策の15兆円を上回る水準が適切と踏み込んだ▼業界にとって命綱の中期計画。腰を据えて経営できる側面からも心強い。業界からは資材の高騰もあり、思い切って25兆円規模で、との声も。(鷲)
2025年1月27日
検索エンジンのGoogleで検索すると、検索結果とAIが生成した回答が表示される▼この機能は便利な反面、技術はまだまだ発展途上。ある歴史的な出来事を検索した時に、その出来事を題材にした漫画を引用した回答が出る場合がある。すると、明らかに非現実的な回答が正解かのように表示される。AIの回答が必ずしも正しいとは限らないという意識がなければ、気付かないうちに誤った情報を正しいと思い込んでしまう可能性もある▼現代は多くの知識やさまざまな人の考えに簡単に触れられる時代。ただ無造作に情報を読み取っているだけでは、漫画の表現をそうと知らず引用したAIのように、人間も大きな勘違いを引き起こしかねない。建設業界でもAIの活用は進んでいる。技術に頼りすぎるのも考えものかもしれない。(雛)
2025年1月24日
年末年始は寒い日も多く雪も少し積もったが、先週末から穏やかな日が続いた。普段であれば一年で最も寒い時期。このまま春が訪れることはなかろう▼取材する県の出先事務所は港の中。海だけではなく、遠くの景色も見ることができるから季節の変化がわかる。気持ちの落ち着く場所だが、冬は過酷。強風の時は沖に続く防波堤も波をかぶる日もある▼日本近海の海水温が高く、甚大な自然災害が心配だ。水際線にある港は災害のリスクも避けて通れない。台風の影響で浸水した港もある。最近は、官民が知恵を絞り気象変動へ適応する対策も進む。県内の港も急がなくては▼今週の初めは海も静かだった。この季節としてはめずらしく、航路を浚渫する作業船も出港した。海のインフラを守る人達は「凪」の時間を惜しみなく使う。(鷺)
2025年1月23日
受験シーズン真っ只中となり、家族、親族の入試結果が気がかりな読者は少なくないだろう▼先週の大学入学共通テストは、新課程対応として初めて実施され、各科目で出題形式や範囲の変更が見られ、特に読解力や思考力を求める問題が増加したのが特徴的だった。大学入試が「知識偏重」であるとの指摘を踏まえたとか。時代の要請を捉えながら、テストの役割は変わっていくのだろう▼試験とは打って変わり「落ちない」ことに頭を悩ませているのが発注機関。県内では、災害復旧工事の発生などを背景に入札不調・不落が多く、新たな特例措置を設けるなどして対応。総合評価の「受注額減点」を除外する対策まで飛び出した。早速、米子県土整備局が適用工事を出したが、こちらの「合否」と業者の反応はいかに。(鴛)
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